JPH04126642A - 車輌拘束装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、違法駐車車輌の取り締まり、又は駐車車輌の
盗難防止のための車輌固定装置に係り、特に車輪の回転
を拘束して車輌の移動を防止する車輌拘束装置に関する
ものである。

〔従来の技術］ 近年、車輌数の増加に伴い、特に都市部における駐車場
の確保が困難と成り、違法駐車が激増して交通障害を発
生するばかりでなく、違法駐車に起因した交通事故が多
発するという問題が発生している。このような問題を解
決するために、特定の路側部に有料で車輌を駐車させる
設備として、従来からパーキングメータ等を設置する方
法が採用されているが、これも増加する車輌数に追いつ
かず、かつ該パーキングメータによる駐車時間が極めて
短時間に限定されることもあって、駐車料金を払わない
「不法駐車」車輌も多く、これの取り締まりにも限界が
あった。

このような都市部の駐車難に関して、現在の都市部遊休
土地空間の再利用、再見直し案も検討されているが、緊
急の対策としては上記のような違法駐車をさせない、ま
た違法駐車に対しては「逃げ得」を許さない等の対策の
必要性が叫ばれている。

而して、このような対策の一環として提案される車輌拘
束装置には、地上に接地した少なくとも一つの車輪に対
する回転阻止手段と、タイヤの空気を抜いたり車輪を車
軸から取り外することを阻止する車輪離脱阻止手段と、
車輪に装着した状態をロックする施錠／解錠手段を構成
し、可搬組立式の構造によるその取り扱いの簡便性が必
要である。

従来この種の車輌拘束装置として、実開昭６２−１１４
８５６号公報に示されるようなものが開示されているが
、これは一対の車止めブロックを、タイヤの外周面に沿
って張設するチェノと、該チェノに連結されると共に、
車輪の外側面に当接して車輪の空気注入口及び車軸への
取付部を遮蔽する遮蔽板と、該遮蔽部材に固着されと共
に、上記車輪を上記ブロックにて挟持状に締付ける締付
は部材によって固定する構造に成るものであった。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、上記従来の車輌拘束装置にあっては、車輪の上
部に対する拘束が、該車輪のタイヤ外周面に沿って張設
したチェノのみによって行われるものであるため、該チ
ェノの上部を車輪の表面側へ取り外すことが可能であり
、その状態で車体をジヤツキアップすることにより容易
に車輪から車輌拘束装置を取り外すことができるため、
装置としての実効性が損なわれ、また車輪に対する装着
作業性が悪いといういう問題があった。

本発明は、上記問題に鑑みて創案されたものであり、脱
着操作が簡単で、然も車輪への装着後にあっては解錠操
作をしなければ、該車輪からの取り外しをすることがで
きない構造の簡単な車輌拘束装置を提供することを目的
とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明に係る車輌拘束装置
は、車輪の回転方向に対する接地点の両側面で該車輪と
当接する一対の模状係止ブロックと、車輪の上方を掛け
止めるトップアームと、該トップアームと上記係止ブロ
ックを車輪に対して一体的に固定する固定調整部材とを
具備し、上記各係止ブロックは、車輪の両側面に装着し
た状態でその表面側から車輪の中心部方向へ伸出させる
と共に、該伸出端側を水平方向へ曲折して成る所定長さ
の固定アームを固設し、相互に対向する該固定アームの
伸出端を重ね合わせることができるように構成したもの
であり、上記トップアームは、２個の表面側アームと裏
面側アームを車輪の上部位置において相互に幅方向への
間隔を調整することができるように略コ字形状に嵌合構
成すると共に、表面側アームを上記係止ブロック側の固
定アーム重合部に重ね合わせることができる長さに形成
したものであり、上記固定調整部材は、タイヤの空気注
入口及び車軸に対する車輪取付部を覆う大きさに形成し
た遮蔽板と、該遮蔽板面に上記各アームを固定する施錠
手段を構成したものであり、上記係止ブロックに構成し
た固定アーム及びトップアームの表面側アームを遮蔽板
上に重合した状態で上記施錠手段により一体的に固定施
錠し得るように構成したことを要旨とするものである。

上記一対の係止ブロックは、これを車輪の幅方向へ拡縮
調節自在に調節することにより車輪の外形や幅の大小に
対応することができるように構成することもできる。

〔作用〕

本発明に係る車輌拘束装置によれば、一対の樹状係止ブ
ロックが−の車輪の回転方向に対してその回転を阻止し
、車輪の自走を規制した後、上記係止ブロックに構成し
た各アームの伸出端を上記遮蔽板の表面上に重ね合わせ
ると共に、該重合部に上記トップアームを構成する表面
側アームを重ね合わせ、かつ遮蔽板に構成した施錠固定
手段により上記固定アームと表面側アームの重合部を一
体的に固定施錠し、各アームにより車輪を略三分割放射
方向から掴持して装置の脱着を防止することにより車輌
の拘束をすることができる。

また、車軸に対する車輪の取付部やタイヤの空気注入口
が、上記遮蔽板で覆われる構造に成っているため、車輪
を車軸から取り外したり、タイヤの空気を抜く等の方法
で車輪を係止ブロックごと車軸から取り外すこともでき
ない。

〔実施例〕

以下、本発明に係る車輌拘束装置に関する好適な実施例
を図面に従って説明する。

本発明に係る車輌拘束装置は、車軸Ａの回転方向に対す
る接地点の両側面で該車輪Ａと当接し、その前後方向へ
の回転を止める一対の楔状係止ブロック１．１と、車輪
Ａの上部を掛け止めるトップアーム２と、該トップアー
ム２と上記係止ブロック１．１を車輪Ａに対して一体的
に固定する固定調整部材３とで構成したものである。

即ち、上記係止ブロック１．１は、車輪への両側面に装
着した状態でその表面側から車輪Ａの中心部方向へ伸出
させると共に、該伸出端側を水平方向へ曲折して成る所
定長さの固定アーム４．４を固設して成り、各固定アー
ム４，４の相互に対向する伸出端を後述する固定調整部
材３の遮蔽板５上で重ね合わせることができるような長
さに形成しである。この係止ブロック１，１は、これを
車輪Ａの幅Ｗ方向へ拡縮調節することにより該車輪Ａの
幅Ｗの大小に対応することができるように構成してあり
、第４図に示すように、各係止ブロック１はブロック体
１ａと、該ブロック体１ａに対する嵌合位置を調節し、
車輪Ａをその幅Ｗ方向において挟持するように構成した
受板１ｂとを具備し、適宜受板１ｂの車輪拘束端面の下
面に突設した突起６をこれと嵌合するブロンク体ｌａ側
の車輪拘束端面幅方向に並列穿設した複数の掛止孔７．
７・・・の何れかに対して選択嵌合させる構造に成って
いる。また受板１ｂは、車輪Ａを係止した状態で□は、
該車輪Ａとブロック体１ａの端面間に挾持されるため単
独で車軸Ａから取り外すことができないように成ってい
る。

この係止ブロック１の車輪Ａの幅Ｗ方向に対する挟持間
隔の調節構造については、上記掛止突起６と掛止孔７，
７・・・による構成に限らず、例えば上記ブロック体１
ａと受板１ｂの嵌合面に車輪Ａの外周方向に添った凹溝
及び／又は突条を交互に形成し、該凹溝と突条の嵌合位
置を変更すること上記挟持間隔の調節をすることができ
るように構成することも可能である。

上記トップアーム２は、第５図に示すように、２個の表
面側アーム２ａと裏面側アーム２ｂを車軸Ａの上部位置
において相互に幅Ｗ方向への間隔を調整することができ
るように略コ字形状に一体化嵌合すると共に、該両アー
ム２ａ、　　２ｂの嵌合部には、一方の端面に長平方向
へ並列する複数の掛止孔８，８・・・を穿設構成し、他
方の端面には該掛止孔８，８・・・の何れかに嵌合して
位置決めをする突起９を形成し、適宜車輪への上部位置
において相互に車輪Ａの幅Ｗ方向に対応するアーム２ａ
と２ｂの間隔を伸縮調節することができるように構成し
、かつ車輪Ａの表面側に位置する上記表面側アーム２ａ
は、係止ブロック１，１側の固定アーム４．４の伸出端
型合部に重ね合わせることができる長さに形成しである
。

上記固定調整部材３は、タイヤの空気注入口及び車軸Ｂ
に対する車輪Ａの取付部を覆う大きさに形成し、表面側
には適宜上記係止ブロック１．１に構成した各固定アー
ム４．４の伸出端及びトップアーム２の表面側アーム２
ａを挿通係止する固定ガイド１０，１０．１０を適宜間
隔をおいて形設し、該固定ガイド１０．１０．１０にそ
れぞれ係止ブロック１．１の固定アーム４，４及びトッ
プアーム２の表面側アーム２ａの伸出端を車輪への外周
方向からスライドさせながら挿通し、三者の交差位置に
重ね合わせ得るように構成しである。

また、この交差位置には、重合した上記各アームの伸出
端を遮蔽板５上に一体的に固定すると共に、該固定を施
錠する固定施錠手段１１を構成しである。この固定施錠
手段１１は、軸部に回動方向へ作用する偏心カム１２ａ
を形成して成る締付レバー１２と該締付レバー１２を固
定位置において掛止施錠すべく遮蔽板５上に立設した掛
止アーム１３とで構成したものであり、本実施例におい
ては、遮蔽板５上に立設固定した支持軸１４の頂部に締
付レバー１２を起伏自在に支持すると共に、各アーム４
，４，２ａの伸出端には該支持軸１４をそのスライド方
向へ通過させるためのスリット４ａ。

４ａ、２ｃをそれぞれ形成し、該スリン）４ａ。

４ａ、２ｃを経由して各アーム４．４，２ａの伸出端を
スライドさせ、相互に交差重合させることができるよう
に成っている。而して該締付レバー１２を遮蔽板５方向
に倒したときに偏心カムＩ２ａが上記重合したアーム４
，４．２ａの上部に係合し、核部を遮蔽板５上に押圧固
定することができる。また、このとき締付レバー１２の
先端に形成したスリット１２ｂを介してその上部に突出
した掛止アーム１３の上端が突出し、該突出端に穿設形
成した施錠孔１３ａに錠１５を掛け、締付レバー１２の
開放を阻止する構造に成っている。

上記各固定ガイド１０は、特に係止ブロック１゜１に構
成し、対向してスライド挿通させる構造に成る固定アー
ム４．４の５突を避けるために、それぞれ段差の異なる
ガイド板１０ａを入口側又は出口側に構成し、トップア
ーム２の表面側アーム２ａの伸出端については更にその
上部に重合するように段差（矢印Ｃ部）を設けた構造に
成っている。

また、上記締付レバー１２は、第６図及び第７図に示す
ように、固定ガイド４，４の伸出端を挿通固定する固定
ガイド１０．１．０の対向面にブラケット部１０ｂ、１
０ｂを立設し、該ブラケットｉｏｂ、ｉｏｂに上記締付
レバー１２を起伏自在に軸支し、該締付レバー１２を遮
蔽Ｆｉ５面方向に倒したときに偏心カム１２ａ部が上記
重合したアーム４．　４．　２ａの上部に係合し、核部
を遮蔽板５上に押圧固定するように構成することもでき
る。

次に、本発明に係る車輌拘束装置の使用方法を説明する
。

先ず上記一対の係止ブロック１，１及びトップアーム２
の車輪Ａの挟持間隔Ｗを調節した後、該係止ブロック１
．１を車輪Ａの回転方向両側面に配置し、該係止ブロッ
ク１．１の模作用により車輪Ａの回転を止めると共に、
該各固定アーム４゜４の伸出端を遮蔽板５の端面に構成
した固定ガイド１０．１０に挿通すると共に、トップア
ーム２の表面側アーム２ａの伸出端を同じ（遮蔽板５の
端面に構成した固定ガイド１０に挿通して各伸出端を重
ね合わせ（第９図乃至第１２図参照）、該重合部の上部
から締付レバー１２を遮蔽板５面側へ倒し、該締付レバ
ー１２の偏心カム１２ａ部で上記重合部を押圧して一体
的に固定しく第１３図参照）、かつ締付レバー１２のス
リン）１２ｂを介してその上部に突出したを掛止アーム
１３の施錠孔１３ａに錠１５を掛止施錠すればよい（第
１４図参照）。

尚、上記錠１５は、図示例に限定されるものではなく、
電子ロックその他任意の施錠手段を用いて変様実施する
ことができる。

〔発明の効果〕

本発明に係る車輌拘束装置は、以上のように構成したか
ら、簡単な構造により車輪への取り付けを確実にし、施
錠手段を解錠しない限り、装置を車輪から取り外すこと
ができず、車輌拘束の実効性を向上することができる等
、本発明実施により得られる効果は非常に大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る車輌拘束装置を示す要部斜視図、 第２図は同じく正面図、 第３図は同じく側面図、 第４図は同じく係止ブロックの構造を示す分解斜視図、 第５図は同じ（トップアームの構造を示す分解斜視図、 第６図は固定調整部材の構造を示す斜視図、第７図は他
の実施例を示す正面図、 第８図は同じく側面図、 第９図乃至第１４図は本発明に係る車輌拘束装置の使用
方法を示す概略斜視図である。 １・・・係止ブロック １ａ・・・ブロック体　　　１ｂ・・・受板２・・・ト
ップアーム ２ａ・・・表面側アーム　　２ｂ・・・裏面側アーム３
・・・固定調整部材　　　４・・・固定アーム５・・・
遮蔽板　　　　　１０・・・固定ガイド１１・・・固定
施錠手段　　１２・・・締付レバー１３・・・掛止アー
ム　　　１４・・・支持軸１５・・・錠

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）車輪の回転方向に対する接地点の両側面で該車輪
   と当接する一対の楔状係止ブロックと、車輪の上方を掛
   け止めるトップアームと、該トップアームと上記係止ブ
   ロックを車輪に対して一体的に固定する固定調整部材と
   を具備し、 上記各係止ブロックは、車輪の両側面に装着した状態で
   その表面側から車輪の中心部方向へ伸出させると共に、
   該伸出端側を水平方向へ曲折して成る所定長さの固定ア
   ームを固設し、相互に対向する該固定アームの伸出端を
   重ね合わせることができるように構成したものであり、 上記トップアームは、２個の表面側アームと裏面側アー
   ムを車輪の上部位置において相互に幅方向への間隔を調
   整することができるように略コ字形状に嵌合構成すると
   共に、表面側アームを上記係止ブロック側の固定アーム
   重合部に重ね合わせることができる長さに形成したもの
   であり、上記固定調整部材は、タイヤの空気注入口及び
   車軸に対する車輪取付部を覆う大きさに形成した遮蔽板
   と、該遮蔽板面に上記各アームを固定する施錠手段を構
   成したものであり、 上記係止ブロックに構成した固定アーム及びトップアー
   ムを構成する表面側アームを遮蔽板状に重合した状態で
   上記施錠手段により一体的に固定施錠し得るように構成
   したことを特徴とする車輌拘束装置。
2. （２）上記一対の係止ブロックが車輪の幅方向へ拡縮調
   節自在に調節することができるように構成したものであ
   ることを特徴とする請求項１記載車輌拘束装置。