JPH04125388U - 窓構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 窓本来の機能をなんら阻害することなく、取
り外しを容易にする。 【構成】 外窓２と内窓３とからなる引き違い窓におい
て、外窓２と内窓３の何方か一方の幅寸法を他方の幅寸
法より小さく形成する。これにより、外窓２と内窓３を
同じ位置に移動させた場合に、幅が大きい方の窓の両端
部が突き出るため掴み易い。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は壁面の開口部に設けられる引き違い窓の構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のアルミ製ドアサッシュでは、図３に示すように壁面の開口部に取付けら れた枠材１０に、同一幅寸法の内窓１１と外窓１２とが摺動可能に取り付けられ ている。

【０００３】 枠材１０の内側には窓の上下面や側面と嵌着する凸部や凹部を有するレールが 設けられ、窓を閉めたときに気密性や水の侵入を防止する構造となっている。特 に、枠材の内側には垂直片を立設し、家屋への水の侵入を防止している。

【０００４】 したがって、補修、洗浄等のために窓を取り外す際には、垂直片が支障となり 内側に外すことができず外側に外さなければならない。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

その際、窓の両側端を手で掴んで取り外すこととなるが、従来の窓は、内窓、 外窓ともに幅寸法が同一であるため窓の両端を掴み難く、掴み損なって落下させ るなどの危険性がある。

【０００６】 本考案は、このような従来の窓の取扱いの不便さと安全上の問題を解消するた めに案出されたものであり、窓本来の機能をなんら阻害することなく、取り外し の容易な窓構造を得ることを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案の窓構造は、上記目的を達成するために、外窓と内窓とからなる引き違 い窓の構成において、外窓と内窓の何れか一方の幅寸法を他方の幅寸法より小さ く形成したことを特徴とする。

【０００８】

【作用】

本考案の窓構造は、外窓と内窓の何れか一方の幅寸法を小さく形成したため、 外窓と内窓を同じ位置に移動させた場合に、幅が大きい方の窓の両端部が、幅が 小さい方の窓の端部から突き出る。

【０００９】

【実施例】

図１は本考案の窓構造の正面図である。

【００１０】 １は家屋の壁面に取付けられた枠で、従来の構造と変化なく、内面には外側か ら網戸、外窓、内窓が取付けられるようにレールが形成されている。

【００１１】 そして、この枠１に外窓２と内窓３とからなる引き違いの窓が取付けられてい る。この外窓２と内窓３とは高さは同じであるが、幅寸法が異なるように形成さ れており、本実施例では、外窓２の幅寸法Ｌ₁ を、内窓３の幅寸法Ｌ₂ よりも大 きく形成している。したがって、窓を取り外す際に、外窓２と内窓３とを枠１の 中央に寄せると、外窓２の両端が内窓３の外側に出るため、外窓２を容易に掴む ことができる。

【００１２】 なお、外窓２と内窓３との幅寸法差は特に限定する必要はないが、外窓２と内 窓３とを同じ位置に移動させた際に窓の端部を掴むことができる程度であれば良 い。また、外窓２と内窓３とは何れを大きく形成してもよいが、取外しの便利さ からは外窓２を大きく形成する方が好ましい。

【００１３】 図２は他の実施例を示す正面図であり、１枚の内窓３に対して、２枚の外窓２ ，２で構成されている。

【００１４】 本実施例においては、外窓２の幅寸法Ｌ₄ を、内窓３の幅寸法Ｌ₃ よりも小さ く形成し、内窓３の幅内に外窓２が入り込む程度の大きさとした。したがって、 外窓２を内窓３の幅内に移動させることにより、外窓２の両端部を容易に掴むこ とができ、安全に取り外すことができる。

【００１５】

【考案の効果】

本考案の窓構造では、外窓と内窓の何れか一方の幅寸法を小さく形成している ので、次の効果を奏することができる。

【００１６】 外窓と内窓を同じ位置に移動させると、寸法が大きい方の窓の両端が突き出 るので、掴みやすく取り外しが安全にできる。

【００１７】 窓の寸法が異なるので変化があり、デザイン的にも優れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す正面図である。

【図２】本考案の他の実施例を示す正面図である。

【図３】従来例を示す正面図である。

【符号の説明】

１ 枠 ２ 外窓 ３ 内窓

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外窓と内窓とからなる引き違い窓の構成
   において、外窓と内窓の何れか一方の幅寸法を他方の幅
   寸法より小さく形成してなる窓構造。