JPH04124244U - ビデオプロジエクターの投影装置 - Google Patents

ビデオプロジエクターの投影装置

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JPH04124244U
JPH04124244U JP2964791U JP2964791U JPH04124244U JP H04124244 U JPH04124244 U JP H04124244U JP 2964791 U JP2964791 U JP 2964791U JP 2964791 U JP2964791 U JP 2964791U JP H04124244 U JPH04124244 U JP H04124244U
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豊 今井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 天井格納式のビデオプロジェクターにおい
て、設置が容易で、投影使用中も天井における開口面積
を少なくし、体裁よく使用できるようにする。 【構成】 天井面5上方の天井裏内に投写機構1を固定
格納し、この投写機構1の投写レンズ2に対向している
下向きに傾斜した第1反射ミラー3を天井裏内に配装す
る。また、天井面5位置を中心としてスクリーン側に向
けて天井面5を開閉するよう揺動起伏する天井起伏板7
上面に上向きに傾斜する第2反射ミラー4を配装する。
投写レンズ2からの投写映像を、第1反射ミラー3、第
2反射ミラー4によって順次反射させ、スクリーンS面
に反射投影する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、天井格納式のビデオプロジェクターにおいて、設置が容易で、投 影使用中も天井における開口面積を少なくし、体裁よく使用できるビデオプロジ ェクターの投影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、音響、映像技術の進歩、発展に伴ない、一般家庭内においても大型の映 像画面が楽しめるように、テレビの投写機構とスクリーンとをセパレートしてい る各種のテレビプロジェクターの投影装置が提案されている。 この投影装置は、大画面・迫力音に優れるために、劇場で映画を見ているよう なスリリングな臨場感が楽しめるものであり、特に、その高輝度な映像の形成が 可能になったことで、普及、設置が次第に多くなりつつある。
【0003】 ただ、この投影装置による映像は、極めて大型なものであるから、床面に投写 機構をセットすると、これによる映像を見る者はこの投写機構の前方に居ると映 像に見る者自身の影を生じさせるが故に好ましくはなく、逆に、投写機構の後方 に居ると、投写距離が小さくなる故に十分な大画面を得ることができない恨みが ある。
【0004】 そのため、投写機構を天井に設置することが提案されている。ところが、天井 面に設置する場合、そのまま吊り金物で吊持したり、直接に天井面に据え付けた りすると、室内にこれらが大きく出張るから、極めて見苦しく、体裁が悪いばか りでなく、邪魔なものである。 これを解消すべく、図6に示すように、天井格納式の投影装置が提案されてい るものである。
【0005】 この投影装置は、例えば二階である階上部の床梁材110にそれの荷重を支持 するように設置されるもので、例えば昇降ネジ等の回転によって昇降されるよう にしてある昇降手段111に昇降ベース112を付設し、この昇降ベース112 下面に投写機構113を支持する一方、この投写機構113底面には、天井面に 開口した出没口114を閉塞する天井蓋115を配装して成る。そして、使用時 は、昇降手段111の作動によって投写機構113を出没口114から下降外出 させて、所定のスクリーン面に投写させ、また、不使用時は、天井内に投写機構 113を格納し、その出没口114は天井蓋115にて隠蔽しておくものである 。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来の投影装置にあっては、投写機構113自体を昇降さ せる昇降手段111が必須のものであるために、天井裏高さとして例えば 500m m程度を必要とし、装置全体が大きくなり、また、重量的にも嵩張るから、補強 その他の取り付け施工が面倒で、困難でもあった。そればかりでなく、天井裏高 さを十分に高くするために、場合によっては床面からの天井高さが低くなり、そ れとも関連して、使用中に天井から下降されている状態は居住者に圧迫感を与え 、また、使用中における天井面から下降外出された状態は、体裁が悪く、見苦し くものであった。更に、出没口114は、投写機構113を出没させる必要上、 大きく開口形成しなければならないから、その施工後で天井面に狂い、歪みその 他が生じることがあった。
【0007】 そこで、この考案は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので 、天井裏内に簡単に施工設置でき、使用中の圧迫感がなく、体裁も良好であり、 また、天井スペースが少くて済み、軽量で特別な補強工事は不要で、開口面は小 さくてよいから天井面等に狂いその他が生じることがないビデオプロジェクター の投影装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、この考案にあっては、天井面上方の天井裏に格 納配置されたビデオプロジェクターの投写機構によって、スクリーン面に所定の 映像を投写させるようにしたビデオプロジェクターの投影装置において、投写機 構の投写レンズに対向している下向きに傾斜した第1反射ミラーを天井面上方に 収納配装すると共に、天井面位置を中心としてスクリーン側に向けて天井面を開 閉するよう揺動起伏する天井起伏板上面に、第1反射ミラー及びスクリーン面夫 々に対向して上向きに傾斜する第2反射ミラーを配置し、第1反射ミラーによっ て反射された投写映像を第2反射ミラーによって再度反射してスクリーン面に投 影するようにしたことを特徴とする。
【0009】 また、投写機構の投写レンズは、スクリーン側に向けて配置すると共に、第1 反射ミラーは、スクリーン側に対し反対側に向けられた下向きに傾斜配置してあ るものとして構成することができる。 あるいは、投写機構の投写レンズは、スクリーン側に対し反対側に向けて配置 すると共に、第1反射ミラーは、スクリーン側に向けられた下向きに傾斜配置し てあるものとして構成することもできる。
【0010】
【作用】
この考案に係るビデオプロジェクターの投影装置にあって、投影使用時では、 天井内に投写機構が格納されたままであり、天井起伏板を天井面下方に傾斜開放 すると、その第2反射ミラー面は上向きの傾斜状態でスクリーン側に対向する。 このとき、投写レンズから投写された投写映像は、下向きに傾斜している第1 反射ミラーによって、天井面位置でその下方に開放傾斜している第2反射ミラー 面に反射させる。すると、この第2反射ミラーは、上向きに傾斜していて、第1 反射ミラー、スクリーン面夫々に対して傾斜状態で向かい合っていることで、第 1反射ミラーからの反射映像を再度反射させ、所定の映像をスクリーン面に反射 投影する。
【0011】 また、不使用時では、天井起伏板を天井面と同一面となるよう、水平閉塞する と、第2反射ミラーは天井面内に収納され、天井起伏板底面は閉塞された天井を 形成する。 スクリーン側に対して反対側に向けられた配置投写機構の投写レンズは、スク リーン側に向けられて下向きに傾斜配置した第1反射ミラーと共に、投写距離を 延長し、一層大きな大画面を形成する。
【0012】
【実施例】
図において示される符号1は投写機構であり、この投写機構1自体は、従来か ら提供されているビデオプロジェクターの投影装置における公知のそれのもので あり、図に示すように、例えば二階である階上部の床梁材10等に後述する収納 枠体11その他の適宜なベース資材等を介して固定的にしっかりと支持された状 態で天井裏に格納配置されている。
【0013】 この投写機構1における投写レンズ2前方の天井裏内に第1反射ミラー3を下 向きに傾斜した状態で収納配装し、この第1反射ミラー3に対向させて、天井面 5位置で天井下方に開閉揺動するよう起伏自在になっている第2反射ミラー4を 配装する。そして、この第2反射ミラー4によって反射する投写映像の反射方向 を、投写レンズ2からの投写映像の投写方向とほぼ平行状になるようにしてある ものである。
【0014】 第1反射ミラー3は、天井裏内において、例えば前記床梁材10に固定されて いる底面が下向きに傾斜している側面ほぼ台形状の取付台6の底面に配置されて おり、投写レンズ2から投写された映像を天井面5下方に反射させるものとして ある。図示にあっての取付台6は、例えばフレーム枠材にて形成されており、こ れ自体は可能な限り軽量に構成して床梁材10に掛る荷重負担が軽減されるよう に配慮されている。
【0015】 一方、第2反射ミラー4は、天井面5位置を中心として天井面5下方に揺動起 伏する天井起伏板7上面に配置されている。そして、天井起伏板7が天井面5下 方に傾斜開放されたときには、第1反射ミラー3及びスクリーンS面夫々に対向 して上向きに傾斜するようになっており、第1反射ミラー3から反射された投写 映像を所定のスクリーンS面に再度反射投影させるものとしてある。
【0016】 また、この天井起伏板7は、例えば天井面5裏面に配装した軸受部8に起伏自 在に支承されており、これの起伏操作は、電動あるいは手動によって行なわれる ようにしてある。なお、天井起伏板7は、天井裏側の上面である裏面に第2反射 ミラー4を配装固定し、また、天井下面である表面は天井面5と同様な化粧が施 されていて、水平閉塞されたときには、天井面5と同一面となるように配慮され ている。
【0017】 更に、天井面5には、投写機構1下方位置の天井部位に、開閉あるいは着脱自 在な天井開閉板9が設けられており、投写機構1に対するメンテナンスのために 使用されるようにしてある。 いずれにしても、投写機構1及び第1反射ミラー3が配置される天井裏内にお ける高さは、例えば 300乃至 350mm程度のものでよく、従来の昇降格納式のも のに比し大幅に節減したものでよいものとなっている。
【0018】 しかして、図1、図2に示す実施例にあっては、投写機構1による投写レンズ 2からの投写方向の前方にスクリーンS面を配置するようにしたものである。す なわち、スクリーンS面に対向するように天井裏内に投写機構1を配置し、この 投写機構1におけるスクリーンS側に投写レンズ2と対向するように第1反射ミ ラー3を配置すると共に、スクリーンS側に向けて天井面5下方で起伏するよう にして第2反射ミラー4を配置したものである。この実施例にあっての投写映像 は、スクリーンに向けて常時前方に投写され、図2に示すように、この考案装置 が設置されている部屋Rにおいて、投写レンズ2からスクリーンS面に至る投写 距離 Aに対応した画面大きさを得ることができる。
【0019】 一方、図3、図4に示す実施例にあっては、投写機構1による投写レンズ2か らの投写方向の後方にスクリーンS面を配置するようにしたものである。すなわ ち、スクリーンS面に対し反対方向に向けて天井裏内に投写機構1を配置し、こ の投写機構1におけるスクリーンS側に対して反対方向に、投写レンズ2と対向 するように第1反射ミラー3を配置すると共に、スクリーンS側に向けて天井面 5下方で起伏するようにして第2反射ミラー4を配置したものである。この実施 例にあっての投写映像は、スクリーンSに対し一旦は反対方向に投写されるもの であり、図4に示すように、一旦は反対側に投写する延長された距離を含む投写 レンズ2からスクリーンS面に至る投写距離 Bに対応した画面大きさを得ること ができ、これは、図1、図2に示した実施例によって得られる投写画面に比し大 型のものを形成することができる。
【0020】 この実施例にあって、第2反射ミラー4は、その起伏支点を第1反射ミラー3 における最下端位置に設定してあり、例えば取付台6下端に形成した軸受部8に よって支承させてある。こうすることで、全体構成をコンパクトに纏めることが でき、現場への搬入、現場での取付け施工を容易にすることができる。 また、図5にあっては、図3、図4に示す実施例の具体的な構造例を示したも のであり、ほぼ直方体状を呈するフレーム製の収納枠体11内における一端部に 投写機構1を収納固定し、同じく他端部に下向きに傾斜設定された第1反射ミラ ー3を取付台6を介して配置する。この第1反射ミラー3下方には、取付台6下 端に形成した軸受部8に天井面5下方に開閉状に揺動起伏するよう支承した天井 起伏板7を介して、投写レンズ2による投写方向に反対する方向で、上向きに傾 斜設定された第2反射ミラー4を起伏自在に配装して構成したものである。なお 、図中符号12は、投射角度の調整のためのポテンションメーターである。
【0021】 そして、このように、投写機構1、第1反射ミラー3、第2反射ミラー4等が 収納枠体11内に纏めて収納配置された状態で、ビス13等を介して前記床梁材 10等に取付けられるようにしてあるものである。 次に、これが使用の一例を説明すると、収納枠体11等を介して天井面5上方 の天井裏に投写機構1、第1反射ミラー3を配置し、また、天井面5面と同一面 となるようにして第2反射ミラー4が配置された天井起伏板7を設けておくもの である。
【0022】 投影使用時では、投写機構1は天井内に格納されたままで、天井起伏板7を天 井面5下方に傾斜開放し、その第2反射ミラー4面に、投写レンズ2、第1反射 ミラー3を介して所定の映像を反射投影し、第2反射ミラー4によって再び反射 させることでスクリーンS面に所定の映像を投影する。 また、不使用時では、天井起伏板7を水平閉塞すればよく、天井起伏板7底面 は天井面5と同一な天井を形成する。
【0023】
【考案の効果】
この考案は以上のように構成されており、これがため、天井裏内に簡単に施工 設置でき、投写使用中でも投写機構自体が天井下方に突出しないから、圧迫感が なく、体裁も良好である。そればかりでなく、従来の昇降格納式のそれと異なり 、特別な昇降手段を天井裏内に設置する必要がないから、天井スペースが少なく て済み、また、軽量であるから特別な補強工事は不要である。しかも、第2反射 ミラーが配装されている天井起伏板を天井下方に開閉させるだけでよいから、天 井面における開口面は小さくて済み、天井面等に狂い、歪みその他が生じること がないものである。
【0024】 すなわち、これは、この考案において、投写機構の投写レンズに対向している 下向きに傾斜した第1反射ミラーと、天井面位置を中心としてスクリーン側に向 けて揺動起伏するようにした第2反射ミラーとによって、投写レンズからの投写 映像をスクリーン面に投影するようにしたからであり、これらの投写系路は、投 写機構を天井裏内に格納したままで形成でき、重量的に嵩張る投写機構の昇降式 の格納装置を不要としたからでもある。
【0025】 しかも、第1反射ミラーは、天井裏内に固定的に配装し、また、第2反射ミラ ーは、天井面位置を中心としてスクリーン側に向けて揺動起伏する天井起伏板に 配装固定してあるから、その可動部分は、天井起伏板を揺動させるための軸受部 のみであり、その構造を簡素化する。 また、不使用時では、天井起伏板を水平状に閉塞させればよいから、天井面と 同一面となる天井起伏板下面に、天井面と同様な化粧が施されていることで、通 常の天井面を形成でき、天井裏内に投写機構が固定的に格納されていることと相 俟ち、不使用時での体裁を極めて良好にする。
【0026】 更には、投写レンズからの投写映像を、第1反射ミラー、第2反射ミラーによ って順次反射させながらスクリーンに投写するから、投写機構とスクリーンとの 距離が同一であれば、従来のような投写レンズからのスクリーンへの直接の投写 映像に比し、やや大型の画面を形成できる副次的効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】設置状態の側断面図である。
【図2】図1に示された実施例における投影状態の平面
図である。
【図3】他の実施例における設置状態の側断面図であ
る。
【図4】図3に示された実施例における投影状態の平面
図である。
【図5】図3に示された実施例の具体的な構造例を表わ
す斜視図である。
【図6】従来例における設置使用状態の平面図である。
【符号の説明】
R 部屋 S スクリーン 1 投写機構 2 投写レンズ 3 第1反射ミラー 4 第2反射ミ
ラー 5 天井面 6 取付台 7 天井起伏板 8 軸受部 9 天井開閉板 10 床梁材 11 収納枠体 12 ポテンシ
ョンメーター 13 ビス 110 床梁材 111 昇降手段 112 昇降ベ
ース 113 投写機構 114 出没口 115 天井蓋

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井面上方の天井裏に格納配置されたビ
    デオプロジェクターの投写機構によって、スクリーン面
    に所定の映像を投写させるようにしたビデオプロジェク
    ターの投影装置において、投写機構の投写レンズに対向
    している下向きに傾斜した第1反射ミラーを天井面上方
    に収納配装すると共に、天井面位置を中心としてスクリ
    ーン側に向けて天井面を開閉するよう揺動起伏する天井
    起伏板上面に、第1反射ミラー及びスクリーン面夫々に
    対向して上向きに傾斜する第2反射ミラーを配置し、第
    1反射ミラーによって反射された投写映像を第2反射ミ
    ラーによって再度反射してスクリーン面に投影するよう
    にしたことを特徴とするビデオプロジェクターの投影装
    置。
  2. 【請求項2】 投写機構の投写レンズは、スクリーン側
    に向けて配置すると共に、第1反射ミラーは、スクリー
    ン側に対し反対側に向けられた下向きに傾斜配置してあ
    る請求項1記載のビデオプロジェクターの投影装置。
  3. 【請求項3】 投写機構の投写レンズは、スクリーン側
    に対し反対側に向けて配置すると共に、第1反射ミラー
    は、スクリーン側に向けられた下向きに傾斜配置してあ
    る請求項1記載のビデオプロジェクターの投影装置。
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