JPH04123924U - 屋根の谷部の雨仕舞構造 - Google Patents
屋根の谷部の雨仕舞構造Info
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- JPH04123924U JPH04123924U JP2926691U JP2926691U JPH04123924U JP H04123924 U JPH04123924 U JP H04123924U JP 2926691 U JP2926691 U JP 2926691U JP 2926691 U JP2926691 U JP 2926691U JP H04123924 U JPH04123924 U JP H04123924U
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Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 連結部が谷となるように屋根パネル1 が突合
わせ状に連結され、連結部の谷に沿って水切板7 が張着
される屋根の谷部の雨仕舞構造において、上方突出状の
立板部9 を幅方向谷側の端部に有する一対の水切板7,7
を、屋根パネル1連結時に互いの立板部9 が重合するよ
うに各屋根パネル1,1 に独立して取付ける。 【効果】 一対の水切板7 が各屋根パネル1,1 に独立し
て取付けられるので、屋根パネル1 上に屋根瓦6 を施工
した後でも屋根パネル1 を連結でき、屋根パネル1 を可
及的にユニット化することができる。施工完了後には、
立板部9 が谷に沿って立設状となるので、谷に流下して
くる雨水が堰止められ、防水性が向上する。
わせ状に連結され、連結部の谷に沿って水切板7 が張着
される屋根の谷部の雨仕舞構造において、上方突出状の
立板部9 を幅方向谷側の端部に有する一対の水切板7,7
を、屋根パネル1連結時に互いの立板部9 が重合するよ
うに各屋根パネル1,1 に独立して取付ける。 【効果】 一対の水切板7 が各屋根パネル1,1 に独立し
て取付けられるので、屋根パネル1 上に屋根瓦6 を施工
した後でも屋根パネル1 を連結でき、屋根パネル1 を可
及的にユニット化することができる。施工完了後には、
立板部9 が谷に沿って立設状となるので、谷に流下して
くる雨水が堰止められ、防水性が向上する。
Description
【0001】
本考案は、屋根の谷部の雨仕舞構造に関するものである。
【0002】
屋根の谷部においては、瓦上を流下する雨水が集中するため、十分な防水施工
を行なうことが必要とされる。図5および図6は、かかる屋根の谷部における従
来の雨仕舞構造を例示する。
同図において、21は上面が瓦葺きされる屋根パネルであり、野地板22と該野地
板22を下から支持する垂木23とを備え、連結部が谷となるように左右一対の屋根
パネル21,21 が突合せ状に連結されている。24は防水シートで、野地板22上面全
面に敷き込まれていて、特に屋根パネル21の連結部においては互いに重ね合わさ
れている。
【0003】
25は谷板 (水切板) であり、従来では図5に示すように、幅方向中央で屈曲さ
れた金属性の屈曲板体よりなり、その屈曲稜線が屋根の谷に沿うように防水シー
ト24上に張着されている。また、26は屋根瓦で、防水シート24上に適宜上載固定
されていて、当該谷部においては、その端部が谷板25の幅方向両端部にややラッ
プするように配置されている。
【0004】
ところで、近時の作業者不足および施工コストの高騰等に鑑み、屋根パネル21
においても可及的にユニット化しようとする傾向にある。しかしながら、上記従
来の技術では、屋根パネル21の据付けからその後の防水シート24、谷板25および
屋根瓦26の施工に至るまで全て現場で行なうのが通常とされており、せいぜいユ
ニット化したとしても、野地板22に垂木23を予め固定して屋根パネル21とする程
度であった。
【0005】
即ち、従来では、一体物の谷板25を谷部を構成する左右の屋根パネル21,21 間
に亘って張着していたため、屋根パネル21の連結前には屋根瓦26を施工すること
ができず、従って屋根瓦26の施工は現場で行なうことが余儀なくされ、屋根パネ
ル21のユニット化に際して自ずから限界があった。
一方、屋根の谷部においては雨水が集中するため、上記従来の技術では、例え
ば図5において矢印で示すように、一方の屋根パネル21上を流下してきた雨水が
その勢いで他方の屋根パネル21の屋根瓦26下方に侵入するときがあり、防水性の
観点からも好ましくなかった。
【0006】
本考案は、かかる実情に鑑み、屋根パネルを可及的にユニット化して施工現場
における施工手間を減少させることができ、かつ谷部の防水性を向上し得る屋根
の谷部の雨仕舞構造を提供することを目的とする。
【0007】
上記目的を達成すべく、本考案が講じた技術的手段は、連結部が谷となるよう
に屋根パネル1 が突合わせ状に連結され、連結部の谷に沿って水切板7 が張着さ
れる屋根の谷部の雨仕舞構造において、
上方突出状の立板部9 を幅方向谷側の端部に有する一対の水切板7,7 が、屋根
パネル1 連結時に互いの立板部9 が重合するように各屋根パネル1,1 に独立して
取付けられている点にある。
【0008】
本考案では、一対の水切板7,7 を各屋根パネル1,1 に独立して設け、その水切
板7 の幅方向谷側の端部に、屋根パネル1 の連結時に互いに重合する上方突出状
の立板部9 を設けている。従って、例えば図3 (a)(b) に示すように、屋根パネ
ル1 上に屋根瓦6 が施工された後でも、左右の屋根パネル1,1 を突合せて連結す
ることによって、谷部の雨仕舞構造を構成することができる。
【0009】
また、屋根パネル1 の連結後においては、重合された立板部9 が谷に沿って立
設されることになり、屋根パネル1 から流下してきた雨水がこの立板部9 によっ
て堰止められる。
【0010】
以下、図面に基づいて本考案の一実施例について詳述する。図1において、1
は屋根パネルであり、野地板2 と該野地板2 を支持する垂木3 とを備え、左右一
対の屋根パネル1,1 が、垂木3 の一側に固定されたバックアップ材4 を介して、
連結部が谷となるように突合せ状に連結されることにより、屋根の谷部が構成さ
れている。5 はアスファルトルーフィング等よりなる防水シートで、本実施例で
は、各屋根パネル1,1 の野地板2 上面全面にそれぞれ別個に敷き込められている
。尚、6 は防水シート5 上に配置された屋根瓦である。
【0011】
7 は谷板 (水切板) であり、図2に示すように、屋根パネル1 の連結端部上面
に張着される水切部8 と、その水切部8 の幅方向一端から上方突出状に屈曲形成
された立板部9 とを備えた金属性の屈曲板体よりなり、これら各部8,9 のなす角
θは、当該谷部のなす角の略半分となるように設定されている。
本実施例では、一対の谷板7,7 が、水切部8 と立板部9 とで構成される稜線が
屋根パネル1 連結部の谷に沿うように左右の各屋根パネル1,1 にそれぞれ独立し
て取付けられていて、従って、各立板部9,9 は、屋根パネル1 の接合面10と略面
一状となるように配置され、屋根パネル1 連結時には互いに重合するようになっ
ている。
【0012】
尚、立板部9 の上端は、水切部8 側に折り返されていて、後述する防水カバー
14の掛止部11とされている。また、水切部8 の幅方向中途の二カ所では断面視階
段状に屈曲形成され、長手方向に延びる一対の段部12,13 が形成されている。
14は互いに重合状とされた前記立板部9 の重合面15を立板部9 上端側から被覆
するための防水カバーであり、側部の一側が切断された長尺の筒状体16と筒状体
16の切断縁部から外方に突設された嵌入ガイド17とを備えている。従って、この
防水カバー14は、図3(b) に示す如く、嵌入ガイド17を下にして立板部9 上端に
嵌入することにより、立板部9 の掛止部11が筒状体16内部に嵌まり込むようにし
て固定され、谷板7 に対してワンタッチで取付けられるようになっている。
【0013】
また、18は防護ネットであり、幅方向中央に設けた固定具19が防水カバー14に
外嵌され、幅方向両端が水切部8 の谷側の段部12に掛止されることにより、谷板
7 の上方空間を断面視アーチ状に被覆するように設けられている。
上記構成に係る本実施例によれば、例えば図3(a)(b)に示すような施工が可能
となり、現場における施工手間を大幅に縮減することができる。
【0014】
即ち、本実施例では、上方突出状の立板部9 を有する谷板7 が各屋根パネル1,
1 に独立して取付けられているので、施工現場において、図3(a) に示す如く左
右の屋根パネル1,1 を互いに突合せて連結し、この際重合状とされた立板部9,9
の上から防水カバー14を嵌入することにより、谷部の雨仕舞構造を構成すること
ができる。従って、屋根パネル1 の連結前に、図3(a) に示すように屋根瓦6 の
施工まで予め工場等で済ませておいて、その後屋根パネル1 を連結するようにす
ることが可能となり、屋根パネル1 のユニット化を略完全に行いうる。一方、こ
のことによって、施工現場においては、上述した屋根パネル1 の連結と防水カバ
ー14の取付けを行なうだけで足り、現場における施工手間を大幅に縮減すること
ができる。
【0015】
また、本実施例によれば、施工完了後においては、重合状とされた立板部9 が
谷に沿って立設されることになるので、一方の屋根パネル1 から流下してくる雨
水はこの立板部9 によって堰止められ、従来のように雨水が他方の屋根パネル1
の屋根瓦6 下方に侵入することがなく、防水性を向上させることができる。更に
、本実施例では、谷板7 に防護ネット18が設けられているので、流下してくる雨
水の勢いをやわらげる効果があると共に、谷板7 のコーナー部分にゴミや土砂を
堆積させない効果がある。
【0016】
以上、本考案の一実施例につき詳述したが、本考案はこれに限定されるもので
はなく、例えば図4に示すように、防水カバー14を防護ネット18の中央に一体に
設けることにしてもよい。また、立板部9 の重合後のシール手段については、前
記防水カバー14に限られず、例えば重合面15間を両面テープでシールすること等
にしてもよい。
【0017】
以上説明したように、本考案によれば、屋根パネル1 上に屋根瓦6 が施工され
ているかどうかに拘わらず屋根の谷部の雨仕舞を行なうことができるので、屋根
パネル1 を可及的にユニット化することができ、施工現場における施工手間を大
幅に減少させることができると共に、施工完了後には、谷に沿って立設された立
板部9 が雨水を堰止めるので、谷部の防水性を向上させることができる。
【図1】本考案の一実施例を示す屋根の谷部の雨仕舞構
造の断面図である。
造の断面図である。
【図2】谷板(水切板)の斜視図である。
【図3】屋根パネル連結時の作用説明図であり、(a) は
連結前、(b) は連結後を示す。
連結前、(b) は連結後を示す。
【図4】他の実施例を示す屋根の谷部の雨仕舞構造の断
面図である。
面図である。
【図5】従来の屋根の谷部の雨仕舞構造の断面図であ
る。
る。
【図6】同平面図である。
1 屋根パネル
7 水切板 (谷部)
9 立板部
Claims (1)
- 【請求項1】 連結部が谷となるように屋根パネル(1)
が突合わせ状に連結され、連結部の谷に沿って水切板
(7) が張着される屋根の谷部の雨仕舞構造において、上
方突出状の立板部(9) を幅方向谷側の端部に有する一対
の水切板(7)(7)が、屋根パネル(1) 連結時に互いの立板
部(9) が重合するように各屋根パネル(1)(1)に独立して
取付けられていることを特徴とする屋根の谷部の雨仕舞
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2926691U JPH04123924U (ja) | 1991-04-25 | 1991-04-25 | 屋根の谷部の雨仕舞構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2926691U JPH04123924U (ja) | 1991-04-25 | 1991-04-25 | 屋根の谷部の雨仕舞構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04123924U true JPH04123924U (ja) | 1992-11-11 |
Family
ID=31913158
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2926691U Pending JPH04123924U (ja) | 1991-04-25 | 1991-04-25 | 屋根の谷部の雨仕舞構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04123924U (ja) |
-
1991
- 1991-04-25 JP JP2926691U patent/JPH04123924U/ja active Pending
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