JPH04120169U - カートリツジのシヤツタ装置 - Google Patents

カートリツジのシヤツタ装置

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JPH04120169U
JPH04120169U JP2998591U JP2998591U JPH04120169U JP H04120169 U JPH04120169 U JP H04120169U JP 2998591 U JP2998591 U JP 2998591U JP 2998591 U JP2998591 U JP 2998591U JP H04120169 U JPH04120169 U JP H04120169U
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JP
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shutter
cartridge
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JP2998591U
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敦 藤原
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オムロン株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】カートリッジの電源が断たれても、このカート
リッジのシャッタを内部で確実に閉鎖維持できるように
した高信頼性の金庫性能を有する点。 【構成】カートリッジの貨幣出入口をシャッタで開閉操
作するカートリッジのシャッタ装置であって、前記シャ
ッタを開閉方向に駆動する駆動モータと、前記シャッタ
を閉鎖方向に付勢する付勢バネと、前記駆動モータの通
電停止時に、該モータの駆動系を遮断して、前記付勢バ
ネの付勢動作を許容させるクラッチと、前記モータの駆
動系とシャッタとの間に、シャッタ外方からの開口操作
を規制するリンク機構とを備えたことを特徴としてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えば現金自動預金支払機や自動券売機等に装備される硬貨処理 装置に着脱利用されるような現金カートリッジに関し、さらに詳しくはカートリ ッジの現金保護性能を高めたカートリッジのシャッタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常使用されているカートリッジは、図4に示すように、例えば硬貨処理装置 41の特定位置に、カートリッジ42を着脱許容して設置し、装着時にはカート リッジ42の上面開口部43から処理済みの硬貨を落下させて収納するようにし 、一側面開口部44から硬貨を繰出すように構成している。また、離脱時にはカ ートリッジ42の各開口部43,44を各シャッタ45,46で閉鎖して、カー トリッジ42に金庫性能を持たせている。 しかし、このシャッタの開閉時に停電や装置本体側の障害発生により一時的に 電源が断たれた時、またカートリッジを装置本体より取外すことで電源が断たれ た時に、シャッタが開口位置で停止することがあり、この場合は内部に収納され た硬貨が簡単に取出し許容されてしまい、さらにシャッタが外力によって簡単に 開口操作される恐れがあるなどカートリッジの金庫性能を高めることが望まれて いた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
そこでこの考案は、カートリッジの電源が断たれても、このカートリッジのシ ャッタを内部で確実に閉鎖維持できるようにした高信頼性の金庫性能を有するシ ャッタ装置の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この考案は、カートリッジの貨幣出入口をシャッタで開閉操作するカートリッ ジのシャッタ装置であって、前記シャッタを開閉方向に駆動する駆動モータと、 前記シャッタを閉鎖方向に付勢する付勢バネと、前記駆動モータの通電停止時に 、該モータの駆動系を遮断して、前記付勢バネの付勢動作を許容させるクラッチ と、前記モータの駆動系とシャッタとの間に、シャッタ外方からの開口操作を規 制するリンク機構とを備えたことを特徴としている。
【0005】
【考案の作用】
この考案によれば、停電や障害発生等の異常発生により不測に電源が断たれた 時、およびカートリッジを装置本体より取外してカートリッジの電源が断たれた 時は、この電源断によるクラッチ切れにより付勢バネが閉鎖方向に付勢し、この 付勢力を受けたシャッタが閉鎖方向に付勢動作されて貨幣出入口を閉鎖し、さら にこの閉鎖後はモータの駆動系とシャッタとの間に設けたリンク機構が閉鎖位置 にあるシャッタを固定支持する。
【0006】
【考案の効果】
このため、貨幣を出入れするシャッタの開閉駆動時やカートリッジ取外し時に 、該カートリッジの電源が断たれても、この電源断時にはシャッタ本来の閉動作 を確実に働かせて貨幣出入口を確実に閉鎖し、しかもリンク機構によって閉鎖さ れたシャッタを内部で機械的に固定支持して、シャッタ外方からの不正な開口操 作を確実に規制することができ、カートリッジ内部の現金に対する安全性および 信頼性の高い金庫性能が得られる。
【0007】
【実施例】
この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。 図1は硬貨カートリッジのシャッタ装置を示し、硬貨カートリッジ11は縦長の 箱形状に形成され、この上方の上面開口部12より落下させた硬貨13を内方底 部に収納し、この収納した硬貨を底部より側面開口部14に向けて傾斜接続した 硬貨繰出しベルト15を介して、この側面開口部14より硬貨13を一枚ずつ繰 出すように設けている。またこの場合、硬貨カートリッジ11の上面開口部12 と側面開口部14にはシャッタ装置16をそれぞれ装備し、このうち側面のシャ ッタ装置16の一例を以下に説明する。 このシャッタ装置16は、図2および図3に示すように、上述の硬貨カートリ ッジ11の側面開口部14を開閉するシャッタ17と、このシャッタ17を開閉 方向に駆動する駆動モータMと、シャッタ17を閉鎖方向に付勢する付勢バネ1 8と、駆動モータMの通電停止時に、該モータMの駆動系を遮断して付勢バネ1 8の付勢動作を許容させるクラッチ19と、駆動モータMの駆動系とシャッタ1 7との間に介在されてシャッタ外方からの開口操作を規制するリンク機構20と から構成される。 上述のシャッタ17は、四角形状の側面開口部14を閉鎖可能な大きさの平板 状を有し、この平板上縁部を枢支軸21で枢着して、該枢支軸21を回動支点に 下部側を外向きに開閉可能にした片開き式に設けている。また、このシャッタ1 7の外側には、シャッタ保護用の外部扉22を同様な枢支構造にて片開き式に設 けている。 このシャッタ17の内方上部位置に駆動モータMが設置され、この駆動モータ Mの回転力を受けて駆動ギャ23が回転し、この駆動ギャ23に噛合する従動ギ ャ24の回転軸25上に、シャッタ開方向の回転出力のみを伝達許容する一方向 クラッチ19およびリンク機構20の一側を接続している。 このリンク機構20は、回転軸25上の一端に固定された回転板26と、第1 リンク片27と、第2リンク片28と、復帰バネ29と、ストッパローラ30と から構成され、正逆転駆動される上部の回転板26と、シャッタ側に接続された 下部の第2リンク片28との間を第1リンク片27を介して連結するものであっ て、上端部が上枢支ピン27aを介して回転運動する上部の回転板26に枢着さ れて周方向に可動許容され、下端部が下枢支ピン27bを介して第2リンク片2 8の遊端部に枢着されて傾動許容されている。そして、この第2リンク片28の 基端部が既述したシャッタ17の枢支軸21に固定され、このようなリンク構成 により、駆動モータMから出力された回転力は、このリンク機構20を介して枢 支軸21を傾動支点とするシャッタ17に動力伝達され、該シャッタ17を開口 方向に傾動操作する。 この場合、シャッタ閉鎖位置で、第1リンク片27の両端部に設けられる上下 枢支ピン27a,27bを結ぶ位置と、回転板26の回動支点となる回転軸25 の位置とを、上枢支ピン27a、回転軸25、下枢支ピン27bの順で一直線上 に位置させるように設定しており、これら3箇所の枢支位置27a,25,27 bを一直線上に位置させることにより、シャッタ17の外方から該シャッタを開 口するような外力を加えても、この外力は第1リンク片27の中心方向に働いて 回転板26を回転させることができず、閉鎖位置にあるリンク機構20がロック 作用をなして、シャッタ17を外方から開口操作できないように固定支持してい る。 また、駆動モータMの通電停止時には、回転板26は自由状態となるが、この 回転板26に連結された復帰バネ29の復帰作用により、該回転板26を既述し た3箇所の枢支位置27a,25,27bが一直線上となるシャッタ閉鎖位置に 確実に戻すように構成している。さらに、シャッタの開閉量は、回転板26の端 面に形成したストッパ面31にストッパローラ30を対応させてシャッタ17の 開閉位置を位置決め設定している。 さらに、シャッタ17の枢支軸21には、該シャッタ17を閉鎖方向に付勢す る付勢バネ18を取付けており、この付勢バネ18は駆動モータMの通電を停止 してモータの駆動系を遮断したときに、この付勢バネ18の付勢力が働いて、シ ャッタ17を閉動作させるように設けている。
【0008】 このように構成されたシャッタ装置16の開閉動作を次に説明する。 今、硬貨カートリッジ11が装置本体に装着利用されたカートリッジ運用時、 例えば硬貨繰出し時は、駆動モータMからの駆動出力が、駆動ギャ23、従動ギ ャ24、一方向クラッチ19およびリンク機構20の順を介してシャッタ17に 動力伝達されて、このシャッタ17は、図2に想像線で示すように、枢支軸21 を傾動支点に、外部扉22を押上げて硬貨の繰出し許容スペースに適した一定角 度に開口している。 この場合、停電や装置本体の障害発生等の異常発生により不測に電源が断たれ た時、また硬貨カートリッジ11を装置本体より取外して該カートリッジの電源 が断たれた時は、この電源断により一方向クラッチ19が切れ、このクラッチ切 れによりモータ駆動系の動力が遮断され、これに基づいて付勢バネ18のシャッ タ閉鎖方向の付勢作用が働いて、この付勢力を受けたシャッタ17が閉鎖方向に 付勢動作して硬貨カートリッジ11の側面開口部14を閉鎖する。また、このシ ャッタ閉鎖後は、モータ駆動系の動力伝達が断たれることで、復帰バネ29の復 帰作用が働き、回転板26を、図2に実線で示すように、各枢支位置27a,2 5,27bが一直線上となる元のシャッタ閉鎖位置に戻して、これら内部のリン ク機構20の位置関係から生じるロック作用により閉鎖位置にあるシャッタ17 を固定支持している。これにより、仮にシャッタ17外方からシャッタを開口す るような不正な外力を加えても、この外力は第1リンク片27の中心方向に働い て回転板26を回転させることができず、シャッタ17を確実に閉鎖維持する。
【0009】 また、復帰バネ29の復帰作用に加えて、一方向クラッチ19が従動ギャ23 を介してモータ直結の駆動ギャ24に連結されているので、この駆動モータMの 回転停止時は、これら駆動系の負荷抵抗を受けてシャッタ17を外方からは簡単 に開口操作できないように構成している。
【0010】 上述のように、シャッタの開閉駆動時やカートリッジ取外し時に、該カートリ ッジの電源が断たれても、この電源断時にはシャッタ本来の閉動作を確実に働か せて側面開口部を確実に閉鎖し、しかもリンク機構によって閉鎖されたシャッタ を内部で機械的に固定支持して、シャッタ外方からの不正な開口操作を確実に規 制することができ、カートリッジ内部の現金に対する安全性および信頼性の高い 金庫性能が得られる。
【0011】 この考案と、上述の一実施例の構成との対応において、 この考案のカートリッジは、実施例の硬貨カートリッジ11に対応し、以下同 様に、 貨幣出入口は、側面開口部14に対応し、 クラッチは、一方向クラッチ19に対応するも、この考案は上述の一実施例の 構成のみに限定されるものではない。
【提出日】平成3年7月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えば現金自動預金支払機や自動券売機等に装備される硬貨処理 装置に着脱利用されるような現金カートリッジに関し、さらに詳しくはカートリ ッジの現金保護性能を高めたカートリッジのシャッタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常使用されているカートリッジは、図4に示すように、例えば硬貨処理装置 41の特定位置に、カートリッジ42を着脱許容して設置し、装着時にはカート リッジ42の上面開口部43から処理済みの硬貨を落下させて収納するようにし 、一側面開口部44から硬貨を繰出すように構成している。また、離脱時にはカ ートリッジ42の各開口部43,44を各シャッタ45,46で閉鎖して、カー トリッジ42に金庫性能を持たせている。 しかし、このシャッタの開閉時に停電や装置本体側の障害発生により一時的に 電源が断たれた時、またカートリッジを装置本体より取外すことで電源が断たれ た時に、シャッタが開口位置で停止することがあり、この場合は内部に収納され た硬貨が簡単に取出し許容されてしまい、さらにシャッタが外力によって簡単に 開口操作される恐れがあるなどカートリッジの金庫性能を高めることが望まれて いた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】 そこでこの考案は、カートリッジの電源が断たれても、このカートリッジのシ ャッタを内部で確実に閉鎖維持できるようにした高信頼性の金庫性能を有するシ ャッタ装置の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この考案は、カートリッジの貨幣出入口をシャッタで開閉操作するカートリッ ジのシャッタ装置であって、前記シャッタを開閉方向に駆動する駆動モータと、 前記シャッタを閉鎖方向に付勢する付勢バネと、前記駆動モータの通電停止時に 、該モータの駆動系を遮断して、前記付勢バネの付勢動作を許容させるクラッチ と、前記モータの駆動系とシャッタとの間に、シャッタ外方からの開口操作を規 制するリンク機構とを備えたことを特徴としている。
【0005】
【考案の作用】
この考案によれば、停電や障害発生等の異常発生により不測に電源が断たれた 時、およびカートリッジを装置本体より取外してカートリッジの電源が断たれた 時は、この電源断によるクラッチ切れにより付勢バネが閉鎖方向に付勢し、この 付勢力を受けたシャッタが閉鎖方向に付勢動作されて貨幣出入口を閉鎖し、さら にこの閉鎖後はモータの駆動系とシャッタとの間に設けたリンク機構が閉鎖位置 にあるシャッタを固定支持する。
【0006】
【考案の効果】
このため、貨幣を出入れするシャッタの開閉駆動時やカートリッジ取外し時に 、該カートリッジの電源が断たれても、この電源断時にはシャッタ本来の閉動作 を確実に働かせて貨幣出入口を確実に閉鎖し、しかもリンク機構によって閉鎖さ れたシャッタを内部で機械的に固定支持して、シャッタ外方からの不正な開口操 作を確実に規制することができ、カートリッジ内部の現金に対する安全性および 信頼性の高い金庫性能が得られる。
【0007】
【実施例】 この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。 図1は硬貨カートリッジのシャッタ装置を示し、硬貨カートリッジ11は縦長の 箱形状に形成され、この上方の上面開口部12より落下させた硬貨13を内方底 部に収納し、この収納した硬貨を底部より側面開口部14に向けて傾斜接続した 硬貨繰出しベルト15を介して、この側面開口部14より硬貨13を一枚ずつ繰 出すように設けている。またこの場合、硬貨カートリッジ11の上面開口部12 と側面開口部14にはシャッタ装置16をそれぞれ装備し、このうち側面のシャ ッタ装置16の一例を以下に説明する。 このシャッタ装置16は、図2および図3に示すように、上述の硬貨カートリ ッジ11の側面開口部14を開閉するシャッタ17と、このシャッタ17を開閉 方向に駆動する駆動モータMと、シャッタ17を閉鎖方向に付勢する付勢バネ1 8と、駆動モータMの通電停止時に、該モータMの駆動系を遮断して付勢バネ1 8の付勢動作を許容させるクラッチ19と、駆動モータMの駆動系とシャッタ1 7との間に介在されてシャッタ外方からの開口操作を規制するリンク機構20と から構成される。 上述のシャッタ17は、四角形状の側面開口部14を閉鎖可能な大きさの平板 状を有し、この平板上縁部を枢支軸21で枢着して、該枢支軸21を回動支点に 下部側を外向きに開閉可能にした片開き式に設けている。また、このシャッタ1 7の外側には、シャッタ保護用の外部扉22を同様な枢支構造にて片開き式に設 けている。 このシャッタ17の内方上部位置に駆動モータMが設置され、この駆動モータ Mの回転力を受けて駆動ギャ23が回転し、この駆動ギャ23に噛合する従動ギ ャ24の回転軸25上に、シャッタ開方向の回転出力のみを伝達許容する一方向 クラッチ32およびリンク機構20の一側を接続している。 このリンク機構20は、回転軸25上の一端に固定された回転板26と、第1 リンク片27と、第2リンク片28と、復帰バネ29と、ストッパローラ30と から構成され、正逆転駆動される上部の回転板26と、シャッタ側に接続された 下部の第2リンク片28との間を第1リンク片27を介して連結するものであっ て、上端部が上枢支ピン27aを介して回転運動する上部の回転板26に枢着さ れて周方向に可動許容され、下端部が下枢支ピン27bを介して第2リンク片2 8の遊端部に枢着されて傾動許容されている。そして、この第2リンク片28の 基端部が既述したシャッタ17の枢支軸21に固定され、このようなリンク構成 により、駆動モータMから出力された回転力は、このリンク機構20を介して枢 支軸21を傾動支点とするシャッタ17に動力伝達され、該シャッタ17を開口 方向に傾動操作する。 この場合、シャッタ閉鎖位置で、第1リンク片27の両端部に設けられる上下 枢支ピン27a,27bを結ぶ位置と、回転板26の回動支点となる回転軸25 の位置とを、上枢支ピン27a、回転軸25、下枢支ピン27bの順で一直線上 に位置させるように設定しており、これら3箇所の枢支位置27a,25,27 bを一直線上に位置させることにより、シャッタ17の外方から該シャッタを開 口するような外力を加えても、この外力は第1リンク片27の中心方向に働いて 回転板26を回転させることができず、閉鎖位置にあるリンク機構20がロック 作用をなして、シャッタ17を外方から開口操作できないように固定支持してい る。 また、駆動モータMの通電停止時には、回転板26は自由状態となるが、この 回転板26に連結された復帰バネ29の復帰作用により、該回転板26を既述し た3箇所の枢支位置27a,25,27bが一直線上となるシャッタ閉鎖位置に 確実に戻すように構成している。さらに、シャッタの開閉量は、回転板26の端 面に形成したストッパ面31にストッパローラ30を対応させてシャッタ17の 開閉位置を位置決め設定している。 さらに、シャッタ17の枢支軸21には、該シャッタ17を閉鎖方向に付勢す る付勢バネ18を取付けており、この付勢バネ18は駆動モータMの通電を停止 してモータの駆動系を遮断したときに、この付勢バネ18の付勢力が働いて、シ ャッタ17を閉動作させるように設けている。
【0008】 このように構成されたシャッタ装置16の開閉動作を次に説明する。 今、硬貨カートリッジ11が装置本体に装着利用されたカートリッジ運用時、 例えば硬貨繰出し時は、駆動モータMからの駆動出力が、駆動ギャ23、従動ギ ャ24、クラッチ19およびリンク機構20の順を介してシャッタ17に動力伝 達されて、このシャッタ17は、図2に想像線で示すように、枢支軸21を傾動 支点に、外部扉22を押上げて硬貨の繰出し許容スペースに適した一定角度に開 口している。 この場合、停電や装置本体の障害発生等の異常発生により不測に電源が断たれ た時、また硬貨カートリッジ11を装置本体より取外して該カートリッジの電源 が断たれた時は、この電源断によりクラッチ19が切れ、このクラッチ切れによ りモータ駆動系の動力が遮断され、これに基づいて付勢バネ18のシャッタ閉鎖 方向の付勢作用が働いて、この付勢力を受けたシャッタ17が閉鎖方向に付勢動 作して硬貨カートリッジ11の側面開口部14を閉鎖する。また、このシャッタ 閉鎖後は、モータ駆動系の動力伝達が断たれることで、復帰バネ29の復帰作用 が働き、回転板26を、図2に実線で示すように、各枢支位置27a,25,2 7bが一直線上となる元のシャッタ閉鎖位置に戻して、これら内部のリンク機構 20の位置関係から生じるロック作用により閉鎖位置にあるシャッタ17を固定 支持している。これにより、仮にシャッタ17外方からシャッタを開口するよう な不正な外力を加えても、この外力は第1リンク片27の中心方向に働いて回転 板26を回転させることができず、シャッタ17を確実に閉鎖維持する。
【0009】 また、復帰バネ29の復帰作用に加えて、一方向クラッチ32が従動ギャ23 を介してモータ直結の駆動ギャ24に連結されているので、この駆動モータMの 回転停止時は、これら駆動系の負荷抵抗を受けてシャッタ17を外方からは簡単 に開口操作できないように構成している。
【0010】 上述のように、シャッタの開閉駆動時やカートリッジ取外し時に、該カートリ ッジの電源が断たれても、この電源断時にはシャッタ本来の閉動作を確実に働か せて側面開口部を確実に閉鎖し、しかもリンク機構によって閉鎖されたシャッタ を内部で機械的に固定支持して、シャッタ外方からの不正な開口操作を確実に規 制することができ、カートリッジ内部の現金に対する安全性および信頼性の高い 金庫性能が得られる。
【0011】 この考案と、上述の一実施例の構成との対応において、 この考案のカートリッジは、実施例の硬貨カートリッジ11に対応し、以下同 様に、 貨幣出入口は、側面開口部14に対応し、 クラッチは、クラッチ19に対応するも、この考案は上述の一実施例の構成の みに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の硬貨カートリッジの概略側面図。
【図2】この考案のシャッタ装置の要部縦断側面図。
【図3】この考案のシャッタ装置の要部縦断正面図。
【図4】従来のカートリッジの使用状態を示す説明図。
【符号の説明】
11…硬貨カートリッジ 13…硬 貨 14…側面開口部 16…シャッタ装置 17…シャッタ 18…付勢バネ 19…一方向クラッチ 20…リンク機構 M…駆動モータ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年7月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 カートリッジのシャッタ装置
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の硬貨カートリッジの概略側面図。
【図2】この考案のシャッタ装置の要部縦断側面図。
【図3】この考案のシャッタ装置の要部縦断正面図。
【図4】従来のカートリッジの使用状態を示す説明図。
【符号の説明】 11…硬貨カートリッジ 13…硬 貨 14…側面開口部 16…シャッタ装置 17…シャッタ 18…付勢バネ 19…クラッチ 20…リンク機構32…一方向クラッチ M…駆動モータ
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カートリッジの貨幣出入口をシャッタで開
    閉操作するカートリッジのシャッタ装置であって、前記
    シャッタを開閉方向に駆動する駆動モータと、前記シャ
    ッタを閉鎖方向に付勢する付勢バネと、前記駆動モータ
    の通電停止時に、該モータの駆動系を遮断して、前記付
    勢バネの付勢動作を許容させるクラッチと、前記モータ
    の駆動系とシャッタとの間に、シャッタ外方からの開口
    操作を規制するリンク機構とを備えたカートリッジのシ
    ャッタ装置。
JP2998591U 1991-04-02 1991-04-02 カートリツジのシヤツタ装置 Pending JPH04120169U (ja)

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