JPH04119998U - 放電灯用起動パルス停止保護回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】この考案は、放電灯用の起動パルスを停止及び
保護可能な回路を目的にしている。 【構成】起動パルス発生用の点灯検出信号を利用して、
一定時間以上連続的に発生する異常立ち消えをタイマ５
により判別し、異常の場合は、起動パルスを停止し、電
源１がオフされる迄停止する停止保護回路を備えたもの
である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、放電灯点灯回路に利用されるほ電灯用起動パルス停止保護回路に 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、図３に図示したような放電灯点灯回路であり、直流電源ａを交流に変 換するインバータｂと、放電開始時に絶縁破壊を起こさせるための起動用高電圧 パルス発生回路ｃと、放電灯ｄが点灯か、不点灯か判別する点灯検出回路ｅとか ら構成されている。

【０００３】 点灯動作は、電源ａをオンにすると、インバータ出力に交流が出力され、点灯 検出回路ｅにより不点灯を判別し、起動用高電圧パルス発生回路ｃにより、高圧 パルスを発生させて絶縁破壊した後に、アーク放電が開始され、放電灯ｄが点灯 する。

【０００４】 放電灯ｄが点灯したら、点灯検出回路ｅにて点灯を判別して、高圧パルスを停 止させ、インバータ出力にてアーク放電を継続して安定点灯する。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前記従来の技術では、電源をオンした後は、点灯検出回路により点灯 、不点灯を判別する。従って、不点灯の場合は、点灯する迄起動用高圧パルスを 連続的に発生させているため、放電灯が劣化して点灯しない場合や、出力ハーネ ス、コネクターが断線の場合は、長時間起動パルスを発生させるという問題点が ある。

【０００６】 また、高圧パルス発生回路が異常温度上昇して破損するという問題点がある。

【０００７】 さらに、長時間高圧パルスを発生させていると、不注意で感電する危険がある という問題点がある。

【０００８】 そこで、本考案は、上記従来の技術の問題点に鑑み案出されたもので、放電灯 用起動パルス停止保護回路の提供を目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案における放電灯用起動パルス停止保護回路 においては、

【００１０】 起動パルス発生用の点灯検出信号を利用して、一定時間以上連続的に発生する 異常立ち消えをタイマにより判別し、異常の場合は、起動パルスを停止し、電源 がオフされる迄停止する停止保護回路を備えた構成にされている。

【００１１】

【実施例】

実施例について図１〜図２を参照して説明すると、図１は、回路構成図例をあ らわたものであり、タイマ５とラッチ６により、高圧パルスを停止させる機能を 形成したものである。

【００１２】 電源１にはインバータ２を接続し、該インバータ２には点灯検出回路３を介し て起動用高電圧パルス発生回路４を接続し、更に、該起動用高電圧パルス発生回 路４には放電灯７が接続されている。

【００１３】 また、点灯検出回路３と起動用高電圧パルス発生回路４間には、タイマ５とラ ッチを配置し、ラッチ６は、ＮＯＴ回路８及びＡＮＤ回路９を介して起動用高電 圧パルス発生回路４に接続すると共に、ＡＮＤ回路９は点灯検出回路３に接続さ れている。

【００１４】 図２は、高圧パルス発生時間のタイムチャートをあらわしたもので、電源１を オンしてからＨレベルになるタイマ時間ｔ０〜ｔ２は、高圧パルスを印加して、 充分に点灯可能な時間とする。

【００１５】 また、点灯信号は、点灯の場合はＬレベル、不点灯の場合はＨレベルを出力す る。

【００１６】 更に、起動用高電圧パルス発生回路４は、入力がＨレベルで高圧パルスを発生 し、Ｌレベルで停止する。

【００１７】 ラッチ６は、ｔ０〜ｔ２間で点灯しない場合は、Ｈレベルで保持される。

【００１８】 そして、電源１をオンした場合、タイマ５の出力時間ｔ０〜ｔ２以下で、高圧 パルスを発生可能なので、放電灯７に異常が有り、点灯不能の場合は、最大ｔ２ で高圧パルスを停止させ、停止を保持する。

【００１９】 また、点灯可能な場合は、放電灯７が点灯した時間ｔ１で、高圧パルスが停止 することができる。

【００２０】 タイマ時間ｔ０〜ｔ２以内で点灯すれば、ラッチはＬレベルのままなので、暫 くして瞬時立ち消えしても、すぐに高圧パルスを発生し、放電を開始し、点灯を 継続することができる。

【００２１】 点灯中の立ち消えについても、点灯信号がＨレベルになったところからタイマ が作動し、ｔ２以下で点灯しなければ、ラッチはＨレベルに保持されるため、起 動パルスは停止される。

【００２２】 また、ｔ０〜ｔ２以内で点灯できず、ラッチがＨレベルになった場合は、その まま保持するため、一度電源をオフしてリセットしない限り、高圧パルスを発生 しない。

【００２３】 なお、図２の点灯信号は、点灯可能時信号はｔ１で点灯を開始する。

【００２４】 また、パルスは、点灯可能高圧パルス発生期間はｔ０〜ｔ１である。

【００２５】 更に、点灯信号は、点灯不可能時信号を発し、点灯不可能高圧パルス発生期間 はｔ０〜ｔ２である。

【００２６】

【考案の効果】

本考案は、上述の通り構成されているので、次に記載する効果を奏する。 放電灯自身の異常やハーネス、コネクター断線により、点灯不可能の場合でも 、一定時間後には、高圧起動パルスが停止できる。

【００２７】 従って、高圧パルス発生回路が異常温度上昇して破損するのを防止でき、かつ 不注意等で、高圧パルスによる感電の危険が少なくなる。

【００２８】 また、瞬時的な立ち消えの場合には、すぐに高圧パルスを発生して放電を開始 し、点灯を継続するため、立ち消えが連続するような異常時のみ起動パルスを停 止することができる。

【００２９】 更に、起動パルス発生用の点灯検出信号を利用しているため、新たに検出回路 を設ける必要がなく、少ない部品点数で停止保護回路形成できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の回路構成例図である。

【図２】本考案のタイムチャート図である。

【図３】従来例の回路構成図である。

【符合の説明】

１ 電源 ２ インバータ ３ 点灯検出回路 ４ 起動用高電圧パルス発生回路 ５ タイマ ６ ラッチ ７ 放電灯 ８ ＮＯＴ回路 ９ ＡＮＤ回路

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】起動パルス発生用の点灯検出信号を利用し
   て、一定時間以上連続的に発生する異常立ち消えをタイ
   マにより判別し、異常の場合は、起動パルスを停止し、
   電源がオフされる迄停止する停止保護回路を備えた放電
   灯用起動パルス停止保護回路。