JPH04119169A - 抗菌性繊維 - Google Patents

抗菌性繊維

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JPH04119169A
JPH04119169A JP23425590A JP23425590A JPH04119169A JP H04119169 A JPH04119169 A JP H04119169A JP 23425590 A JP23425590 A JP 23425590A JP 23425590 A JP23425590 A JP 23425590A JP H04119169 A JPH04119169 A JP H04119169A
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JP
Japan
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fiber
antibacterial
zeolite particles
resin
fibers
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Application number
JP23425590A
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English (en)
Inventor
Taro Murata
村田 太郎
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は抗菌防臭性に優れた、繊維形成性ポリマーより
なる繊維に関する。詳しくは、汗等の水分の存在下に、
臭いの原因となる黄色ブドウ状球菌等の腐敗菌を積極的
に引き寄せ、殺菌することの出来る抗菌性繊維に関する
(従来の技術) 抗菌防臭性を付与した合成taIiは、これまで数多く
U案されている。繊維・布帛に後加工法で抗菌剤を固定
化したものとしては、シリコン系第4級アンモニウム塩
を用いたものや、脂肪族系第4級アンモニウム塩を用い
たものがある。しかしこれらは繊維表面に十分固着され
ておらず、洗濯や摩擦、摩耗により脱落し、抗菌性能を
低下させる欠点を有する。又、これらは菌を吸着させる
だけで殺菌能力は低いものである。一方、特開昭56−
148965号には、イオン交換基を表面に含む繊維に
銀イオンを結合させたものも提案されている。しかし、
これもイオン交換基を繊維表面に導入することが必要で
あり、アクリル繊維にしか応用出来ない。
繊維形成性ポリマーに抗菌剤を混合し紡糸する方法も提
案されている0例えば抗菌性ゼオライト粒子をポリアミ
ド、ポリエステル、アクリルに混合し、溶融又は湿式紡
糸する方法である。抗菌性ゼオライトとは、特開昭59
−133235号に開示されているもので、アルミノシ
リケートよりなる天然又は合成ゼオライトのイオン交換
可能な部分に抗菌効果を有する金属イオンを担持してぃ
るものである、該抗菌性ゼオライトを含有する合成繊維
は、抗菌性が良好である。これは銀イオン等が菌を含む
汗等の中へ溶出して行き殺菌する為であるが、この量は
極く微量の為、結局は繊維表面及びその付近の菌を殺し
ているのみである。
(発明が解決しようとする問題点) 上述の如く、第4級アンモニウム塩を含む処理側で繊維
表面を処理したものは、菌懸濁液中で菌を吸着するもの
の殺菌性は低い、この原因は繊維表面に菌細胞内からの
漏洩物質が多量に付着し第4級アンモニウム塩の殺菌活
性部位をマスキングしてしまう為と考えられる。又、抗
菌性金属イオンを含有する合成繊維の場合は、繊維表面
及びその付近の菌を殺すことは出来ても、菌を含む液中
の菌全てを殺すには、菌を含む液を撹拌等により、該繊
維と菌との接触を多くしてやらねばならない。
本発明者らは、これらの欠点を解消すべく鋭意研究の結
果、本発明に到達したのである。
(問題点を解決するための手段) 本発明の抗菌性繊維は、銀、銅、亜鉛、錫の群より選ば
れた少なくとも1種の金属イオンを含有するゼオライト
粒子を混合せしめた繊維形成性ポリマーよりなる繊維の
少なくとも一部の表面が、正帯電性の基を有する樹脂に
より被覆されていることを特徴とする。
銀、銅、亜鉛、錫の群より選ばれた少なくとも1種の金
属イオンを含有するゼオライト粒子とは、前述の如く、
アルミノシリケートよりなる天然又は合成ゼオライト粒
子のイオン交換可能な部分に、上記金属イオンを担持さ
せたものである。該ゼオライト粒子の平均粒径は、紡糸
操業性を悪化させない範囲とすると2μm以下、特に1
μm以下が好ましい。
ゼオライト粒子中の金属イオン含有量としては、2〜l
 5wt%が適当である。銀イオンは特に抗菌性が高く
、又コスト低減の意味からも銀イオン量としては2〜5
wt%で十分である。該金属イオン含有ゼオライト粒子
の繊維形成性ポリマーへの混合量は0.5〜3wt%が
有効な抗菌性付与と、紡糸操業性の点で好ましい、ゼオ
ライト粒子は吸湿性が高い為、極高温で乾燥しても若干
の水分を保有する。ポリエステルの場合は加水分解を受
は易いポリマーである為、ゼオライト粒子を多く混合す
ることは紡糸操業性だけでなく、ポリエステル物性も低
下させることとなり好ましくない。
又、混合量が少な過ぎると抗菌性が低下する。
抗菌性ゼオライト粒子のポリマーへの混合紡糸方法とし
ては、溶融ポリマーに抗菌性ゼオライト粒子を直接混合
し溶融紡糸するか、高濃度混合のマスターチップとポリ
マーのチップと混合した後紡糸する方法がある。又、抗
菌性ゼオライト粒子をビヒクルと混合しスラリーとし、
溶融ポリマー中に圧入混線し紡糸する方法もある。いず
れの紡糸方法であっても差しつかえない、又、湿式紡糸
の場合はドープ中に抗菌性ゼオライト粒子を撹拌混合、
懸濁せしめ、繊維状に押出し固化せしめれば良い。
本発明でいう繊維形成性ポリマーとは、ポリエステル、
ナイロン、アクリル、ポリオレフィン類である。
紡糸した繊維の形状は、丸断面、三角断面や四角断面等
の異形断面でも良いが、後の樹脂加工に於いて樹脂の剥
離、脱落がない様に多孔質あるいは外部への通路を有す
る中空系が好ましく、又サイドバイサイド型や分割型の
複合糸でも良い、但し一方成分に抗菌性ゼオライト粒子
が含まれており、表面に露出している必要がある。
抗菌性ゼオライト粒子を混合せしめた紡出糸は、糸のま
まあるいは布帛とした後に樹脂加工を施す。
該樹脂は正帯電性の基を有している。正帯電性の基とは
、4級アンモニウム塩が一般的であり最も有効である。
正帯電性の基を有する樹脂としては、4級アンモニウム
塩化された基で変性されたシリコン系、アクリル系、ウ
レタン系の樹脂、及び4級アンモニウム塩化されたビニ
ルピリジン系樹脂が挙げられる。特にアルコキシシラン
基を有する4級アンモニウム塩化合物はポリエステル等
の合成繊維に化学的に吸着するので好ましい、又、4級
アンモニウム塩化したビニルピリジン系樹脂モ不溶性で
あり、多孔質繊維のボイド部や、外部への通路を有する
中空繊維の内部に閉じ込める方法が有効である。
これら正帯電性を有する樹脂のイオン交換能は0.5ミ
リ当量/g樹脂以上であることが好ましい。
更に好ましくは1ミリ当量/g樹脂である。又、該樹脂
の繊維への付着量は、繊維布帛の風合を損なわない、と
いう点で0.1〜3重量%が好ましく、特に0.2〜2
重量%が好ましい。菌は水中では負に帯電している為、
正帯電性を有する樹脂に引き寄せられるのである。
以下、本発明の好適な実施態様を整理して記しておく。
(イ) 正帯電性の基を有する樹脂が4級アンモニウム
塩化された基で変性されたシリコン系、アクリル系、ウ
レタン系及びビニルピリジン系の樹脂である特許請求の
範囲第1項記載の抗菌性繊維。
(ロ) 正帯電性の基を有する樹脂が0.5ミリ当量/
g以上のイオン交換能を有する特許請求の範囲第1.2
項記載の抗菌性繊維。
(ハ) 繊維形成性ポリマーよりなる繊維が多孔質繊維
、又は外部への通路を有する中空繊維である特許請求の
範囲第1項記載の抗菌性繊維。
(実施例) 以下、実施例により本発明を更に詳しく説明する。
実施例1 銀イオンを3重量%含有するA型ゼオライト(平均粒径
0.8μm)を350℃で乾燥した後、窒素雰囲気中で
冷却し、熔融ポリエチレンテレフタレートと混練し、該
ゼオライト粒子を平均10重量%含むマスターチップを
作成した。該チップを通常のポリエチレンテレフタレー
ト単独ブと1:4で混合し、溶融紡糸・延伸して丸断面
の75d/36 fのフィラメントを作成した。又、比
較の為にポリエチレンテレフタレート単独の丸断面の7
5 d/36 fフィラメントも作成した。
これら2種のフィラメントを各々丸編し布帛とした後、
トリメトキシシリルプロピルトリメチルアンモニウムク
ロライドが1重量%付着する様に処理した。
抗菌性の測定は、繊維製品衛生加工協議会指定のシェー
クフラスコ法により、同一試料で10回くり返し菌死滅
率を測定した。使用した菌は肺炎単に4級アンモニウム
塩含有樹脂処理だけでは、くり返し使用により抗菌性能
が低下して行くことが判る。
実施例2 ポリビニルピリジン樹脂を粉砕し、ポリエチレングリコ
ール(分子量4000)で18重量%変性したポリエチ
レンテレフタレートのチップと混合した後、溶融押出し
た。一方実施例1で用いた、銀イオンを含むゼオライト
粒子を21量%含有せしめたポリエチレンテレフタレー
トを溶融押し出し、複合紡糸して第2図の如き断面を有
する複合糸75d/24fを得た。丸編布とした後、1
%NaOH水溶液でポリエチレングリコール変性ポリエ
チレンテレフタレート成分を溶出した0次いでメチルク
ロライドを反応させ、中空部に残存させたポリビニルピ
リジン樹脂を4級アンモニウム塩化した。
一方比較の為に、銀イオンを含むゼオライト粒子を2重
量%含有せしめたポリエチレンテレフタレート単独の7
5d/24fの糸を作成し丸編み布とした。
これら2種の丸編布の抗菌性を測定した。菌種としては
黄色ブドウ状球菌を用い、シェークフラスコ法に於いて
、フラスコをシェークした場合及びシェークしなかった
場合での菌死滅率を比較した。結果を第2表に示す。
第2表 4級アンモニウム塩化された樹脂を含有していると、菌
と繊維との接触を増加させずとも、菌が繊維に引き寄せ
られ、抗菌性ゼオライト中の銀イオンにより殺菌される
ことが判る。
(発明の効果) 本発明の抗菌性繊維は、繊維表面及びその近傍の菌を殺
す性能を有しているのは勿論のこと、菌を繊維表面に引
き寄せる効果も有している為、繊維が湿った状況下では
、臭いの原因となる腐敗菌の繁殖はほとんどない、それ
故、本発明の抗菌性繊維は、発汗の多い作業場での作業
衣、スポーツウェアに極めて有効であり、又病院等での
白衣。
割ぽう着にも利用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の抗菌性繊維の一般的な横断面図であり
、第2図は外部への通路を有する中空糸を応用した1例
である。 第 図 A:抗菌性ゼオライトを含有する繊維形成性ポリマB:
正電帯性の基を有する樹脂 第 図 C:アルカリ易溶性ポリマ−

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)銀、銅、亜鉛、錫の群より選ばれた少なくとも1
    種の金属イオンを含有するゼオライト粒子を混合せしめ
    た繊維形成性ポリマーよりなる繊維の少なくとも一部の
    表面が、正帯電性の基を有する樹脂により被覆されてい
    ることを特徴とする抗菌性繊維。
JP23425590A 1990-09-03 1990-09-03 抗菌性繊維 Pending JPH04119169A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005065727A1 (en) * 2003-12-23 2005-07-21 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Bacteria removing wipe
JP2007277733A (ja) * 2006-04-03 2007-10-25 Yyl:Kk 抗菌・抗ウイルス性繊維の製造方法と製造装置
CN108797096A (zh) * 2018-06-05 2018-11-13 吴文广 一种银离子缓释涤纶丝
KR102568494B1 (ko) * 2022-10-14 2023-08-21 한국섬유개발연구원 극세촉감 발현성, 항균성 및 신축성이 우수한 리사이클 폴리에스테르 복합가연가공사의 제조방법

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