JPH0411800Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、インクリボンカートリツジに係り、
プリンタに用いられるインクリボンカートリツジ
に関する。

従来の技術 従来より、インクリボンに塗布された熱溶解性イ
ンクにサーマルヘツドを当接し、インクリボンよ
り溶解されたインクを記録紙に転写して印刷を行
なうサーマルプリンタがある。上記のインクリボ
ンはカートリツジに収納されており、印刷済のイ
ンクリボンはカートリツジの巻取リールに順次巻
取られる。カートリツジ内のインクリボンが全て
印刷済となると、このカートリツジは新たなカー
トリツジと交換される。従つてカートリツジのイ
ンクリボンのエンド部を検出する必要があり、イ
ンクリボンの終端には検出用の光透過部又は遮光
部等が設けられていた。

考案が解決しようとする問題点 従来、透過型フオトセンサでインクリボンエン
ドの検出を行なう場合、モノクロームインクリボ
ンの終端には透明テープが付加され、カラーイン
クリボンの終端には遮光テープが付加されてい
た。これはモノクロームインクリボンが光を透過
せず、カラーインクリボンがある程度光を透過す
るからである。

このように、モノクロームインクリボンでは光
透過部が検出されたときインクリボン終端であ
り、カラーインクリボンでは遮光部が検出された
ときインクリボン終端であるため、モノクローム
印刷及びカラー印刷の双方を行なうプリンタで
は、モノクローム用カラー用夫々のインクリボン
終端検出回路を設けなければならないという問題
点があつた。

そこで、本考案は、インクリボン終端にエンド
パターン部を設けることにより、上記の問題点を
解決したインクリボンカートリツジを提供するこ
とを目的とする。

問題点を解決するための手段 本考案においては、遮光又は光反射を行なう第
１の部分と光透過を行なう第２の部分とが複数回
繰り返すエンドパターンがインクリボン終端に設
けられている。このエンドパターンは第１の部分
の間隔がカラーマークのバーの幅と異ならしめる
とともに、繰り返し回数がカラーマーク内のバー
の本数と異ならしめるかされている。

作 用 本考案においてはエンドパターンを検出してイ
ンクリボン終端を知ることができる。この際、エ
ンドパターンの第１の部分の間隔又は繰り返し回
数がカラーマークのバーと異ならしめてあるの
で、カラーマークと区別できる。

実施例 第１図は本考案になるインクリボンカートリツ
ジのインクリボン終端部分の一実施例の平面図を
示す。同図中、１は熱溶解性インクの塗布された
印刷部であり、印刷部１の終端はエンドパターン
部２に連続している。エンドパターン部２は遮光
部（第１の部分）３及び透光部（第２の部分）４
が複数回（例えば20回）繰り返すことにより構成
されている。各遮光部３の間隔Ａ（Ａは数mm）は
一定とされ、透明なテープ上に遮光塗料が塗布さ
れている。各透光部４の間隔Ｂ（Ｂは数mm）は一
定とされており、上記透明なテープがそのままの
状態とされている。つまり、隣接する一対の遮光
部３及び透光部４のピツチＣ（Ｃ＝Ａ＋Ｂ）は一
定とされている。上記エンドパターン部２の終端
（図中右方）はカートリツジの供給リール（図示
せず）に固定されている。

ところで、カラーインクリボンにおいては印刷
部１にシアン部，イエロー部，マゼンタ部が設け
られ、これらの先頭には色識別用のカラーマーク
が設けられている。このカラーマークは、第２図
（Ａ）に示す如く遮光部５内にイエロー部１ｙ，
マゼンダ部１ｍ，シアン部１ｃ夫々毎に異なる間
隔d₁，d₂，d₃（d₁≒d₂≒d₃）を有する遮光用のバ
ー６ａ，６ｂ，６ｃを設けたものがあり、また第
２図（Ｂ）に示す如くイエロー部１ｙ，マゼンダ
部１ｍ，シアン部１ｃ夫々毎にバー６ｄの本数を
異ならしめたものがある。

上記のカラーマークも遮光部５とバー６ａ〜６
ｄにより構成されているため、第１図に示すエン
ドパターン部２はカラーマークと異なる構成とさ
れている。つまりエンドパターン部２の遮光部３
の間隔Ａはカラーマークのバー６ａ，６ｂ，６
ｃ，６ｄ夫々の間隔d₁，d₂，d₃，d₄夫々と異なら
しめてある。またエンドパターン部２の遮光部３
の繰り返し回数は５回以上とされている。これは
イエロー部１ｙ，マゼンダ部１ｍ，シアン１ｃに
ブラツク部を追加したインクリボンのカラーマー
クにおけるバー６ｄの繰り返し回数が４回である
ので、これと区別するためである。

このため、エンドパターン部２の遮光部３のフ
オトセンサによる検出時間又は検出回数によりイ
ンクリボン終端をカラーマークと区別して検出す
ることが可能となる。モノクロームインクリボン
においてはエンドパターン部２の遮光部３が透光
部４により分断されて検出されるため、インクリ
ボン終端を検出できるのは勿論である。従つて、
カラーインクリボン，モノクロームインクリボン
夫々の終端に上記エンドパターン部２を設けるこ
とにより、単一のフオトセンサを用いたインクリ
ボン終端検出回路でカラーインクリボン，モノク
ロームインクリボン夫々のインクリボン終端を検
出することができる。また、このフオトセンサは
カラーインクリボンのカラーマーク検出用のフオ
トセンサを共用することが可能である。

なお、第１図において、印刷部１の終端に連続
するエンドパターン部２は透光部４としても良
い。また遮光部３の設けられた部分を反射部とし
て、この反射部を反射型フオトセンサで検出する
ように構成しても良く、また、間隔Ａ，Ｂ，Ｃ
夫々は必ずしも一定である必要はなく、上記実施
例に限定されない。

考案の効果 上述の如く、本考案になるインクリボンカート
リツジはインクリボン終端にエンドパターンを設
けてなるため、単一の回路でカラーインクリボ
ン，モノクロームインクリボン夫々のインクリボ
ン終端を検出でき、また、インクリボン終端検出
用のフオトセンサとカラーマーク検出用のフオト
センサとを共用化できる等の特長を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案になるインクリボンカートリツ
ジのインクリボン終端部分の一実施例の平面図、
第２図はカラーマークの各例の平面図である。 １……印刷部、２……エンドパターン部、３…
…遮光部、４……透光部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. インクリボン終端に遮光又は光反射を行なう第
   １の部分及び光透過を行なう第２の部分が複数回
   繰り返すエンドパターン部を設け、該第１の部分
   の間隔をカラーインクリボンのインクの色を区別
   するカラーマークのバーの幅と異ならしめるとと
   もに、該第１及び第２の部分の繰り返し回数をカ
   ラーマーク内のバー本数と異ならしめてなるイン
   クリボンカートリツジ。