JPH04115626U - 継手成型装置 - Google Patents
継手成型装置Info
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Landscapes
- Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 全体として簡単な構造でコスト高となること
なく継手を成型する。 【構成】 先端傾斜面12a,12bを有する第1・第2ス
ライドコアピン11a,11bを、金属製継手本体3に挿入
して、本体3内部にキャビティ22を形成し、このキャビ
ティ22内に溶融プラスチックを射出して、本体3内部に
プラスチック製防蝕部4を形成する。第1スライドコア
ピン11aに、先端に向って順次縮径するスプール孔17を
設ける。そのスプール孔17のスプール軸心Osを、軸心
Oaに対して、スプール軸心Osとスプール孔内周面19
とが成す勾配角度θ3 以下の所定角度θ1 に傾ける。ス
プール孔17の先端に、スプール軸心Osに対して20°〜
30°の角度で傾いた吐出ノズル18を設ける。
なく継手を成型する。 【構成】 先端傾斜面12a,12bを有する第1・第2ス
ライドコアピン11a,11bを、金属製継手本体3に挿入
して、本体3内部にキャビティ22を形成し、このキャビ
ティ22内に溶融プラスチックを射出して、本体3内部に
プラスチック製防蝕部4を形成する。第1スライドコア
ピン11aに、先端に向って順次縮径するスプール孔17を
設ける。そのスプール孔17のスプール軸心Osを、軸心
Oaに対して、スプール軸心Osとスプール孔内周面19
とが成す勾配角度θ3 以下の所定角度θ1 に傾ける。ス
プール孔17の先端に、スプール軸心Osに対して20°〜
30°の角度で傾いた吐出ノズル18を設ける。
Description
【0001】
本考案は継手成型装置に関する。
【0002】
従来、金属製継手本体と、その内部に形成されるプラスチック製防蝕部と、か
らなる継手を成型する場合、上型と下型の中へ金属製継手本体を設置し、かつ、
中子を挿入した後、該上型と下型とを型締めし、次に、射出成型機にて、該上型
と下型から成る金型内へ溶融プラスチックを射出していた。
【0003】
従来のこのような金型を用いた装置では、金型内部へ金属製継手本体を設置す
る作業、及び、型締め作業、さらに(射出成型後の)製品取出作業を必要とし、
作業能率が低いという問題があり、かつ、設備も大型化し、高価なものとなって
いた。
【0004】
そこで、本考案では、簡単な構造で低コストにて継手を成型することができ、
しかも、成型された製品のプラスチック製防蝕部にはいわゆるバリが生じない継
手成型装置を提供することを目的とする。
【0005】
上述の目的を達成するために、本考案に係る継手成型装置は、金属製継手本体
の端部内面に液密状に係合する係合部を有する筒状コアを該本体に挿入し、先端
傾斜面が突き合わされて軸心が相互に直交する第1・第2スライドコアピンを、
該本体に前記筒状コアを介して挿入し、該本体内部に溶融プラスチックを射出し
、該本体内部にプラスチック製防蝕部を形成する継手成型装置であって、上記第
1スライドコアピンに、先端に向かって順次縮径するスプール孔を設けると共に
、該スプール孔のスプール軸心を、該第1スライドコアピンの軸心に対して、該
スプール軸心とスプール孔内周面とが成す勾配角度以下の所定角度に傾けて、該
スプール孔の先端を該第1スライドコアピンの先端傾斜面の先端縁近傍に配設し
、かつ、上記スプール孔の先端に、上記スプール軸心に対して鋭角の所定傾斜角
度にて傾斜して上記本体内部に開口する吐出ノズル孔を連設したものである。
【0006】
第1・第2スライドコアピンを金属製継手本体内に挿入すれば、金属製継手本
体内部に、プラスチックを射出成型すべき空間───キャビティ───が形成で
きるので、射出成型機にて、第1スライドコアピンのスプール孔に溶融プラスチ
ックを注入すれば、溶融プラスチックは該スプール孔及び吐出ノズル孔を介して
そのキャビティ内に注入される。そして、冷却後、スプール孔内のスプールを基
端側へ引張って該スプール孔から引き抜くと共に、各スライドコアピンを継手本
体内から引き抜けば、内部にプラスチック製防蝕部を有する継手を形成すること
ができる。
【0007】
また、スプール孔のスプール軸心を、第1スライドコアピンの軸心に対して、
スプール軸心とスプール孔内周面とが成す勾配角度以下の所定角度に傾けて、ス
プール孔の先端を第1スライドコアピンの先端傾斜面の先端縁近傍に配設してい
るので、スプール孔内周面は、ピン軸心に対して先端から基端に向かって順次拡
開するか、又は平行となり、スプールをスプール孔から引き抜く際には簡単に行
える。
【0008】
さらに、吐出ノズル孔は、スプール軸に対して鋭角の所定傾斜角度にて傾斜し
ているので、スプールを引き抜く際に、吐出ノズル内に形成されるプラスチック
片は、キャビティ側の端部にスプール側の端部より大きなせん断力が作用し、キ
ャビティ側の端部においてプラスチック片が切断される。
【0009】
以下、実施例を示す図面に基づいて本考案を詳説する。
【0010】
図2は本考案に係る継手成型装置にて成型された継手1を示し、この継手1は
、端部に雌ネジ部2,2を有するエルボ型の金属製継手本体3と、内部に一体化
されたプラスチック製防蝕部4と、から成り、該防蝕部4は、上記雌ネジ部2の
内周面と、所定間隙部5をもって対応する略円筒状密封内筒体6と、継手本体3
の雌ネジ部2を除く内面7を被覆する内面保護層8と、から成る。
【0011】
さらに詳しくは、中間の内面保護層8の両端から、円筒形の間隙部5を形成す
るように、密封内筒体6が突出状に成型されている。そして、該内筒体6の外周
面───間隙部5側の面───には、雌ネジ部2と同一ピッチかつ同一方向のネ
ジ山状螺旋小突条9が設けられている。
【0012】
しかして、上述の如き継手1を成型する成型装置は、図1に示すように、継手
本体3の端部に形成された雌ネジ部2,2に螺着されて液密状に係合する係合部
を有するネジコア(筒状コア)10, 10と、該ネジコア(筒状コア)10, 10内に挿
入されて該本体3内に挿入される第1・第2スライドコアピン11a,11bと、を
備えたものであり、各スライドコアピン11a,11bの先端傾斜面12a,12bを突
き合わせて、該ピン11a,11bを軸心Oa,Obを相互に直交させ、その状態で
、本体3内部に溶融プラスチックを射出し、該本体3内部に防蝕部4を形成する
ものである。
【0013】
即ち、ネジコア10は、筒体からなり、その先端部には、継手本体3の雌ネジ部
2に螺合自在な雄ネジ部13が形成されている。さらに、ネジコア10の貫孔14の先
端には、ネジ部16が形成されている。
【0014】
また、スライドコアピン11a,11bは、夫々、先端部が小径部15a,15bとさ
れ、その先端が上述の先端傾斜面12a,12bとされる。つまり、このピン11a,
11bは、いわば中子の役目をなし、密封内筒体6の内面、及び内面保護層8の内
面を、連続曲面状に形成するもので、継手1の流路の内面を形成することになる
。なお、先端傾斜面12a,12bの傾斜角度は45°に設定され、図1に示すように
、ピン11a,11bが継手本体3に挿入されて突き合わされた際には、先端傾斜面
12a,12bは相互に密着状となる。
【0015】
しかして、第1スライドコアピン11aには、本体3内部に溶融プラスチックを
注入するためのスプール孔17が設けられると共に、そのスプール孔17の先端には
本体3内部に開口する吐出ノズル孔18が連設されている。
【0016】
即ち、スプール孔17は、先端に向かって順次縮径するものであって、そのスプ
ール軸心Osは、ピン軸心Oaに対して所定角度θ1 だけ傾いている。
【0017】
具体的には、所定角度θ1 は、スプール軸心Osとスプール孔内周面19とが成
す勾配角度θ3 以下として、スプール孔17の先端を第1スライドコアピン11aの
先端傾斜面12aの先端縁20近傍に配設している。
【0018】
従って、スプール孔17の内周面19は、ピン軸心Oaに対して先端から基端に向
かって順次拡大するか、又は、平行である。
【0019】
また、吐出ノズル孔18は、スプール軸心Osに対して鋭角の所定傾斜角度θ2
にて傾斜しており、その長さ寸法hを極力小としている。この場合、所定傾斜角
度θ2 は20°〜30°程度とするのが好ましい。
【0020】
そして、このスプール孔17の基端開口部21に、図示省略の射出成型機のノズル
が接近分離自在に押圧されて当接する。なお、第2スライドコアピン11bはスプ
ール孔17等が省略され、押圧シリンダ等にて上下に往復動する。
【0021】
次に、上述の如く構成された装置を使用して継手1を成型する方法を述べる。
【0022】
まず、図1に示すように、本体3の雌ネジ部2,2にネジコア10, 10の雄ネジ
部13, 13を螺着し、該本体3にネジコア10, 10を取付け、この状態で射出成型機
の射出シリンダを前進させ、ノズルの先端をピン11aのスプール孔17の基端開口
部21に押圧させ、同時に、ピン11bの基端(下端)を上述の押圧シリンダにて押
圧させる。
【0023】
従って、ピン11a,11bは突き合わされた状態となり、継手本体3内にキャビ
ティ22が形成されることになる。
【0024】
次に、射出成型機からこのキャビティ22内に、スプール孔17及び吐出ノズル孔
18を介して溶融プラスチックを注入する。
【0025】
そして、冷却後、第1・第2スライドコアピン11a,11bを夫々後退させると
共に、ネジコア10, 10を継手本体3から外せば、図4に示すような継手1が形成
される。
【0026】
しかして、射出成型機のノズルの先端には、先端膨出部を有し、この膨出部の
引掛突出子がスプール孔17内のスプールS(図3参照)の基端部に係止し、射出
成型機のノズルが後退すると、スプールSも図3に示すようにスプール孔17から
引き抜かれる。
【0027】
また、スプールSが引き抜かれる際には、吐出ノズル孔18内のプラスチック片
Gは、スプールS側の端部において切断されることなく、キャビティ22側の端部
において切断され、このプラスチック片GはスプールSに付着し、吐出ノズル孔
18内に残ることがない。けだし、吐出ノズル孔18は、スプール軸心Osに対して
鋭角の所定傾斜角度θ2 にて傾斜しているので、スプールS側の端部よりキャビ
ティ22側の端部がより大きなせん断力が作用するからである。
【0028】
ところで、図4に示すように、吐出ノズル孔25が第2スライドコアピン26bに
設けられ、しかも、その吐出ノズル孔25の軸心が、第1スライドコアピン26aの
スプール孔27のスプール軸心Osと同一軸心上に配設されると共に、該スプール
軸心Osと第1スライドコアピン26aの軸心とが一致し、さらには、吐出ノズル
孔25がスプール孔27に連続した錐体形状である場合、スプールSを基端側へ引張
れば、吐出ノズル孔25内部においてプラスチック片Gが切断される虞れがあり、
好ましくない。
【0029】
また、図5に示すように、吐出ノズル孔28が、第2スライドコアピン29bには
形成されずに第1スライドコアピン29aに形成されるが、第2スライドコアピン
29bの先端傾斜面30bに平行に形成されている場合、つまり、第1スライドコア
ピン29aの先端傾斜面30aに凹溝を形成して、吐出ノズル孔28を形成している場
合、スプール孔31からスプールSを引き抜くために該スプールSを基端側へ引張
れば、図4に示す場合と同様、吐出ノズル孔28内にプラスチック片Gが残る虞れ
がある。
【0030】
従って、本考案の如く構成すれば、スプールSを引き抜く場合、プラスチック
片GはスプールSに付着した状態で、吐出ノズル孔18から引き抜かれ、吐出ノズ
ル孔18にプラスチック片Gが残ることがなく、第1スライドコアピン11aの長期
連続使用が可能となり、しかも、形成されたプラスチック製防蝕部4にはいわゆ
るバリが発生しない。
【0031】
なお、本考案は上述の実施例に限定されず、本考案の要旨を逸脱しない範囲で
設計変更自由であり、例えば、継手としては、エルボ以外のチーズであってもよ
く、この場合、スライドコアピンが3本とされ、継手本体に挿入された際には、
各ピン軸心が相互に直交するように設定される。また、実施例では、先端傾斜面
12a,12bの傾斜角度を同一に設定しているが突き合わされた際に、軸心Oa,
Obが相互に直交するものである限り、その傾斜角度を相違させるも自由である
。さらに、実施例では、ネジコア10の貫孔14の先端部にネジ部16を形成すること
により、密封内筒体6の外周面に螺旋小突条9を形成しているが、継手として密
封内筒体6の外周面にこの小突条9が不要の場合、ネジ部16を省略しておけば良
い。
【0032】
本考案は上述の如く構成されているので、次に記載する効果を奏する。
【0033】
全体として簡単な構造であってコスト高とならず、しかも、スプール孔17内に
形成されたスプールSを引き抜く際には、吐出ノズル孔18内にプラスチック片G
を残すことなく簡単に引き抜くことができ、第1スライドコアピン11aの長期の
連続使用が可能となり、生産性が向上し、また、プラスチック製防蝕部4にいわ
ゆるバリを形成することも少なく、高品質の製品を提供できる。
【図1】本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】継手の断面図である。
【図3】スプールの引き抜き状態を示す簡略図である。
【図4】比較例を示す要部断面図である。
【図5】他の比較例を示す要部断面図である。
3 金属製継手本体
4 プラスチック製防蝕部
11a 第1スライドコアピン
11b 第2スライドコアピン
12a 先端傾斜面
12b 先端傾斜面
17 スプール孔
18 吐出ノズル孔
19 スプール孔内周面
20 先端縁
Oa 軸心
Ob 軸心
Os スプール軸心
θ1 所定角度
θ2 所定傾斜角度
θ3 勾配角度
フロントページの続き
(72)考案者 三宅 隆雄
滋賀県栗太郡栗東町野尻75 積水化学工業
株式会社滋賀栗東工場内
(72)考案者 大畑 博義
河内長野市菊水町8番22号 東尾メツク株
式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 金属製継手本体3の端部内面に液密状に
係合する係合部を有する筒状コアを該本体3に挿入し、
先端傾斜面12a,12bが突き合わされて軸心Oa,Ob
が相互に直交する第1・第2スライドコアピン11a,11
bを、該本体3に前記筒状コアを介して挿入し、該本体
3内部に溶融プラスチックを射出し、該本体3内部にプ
ラスチック製防蝕部4を形成する継手成型装置であっ
て、上記第1スライドコアピン11aに、先端に向かって
順次縮径するスプール孔17を設けると共に、該スプール
孔17のスプール軸心Osを、該第1スライドコアピン11
aの軸心Oaに対して、該スプール軸心Osとスプール
孔内周面19とが成す勾配角度θ3 以下の所定角度θ1 に
傾けて、該スプール孔17の先端を該第1スライドコアピ
ン11aの先端傾斜面12aの先端縁20近傍に配設し、か
つ、上記スプール孔17の先端に、上記スプール軸心Os
に対して鋭角の所定傾斜角度θ2 にて傾斜して上記本体
3内部に開口する吐出ノズル孔18を連設したことを特徴
とする継手成型装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3779991U JPH0727143Y2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 継手成型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3779991U JPH0727143Y2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 継手成型装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04115626U true JPH04115626U (ja) | 1992-10-14 |
JPH0727143Y2 JPH0727143Y2 (ja) | 1995-06-21 |
Family
ID=31919451
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3779991U Expired - Fee Related JPH0727143Y2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 継手成型装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0727143Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-03-27 JP JP3779991U patent/JPH0727143Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0727143Y2 (ja) | 1995-06-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |