JPH04105849U - デイスクのクランプ機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 タ−ンテ−ブル３にコンパクトディスク４を
載せ、このコンパクトディスク４をクランパ２で押圧し
てコンパクトディスク４を狭持するコンパクトディスク
のクランパ機構１において、このクランパ機構１は対向
するクランパの面２ａとタ−ンテ−ブルの面３ａの夫々
に互いに極性の異なる着磁がタ−ンテ−ブルの回転中心
３ｂを基準にして等しい部分に施され、クランパ２がタ
−ンテ−ブル３に正しく心出しされつつ吸着されるよう
にしたことを特徴とする。 【効果】 対向するクランパの面２ａがタ−ンテ−ブル
の面３ａにリング状の磁石を配置したので、クランパ２
はタ−ンテ−ブル３に正確に位置決めされ、コンパクト
ディスク４の厚さが変化しても良好なクランパ３の心出
しが為せる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はコンパクトディスク等のディスクのクランプ機構の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図４は従来のタ−ンテ−ブル及びクランパの断面図であり、シャ−シ１０１に 係止されたモ−タ１０２の軸１０３に、テ−パ面１０４を備えたタ−ンテ−ブル １０５が嵌合され、このタ−ンテ−ブル１０５上にクランパ１０６が臨んでいる 。クランパ１０６の下面にもテ−パ面１０７が形成されていて、これらテ−パ面 １０４とテ−パ面１０７が嵌合することでクランパ１０６が心出しされる構成と なっている。近年、装置の小型化、特に薄型化の要求から、装置の 高さ寸法を 短縮する傾向にあり、その為にはテ−パ面のテ−パ角θを小さくする必要があり 、前記嵌合による心出しはより困難になる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

図５（ａ）〜（ｂ）は従来のタ−ンテ−ブル及びクランパの作用図であり、ク ランパ１０６の押し代を確保する為にクランパ１０６とタ−ンテ−ブル１０５と は嵌合状態において、僅かな隙間ｔがあくように寸法決定されている。（５図（ ａ））。しかし、コンパクトディスク１０８の厚さにはバラツキがあり、コンパ クトディスク１０８が厚い場合には、第５図（ｂ）に示す通りに隙間ｔは増大し 、テ−パ作用による心出し効果が薄くなり、心出し不完全となる場合がある。又 、コンパクトディスク１０８が薄い場合には、第５図(c)に示す通りに隙間ｔが ０（ゼロ）となりクランパ１０６でコンパクトディスク１０８を十分に押せなく なり、クランプ力の不足につながる。上記テ−パ面嵌合方式では適正な心出し作 用の維持が難しく、特にテ−パ角θが小さい場合にはより困難となる。そこで本 考案はテ−パ面嵌合方式に代る技術を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 本考案は、対向するクランパの面とタ−ンテ−ブルの面の夫々に、互いに極性 の異なる着磁をタ−ンテ−ブルの回転中心を基準にして等しい部分に施すもので ある。

【０００５】

【作用】

クランパがタ−ンテ−ブルに正しく心出しされつつ吸着される。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を添付図面に基づいて以下に説明する。 図１は本考案に係るクランパ機構の断面図、図２は図１の２−２矢視図、図３ は図１の３−３矢視図である。クランパ機構１はクランパ２とタ−ンテ−ブル３ とからなり、クランパ２の面２ａには、図２に示す通り半径ｒ１で幅ｗ１のリン グ状にＮ極が着磁され、これの外側に半径ｒ２で幅ｗ２のＳ極が着磁されている 。また、これに対向するタ−ンテ−ブル３の面３ａには、タ−ンテ−ブルの回転 中心３ｂに対し半径ｒ１で幅ｗ１のＳ極が着磁され、これの外側に半径ｒ２で幅 ｗ２のＮ極が着磁されている。

【０００７】 以上の構成からなるクランパ機構の作用を述べる。 図１に示す通り、タ−ンテ−ブル３に例えばコンパクトディスク４を載せ、上 方からクランパ２を下降せしめる。クランパ２は下降途中において異極同志の吸 引力並びに同極同志の反発力で正確にタ−ンテ−ブル３に対して心出しされる。 従って、テ−パ面嵌合方式等の機械的な心出し機構は不要となる。 尚、本実施例ではクランパの面２ａ及びタ−ンテ−ブルの面３ａに２条（ｗ１ ，ｗ２）の着磁を施したがこの数はこれに限るものではない。また、本考案のク ランパ機構はコンパクトディスクに限らずに、ターンテーブル３に載せられるデ ィスクの全てを対象とするものである。

【０００８】

【考案の効果】

以上に述べた通り本考案は対向するクランパの面及びタ−ンテ−ブルの面にリ ング状の磁石を配置したので、クランパのタ−ンテ−ブルに対する正確な位置決 めが可能になり、コンパクトディスクの厚さが変化しても良好なクランパの心出 しが為せる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るクランパ機構の断面図

【図２】図１の２−２矢視図

【図３】図１の３−３矢視図

【図４】従来のタ−ンテ−ブル及びクランパの断面図

【図５】従来のタ−ンテ−ブル及びクランパの作用図

【符号の説明】

１…クランパ機構、２…クランパ、２ａ…クランパの
面、３…タ−ンテ−ブル、３ａ…タ−ンテ−ブルの面、
３ｂ…タ−ンテ−ブルの回転中心、４…ディスク（コン
パクトディスク）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 タ−ンテ−ブルにコンパクトディスク等
   のディスクを載せ、このディスクをクランパで押圧して
   ディスクを狭持するディスクのクランパ機構において、
   このクランパ機構は対向するクランパの面とタ−ンテ−
   ブルの面の夫々に互いに極性の異なる着磁がタ−ンテ−
   ブルの回転中心を基準にして等しい部分に施され、クラ
   ンパがタ−ンテ−ブルに正しく心出しされつつ吸着され
   るようにしたことを特徴とするディスクのクランプ機
   構。