JPH04100617A - 圧延機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、−組の圧下シリンダの応答特性を揃え得るよ
うにした圧延機に関するものである。

（従来の技術） 第７図は従来の圧延機を示す。第７図において、１は板
材等の被圧延材、２，３は被圧延材１を上下から挟んで
圧延する上下一対の圧延ロールで、両端のロールチョッ
ク４，５．６．７により回転自在に支持されている。各
ロールチョック４，５．６．７は作業側および駆動側の
ロールスタンド８，９に形成されたウィンド１０．１１
内に上下摺動自在に収められており、その上側のロール
チョック４，５はスクリュー１２．１３により上下調整
可能であり、また下側のロールチョック６．７の下側に
は圧下シリンダ１４、１５が介装されている。各圧下シ
リンダ１４．１５は筒体１６．１７と、これに摺動自在
に内嵌されたピストン１８．１９とを有する。２０はビ
ニオンスタンドで、ユニバーサル式の駆動スピンドル２
１．２２ヲ介して上下の各圧延ロール２．３を駆動する
ようになっている。　２３．２４はキーパプレートであ
る。

板材等の被圧延材ｌを圧延する際には、−組の圧下シリ
ンダ１４．１５によりロールチョック６，７を押圧して
、上下一対の圧延ロール２．３間に挟んだ被圧延材１を
圧延する。

この場合、−組の圧下シリンダ１４．１５により口−ル
ゼロイングあるいはロールギャップ制御を行っている。

しかし、作業側および駆動側の圧下シリンダ１４゜１５
の応答特性は、 Ｉ）ロールスタンド８．９のウィンド内面とチョック摺
動面との摺動抵抗 ｉｉ）圧下シリンダ１４．１５の筒体１６．１７とピス
トン１８．１９との摺動抵抗（圧下シリンダ１４．１５
は大型であるため、筒体１６，１７の内径加工が困難で
ある等、個性のバラツキが無視できないためである。） ｉｉｉ　）作業側のキーパプレート２３．２４とロール
チョック４．６との摺動抵抗（作業側にのみ現われる。

） ｉｖ）駆動スピンドル重量の差（大型圧延機では、これ
が支配的である。） 等に依存される。従って、これらが作業側と駆動側の圧
下シリンダ１４．１５の応答特性差となっている。

そこで、従来、この応答特性差は制御系で補正し、可能
な限り作業側と駆動側をバランスさせて圧下系を機能さ
せているのが実状である。

（発明が解決しようとする課題） 分塊圧延機や熱間の厚板圧延機等の大型圧延機では、特
に駆動スピンドル２Ｌ２２の重量が大きくなるため、駆
動側の圧下シリンダ１５の負荷圧力は作業側よりも高く
なる。このため、駆動側油圧系サーボ弁の通過流量は、
作業側よりも少なくなり、応答性が悪（なる。

この結果、圧下系に次のような問題が発生する。

即ち、ロールゼロイング時、作業側と駆動側の設定荷重
差が大きくなり、またロールギャップ制御時、常に駆動
側が遅れ勝手になり、その収束に時間を要する。そして
、これらは、圧延材の作業側と駆動側の板厚差となって
現われる。

本発明は、かかる従来の課題に鑑み、作業側と駆動側と
の一組の圧下シリンダの応答性を揃え得るようにするこ
とを目的とするものである。

（課題を解決するための手段） 本発明は、そのための手段として、上下一対の圧延ロー
ルを駆動スピンドルにより回転させるとともに、圧延ロ
ールの両端部に配置されたロールチョックを一組の圧下
シリンダにより押圧して一対の圧延ロールの間に挟んだ
板材等の被圧延材を圧延する圧延機において、 何しカーつの圧下シリンダに、駆動スピンドルの自重に
より該圧下シリンダにかかる荷重の方向と反対方向に力
量を付加して一組の圧下シリンダの応答特性を揃えるバ
ランスシリンダ機構を有するものである。

（作　用） 一組の圧下シリンダ１４又は１５の何れか一つにバラン
スシリンダ機構２５を有するので、これに圧油を供給し
て、駆動スピンドル２５の自重により圧下シリンダ１４
又は１５にかかる荷重の方向と反対方向の力量を付加し
、これにより一組の圧下シリンダ１４．１５の応答特性
を揃える。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。なお
、第７図の従来例と同一名称の部位には同一符号を付し
、その説明を省略する。

第１図および第２図は、作業側の圧下シリンダ１４にバ
ランスシリンダ機構２５を組込んだ第１実施例を示す。

即ち、圧下シリンダ１４は筒体１６内のピストン１８の
上下に圧下用室２６とバランス用室２７とを備えた複動
型であって、バランス側室２７側にはラム２８が設けら
れている。このためバランス用字２７例のピストン面積
は、圧下用室２６側の面積よりもラム２８分だけ小さく
なっている。そこで、圧下シリンダ１４の各室２６．２
７に圧油を供給して、駆動スピンドル２１．２２の自重
により圧下シリフタ１４ニかかる反Ａ矢示方向の荷重と
略均等な力量をバランス側室２７側に発生させ、これを
筒体１６に対してＡ矢示方向に付加する。これにより駆
動側の圧下シリンダ１５と作業側の圧下シリンダ１４と
の負荷時の圧力が均等になるので、駆動側と作業側とで
油圧系サーボ弁の通過流量差がなくなる。従って、−組
の圧下シリンダ１４．１５の応答特性が揃い、ロールゼ
ロイング時の設定荷重差が小さくなると共に、ロールギ
ャップ制御も短時間で目標値に収まる。依って、圧延材
の作業側と駆動側の板厚差は、厚さ、長さの両方とも改
善されることになる。

また作業側と駆動側の各部の摺動抵抗差による応答差も
、圧下シリンダ１４のバランス機能でその内圧差を小さ
くし、サーボ弁通過流量を均等にすることにより補正す
ることができる。この時の補正量は、次のようにして求
める。即ち、バランスシリンダ機構２５に付加する補正
量は様々な要素が絡んでくるので、それを計算で求める
のは実質的に不可能である。そこで、圧延機の据付は時
のイニシャルセツティングとして圧下シリンダ１４．１
５のステップ応答を見ながら定める。例えば作業側が第
４図、駆動側が第５図に示す立上り特性である場合、そ
の立上り時間ｔ４とｔ４・との差を見ながら圧力を徐々
に増して行くことが考えられ、これにより応答特性を揃
えることができる。なお、圧下シリンダ１４．１５には
圧下量の制御をするための位置検出器が付いているので
、ステップ応答をとるのにこれを利用すれば良い。

第３図は本発明の第２実施例を示し、圧下シリンダ１４
の筒体１６と作業側ロールスタンド８との間に、一対の
小径のバランスシリンダ機構２５をブラケット２９．３
０等を介して組付けたものである。

この場合には、駆動側と作業側の圧下シリンダ１４、１
５を同型式にすることができるので、その製作が容易で
あり、コストダウンを図ることができる。

なお、第１図において、圧下シリンダ１４は従来と同様
にしておき、圧下シリンダ１５側に、Ｂ矢示方向の力量
を付与するバランスシリンダ機構２５を組込んでも良い
。

また第６図に示すように、圧下シリンダ１４．１５を上
側の圧延ロール２のロールチョップ４，５との間に設け
た場合には、圧下シリンダ１４側に、Ｄ矢示方向の力量
を付与するようにバランスシリンダ機構２５を設けても
良いし、圧下シリンダ１５側に、Ｃ矢示方向の力量を付
与するようにバランスシリンダ機構２５を設けても良い
。

第１図の圧下シリンダ１５側、或いは第６図の圧下シリ
ンダ１４又は１５例の場合にも、バランスシリンダ機構
２５としては、第２図又は第３図の何れのタイプを利用
しても良い。更に第２図のタイプの場合、上下を反転さ
せて用いることもできる。

（発明の効果） 本発明によれば、何れか一つの圧下シリンダに、駆動ス
ピンドルの自重により該圧下シリンダにがかる荷重の方
向と反対方向に力量を付加して一組の圧下シリンダの応
答特性を揃えるバランスシリンダ機構を有しているので
、ロールゼロイング時の作業側と駆動側の設定荷重差が
小さくなると共に、ロールギャップ制御も短時間で目標
値に収束し、従って、圧延材の作業側と駆動側との板厚
差を改善できる。また作業側と駆動側の各部の摺動抵抗
差による応答差も補正できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例を示す全体の構成図、第２
図は同要部の拡大図、第３図は第２実施例を示す要部の
拡大図、第４図および第５図は立上り特性図、第６図は
変形例を示す全体の構成図、第７図は従来例を示す構成
図である。 １−被圧延材、２．３−圧延ロール、８．９ルスタンド
、１４．ｒｓ−・−圧下シリンダ、２１．２２−・−駆
動スピンドル、２４−バランスシリンダ機構。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）上下一対の圧延ロールを駆動スピンドルにより回
   転させるとともに、圧延ロールの両端部に配置されたロ
   ールチョックを一組の圧下シリンダにより押圧して一対
   の圧延ロールの間に挟んだ板材等の被圧延材を圧延する
   圧延機において、何れか一つの圧下シリンダに、駆動ス
   ピンドルの自重により該圧下シリンダにかかる荷重の方
   向と反対方向に力量を付加して一組の圧下シリンダの応
   答特性を揃えるバランスシリンダ機構を有することを特
   徴とする圧延機。