JPH038838B2 - - Google Patents
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- JPH038838B2 JPH038838B2 JP61257587A JP25758786A JPH038838B2 JP H038838 B2 JPH038838 B2 JP H038838B2 JP 61257587 A JP61257587 A JP 61257587A JP 25758786 A JP25758786 A JP 25758786A JP H038838 B2 JPH038838 B2 JP H038838B2
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Landscapes
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
［産業上の利用分野］
本発明は焼酎等の濃厚廃液や蓄産業における動
物廃水などの産業廃液を脱臭処理し、有効利用を
可能にするための脱臭処理剤に関する。
物廃水などの産業廃液を脱臭処理し、有効利用を
可能にするための脱臭処理剤に関する。
［従来の技術］
最近の焼酎ブームに伴ない、その濃厚廃液も著
しく増加し、年間200トンにも達している。しか
し、これら廃液の適当な処理方法はなく、その大
半を海洋投棄しているのが現状である。
しく増加し、年間200トンにも達している。しか
し、これら廃液の適当な処理方法はなく、その大
半を海洋投棄しているのが現状である。
一方、畜産業において大量に発生する豚尿等の
動物廃水については、そのまま地上散布するか又
は嫌気性分解等の生物的処理方法が用いられてい
る。
動物廃水については、そのまま地上散布するか又
は嫌気性分解等の生物的処理方法が用いられてい
る。
［発明が解決しようとする問題点］
しかし、上述の焼酎廃液の場合、廃液中に特に
有害物質はないものの、高濃度のBOD（生物化学
的酸素要求量）のため、海洋投棄しても逆流する
と、近海や湾内汚濁の原因になりかねない。一
部、活性汚泥処理も行われているが効率が悪く、
しかも悪臭がひどいという問題があつた。
有害物質はないものの、高濃度のBOD（生物化学
的酸素要求量）のため、海洋投棄しても逆流する
と、近海や湾内汚濁の原因になりかねない。一
部、活性汚泥処理も行われているが効率が悪く、
しかも悪臭がひどいという問題があつた。
一方、動物廃水についても、地上散布の場合、
悪臭や衛生上の問題があり、更には地下水汚染の
問題があつた。生物的処理方法の場合にも地上散
布と同様広い土地が必要でしかも依然として悪
臭、自然生物分解時に発生するガスの問題があつ
た。
悪臭や衛生上の問題があり、更には地下水汚染の
問題があつた。生物的処理方法の場合にも地上散
布と同様広い土地が必要でしかも依然として悪
臭、自然生物分解時に発生するガスの問題があつ
た。
しかも、これらの廃液処理は廃液を処理して最
終的にそれらを廃棄することを目的としたもので
あつて、それら処理物を有効利用するものではな
かつた。
終的にそれらを廃棄することを目的としたもので
あつて、それら処理物を有効利用するものではな
かつた。
［問題点を解決するための手段］
本発明はこのような従来の問題点を解消し、焼
酎等の濃厚廃液や畜産業における動物廃水などの
産業廃液をを脱臭処理すると共に、それら処理物
の有効利用を可能とした脱臭処理剤を提供するこ
とを目的とする。
酎等の濃厚廃液や畜産業における動物廃水などの
産業廃液をを脱臭処理すると共に、それら処理物
の有効利用を可能とした脱臭処理剤を提供するこ
とを目的とする。
このような目的を達成する本発明の脱臭処理剤
は、カーボンブラツクと酸化カルシウムを主成分
とする強アルカリ剤とを若干量の強アルカリ水溶
液存在下で混合攪拌することにより得られる粉末
状の脱臭処理剤である。
は、カーボンブラツクと酸化カルシウムを主成分
とする強アルカリ剤とを若干量の強アルカリ水溶
液存在下で混合攪拌することにより得られる粉末
状の脱臭処理剤である。
ここで、カーボンブラツクとしては、工業的に
生産されるものの他、煙突のすす、木炭の粉末化
したもの、やしがらの焼成物など入手しやすいも
のを適宜用いることができる。これらは廃液中の
悪臭成分を吸着して脱臭効果を示すと共に、処理
後土壌に還元しうるものである。
生産されるものの他、煙突のすす、木炭の粉末化
したもの、やしがらの焼成物など入手しやすいも
のを適宜用いることができる。これらは廃液中の
悪臭成分を吸着して脱臭効果を示すと共に、処理
後土壌に還元しうるものである。
強アルカリ剤としては、酸化カルシウムを主成
分とするものが好適に用いられるが、実用上、貝
がら、骨、石灰石等を1000℃〜1500℃程度の高温
で焼成したものが用いられる。この貝がら等の高
温焼成物はCaOを主成分とする強アルカリ剤で、
水に溶解した時にPH13以上の強アルカリ性を示
し、廃液中の有機物を化学的に分解し、上述のカ
ーボンブラツクと協働して強い脱臭作用を有す
る。
分とするものが好適に用いられるが、実用上、貝
がら、骨、石灰石等を1000℃〜1500℃程度の高温
で焼成したものが用いられる。この貝がら等の高
温焼成物はCaOを主成分とする強アルカリ剤で、
水に溶解した時にPH13以上の強アルカリ性を示
し、廃液中の有機物を化学的に分解し、上述のカ
ーボンブラツクと協働して強い脱臭作用を有す
る。
強アルカリ水溶液は、カーボンブラツクと強ア
ルカリ剤を混合する時にカーボンブラツク表面に
強アルカリ剤を吸着反応させための水分を付与す
るもので、好ましくは主成分である強アルカリ剤
（貝がら等の焼成物）の飽和水溶液（PH13以上）
を用いる。
ルカリ剤を混合する時にカーボンブラツク表面に
強アルカリ剤を吸着反応させための水分を付与す
るもので、好ましくは主成分である強アルカリ剤
（貝がら等の焼成物）の飽和水溶液（PH13以上）
を用いる。
本発明の脱臭処理剤は、上記成分の他、燐酸カ
ルシウムを含んでいることが望ましい。燐酸カル
シウムは脱色作用を有し、又、燐酸カルシウムが
脱臭処理剤中に含有されている場合、脱臭作用を
持続させることが経験上見い出されている。燐酸
カルシウムは、動物、魚などの骨の焼成物中に多
く含まれているので、これら骨の焼成物を主成分
である強アルカリ剤又は強アルカリ水溶液用の強
アルカリ剤に含有せしめることによつて添加でき
る。
ルシウムを含んでいることが望ましい。燐酸カル
シウムは脱色作用を有し、又、燐酸カルシウムが
脱臭処理剤中に含有されている場合、脱臭作用を
持続させることが経験上見い出されている。燐酸
カルシウムは、動物、魚などの骨の焼成物中に多
く含まれているので、これら骨の焼成物を主成分
である強アルカリ剤又は強アルカリ水溶液用の強
アルカリ剤に含有せしめることによつて添加でき
る。
カーボンブラツク及び強アルカリ剤の混合比は
重量比で約１：１とし、強アルカリ水溶液はカー
ボンブラツク及び強アルカリ剤の含水量によつて
異なるが、通常両成分の合計に対し0.2〜0.5％で
充分である。燐酸カルシウム使用目的によつて異
なるが全体の０〜10％程度含有せしめる。
重量比で約１：１とし、強アルカリ水溶液はカー
ボンブラツク及び強アルカリ剤の含水量によつて
異なるが、通常両成分の合計に対し0.2〜0.5％で
充分である。燐酸カルシウム使用目的によつて異
なるが全体の０〜10％程度含有せしめる。
本発明の脱臭処理剤の製造方法は、カーボンブ
ラツクと強アルカリ剤とを約１：１の割合で混合
し、これに若干量の強アルカリ水溶液を加え攪拌
する。するとカーボンブラツクと強アルカリ剤が
発熱を伴つて反応し、均質な粉末状の脱臭処理剤
が得られる。
ラツクと強アルカリ剤とを約１：１の割合で混合
し、これに若干量の強アルカリ水溶液を加え攪拌
する。するとカーボンブラツクと強アルカリ剤が
発熱を伴つて反応し、均質な粉末状の脱臭処理剤
が得られる。
このように製造された本発明の脱臭処理剤を豚
尿等の動物廃水又は焼酎かすに対し約５〜10％程
度加え、攪拌しながら抜気したところ、いずれも
脱臭処理前に比べ殆ど悪臭が消失した。
尿等の動物廃水又は焼酎かすに対し約５〜10％程
度加え、攪拌しながら抜気したところ、いずれも
脱臭処理前に比べ殆ど悪臭が消失した。
処理物は上澄と沈澱物に分離した後、上澄はPH
調整後、河川に還元するか再処理して工業用水又
は農業用水として用いることができる。又、沈澱
物は肥料として有効な成分を多く含んでいるので
農地の土壌壌改良剤として用いることができる
他、カーボンブラツクの地熱吸収作用を利用した
融雪剤等の用途に用いることも可能である。
調整後、河川に還元するか再処理して工業用水又
は農業用水として用いることができる。又、沈澱
物は肥料として有効な成分を多く含んでいるので
農地の土壌壌改良剤として用いることができる
他、カーボンブラツクの地熱吸収作用を利用した
融雪剤等の用途に用いることも可能である。
［発明の効果］
以上の説明から明かなように、本発明の脱臭処
理剤は焼酎かす、動物廃水等の廃液の悪臭を除去
すると共に処理後の廃液（固型物を含む）を効果
的に土壌改良剤等に有効利用することができる。
しかも、本発明の脱臭処理剤は煙突すすや木炭か
ら不用物を有効利用しており、単に安価に製造で
きるというメリツトだけでなく自然界のリサイク
ルという観点から画期的な発明といえるであろ
う。
理剤は焼酎かす、動物廃水等の廃液の悪臭を除去
すると共に処理後の廃液（固型物を含む）を効果
的に土壌改良剤等に有効利用することができる。
しかも、本発明の脱臭処理剤は煙突すすや木炭か
ら不用物を有効利用しており、単に安価に製造で
きるというメリツトだけでなく自然界のリサイク
ルという観点から画期的な発明といえるであろ
う。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ カーボンブラツクと酸化カルシウムを主成分
とする強アルカリ剤とを若干量の強アルカリ水溶
液存在下で混合攪拌して成り、廃液等の廃棄物と
混合して用いられる粉末状の脱臭処理剤。 ２ 前記酸化カルシウムを主成分とする強アルカ
リ剤が貝、骨、石灰石等の含カルシウム天然物を
高温焼成したものであることを特徴とする特許請
求の範囲第１項記載の脱臭処理剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25758786A JPS63111991A (ja) | 1986-10-29 | 1986-10-29 | 脱臭処理剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25758786A JPS63111991A (ja) | 1986-10-29 | 1986-10-29 | 脱臭処理剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63111991A JPS63111991A (ja) | 1988-05-17 |
| JPH038838B2 true JPH038838B2 (ja) | 1991-02-07 |
Family
ID=17308339
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25758786A Granted JPS63111991A (ja) | 1986-10-29 | 1986-10-29 | 脱臭処理剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63111991A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0497977A (ja) * | 1990-08-16 | 1992-03-30 | Jun Nasu | 改良肥料 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54123572A (en) * | 1978-03-20 | 1979-09-25 | Tatsunobu Sakamoto | Deodorant drying agent |
-
1986
- 1986-10-29 JP JP25758786A patent/JPS63111991A/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54123572A (en) * | 1978-03-20 | 1979-09-25 | Tatsunobu Sakamoto | Deodorant drying agent |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63111991A (ja) | 1988-05-17 |
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