JPH0386509A - サンドイッチ成形品の成形方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車用マッドガードのごとく本体から分岐
した硬質部分と軟質部分とを有するサンドイッチ成形品
を成形する方法に関する。

〔従来技術〕

合成樹脂のサンドイッチ成形方法としては３例えば特公
昭５２−１１３３６号公報に示される技術がある。

上記公報掲載の技術は、射出ノズルで成形型のキャビテ
ィ内に、まず非多泡状の表皮材料を射出し、更に推進剤
（発泡剤）で多泡状になる内核材料を射出して、非多泡
状の表皮材料と多泡状の内核材料からなるサンドイッチ
台底樹脂成形品を製造する方法である。

この方法を利用すれば、内部に硬いコア層を有し、その
表面に軟らかい表皮層を被覆したサンドイッチ成形品を
製造することができる。

〔解決しようとする課題〕

ところで、成る種の成形品においては、一部分はサンド
イッチ構造として硬質部分にするが、他の部分はサンド
イッチ構造とせず上記表皮層の材料のみによる軟質部分
としたい場合がある。

例えば、第８図に示すごとく、自動車の車輪後方に取り
付けるマッドガード９（実施例の第６図参照）は９本体
９Ｉとその下方に設けた下片９２と２両者の間より分岐
した取付部９３とからなる。

ここに１本体９１と取付部９３とは、取付孔９１１．９
３１及びボルト（図示略）により、車体に固定する部分
である。一方、下片９２は、垂下して泥よけを行う部分
である。そして、該下片９２は、この部分が駐車場の区
画ブロック等に当接したとき、容易に弾性的に変形する
よう＋ｉ＊しておく必要がある。

そのため、マッドガード９は２本体９１と取付部９３と
は比較的硬い部分となし、一方下片９２は比較的軟質と
しておくことが望まれている。

しかしながら、前記従来のサンドイッチ成形方法によれ
ば、前記第８図に示すごとく１本体９１と取付部９３と
は表皮層７の中にコア層８が包まれている硬質部分を形
成させることができるが。

一方下片９２においてもコア層８が内包されて硬質部分
を形成してしまう、そのため、下片９２を比較的軟質と
することができない。

即ち、従来のサンドイッチ成形方法においては。

上記のごとく本体から分岐した硬質部分と軟質部分とを
有するサンドイッチ成形品を得ることは困難である。

本発明は、かかる従来の問題点に鑑み、サンドイッチ成
形方法について種々の検討を重ねた結果なされたもので
１本体から分岐している一方の部分はサンドイッチ構造
の硬質部分を有し、他方の部分は表皮層と同材質のみで
構成した軟質部分を有するサンドイッチ成形品を製造す
ることができる。成形方法を提供しようとするものであ
る。

〔課題の解決手段〕

本発明は９本体と、＃ｓ本体から分岐した硬質部分及び
軟質部分とを有し、上記本体と硬質部分とは硬いコア層
と該コア層の表面に被覆した軟らかい表皮層とからなる
サントイ・ンチ構造を有し。

方上記軟質部分は上記表皮層と同材料により構成された
５合成樹脂のサンドイッチ成形品を成形するに当たり、
成形品の形状を有するキャビティ内において２本体形成
部から硬質部分形成部と軟質部分形成部とが分岐する近
傍において、上記硬質部分形成部に表皮層材料の流入を
抑制する流動抵抗部を設けた成形壁を用い、上記キャビ
ティ内に本体形成部を経由して表皮層材料を射出し、そ
の後該表皮層材料内にコア層材料を注入することを特徴
とするサンドイッチ成形品の成形方法にある。

本発明において、最も注目すべきことは、成形壁のキャ
ビティ内において、硬質部分形成部に上記流動抵抗部を
設けたことにある。

上記流動抵抗部は１本体形成部から硬質部分形成部が分
岐した後方において、該硬質部分形成部内の入口付近に
設けることが好ましい、該流動抵抗部は、上記硬質部分
形成部の内方へ突出した状態で設ける（第１図参照）、
また、該流動抵抗部は、成形型内壁に固定して設けるこ
と（第１図参照）の外、可動式とすることもできる（第
７図参照）、更に、該流動抵抗部は１本体から流入して
きた表皮層材料が、硬質部分形成部よりもまず軟質部分
形成部に、流入するよう設ける。より具体的には３例え
ば軟質部分形成部が表皮層材料によって占められた後に
１表皮層材料が該流動抵抗部を越えて、硬質部分形成部
に入り始めるようにする。

また１本発明において１本体形成部とはコア層材料と表
皮層材料とを注入するためのゲートを設けである部分の
ことをいう、それ故、成形品における本体は、硬質部分
と同様に、コア層と表皮層とからなるサンドイッチ構造
を形成している。

〔作用及び効果〕 本発明においは、まずゲートより本体形成部内に表皮層
材料を射出していく、射出された表皮層材料は本体形成
部内を充填しながら前方に押されていき、硬質部分形成
部と軟質部分形成部との分岐点に達する。そして、更に
続く表皮層材料の射出により１表皮層材料は硬質部分形
成部と軟質部分形成部の両方に入ろうとするが５硬質部
分形威部には前記流動抵抗部があるため３表皮層材料は
まず軟質部分形成部に入る。

そして２表皮層材料は、軟質部分全容量と本体及び硬質
部分の表皮層容量分との合計量が成形製のキャビティ内
に射出される。このとき１表皮層材料は１例えば軟質部
分形成部内に７０％位充填されているが、一方硬質部分
形底部内は上記流動抵抗部の抵抗があるため殆ど入って
いない。

その後１本体形底部内の表皮層材料内にコア層材料を射
出する。このコア層材料の射出により前記表皮層材料は
更に前方に進み、まず軟質部分形成部内は表皮層材料に
よって完全充填される。

その後、残りの表皮層材料が前記流動抵抗部を越えて硬
質部分形成部内に流入していく。

また１本体形成部分の表皮層材料内を進んできたコア層
材料は、軟質部分形成部が既に軟質樹脂で充填されてい
るので、この中には入れず、該コア層材料は前記流動抵
抗部を越えて硬質部分形成部内の表皮層材料内に入り込
み、前方に進む。

したがって１本発明によれば９本体及び硬質部分はコア
層材料を表皮層材料で被覆したサンドイッチ構造を呈し
、軟質部分は表皮層材料のみによって構成された。サン
ドイッチ成形品を製造することができる。

〔実施例〕

第１実施例 本発明の実施例にかかるサンドイッチ成形品の成形方法
につき、第１図〜第６図を用いて説明する。

本例において製造しようとするサンドイッチ成形品は、
第５図及び第６図に示す自動車用マッドガード４である
。該マッドガード４は第６図に示すごとく、車体に取付
ける本体４１及び取付部４３と、これらの下方に垂設し
た下片４２とよりなる。

上記本体４１は、ボルト挿入用の取付孔４１１゜４１２
を、また取付部４３は同様の取付孔４３１を有する。ま
た、上記本体４１と取付部４３との間には２両者で囲ま
れた凹所４５を有する。該凹所４５は、車体の一部を挿
入する部分である。更に、上記取付部４３下方において
は、下片４２との分岐点近くに凹状溝４３５が形成され
ている。

該凹状溝４３５は、後述する成形製１の流動抵抗部１０
５によって形成された部分である。

また、上記マッドガード４の断面構造は、第５図に示す
ごとく２本体４１と取付部４３とは表皮層材料２の中に
コア層材料３が内包されているサンドイッチ構造の硬質
部分を形成し、下片４２は表皮層材料２のみからなる軟
質部分を形成している。つまり１本体４１と取付部４３
とは硬いコア層を内包しているので硬質部分となり、下
片４２は軟らかい表皮層材料のみからなるので軟質部分
となる。

次に、上記マッドガード４の成形方法につき説明する。

まず、この成形方法に用いる成形製１は、第１図に示す
ごとく２分割型１１〜１３からなる。そして、これら分
割型によって囲まれた部分が、マントガード底形用のキ
ャビティ１０を槽底する。

該キャビティ１０ば１本体形成部１０１．下片形成部１
０２．取付部形戒部１０３よりなる。そして２分割型１
３は、上記取付部形成部１０３の入口部近傍に突出した
流動抵抗部１０５を有する。

また分割型１１は２本体形成部１０１に開口するゲート
１８を有する。該ゲート１８は２表皮層材料注入用の射
出成形機、及びコア層材料注入用の射出成形ＩＩ（図示
略）に連結している。

次に、射出底形方法につき第２図〜第４図を用いて説明
する。

まず、最初は、第２図に示すごとく９本体形成部１０１
内に、ゲー）１８より表皮層材料２を射出する。この表
皮層材料２の射出量は、前記下片４２の全容積と２本体
４１及び取付部４３の表皮層の容量に相当する。

しかして、この射出時においては１表皮層材料２は本体
形成部１０１内を前方へ押されていく。

このとき、キャビティー壁に接触した部分の表皮層材料
２は、固化し表皮層を形成する。そして。

表皮層材料２の先端が取付部形成部１０３と下片１０２
との分岐点に達したとき、取付部形戒部１０３側には流
動抵抗部１０５があるため１表皮層材料２は流動抵抗の
少ない下片形成部１０２側に流入していく、そして、取
付部形成部１０３側には入らない。

そして、上記のごとく表皮層材料２の射出後は。

第３図に示すごとく２本体形成部１０１の表皮層材料２
内にゲート１８よりコア層材料３を射出していく、この
射出により、前記表皮層材料２は更に前方に押され１表
皮層材料２は先ず流動抵抗の少ない下片形成部１０２内
を充填する。そして。

更に続くコア層材料３の射出により、下片形成部１０２
内に入り切れなった表皮層材料２は前記流動抵抗部１０
５を越えて取付部形成部１０３内に押し込まれていく。

そして、更に、続くコア層材料３の射出により。

コア層材料３は下片形成部１０２の入口部分に達するが
、下片形成部１０２内は既に表皮層材料２によって充填
されている。そのため、第４図に示すごとく、コア層材
料３も流動抵抗部１０５を越えて取付部形成部１０３内
に入り表皮層材料２内を前進していく、そして、取付部
形成部１０３内は表皮層材料２とその内部のコア層材料
３によって充填される。

その後は、全体を冷却、固化させ、ｒＩｉ、彫型ｌより
成形品を取り出す、該成形品は、前記第５図。

第６図に示したマントガード４である。また、該マッド
ガード４の取付部４３の内側下方には、下片４２との分
岐点近くに、前記成形製１の流動抵抗部１０５によって
形成された凹状溝４３５を有している。

上記のごとく９本例の成形方法によれば５本体４１及び
取付部４３はコア層材料３を表皮層材料２で被覆したサ
ンドイッチ構造を有し、下片４２は表皮層材料２のみに
よって構成された。マッドガード４を容易に製造するこ
とができる。

第２実施例 本例は、第７図に示すごとく、第１実施例における固定
式流動抵抗部１０５に代えて、可動式流動抵抗部５を用
いたものである。その他は第１実施例と同様である。

上記流動抵抗部５は、可動せき部５１と、これを進退さ
せる油圧シリンダ５３と９両者を連結するロッド５２と
よりなる。上記可動せき部５１は。

成形製１の一部に設けたガイド穴１００内に配設する。

しかして１本例においては、上記シリンダ５３により可
動せき部５１を前後方向に進退させることにより、流動
抵抗部における樹脂流通路１０９の厚さを変えることが
できる。

本例によれば、第１実施例と同様の効果を得ることがで
きる他、射出材料の種類等の条件に応じて流動抵抗部の
条件を変えることができ、所望するサンドイッチ成形品
を得ることが一層容易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第６図は第１実施例の方法を示し、第１図は成
形製の断面図、第２図〜第４図はサンドイッチ底形にお
ける樹脂塊れの説明図、第５図は第６図のＡ−Ａ線矢視
断面図、第６図はマッドガードの斜視図、第７図は第２
実施例における流動抵抗部近傍の断面図。 ドの断面図である。 第８図は従来のマツトガ− １，。 ｌＯ９゜ １０　ｌ。 １０２゜ １０３゜ ２、。 ３、。 １０５゜ ４、９゜ ４１、。 ４２、。 ４３、　。 ５１、　。 、成形製。 、キャビティ。 ０８本体形底部。 ０．下片形成部。 １．取付部形成部。 、表皮層材料。 、コア層材料。 ５００．流動抵抗部。 ０．マッドガード。 、本体。 、下片。 、取付部。 、可動せき部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 本体と、該本体から分岐した硬質部分及び軟質部分とを
   有し、上記本体と硬質部分とは硬いコア層と該コア層の
   表面に被覆した軟らかい表皮層とからなるサンドイッチ
   構造を有し、一方上記軟質部分は上記表皮層と同材料に
   より構成された、合成樹脂のサンドイッチ成形品を成形
   するに当たり、成形品の形状を有するキャビティ内にお
   いて、本体形成部から硬質部分形成部と軟質部分形成部
   とが分岐する近傍において、上記硬質部分形成部に表皮
   層材料の流入を抑制する流動抵抗部を設けた成形型を用
   い、 上記キャビティ内に本体形成部を経由して表皮層材料を
   射出し、その後該表皮層材料内にコア層材料を注入する
   ことを特徴とするサンドイッチ成形品の成形方法。