JPH0382389A - 電動機の負荷分担制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は負荷分担比を変化させることにより速度変動量
を低減する電動機の負荷分担制御装置に関する。

（従来の技術） 一般に複数個の電動機の間に機械的拘束力が働く場合、
１台の電動機を主電動機として実速度が速度基準に一致
するように速度制御を行い、他の電動機を従電動機とし
て主電動機の電流に設定分担比を乗じた電流を供給する
ように電流制御を行う負荷分担制御が行なわれる。

ただ電動機間の機械的拘束力が無い状態では従電動機も
実速度が速度基準に一致するように速度制御で運転され
る。そして、速度制御時には実分担比と、設定器の設定
分担比が異なっており、負荷分担制御に切換わったとき
従電動機の電流基準は変化しても主電動機の電流基準は
すぐには変化しないため、従電動機の電流基準変化によ
って主電動機と従電動機の電流基準の和が変化し、主電
動機の速度制御系に外乱として働いて速度変動を生じる
０例えば、電流基準の和が増加することによって電動機
が加速し、主電動機の速度制御増幅器の動作によって実
速度が速度基準と等しくなるまで電流基準を減少させる
。

このように従来の制御装置では速度制御時の分担比と負
荷分担制御時の設定分担比に差があると、負荷分担制御
への切換時に速度変動を生じていた。

（発明が解決しようとする課題） 負荷分担制御への切換時の速度変動を低減するには速度
制御の応答を速くすることにより速度変動の量及び変動
が収束するまでの時間を低減できるが、多数の電動機に
よって１つのプロセスを構成している連続加工処理ライ
ンでは揃速性の問題によって速度制御の応答を安易に変
えることができない。また製紙プラントの抄紙機のよう
に操業状態で負荷分担制御への切換が行なわれる場合に
は速度変動が大きいと製品へ、悪影響を与えることにな
る。

本発明は、負荷分担制御に切換わった際の速度変動を低
減するために負荷分担比を変化させるようにした負荷分
担制御方法を提供することを目的としている。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 本発明は電動機の実速度が速度基準に一致するように速
度制御される主電動機と、主電動機の電流に設定分担比
を乗じた電流を供給するように電流制御される従電動機
で構成される電動機の負荷分担制御装置において、従電
動機が負荷分担制御に切換わったとき、それ以前の負荷
の実分担比から設定分担比まで分担比をランプ関数で変
化させることを特徴とする電動機の負荷分担制御装置で
ある。

（作　用） 本発明による電動機の負荷分担制御装置は、負荷分担制
御に切換る前、即ち速度制御中の主電動機と従電動機の
電流基準の実分担比を負荷分担制御に切換ねった直後の
負荷分担比の初期値とし、この初期値から設定分担比ま
でランプ関数によって分担比をゆるやかに変化させて負
荷分担制御を行い、負荷分担制御へ切換時の速度制御系
への外乱を少くシ、速度変動量を低減するようにする。

（実施例） 次に本発明の一実施例を説明する。第１図は主電動機１
の速度を検出する速度検出器２と、速度検出器２から出
力される実速度Ｖ□及び予め整定した速度基準りとの偏
差を増幅する速度制御増幅器３と、速度制御増幅器３か
ら出力される電流基準工□、及び実測される実電流■□
が一致するように制御する電流制御増幅器４と、電流制
御増幅器４の指令によって主電動機ｌに電力を供給する
電力変換器ｆｉ５と、常時は主電動機ｌと同じ動作で速
度制御される従電動機６と、従電動機６の負荷分担比を
設定する分担比設定器８と、分担比設定器８で設定され
た負荷分担比に主電動機１の電流基準Ｉ２．を乗じる掛
算器９と、掛算器９の出力及び従電動機６の実電流工２
を一致するように制御する電流制御増幅器４１と、電流
制御増幅器４１の指令によって従電動機６に電力を供給
する電力変換器５１と、分担比設定器８の出力回路及び
掛算器９の出力回路及び電流制御増幅器４１の入力側回
路を開閉するリレーＬＢとを具備してなる電動機の負荷
分担制御装置を示している。

即ち、第１図において主電動機ｌは、速度基準ｖ２と速
度検出器２で検出された実速度す、との偏差を速度制御
増幅器３で増幅し、その出力の電流基準１１＆と実電流
Ｉ８が一致するように電流制御増幅器４が電力変換器［
５に指令を与えて回転する。

一方、従電動機６は負荷分担制御がオンするまで、即ち
、リレーＬＢが非動作状態では主電動機と全く同じ動作
で速度制御により電動機が回転する。

次に例えばロール７の間を加圧するような機械的拘束力
が働くとリレーＬＢが作動する。

従電動機の負荷分担比は分担比設定器８によって設定さ
れ、その分担比を主電動機の電流基準１１１１に掛算器
９によって乗じたものを従電動機の電流基準Ｉ０とし、
電流制御増幅器４によって実電流工２が電流基準Ｌａと
一致するように制御される。

そして、割算器１０とランプ関数発生器１１が接続され
ている。

従電動機６が速度制御中、即ちリレーＬＢが非動作のと
き、従電動機６は速度制御増幅器３の出カニ′２１をそ
のまま電流基準工２＆とし、電流制御増幅器４によって
実電流■２が電流基準１．と一致するように制御される
。

一方、速度制御中は主電動機電流基準１１＆と従電動機
′ＲＬ流基準工２．．の比、即ち実分担比を割算器１０
によって求めてランプ関数発生器１１に入力し、その出
力には実分担比となる。

次に負荷分担制御に切換わるとリレーＬＢが作動するた
め、ランプ関数発生器１１の入力は分担比設定器８で得
られる設定分担比となるが、ランプ関数によってその出
力には切換直前の実分担比から設定分担比へ定められた
割り合いで変化する。

第２図は本発明による負荷分担制御装置を用いて従電動
機を速度制御から負荷分担制御に切換えたときのタイミ
ングチャートの一例を示す説明図である。

負荷分担制御へ切換った際、ランプ関数出力には切換直
前の実分担比から設定分担比へ割り合いを持って変化す
る。

このため主電動機電流基準１１＆にランプ関数出力Ｋを
乗じて得られる従電動機電流基準１．は負荷分担制御へ
の切換前後で急変することなく設定分担比に対応した値
に変化していくため主電動機と従電動機の電流基準の和
は大きく変化せず、速度制御系への外乱を少なくするこ
とによって速度変動量を低減することができる。

従って本実施例によれば１割算器及びランプ関数発生器
を追加するだけで従電動機電流基準ｘｉａの急変を防ぐ
ことができ、速度変動量を低減することが可能となる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、負荷分担制御に切
換わった際、負荷分担比を切換直前の実分担比から設定
分担比へレートを付けて変化させるため、速度制御系へ
の外乱が少なくなり速度変動量を低減することができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す負荷分担制御装置の構
成図、第２図は第１図のタイミングチャートを示す説明
図である。 １・・・主電動機、２・・・速度検出器、３・・・速度
制御増幅器、４・・・電流制御増幅器、５・・・電力変
換装置、６・・・従電動機、７・・・ロール、８・・・
分担比設定器、９・・・掛算器、１０・・・割算器、１
１・・・ランプ関数発生器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　主電動機の速度を検出する速度検出器と、この速度検
   出器から出力される実速度及び予め整定した速度基準と
   の偏差を増幅する速度制御増幅器と、この速度制御増幅
   器から出力される電流基準及び実測される実電流が一致
   するように制御する第１の電流制御増幅器と、この第１
   の電流制御増幅器の指令によって前記主電動機に電力を
   供給する第１の電力変換装置と、常時は前記主電動機と
   同じ動作で速度制御される従電動機と、この従電動機の
   負荷分担比を設定する分担比設定器と、この分担比設定
   器で設定された前記負荷分担比に前記主電動機の電流基
   準を乗じる掛算器と、この掛算器の出力及び前記従電動
   機の実電流を一致するように制御する第２の電流制御増
   幅器と、この第２の電流制御増幅器の指令によって前記
   従電動機に電力を供給する第２の電力変換器と、前記分
   担比設定器の出力回路及び前記掛算器の出力回路及び前
   記第２の電流制御増幅器の入力側回路を開閉する開閉装
   置とを具備してなる電動機の負荷分担制御装置。