JPH0381194B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、販売商品データ登録装置に関し、
特にたとえば登録された商品のデータを記憶して
おきその商品のデータを後にレポートとして作成
するような販売商品データ登録装置の改良に関す
る。

電子式キヤツシユレジスタ（ECR）などの販
売商品データ登録装置では、入力された商品デー
タを一旦メモリに記憶しておく。そして、この記
憶された商品データがたとえば１日の閉店後に読
出され、レポートが作成される。ところで、従来
の販売商品データ登録装置において用いられる商
品データ記憶メモリは、商品の属性を表わす商品
コード別に各種の商品データ（販売数量や金額な
ど）を記憶する記憶エリアが予め固定的に定めら
れる。通常、商品コードは数百種類と多いのが普
通であり、そのため、メモリの容量が大きくなつ
てしまう。また、従来の販売商品データ登録装置
では、そのメモリの記憶内容を読出してレポート
を作成する場合、売れた商品、売れなかつた商品
にかかわらずメモリの記憶内容をすべて読出して
印字していた。

第１図は従来の販売商品データ登録装置によつ
て作成されたレポートの一例を示す図である。レ
ポート１には商品コード別に商品名と売上数量と
売上金額とが印字される。このレポート１では、
上述のように、売れなかつた商品（軽油，灯油な
ど）の売上数量および売上金額も０として印字さ
れる。そのため、売れた商品の項目が少ないにも
かかわらずレポートの印字項目は常に全商品コー
ドの数となり、レポートが見にくくなつてしま
う。また、レポート用紙が無駄に使用されてしま
う。

それゆえに、この発明の主たる目的は、商品デ
ータを記憶する記憶手段の記憶容量を少なくで
き、しかも見易いレポートが作成できる販売商品
データ登録装置を提供することである。

この発明は、要約すれば、異なる属性情報別に
少なくとも販売商品の属性と累計金額と累計販売
数量とを記憶する記憶エリアを複数含む記憶手段
を設け、記憶手段に記憶される販売商品の属性情
報が所定の順序になるように、入力手段によつて
入力される情報を記憶手段の或る１つの記憶エリ
アに累積的に記憶させるようにし、レポートを作
成する際は記憶手段の記憶内容を記憶順次に読出
して印字するようにしたものである。

以下、図面に示す実施例とともにこの発明をよ
り具体的に説明する。

第２図はこの発明の一実施例を示すブロツク図
である。CPU２には、ROM３およびRAM４が
接続される。ROM３には、たとえば、第５図に
示すような動作プログラムが格納され、前記
CPU２はこの動作プログラムにしたがつて動作
を行なう。また、RAM４は、たとえば第４図に
示すような記憶領域を含む。また、CPU２には、
キーボード５およびプリンタ６が接続される。

第３図は第２図におけるキーボード５のキー配
置図である。図において、キーボード５にはモー
ドキー５１が設けられる。このモードキー５１は
その回動位置によつて所定のモードを選択するた
めのキーである。たとえば、REG位置では登録
モードを選択し、Ｘ位置では通常のオペレータに
よつても操作可能な点検モードを選択し、Ｚ位置
では特定の管理者によつてのみ操作可能な精算モ
ードを選択する。また、OFF位置では販売商品
データ登録装置の動作を停止させる。さらに、キ
ーボード５には商品キー５２が設けられる。通常
この商品キー５２は特によく売れる商品に対して
割り当てられ、その操作によつて所定の商品コー
ドを発生する。また、キーボード５には、商品コ
ード，販売数量，単価などを入力するためのテン
キー５３が設けられる。さらに、キーボード５に
は、売上伝票の発行を指令するための発行キー５
４、レポートの作成を指令するためのレポート作
成キー５５、商品キー５２やテンキー５３によつ
て入力された情報の取込みを指令するための設定
キー５６が設けられる。

第４図は第２図におけるRAM４の記憶領域を
示す図解図である。図において、RAM４はキー
ボード５から入力される商品コード，販売数量，
販売金額などを記憶するエリア４１を含む。この
エリア４１は商品コード別に商品の販売数量およ
び販売累計金額を記憶するエリア４１１を含む。
エリア４１１はたとえば10バイトが同じ商品コー
ドのすなわち同じ属性の商品の１項目分の記憶に
割り当てられ、その１項目分に商品コードと、対
応の商品の販売数量と販売累計金額とが記憶され
る。なお、初期状態においてエリア４１１はクリ
アされており、異なる商品コードの商品データが
入力される毎に商品データの記憶項目が増えてい
く。その際、この実施例の特徴の１つとして、各
商品コードがエリア４１１の先頭から小さい値
順、あるいは大きい値順に並ぶようにエリア４１
１の書込制御が行なわれる。また、エリア４１は
雑エリア４１２を含む。この雑エリア４１２は、
キーボード５から入力される商品コードがエリア
４１１にすでに記憶されている商品コードのいず
れとも一致せずかつエリア４１１が満杯のとき、
その商品コードとともに入力される商品の販売数
量と販売金額とを商品コードの種類にかかわらず
記憶する。一般に、この雑エリア４１２には、売
れ筋の悪い商品のデータが記憶されることが多
い。そして、売上品目の少ない小売店などでは、
エリア４１１が満杯になることはまず無く、雑エ
リア４１２に商品データが記憶されることはほと
んどない。

さらに、RAM４はエリア４１１において商品
データが記憶されている最終のアドレスを記憶す
るエリア４３を含む。たとえば、第４図に示すよ
うに、エリア４１のアドレスＡまで商品データが
記憶されている場合、エリア４３はこのアドレス
Ａを記憶する。さらに、RAM４はキーボード５
から入力された商品コードと販売数量と販売金額
とを一時記憶するエリア４４を含む。

第５図は第２図の実施例の動作を説明するため
のフローチヤートであり、特に登録モードにおけ
る商品データの書込制御動作を示している。以
下、第２図ないし第５図を参照して実施例の動作
について説明する。

まず、第４図に示すように、エリア４１にすで
に４項目分の商品データが格納されている場合を
想定する。そして、第４図において点線で囲むよ
うな商品データ（商品コード「0021」とその商品
の数量および金額）が入力された場合の動作につ
いて説明する。この場合、第５図のステツプ１
（図示ではＳと略す）において、キーボード５か
ら入力されたデータ、すなわち第４図において点
線で囲むようなデータがエリア４４に格納され
る。そして、ステツプ2aにおいてエリア４４の
商品コード「0021」とエリア４１１の最初の商品
コード「0001」とが比較される。次に、ステツプ
2bにおいてエリア４１１が無登録状態でないこ
と、すなわちすでに商品データが記憶されている
ことが判断される。通常オール０という商品コー
ドは無いため、エリア４１１の先頭アドレスの商
品コードがオール０でなければ無登録状態でない
と判断され、逆にオール０であれば無登録状態で
あると判断される。

次に、ステツプ３においてエリア４４の商品コ
ードとエリア４１１の最初の商品コードとの不一
致が判断され、ステツプ４においてエリア４１１
の最初の商品コードがエリア４４の商品コードよ
りも小さいことが判断される。応じて、ステツプ
５においてエリア４１１の商品コード位置を指定
するアドレスが＋10され、次の商品コード
「0002」位置が指定される。次に、ステツプ６で
は、更新後の商品コード位置を指定するアドレス
がエリア４３に記憶されているアドレスＡと一致
しないことが判断される。

上述のステツプ６の動作の後、再び前記ステツ
プ2aの動作が行なわれ、エリア４４の商品コー
ド「0021」と、エリア４１１の２番目の商品コー
ド「0002」とが比較される。この場合、エリア４
１１の２番目の商品コード「0002」は最初の商品
コード「0001」と同様、エリア４４の商品コード
「0021」よりも小さいため、前記ステツプ2b，
３，４，５，６の動作が行なわれる。

次に、ステツプ2aにおいてエリア４４の商品
コード「0021」と、エリア４１１の３番目の商品
コード「0015」とが比較されるが、この場合も上
述と同様ステツプ2bないし６の動作が繰り返さ
れる。

次に、ステツプ２においてエリア４４の商品コ
ード「0021」と、エリア４１１の４番目の商品コ
ード「7056」とが比較される。この場合、エリア
４１１の４番目の商品コードはエリア４４の商品
コードよりも大きいため、そのことがステツプ４
において判断される。そして、ステツプ７におい
て商品コード「7056」の先頭アドレスが新データ
挿入のためのアドレスとして設定される。この新
データとはエリア４４に記憶された商品データで
ある。続いて、ステツプ８においてエリア４１１
に空エリアがあるかどうかが判断される。この判
断は、エリア４３に記憶されたアドレスＡがエリ
ア４１１の最終アドレスＣと一致するかどうかに
よつて行なわれ、一致しなかつた場合空エリアあ
りと判断され、一致した場合空エリアなしと判断
される。第４図の場合は空エリアありと判断さ
れ、ステツプ９において商品コード「7056」以下
の商品データがエリア４１１内で10バイト分最終
アドレスＣ方向にシフトされる。このシフト動に
よつて、商品コード「0015」を含む項目の最終ア
ドレスと商品コード「7056」を含む項目の先頭ア
ドレスとの間に10バイト分の空エリアが生じる。
すなわち、ステツプ９ではエリア４４の商品コー
ドよりも大きい商品コードを含む項目のデータを
すべて10バイト分シフトし、エリア４４のデータ
を格納する挿入エリアを作成している。

次に、ステツプ10においてエリア４３のアドレ
スが＋10される。この動作によつてエリア４３に
記憶されていたアドレスＡがアドレスＢに書き換
えられる。すなわち、エリア４３のアドレスは、
データシフト後にエリア４１１に記憶されている
商品データの最終アドレスに書き換えられる。続
いて、ステツプ11では、前記ステツプ９において
作成された10バイト分の挿入エリアにエリア４４
の商品コード，販売数量，販売金額が格納され
る。すなわち、エリア４４の商品データは商品コ
ード「0015」を含む項目と、商品コード「7056」
を含む項目との間に挿入される。

次に、エリア４１１に全く商品データが記憶さ
れていない場合の動作にいて説明する。この場
合、前記ステツプ2bにおいてエリア４１１が無
登録状態であることが判断され、ステツプ2cにお
いてエリア４４の商品コード，販売数量，販売金
額がエリア４１１の先頭アドレスから10バイトの
間に格納される。

次に、エリア４４の商品コードがエリア４１１
にすでに記憶されている商品コードのいずれかと
一致した場合の動作について説明する。この場
合、ステツプ３においてエリア４４の商品コード
とエリア４１１の商品コードとの一致が判断され
る。そして、ステツプ12においてエリア４４の販
売数量，販売金額が、エリア４１１の当該一致が
判断された商品コードを含む項目に加算される。

次に、エリア４１１の商品コードのうち最も大
きい商品コード（第４図では「7056」）よりも大
きい商品コード（たとえば「7060」）とその商品
の販売数量および販売金額がキーボード５から入
力された場合の動作について説明する。この場
合、ステツプ2a，2b，３，４，５，６の動作サ
イクルを繰り返し、最終的に、ステツプ６におい
て更新後のアドレスとエリア４３のアドレスＡと
の一致が判断される。そして、ステツプ13におい
てエリア４３のアドレスＡとエリア４１１の最終
アドレスＣとが一致するかどうかが判断される。
この判断はエリア４１１に空エリアがあるかどう
かを判断するためのものであり、アドレスＡとア
ドレスＣとが一致しなければ空エリアありと判断
され、アドレスＡとアドレスＣとが一致すれば空
エリアなしと判断される。もし、エリア４１１に
空エリアありと判断されれば、ステツプ14におい
て更新後のエリア４１１指定アドレスから10バイ
ト分のエリアにエリア４４の商品コード，販売数
量，販売金額が格納される。たとえば、キーボー
ド５から商品コード「7060」とその商品の販売数
量および販売金額が入力された場合、エリア４１
１のアドレスＡからアドレスＢの間にエリア４４
の商品データが格納される。

一方、前記ステツプ13においてエリア４１１に
空エリアなしと判断された場合、ステツプ15にお
いて雑エリア４１２にエリア４４の販売数量，販
売金額が加算される。

また、前記ステツプ８においてエリア４１１に
空エリアなしと判断された場合も上述と同様にス
テツプ15において雑エリア４１２にエリア４４の
販売数量，販売金額が加算される。

上述のごとく、エリア４１には販売された商品
の商品データのみが商品コードの小さい値順に記
憶されていく。このエリア４１の記憶内容はたと
えば精算モードにおいてレポート作成キー５５が
押圧されたとき、記憶順次に読出され、プリンタ
６によつて印字される。このとき、RAM４のエ
リア４１，４４はクリアされ、エリア４３にはエ
リア４１１の先頭アドレスがセツトされる。

第６図は上述の実施例によつて作成されたレポ
ートの一例を示す図である。このレポート６０で
は、販売された商品の商品データのみが印字され
る。さらに、商品コード順に商品データの印字が
行なわれる。したがつて、非常に見易いレポート
となつている。また、そのようなレポート６０は
無駄な項目がなくレポート用紙の節減をはかるこ
とができる。なお、全種類の商品がたとえば１日
に販売されることはまずない。そのため、エリア
４１１は全種類の商品の商品データを記憶する容
量を有する必要はない。したがつて、従来のよう
な全商品の商品コード別に固定的な記憶エリアを
有するメモリに比べてエリア４１１の記憶容量を
少なくすることができる。なお、たとえエリア４
１１が満杯になつたとしても、雑エリア４１２に
商品データが記憶され、レポートの作成に支障を
きたすことはない。

以上のように、この発明によれば、異なる商品
の属性情報別に少なくとも販売商品の属性と累計
金額と累計販売数量とを記憶する記憶エリアを複
数含む記憶手段を設け、販売商品の属性情報が所
定の順序で記憶されるように記憶手段へのデータ
の書込みを制御し、さらに記憶手段の記憶内容を
記憶順次に読出して印字するようにしたので、従
来に比べて記憶手段の記憶容量を少なくできると
ともに、非常に見やすいレポートを作成すること
ができる。また、記憶手段に販売商品のデータを
書込むにあたつては、今回販売された商品の販売
データをすでに記憶されている販売データに累積
して書込むようにしているので、商品の販売の各
時点においてリアルタイムに属性情報ごとの累積
販売金額および累積販売数量が記憶手段に記憶さ
れ、任意の時点において即座に現在の商品販売状
況データをレポートとして出力できるという効果
も奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の販売商品データ登録装置によつ
て作成されたレポートの一例を示す図である。第
２図はこの発明の一実施例を示すブロツク図であ
る。第３図は第２図におけるキーボード５のキー
配置図である。第４図は第２図におけるRAM４
の記憶領域を示す図である。第５図は第２図の実
施例の動作を説明するためのフローチヤートであ
る。第６図は第２図に示す実施例によつて作成さ
れたレポートの一例を示す図である。 図において、２はCPU、３はROM、４は
RAM、５はキーボード、６はプリンタ、５２は
商品キー、５３はテンキー、５５はレポート作成
キーを示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 少なくとも販売商品の属性情報と金額情報と
   数量情報とを入力する入力手段、 異なる属性情報別に少なくとも販売商品の属性
   と累計金額と累計数量とを記憶する記憶エリアを
   複数含む記憶手段、 前記記憶手段に記憶される前記販売商品の属性
   情報が所定の順序になるように前記入力手段によ
   つて入力される金額情報および数量情報を前記記
   憶手段の或る１つの前記記憶エリアに累積的に記
   憶させる記憶制御手段、 レポートを印字する印字手段、および 前記記憶手段の記憶内容を記憶順次に読出して
   前記印字手段に印字させる印字制御手段を備え、 前記記憶制御手段は、前記販売商品の属性情報
   が前記所定の順序で前記記憶手段に記憶されるよ
   うに、前記記憶手段の記憶内容を前記所定の順序
   に並べ換える手段を含む、販売商品データ登録装
   置。 ２ 前記記憶手段は、 少なくとも前記属性と前記累計金額と前記累計
   数量とを前記所定の順序で記憶する第１のエリ
   ア、および 前記属性の種類にかかわらず少なくとも前記累
   計金額と前記累計数量とを記憶する第２のエリア
   を含み、 前記記憶制御手段は、前記入力手段によつて入
   力された属性情報が前記第１のエリアにすでに記
   憶されている属性情報のいずれとも一致せず、か
   つ前記第１のエリアが満杯になつたとき、前記入
   力手段によつて入力された金額情報および数量情
   報を前記第２のエリアに累積的に記憶させる、特
   許請求の範囲第１項記載の販売商品データ登録装
   置。