JPH0373577B2 - - Google Patents

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JPH0373577B2
JPH0373577B2 JP58126460A JP12646083A JPH0373577B2 JP H0373577 B2 JPH0373577 B2 JP H0373577B2 JP 58126460 A JP58126460 A JP 58126460A JP 12646083 A JP12646083 A JP 12646083A JP H0373577 B2 JPH0373577 B2 JP H0373577B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyethylene
added
vinyl
vinyl alkoxysilane
alkoxysilane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP58126460A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6018530A (ja
Inventor
Tomoo Shiobara
Sadahito Kobori
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP58126460A priority Critical patent/JPS6018530A/ja
Publication of JPS6018530A publication Critical patent/JPS6018530A/ja
Publication of JPH0373577B2 publication Critical patent/JPH0373577B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は架橋されたポリエチレン成形品の製造
方法に関する。 従来よりビニルトリメトキシシラン等のビニル
アルコキシシランをラジカル発生剤と共にポリエ
チレンに添加し、ポリエチレンを溶融させた状態
でポリエチレンにグラフト重合させて、ビニルア
ルコキシシランがグラフトされた架橋性ポリエチ
レンを調整し、該架橋性ポリエチレンにシブチル
スズジラウレート等のシラノール縮合触媒及び必
要に応じて通常のポリエチレンと混合して押出機
等の適宜な成形機により賦形し、賦形後熱水等で
処理してシラン架橋反応を進行させ架橋されたポ
リエチレン成形品を製造することが行われてい
る。 しかしながら、上記の様な方法では、ポリエチ
レンに有効にグラフトするビニルアルコキシシラ
ンの割合、すなわち有効グラフト化率が低く、最
大でもせいぜい50〜60%程度であり、従つて高価
なビニルアルコキシシランが浪費され、製造コス
トが高くなるという欠点があり、又、有効にポリ
エチレンにグラフトされなかつた残余のビニルア
ルコキシシランが、モノマーの状態か、シロキサ
ン縮合体の状態等でポリエチレン中に不純物とし
て含有され、これがグラフト化されたポリエチレ
ンの流れ特性、架橋特性等に影響を及ぼし、品質
の安定した架橋性ポリエチレンを再現性よく製造
することが困難であるということの大きな原因に
なつている。さらに、上記の如き方法では、ポリ
エチレンにアルコキシシランをグラフト重合して
架橋性ポリエチレンを例えばペレツトの如き状態
で調整する工程や製品形状に賦形したのち熱水処
理等でシラノール縮合を行う工程が必要であり、
通常のポリエチレン製品の製造に比べて工程が複
雑化している。 本発明は、上記の如き現状にかんがみ、ポリエ
チレンに架橋性を付与するために用いるビニルア
ルコキシシランを良好なグラフト率でポリエチレ
ンにグラフトさせることが出来るのでコスト的に
有利であると共に、品質的にも未グラフト物によ
る不純物による影響がなく、さらに工程的にも簡
略化された架橋性ポリエチレン成形品の製造方法
を提供することを目的としてなされたものであ
り、その要旨は、ポリエチレンに、BF3・O
(C2H52が付加したビニルアルコキシシラン及び
ラジカル発生剤を混合した混合物を加熱し、混練
し、製品形状に成形することを特徴とするポリエ
チレン成形品の製造方法に存する。 本発明において用いられるビニルアルコキシシ
ランとは、ビニル基及び少なく共1個のアルコキ
シ基が1個のケイ素原子に結合した構造のシラン
系化合物を指し、本発明に用いられて好適なもの
としては、ビニルトリメトキシシラン、ビニルト
リエトキシシラン、ビニルトリス2−メトキシエ
トキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、
ビニルトリフエノキシシラン、トリビニルエトキ
シシラン等が挙げられる。 BF3・O(C2H52はビニルアルコキシシランの
アルコキシ基の酸素位置に付加する性質を有して
おり、BF3・O(C2H52付加のビニルアルコキシ
シランを用意するには、例えば常態液状のビニル
アルコキシシランに、ガス状、液状若しくは固体
状のBF3・O(C2H52を適宜な方法で加え合せて
均一に撹拌することにより、常温下においても両
者の反応が進行し、容易に上記付加物が生成す
る。 なお、ビニルアルコキシシランに付加する
BF3・O(C2H52の量は、該シラン1モルに対し
1/10〜1/4モルの範囲で、本発明の効果を十分奏
し得る。 そして、該付加物の生成の確認は、上記による
反応生成物の該磁気共鳴吸収(NMR)又は赤外
線スペクトル吸収(IR)の測定を行い、NMRに
おいてはビニル基水素の吸収に変化がないがアル
コキシ基の水素の吸収位置が移動していること、
IRにおいてはSi−O結合の吸収波長が移動して
いることを検出することにより行うことが出来
る。 次にラジカル発生剤としてはベンゾイルパーオ
キサイド、ジクミルパーオキサイド等の優良過酸
化物を用いることが出来、通常はポリエチレンの
溶融温度で分解してラジカルを発生するものが好
適に用いられる。 本発明にもとづいてポリエチレン成形品を製造
するには、上記で用意したBF3・O(C2H52が付
加したビニルアルコキシシラン及びラジカル発生
剤をポリエチレンに混合し、この混合物を押出
機、射出成形機その他の適宜な成形手段に供給
し、加熱、混練して所望の製品形状に成形するこ
とにより行われるのであるが、その際のラジカル
発生剤の使用量は、使用したビニルアルコキシシ
ラン100重量部に対し0.1〜10重量部となる範囲と
することがよく、又、ポリエチレン100重量部に
対するビニルアルコキシシランの使用量が0.5〜
5重量部となる量的範囲で、ポリエチレンが
BF3・O(C2H52付加ビニルアルコキシシランを
適用するのが好ましい。 かくして得られるポリエチレン成形品は、加
熱、混練され所定の製品形状に成形された時点で
すでに架橋されており、成形後大気中に放置して
おくとさらに架橋が進行し、事実上問題がない程
度の架橋度のものとなるので、従来における様な
シラン架橋を行うための熱水処理等の操作は特に
行わずともよい。ただし、必要に応じて熱水処理
等の操作を行えばさらに架橋度を短時間のうちに
高めることが出来る。 この様に本発明方法によれば、ポリエチレン
に、BF3・O(C2H52が付加したビニルアルコキ
シシラン及びラジカル発生剤を混合して加熱、混
練して成型することにより一挙に架橋されたポリ
エチレン成形体を得ることができるのであるが、
これはBF3・O(C2H52付加のビニルアルコキシ
シランがポリエチレンに対し極めて高いグラフト
重合性を有しているため、ラジカル発生剤の作用
によつてこれらが加熱、混練される際に、該
BF3・O(C2H52付加ビニルアルコキシシランが
ポリエチレンにグラフト重合し、さらに成形時の
加熱によつて活性化されているグラフトされた
BF3・O(C2H52付加ビニルアルコキシシランが
樹脂中に存在する微量の水分によりシラノール縮
合反応を開始し、この反応が成形中若しくは成形
直後の短い期間に連鎖反応的に波及し、それによ
つてポリエチレン成形品の架橋が行われるものと
推測される。 なお、上記においてはBF3・O(C2H52付加の
ビニルアルコキシシランはポリエチレンに対して
極めて高いグラフト効率でグラフトするため、ポ
リエチレン中におけるビニルアルコキシシラン残
存モノマー量は非常に少なくなるのであり、この
ため、本発明により製造されるポリエチレン成形
品についての過マンガン酸カリ消費量は、従来の
ビニルアルコキシシラングラフトポリエチレンに
よる架橋ポリエチレン成形品の上記消費量のレベ
ルに比しても著るしく低いのである。 本発明ポリエチレン成形品の製造方法は上記の
通りの方法であり、とくにBF3・O(C2H52が付
加したビニルアルコキシシラン及びラジカル発生
剤をポリエチレンに混合した混合物を加熱、混練
し、製品形状に成形することを特徴とするもので
あるから、極めて簡略化された工程で架橋された
ポリエチレン成形品を製造することが出来るので
あり、さらに従来のビニルアルコキシシラングラ
フトポリエチレンが用いられた架橋ポリエチレン
成形品に比しポリエチレン中に含有されるジニル
シラン残存モノマー等の不純物の量が少ないの
で、品質的にもすぐれたものが得られるのであ
る。 次に本発明を実施例により説明する。 なお、以下において部とあるのは重量部を意味
する。 実施例 ビニルトリメトキシシランにBF3・O(C2H52
をビニルシラン1モルに対し1/10〜1/4モルの範
囲で滴下しながら加えて撹拌・溶解し、60℃で加
温バス中で減圧下で未反応物及び遊離物質を除去
してビニルメトキシシランのBF3・O(C2H52
加物を用意した。 なお、上記付加物生成の確認は、反応生成物を
NMR及びIRにかけ、NMRにおいてはビニル基
の水素の位置を不変であるがメトキシ基の水素の
位置が移置していること、IRにおいてはSi−O
結合の吸収波長がシフトしていることをそれぞれ
確かめることにより行つた。 上記付加物に、該付加物1部当たり0.05〜0.15
部の割合でジクミルパートキサイドを加えて溶解
させ、これをポリエチレン100部に対し、ビニル
トリメトキシシランの使用量が1〜3部となる量
的比率で加えて混合し、押出機に供給し、加熱混
練し、押出機シリンダー温度180〜200℃、金型温
度180℃の条件でパイプに成形した。 成形されたパイプはいずれも滑らかな表面外観
を有するものであつた。 かくして得られたパイプにつき架橋ゲル分率を
押出直後のもの、押出2時間後のもの、押出直後
95℃に2時間加熱したもの、押出直後95℃に4時
間加熱しものの4通りについて測定し、又、得ら
れたパイプを100℃の熱水に7日間浸漬後の変色
及び30日浸漬したのちの抗張力を調べた熱水浸漬
試験を行い、又、得られたパイプについて過マン
ガン酸カリ消費量を測定した結果は第1表に示さ
れる通りであつた。 なお、架橋ゲル分率及び過マンガン酸カリ消費
量の測定法は次の通りである。 架橋ゲル分率:資料片を120℃のキシレンで24時
間抽出し、抽出されなかつた樹脂分の資料片に
対する重量費率を%で表示した。 過マンガン酸カリ消費量:得られたパイプを1m
の長さに切り取り、該パイプ内に蒸留水を詰め
て、80℃で24時間放置し、中の水を取り出して
常法にもとづいて過マンガン酸カリ消費量を推
定した。 比較例 比較のために、上記実施例で用いたBF3・O
(C2H52付加ビニルトリメトキシシランの代わり
に、BF3・O(C2H52が付加されていないビニル
トリメトキシシランを用いること以外は上記実施
例と同様にしてパイプを製造し、該パイプについ
て試験を行つた。その結果を第1表に併記する。
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリエチレンに、BF3・O(C2H52が付加し
    たビニルアルコキシシラン及びラジカル発生剤を
    混合した混合物を加熱し、混練し、製品形状に成
    形することを特徴とするポリエチレン成形品の製
    造方法。
JP58126460A 1983-07-11 1983-07-11 ポリエチレン成形品の製造方法 Granted JPS6018530A (ja)

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JP58126460A JPS6018530A (ja) 1983-07-11 1983-07-11 ポリエチレン成形品の製造方法

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JPS6018530A JPS6018530A (ja) 1985-01-30
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JP2789832B2 (ja) * 1991-03-20 1998-08-27 日産自動車株式会社 ブロー成形装置
AUPR672901A0 (en) * 2001-07-31 2001-08-23 Compco Pty Ltd Methods of recycling and/or upgrading olefin polymers and/or copolymers

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