JPH0372488B2 - - Google Patents

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JPH0372488B2
JPH0372488B2 JP60206080A JP20608085A JPH0372488B2 JP H0372488 B2 JPH0372488 B2 JP H0372488B2 JP 60206080 A JP60206080 A JP 60206080A JP 20608085 A JP20608085 A JP 20608085A JP H0372488 B2 JPH0372488 B2 JP H0372488B2
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JP
Japan
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rear window
hood
half frame
movable pillar
frame portion
Prior art date
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JP60206080A
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English (en)
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JPS6264620A (ja
Inventor
Tatsuo Maeda
Seiichi Oomoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP20608085A priority Critical patent/JPS6264620A/ja
Publication of JPS6264620A publication Critical patent/JPS6264620A/ja
Publication of JPH0372488B2 publication Critical patent/JPH0372488B2/ja
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  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Seal Device For Vehicle (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車の開閉式ルーフ構造に係り、詳
しくは、ルーフが折り畳まれてオープンカー状態
にされる際に、リヤーウインドや幌などを低い姿
勢で車体後部に収納することができるようにした
自動車の開閉式ルーフ構造に関するものである。
〔従来の技術〕
オープンカーは、フロントウインド部を残して
ルーフやリヤーウインドなどが取り除かれた自動
車であり、視界が広く天気のよい日などには爽快
な走行感を味わうことができるが、雨天や寒い日
においては走行に適さない。
そのため、幌を用いてルーフを形成し、必要に
応じてこの幌を車体後方に折り畳んでオープンカ
ー状態にする車や、ルーフパネルを着脱自在にし
た車が実用に供されている。
前者では、幌で車体上部を覆う際に、幌と側部
およびフロントウインドとの接合部のシールが必
要となり、走行中の風切り音の発生や水漏れなど
が起こりやすい問題がある。後者では、剛性を有
するルーフを用いるので、上述のような問題は生
じにくいが、ルーフ部分のみが開かれるため大き
い開放感が望めず、オープンカーとしての利点が
十分に発揮されない問題がある。
上述の問題を解消するために、例えば、英国特
許第2086316号明細書に開示されているように、
車体に揺動可能な可動ピラーを取り付け、この可
動ピラーから後部にかけてをリヤー幌で覆うと共
に、可動ピラー頂部とフロントウインド頂部にル
ーフパネルを架け渡すようにした上部車体構造が
ある。これによれば、可動ピラーを後方に倒し
て、上述のシールや視界の問題をある程度解決す
ることができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、リヤーウインドやガラスやプラスチ
ツクのような非可撓性の材料からなり、その上部
外周が、幌の枠部材と当接および離反させるよう
になつている場合には、幌を張つたときのシール
機能が低下したり、リヤーウインドの自重により
このリヤーウインドが垂れ下がり、さらに、上記
シール機能の低下あるいは走行中の車体の振動に
よりリヤーウインドが上下に大きくバウンドした
りするので、これらを防止する必要がある。
このような観点から、幌が張られてルーフを形
成するとき、幌とリヤーウインドとが連続してい
て、シール性を確保できるようにしたものが特開
昭60−35669号公報に記載されている。
これにおいては、前後方向にバンドが掛け渡さ
れ、これが幌を格納するときに緩むと、幌とリヤ
ーウインドとが離隔し、リヤーウインドの姿勢を
低くして、格納を容易にできるようになつてい
る。
しかし、幌が折り畳まれるときのリヤーウイン
ドの後退量はバンドの長さに制約され、それによ
つてリヤーウインドの上下方向の寸法を大きくと
ることに制限がつきまとう。したがつて、幌を張
つた状態での後方視界を広くして、安全性を確保
することは容易でない。また、幌とリヤーウイン
ドとが常時連続しているので、幌が折り畳まれる
ときのリヤーウインドの格納姿勢は、幌の折り畳
み状態の影響を受け、所望の格納姿勢を与えるこ
とが困難となる。したがつて、可撓性を有しない
リヤーウインドを可及的に低い姿勢に変更するこ
とや、コンパクトに格納させることには限界があ
る。その結果、格納されたリヤーウインドや幌な
どが車外から見え、見栄えを損なう問題がある。
さらには、オープンカー状態における広い後方視
界も十分に確保できない欠点がある。
本発明は上述の問題に鑑みてなされたもので、
その目的は、ルーフが折り畳まれる際に、車体後
部に納められるリヤーウインドを可及的に最下部
に位置させ、幌などと共に低い姿勢でコンパクト
に収納でき、折り畳まれた幌やリヤーウインドが
車外から見えにくくして、見栄えを向上させると
共に、その格納状態において、後方視界を広く確
保できるようにすること、また、可撓性のないリ
ヤーウインドの格納状態に余裕を持たせることが
できるようにすることによつて、上下方向の寸法
を大きくしたリヤーウインドの採用を可能にし、
幌が張られたときのリヤーウインドを通した後方
視界も大きくなり、安全性の確保がより一層図ら
れるようにすること、を実現した自動車の開閉式
ルーフ構造を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、折り畳み自在なルーフを形成する幌
に、リヤーウインドが配設された自動車の開閉式
ルーフに適用される。
その特徴とするところは、第3図に示すよう
に、幌3の前端が取り付けられて前後方向に揺動
可能な可動ピラー6が車体に枢支される。そし
て、その可動ピラー6の前方向または後方向の揺
動に連動して後方向または前方向に揺動し、その
可動ピラー6に対して離接動するフオーミングバ
ー7が、その下端部で可動ピラー6の後部位に枢
支される。
一方、幌3にリヤーウインド5の外周を保持さ
せるための幌枠部材4が、第2図に示すように、
上半枠部4Aと下半枠部4Bとからなる上下二つ
に分割して設けられる。その下半枠部4Bはリヤ
ーウインド5の外周に結合される一方、上半枠部
4Aが幌3の後端に取り付けられる。
上記の可動ピラー6およびフオーミングバー7
の揺動時に、第6図に示すリヤーウインド5の上
部5cを上半枠部4Bに対して近接および離反さ
せるため、一部8aをリヤーウインド5の上部5
cの外周位置に固着させたバンド8が、前方へ延
びた位置でフオーミングバー7に固定される。
これによつて、幌3が張られてルーフを形成す
るとき、上半枠部4Aがリヤーウインド5の上部
5cの外周に当接され、幌3が折り畳まれると
き、上半枠部4Aがリヤーウインド5から離脱で
きるようになつている。
〔作用〕
幌3が折り畳まれてオープンカー状態にされる
際に、可動ピラー6と共にフオーミングバー7が
車体後方へ揺動される。その揺動に伴つて、幌3
をリヤーウインド5の外周に保持するための幌枠
部材4の上半枠部4Aは、リヤーウインド5の上
部5cの外周から離脱され、その下半枠部4Bは
リヤーウインド5の下部外周に結合された状態で
下降する。
したがつて、可動ピラー6の後方への揺動など
につれて幌枠部材4の上半枠部4Aから離脱した
リヤーウインド5の上部5cは、折り畳まれつつ
ある幌3の位置に拘束されずに下降することがで
きる。一方、リヤーウインド5の下部は幌枠部材
4の下半枠部4Bや幌3と共に下降する。
当初にリヤーウインド5の上部が上半枠部4A
と幌3に先駆けて下降するので、リヤーウインド
5はほぼ水平姿勢になると共に収納すべき幌3な
どの最下部に位置するようになる。
一方、幌3を張つたときには、バンド8の張り
によりリヤーウインド5が上昇しながら幌枠部材
4の上半枠部4Aと接続した状態になる。リヤー
ウインド5はルーフ2の形成に都合のよい姿勢と
なると共に、リヤーウインド5と幌3とが連続さ
れ、その部位のシール性も確保される。
〔発明の効果〕
本発明によれば、オープンカー状態にされる際
に、リヤーウインドがほぼ水平や姿勢で、かつ、
幌や幌枠部材の最下部に置かれ、リヤーウインド
や幌枠部材や幌をコンパクトに収納することがで
きる。したがつて、そのリヤーウインドや幌や幌
枠部材などは車体のウエストライン下方に位置
し、見栄えを損なうことなく見晴しのよい開放さ
れたオープンカー状態とすることができる。加え
て、可撓性のないリヤーウインドなどの格納に余
裕を持たせることができ、したがつて、上下方向
に長いリヤーウインドの採用が可能となり、幌張
り状態での後方視界も改善され、安全弁がより一
層高く確保される。一方、幌を張つた場合には、
リヤーウインドと上半枠部とが密接され、雨水な
どの侵入を阻止するシール性が高く発揮される。
〔実施例〕
以下に、本発明をその実施例に基づいて、詳細
に説明する。
第1図に示すような車体1は、折り畳み自在な
開閉式のルーフ2で覆われ、通常のルーフを有す
る自動車に似たスタイルとなつている。
そのルーフ2を形成する布製の幌3と、上下で
上半枠部4Aと下半枠部4Bに分割(第2図参
照)されている幌枠部材4と、その下半枠部4B
では一体化されると共に上半枠部4Aでは離脱や
当接されるリヤーウインド5と、車体の前後方向
に揺動自在な逆U字状に形成された可動ピラー6
と、この可動ピラー6の後方に位置してその揺動
に連動して車体の前後方向へ揺動する逆U字状の
フオーミングバー7と、一端をリヤーウインド5
の上部の外周位置に固着させると共に前方へ延び
てフオーミングバー7に固定されたバンド8と
が、ルーフパネル9の後方部に取り付けられてい
る。
上述のリヤーウインド5は、ガラスやプラスチ
ツクのような非可撓性の材料によつて作製されて
いる。なお、フオーミングバー7は車体上部にお
いて幌張りする機能を有し、幌3の稜部を支持す
るための二本のベルト10,11がフオーミング
バー7を経由して、可動ピラー6と幌張り部材1
2との間に取り付けられている。
第3図に示すように、可動ピラー6の下方の車
体にはモータ13が設けられ、そのモータ13に
接続されている図示しないギヤーボツクスの出力
軸14には、第一リンク15が取り付けられてい
る。
一方、一端が可動ピラー6の図示しない下部位
に固着された枢軸ピン16に嵌入する第二リンク
17が、第一リンク15とピン軸18を介して回
動自在に結合され、可動ピラー6の揺動中心であ
る枢軸ピン20を中心にして、枢軸ピン16が回
動軌跡を描く運動をするようになつている。した
がつて、モータ13が矢印19方向に回転される
と、可動ピラー6が、枢軸ピン20を中心にし
て、矢印21方向へ揺動することができるように
なつている。
上記の可動ピラー6の後部位には枢軸ピン22
が固着されており、フオーミングバー7の下端部
が枢支されている。この枢軸ピン22にはフオー
ミングバー7と一体のアツパーリンク23も枢支
され、その他端部が、車体に固着された枢軸ピン
24に嵌入しているロアーリンク25と、ピン軸
26を介して結合されている。
したがつて、可動ピラー6が矢印21方向へ揺
動されると、枢軸ピン22も後方へ移動するが、
ロアーリンク25は可動ピラー6の枢軸ピン20
とはずれた位置で車体に枢着された枢軸ピン24
を中心に回動するのみであるので、その動きにつ
れて位置を変えるアツパーリンク23とロアーリ
ンク25との接続点であるピン軸26には、上方
へ向う矢印27の力が作用することになり、アツ
パーリンク23は矢印21と反対の方向へ回動さ
れる。これによつてフオーミングバー7が矢印2
8方向へ揺動し、可動ピラー6を後方へ倒す際に
可動ピラー6に接近させることができる。なお、
モータ13が矢印19方向と反対の方向へ回転さ
せると、フオーミングバー7は可動ピラー6に対
して離反するようになる。
このように、フオーミングバー7は可動ピラー
6の前方向または後方向の揺動に連動して後方向
または前方向に揺動し、可動ピラー6を後方へ倒
す際にフオーミングバー7を可動ピラー6に接近
させて、格納が容易となるように密接化され、一
方、可動ピラー6を前方へ起立させると、フオー
ミングバー7は可動ピラー6から離隔して、幌3
を張つた状態を維持させることができるようにな
つている。
幌枠部材4およびリヤーウインド5を説明する
と、第4図に示す幌枠部材4の下半枠部4Bは、
モール29を介してリヤーウインド5の下半枠部
5Bに結合されている。すなわち、リヤーウイン
ド5は、その端部5aがモール29におけるゴム
体29Aに嵌め込まれた状態で接着されている。
モール29はゴム体29Aと部材29Bからな
り、ゴム体29Aは、別体のゴム体29aと鋼板
部材29bとが一体となつた部材29Bを挟み込
み、ゴム体29Aと部材29Bは一体物となつ
て、モール29はリヤーウインド5の外周を形成
している。
幌枠部材4の下半枠部4Bと、モール29の部
材29bの間に幌3が挟み込まれた状態で、ビス
30により下半枠部4Bとモール29が結合され
ているので、幌3は下半枠部4Bを介してリヤー
ウインド5の外周に固定される。また、下半枠部
4Bの一方端4aにも幌3が取り付けられ、この
位置近傍は二枚の幌3で覆われる。そして、第1
図に示す車体1がオープンカー状態にされる際
に、下半枠部4Bにおいては、可動ピラー6とフ
オーミングバー7が揺動するに伴つて、幌3は下
半枠部4Bやリヤーウインド5の下半部5Bと共
に下降するようになつている。
一方、第5図に示す幌枠部材4の上半枠部4A
に当接状態にあるモール29は、上述の下半枠部
4Bにおけるそれと同じ構成であるが、ゴム体2
9Aの外方でゴム体29aの内部に空〓が設けら
れ、その空〓にバンド8の二つ折れ状の一端8a
が固着されている。また、上半枠部4Aとモール
29は、相互に当接や離反自在なフリーな状態に
するため、ビスによる結合がなされていない。
第1図に示すようなバンド8は、上述した一端
8aからフオーミングバー7の上方を通つて可動
ピラー6の後端6aで反転してフオーミングバー
7に戻り、第6図に示す他端8bが、フオーミン
グバー7から突出した部材7aに取り付けられて
いる。したがつて、バンド8は可動ピラー6とフ
オーミングバー7が、相互に離接動するに伴つ
て、弛んだり張るようになつている。その結果、
バンド8は、幌3の位置に拘束されずに、リヤー
ウインド5の上部5cを下降させたり、上昇させ
ることができる。
第6図に示すバンド8は、その一端8aからU
ターンして幌枠部材4の上半枠部4Aに設けられ
た貫通孔31を抜け(第5図も参照)、さらに、
第6図に示すスライドバー32の上面32aを通
過して、可動ピラー6の後端部材6aに係合され
ている。したがつて、車体1がオープンカー状態
にされる際に、車体後方へ揺動する可動ピラー6
に連動するフオーミングバー7が、揺動するにつ
れて可動ピラー6に近接し、バンド8が弛む。そ
のため、リヤーウインド5の下半部5Bより高く
位置している上半部5Aが、フオーミングバー7
から離反して幌3の各下降位置に拘束されること
なく、リヤーウインド5の下半部5Bに比して速
やかに下降する。その結果、リヤーウインド5の
斜め姿勢が水平にされながら下降できるようにな
る。
逆に、車体1にルーフ2が形成される際に、車
体前方へ揺動される可動ピラー6と、それに連動
するフオーミングバー7の間が離反すると、バン
ド8が張られるため、リヤーウインド5の上半部
5Aが上昇して幌枠部材4の上半枠部4Aに近接
する。そして、上半枠部4Aはリヤーウインド5
の上部外周に当接され、さらに、リヤーウインド
5の姿勢がルーフ2の形成に都合のよい斜め姿勢
となると共に、リヤーウインド5が幌3と連続し
た状態となつてシール性が確保される。
第1図に示す車体1がオープンカー状態にされ
る際に、第2図に示す幌枠部材4の上半枠部4A
がリヤーウインド5の上半部5Aの外周から離脱
される一方、下半枠部4Bは第4図に示すように
下半部5Bと一体化されているので、上半枠部4
Aと下半枠部4Bの間における幌3の破損を避け
るため、ワイヤー33が両者間を結ぶように取り
付けられている。
第7図に示すワイヤー33は、下半枠部4Bの
一端4bに形成されている〓間を利用して取り付
けられる。同様にして、図示しないが上半枠部に
おける同じ〓間を用いてワイヤーが取り付けら
れ、上半枠部4Aが下半枠部4Bに対して半ばフ
リー状態を保持するようになつている。なお、そ
の下半枠部4Bは、第4図における下半枠部4B
と同じ構成とされ、その一端4bが曲げられてい
る点が異なる。幌3は下半枠部4Bと部材29B
の間に挟み込まれ、図示しないビスで固定され
る。
第1図に示す下部車体34には、周辺部におい
て幌張りする機能を有する前述した幌張り部材1
2が設けられているが、これに接続されたもう一
つの幌張り部材35の一端が、可動ピラー6に固
着された図示しない枢軸ピンに嵌入されている。
車体1にルーフ2が形成されている状態、つまり
幌が張られている状態では、幌張り部材12,3
5はほぼ水平方向に延びた姿勢で位置し、その位
置から幌張り部材12が下方に回動しないように
ロツクし、かつ、両幌張り部材12,35が水平
になつた状態に保持するように、一対のベルト1
0,11が幌張り部材12を引つ張つている。
ちなみに、この状態から、可動ピラー6が車体
後方へ揺動されると、可動ピラー6は第3図に示
す枢軸ピン20を中心に揺動して収納部36にお
ける二点鎖線で示す位置に置かれる。その際、車
体1の両側における幌張り部材12,35は連結
部37を中心に上方側へ凸状に折れ、収納部36
の曲線に沿つて収納されるようになつている。
次に、このような構成の開閉式ルーフ構造の有
する機能と作用を説明する。
第1図に示す車体1をオープンカー状態にする
には、ルーフ2のルーフパネル9を取り外し、フ
ロントヘツダー38と可動ピラー6間をオープン
にする。続いて、第3図に示すモータ13を矢印
19方向へ回転させると、ギヤーボツクスの出力
軸14が同方向に回動され、第一リンク15と第
二リンク17の作動により可動ピラー6は矢印2
1方向へ枢軸ピン20を中心にして揺動されると
共に、フオーミングバー7も連動して揺動する。
その際、揺動中の可動ピラー6の位置に応じ
て、ロアーリンク25も同方向へ回動しながら、
アツパーリンク23との接続部となるピン軸26
を矢印27方向へ押す。アツパーリンク23は可
動ピラー6と共に矢印21方向へ回動しながら、
可動ピラー6に対して枢軸ピン22を中心として
矢印28方向へ相対的に回動され、両者の位置が
接近する。そのときに、ルーフ2を形成する幌3
は、可動ピラー6やフオーミングバー7の揺動に
つれて折り畳みが進行する。また、可動ピラー6
とフオーミングバー7の接近に伴つて、バンド8
は、幌枠部材4の上半枠部4Aにおける貫通孔3
1、フオミングバー7と一体のスライドバー32
の上面32a、可動ピラー6の後端部材6aに摺
接しながら弛められる。
このバンド8が弛められることにより、このバ
ンド8の一端8a、つまりリヤーウインド5の上
部5cと可動ピラー6の後端部材6aの距離が長
くなるため、第5図および第6図に示す幌3を取
り付けている上半枠部4Aから、リヤーウインド
5の上半部5Aの外周を形成するモール29がリ
ヤーウインド5の自重により離脱される。したが
つて、幌枠部材4の上半枠分4Aや幌3の下降に
先がけて、リヤーウインド5の上半部5Aがモー
ル29と一緒に下降する。
幌枠部材4の下半枠部4Bにワイヤー33を介
して半ばフリー状態に結ばれた上半枠部4Aの下
降は、一体化された幌枠部材4の下半枠部4Bや
幌3やリヤーウインド5の下半分5Bの下降位置
に拘束されることがない。リヤーウインド5の上
半部5Aの下降も同様に拘束されない。そして、
リヤーウインド5は斜め姿勢から水平姿勢に移り
ながら幌3や上半枠部4Aより下方に位置して下
降するので、第3図に示す収納部36では最下部
に位置する。リヤーウインド5の下半部5Bは幌
3や下半枠部4Bと共に下降するが、幌枠部材4
や折り畳まれた幌3はリヤーウインド5の上に載
せられた恰好で、幌などがその姿勢を低くして収
納される。
なお、幌張り部材12,35が収納部36にお
いて上方に凸状となつて折れるので、車体1のウ
エストライン下方に折り畳むことができ、車体は
見栄えを損なうことなく開放感あるオープンカー
状態とすることができる。
一方、幌3が張られると、バンド8の張りによ
つてリヤーウインド5の上半部5Aが上昇し、幌
枠部材4の上半枠部4Aと接続した状態とされ
る。リヤーウインド5の姿勢はルーフ2の形成に
都合のよい斜め姿勢となると共に、リヤーウイン
ド5と幌3とが接続し、その部位でのシール性が
確保される。
以上の説明から判るように、車体に可動ピラー
と、フオーミングバーと、上下に二分割された幌
枠部材と、バンドとを具備し、幌枠部材の下半枠
部は常時リヤーウインドの外周に結合される一
方、その上半枠部は、幌が張られてルーフを形成
するときリヤーウインドの外周に当接され、幌が
折り畳まれるときリヤーウインドから離脱される
ようにしたので、オープンカー状態にされる際
に、リヤーウインドがほぼ水平な姿勢で、かつ、
幌や幌枠部材の最下部に置かれ、リヤーウインド
や幌枠部材や幌をコンパクトに収納することがで
きる。
したがつて、そのリヤーウインドや幌や幌枠部
材などは車体のウエストライン下方に位置し、車
体は見栄えを損なうことなく見晴しのよい開放さ
れたオープンカー状態にされる。加えて、リヤー
ウインドの格納に余裕を持たせることができ、リ
ヤーウインドの上下方向の寸法を大きくすること
もでき、幌を張つた場合のリヤーウインドを通し
た視界も広くなり、運転上の安全確保をより一層
向上されるものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の自動車の開閉式ルーフ構造が
適用された車体上部の斜視図、第2図は幌に取り
付けられたリヤーウインドの右半分正面図、第3
図は開閉式ルーフ構造が適用された車体の後部側
面図、第4図は第2図の−線矢視断面図、第
5図は第2図の−線矢視断面図、第6図は開
閉式ルーフの縦全体断面図、第7図は第2図の
−線矢視断面図である。 1……車体、2……ルーフ、3……幌、4……
幌枠部材、4A……上半枠部、4B……下半枠
部、5……リヤーウインド、5c……上部、6…
…可動ピラー、7……フオーミングバー、8……
バンド、8a……一端。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 折り畳み自在なルーフを形成する幌に、リヤ
    ーウインドが配設された自動車の開閉式ルーフに
    おいて、 幌の前端が取り付けられて前後方向に揺動可能
    な可動ピラーが、車体に枢支され、 上記可動ピラーの前方向または後方向の揺動に
    連動して後方向または前方向に揺動し、上記可動
    ピラーに対して離接動するフオーミングバーが、
    その下端部で上記可動ピラーの後部位に枢支さ
    れ、 前記幌にリヤーウインドの外周を保持させるた
    めの幌枠部材が、上半枠部と下半枠部とからなる
    上下二つに分割して設けられ、 その下半枠部は前記リヤーウインドの外周に結
    合される一方、前記上半枠部が幌の後端に取り付
    けられ、 前記可動ピラーおよびフオミングバーの揺動時
    に、リヤーウインドの上部を前記上半枠部に対し
    て近接および離反させるため、一端を前記リヤー
    ウインドの上部の外周位置に固着させたバンド
    が、前方へ延びた位置で前記フオーミングバーに
    固定され、 幌が張られてルーフを形成するとき、前記上半
    枠部がリヤーウインドの上部外周に当接され、幌
    が折り畳まれるとき、前記上半枠部がリヤーウイ
    ンドから離脱できるようになつていることを特徴
    とする自動車の開閉式ルーフ構造。
JP20608085A 1985-09-17 1985-09-17 自動車の開閉式ル−フ構造 Granted JPS6264620A (ja)

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JP20608085A JPS6264620A (ja) 1985-09-17 1985-09-17 自動車の開閉式ル−フ構造

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GB2086316A (en) * 1980-10-17 1982-05-12 Tvr Engineering Ltd Vehicle roof
JPS6035669A (ja) * 1983-06-16 1985-02-23 インダストリエ・ピニンフアリナ・ソチエタ・ペル・アチオニ ソフト・トツプ自動車用の可撓性トツプ

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