JPH0368605B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は計器用変圧器を有するガス絶縁開閉装
置に関する。

〔発明の背景〕

計器用変圧器を有する開閉装置のスケルトンを
第１図と第２図に示す。

しや断器５の一端は、断路器２を介して主母線
１に接続されており、他端は断路器７を介して図
示しない送電線や変圧器に接続される。しや断器
５の両端には変流器４と接地開閉器３，６が接続
され、断路器７の反しや断器側に接地開閉器９が
設けられている。以上の構成で両実施例は同一で
ある。

しかし、計器用変圧器８について見ると、第１
図ではしや断器７の反しや断器側に接続されてい
るのに対し、第２図では断路器７のしや断器側に
接続されている。

第３図および第４図は、第１図および第２図に
対応するガス絶縁開閉装置を示す。

両図は計器用変圧器８と断路器７の位置を逆に
している点だけで相違する。両構成において、し
や断器５の上方の端子に接続した接地開閉器６，
９、断路器７、計器用変圧器８は同軸的に配置し
た構成であつたため、軸方向に長くなつており、
全体的に大きなガス絶縁開閉装置となつていた。

上方の容器１０の右端がケーブルヘツドに接続
されることを考えてみると、図示のように主母線
１が２重に設けられて多少の幅を有する場合で
も、容器１０は両主母線を大きく越えた所でケー
ブルヘツドに接続されることになり、容器１０の
軸長が不必要に大きくなつていたことがわかる。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、しや断器の反主母線側に接続
される容器の軸長を短縮したガス絶縁開閉装置を
提供すにある。

〔発明の概要〕

本発明は、断路器、接地開閉器、計器用変圧器
のために容器の径方向に形成する筒部のうち、断
路器用の筒部を主母線側に形成すると共に、２重
の主母線のほぼ中間に位置させたことを特徴とし
ている。これによつて、主母線側と反母線側とで
形成される空間を有効に活用して装置の小型化を
可能としたもので、３相一括形、相分離形に適用
できる。

〔発明の実施例〕

以下本発明の実施例を図面によつて説明する。

第５図の縦形ガスしや断器５の下方端子は、断
路器２を介して主母線１，１に接続されており、
これは従来例と同じである。

縦形ガスしや断器５の上方端子側には、変流器
４を介して容器１１が接続されている。この容器
１１には、径方向に突出した４つの筒部があり、
そのうちの２つは軸方向のほぼ中間で上下にほぼ
同軸的に形成され、その他２つの筒部は、それら
の両側に同方向に延びて形成されている。中間筒
部の一方、つまり反主母線側には計器用変圧器８
が接続され、中間筒部の他方、つまり主母線側に
は断路器７の駆動部が構成されている。側方筒部
には接地開閉器６，９のリンク機構等が構成され
ている。容器１１の軸方向に沿つて直列的に形成
されている筒部は３つであり、従来の４つに比べ
て軸長が短縮されている。計器用変圧器８のため
の筒部と、断路器７のための筒部を、中間でほぼ
対向させることによつて次の効果が得られる。

それは、同図から分かるように、断路器７の筒
部を、断路器２，２の突出部２ａ間に位置させる
ことができることである。従つて、筒部の形成は
種々考えられるものの、しや断器の主母側の構成
を考慮するとき、中間に計器用変器計８と断路器
７を構成するのが良い。

更に同図は第１図に対応するが、第２図にも簡
単に対応でき、これを第７図および第８図の例に
よつて説明する。

容器１１のほぼ中間には、径方向に突出した１
対の筒部１１ａ，１１ｂが対向して形成され、更
に両側には筒部１１ｂと異なる径方向に延びて筒
部１１ｃ，１１ｄが形成されている。筒部１１ａ
には計器用変圧器８が接続され、筒部１１ｂは断
路器７の駆動部のために用いられている。駆動部
とは図示しない操作器の操作力を後述する可動子
２０へ伝達するための機構であり、容器１１の内
外を気密を保持して連結するため機構部１２を分
けても良いし、筒部１１ｂとして機構部も含めて
一体に構成することもできる。また筒部１１ｃ，
１１ｄには接地開閉器６，９の機構部１３，１４
がそれぞれ接続されている。次に容器１１内の構
成について説明すると、容器１１の一端の絶縁ス
ペーサ１５に一端を固定した導体１６の他端に
は、断路器７の固定子１７が取付けられている。
この絶縁スペーサ１５が省略される場合、第５図
の変流器４側の導体に導体１６が接続される。容
器１１の他端の絶縁スペーサ１８に一端を接続し
た導体１９の他端には、断路器７の集電子２１が
取付けられている。集電子２１と常時接触し固定
子１７に対して接離する可動子２０は、筒部１１
ｂ内の絶縁物２２を介して機構部１２内のリンク
機構等に連結されている。

この構成で特徴的なことは、両導体の端部接続
部Ａから接地開閉器６，９の固定子２３，２４ま
での距離がほぼ等しいこと、計器用変圧器８との
接続のための分岐導体１９ａがほぼ中央に位置し
ていること、断路器７の両接触子１７，２１間の
極間が中央よずれて形成されていることである。

このような構成であるため、第２図に対応させ
る場合は、導体１６と導体１９の端部接続部Ａを
逆にして取付けることによつて、第８図の構成が
得られる。また容器１１の両端に絶縁スペーサ１
５が設けられる場合は、第５図の変流器４側に第
７図の絶縁スペーサ１８側を接続することによつ
ても、第８図の構成が得られる。また第５図の実
施にあたつて容器１１内の構成をスケルトン別に
設計することもできる。

第６図は他の実施例を示し、ガスしや断器５を
水平形としている。またしや断器５の一方の端子
に接続される主母線１は、他方の端子側の容器１
１の近くに上下に配置されている。この主母線１
の寸度間となる位置に、断路器７の筒部１１ｂお
よび機構部１２が構成され、その反対側に計器用
変圧器８が接続されており、先の実施例と同一効
果を得ることができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、２つの主母線間
に、断路器７の筒部１１ｂを位置させ、この筒部
１１ｂに対向して計器用変圧器を接続したため、
主母線間の空間の有効活用をはかつて、断路器７
側の容器１１の軸長を短縮することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は一般的なスケルトン、第
３図および第４図は第１図および第２図に対応す
るガス絶縁開閉装置の正面図、第５図および第６
図は本発明のそれぞれ異なる実施例によるガス絶
縁開閉装置の正面図、第７図および第８図は第５
図の要部拡大図である。 １……主母線、５……しや断器、６，９……接
地開閉器、７……断路器、８……計器用変圧器、
１１ａ〜ｄ……筒部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ガスしや断器の一方の端子に並置した２つの
   主母線を接続し、またガスしや断器の他方の端子
   に、断路器へ、断路器の一方の接触子側に接続し
   た計器用変圧器を接続したものにおいて、上記断
   路器を収納する容器の中間に、上記主母線間で上
   記主母線側に突出した筒部を形成し、この筒部に
   上記断路器の駆動部を構成し、上記筒部と対向し
   た位置で上記容器の径方向に突出した第２の筒部
   を形成し、この第２の筒部に上記計器用変圧器を
   接続したことを特徴とするガス絶縁開閉装置。