JPH0367878B2 - - Google Patents

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JPH0367878B2
JPH0367878B2 JP57108252A JP10825282A JPH0367878B2 JP H0367878 B2 JPH0367878 B2 JP H0367878B2 JP 57108252 A JP57108252 A JP 57108252A JP 10825282 A JP10825282 A JP 10825282A JP H0367878 B2 JPH0367878 B2 JP H0367878B2
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JP
Japan
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card
relief
layer
thermoplastic material
sheet
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Kuuru Adorufu
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ORERU FUYUSURI GURAFUITSUSHU BETORIIBE AG
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ORERU FUYUSURI GURAFUITSUSHU BETORIIBE AG
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熱可塑性物質から成り視覚的に認識可
能な安全マーキングを有するカードに関する。本
発明は同様に熱可塑性物質から成り視覚的に認知
可能な安全マーキングを有するカードの製造方法
に関する。
近年、プラスチツク物質から成る印刷カード
が、クレジツトカード、貨幣基板又は役職、等級
価値若しくは出入りの認証等を証明する身分証明
書として広く適用されている。上記カードを特定
の組織下に従属させる特徴のみならず上記カード
の所有者を確認する部分情報は、印刷、浮出し模
様、パンチング等により又は磁気情報、レーザ情
報若しくはホログラム情報に変換されて該カード
に記録される。従つて、カードの外観を模写偽造
することは比較的容易であり、また、現状におい
ては特に努力することなくカード模写をおこなう
ことができ、カードの悪用の危険性がある。特
に、一般公衆は、カードの真偽を自分で確認する
ことができない。このような状況において、2つ
のプラスチツク層部に挾持された紙層を有する混
成カードが開発され知られるようになつてきた。
紙層には、通常の紙幣等に設けられる安全印刷が
施されており、この安全印刷は、当該カードを光
に透かして(透視して)始めて視認できる透かし
模様から成る。更に、上記プラスチツク層部の表
面には部分的に印刷パターンが設けられてい。こ
のような構成によりカードの安全性は向上される
が、反面次のような欠点がある。即ち、紙及びプ
ラスチツク等の互いに相違する物質の混成により
構成されるので、最終的にカードに浮出し処理を
おこなう際に変形が生じてしまう。印加される張
力によつてカードは浮出し処理方向に弓状又は凸
状に変形してしまい、この結果、上述した情報の
確認性を悪化させてしまう。更にまた、上記の従
来のカード構成によれば、依然として第三者の非
合法的介在を許してしまうという欠点がある。即
ち、カードを紙層部に添つて開き紙層部を不正に
細工したり又は溶剤等によりプラスチツク保護層
を溶かして、上記紙層部を偽造等の目的で自由に
取出すことができる。このような理由により紙及
びプラスチツクから成る混成カードは望ましくな
い。これと対照して、全体がプラスチツク物質か
ら成りかつ必要な安全マーキングを有するカード
を形成することが望ましい。しかしながら、カー
ドは平坦表面を有するものであり、不規則表面構
造を前提としかつ紙幣等に設けられる安全マーキ
ングを含むカードは現状においてはなされていな
い。更に、プラスチツク物質だけから成りかつ透
視時のみに認識され得る安全マーキングを有して
いるカードは未だ存在していない。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであ
つて、上記従来の欠点を解決しかつ視覚的に認知
可能な安全マーキングを有するカード及びその製
造方法を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明のカード
は、その本体部が、透明な熱可塑性物質で成る第
一の層部と、該第一の層部と実質的に同じ厚さの
熱可塑性物質で成り前記第一の層部よりも高い光
吸収率をもつ第二の層部とによつて構成されてい
る。これらの層部の対向する内部表面には互いに
相補的に対応するレリーフ状構造が浮き彫り加工
されており、該レリーフ状構造はカードを透視し
た時に入射光の光吸収の局部的変化によつて引き
起こされる明度の変化が視覚的に認識可能となる
ように高差を有して延在している。第一及び第二
の層部は上記レリーフ状構造を埋め込むようにそ
れらの内部表面全域において互いに一体的に接合
され、これにより、カードを透視した時に視覚的
に認識可能な安全マーキングが実現される。ま
た、本発明のカード製造方法によれば、上記の安
全マーキングを有するカードを製造するに際し
て、熱可塑性物質で成るシートの第一のシート部
に浮き彫りモールド加工によりワンサイドレリー
フを形成する。次に、このシートの第二のシート
部に上記レリーフと相補的に対応する形状を有す
る他のワンサイドレリーフを浮彫りモールド加工
する。該レリーフをそれら間に埋設するように第
一及び第二のシート部を互いに一体的に接合す
る。該シート加工の際、ワンサイドレリーフの基
準レベルに対して突起した凸状部はこれと対応す
る他方のワンサイドレリーフの凹状部に対向配置
され、以て第一及び第二のシート部の接合後の実
効厚は一定化される。
当該明細書においては、特に好ましい実施例を
示すことにする。本発明の一実施例のカードによ
ると、カードは不透明熱可塑性物質から成る部分
と透明熱可塑性物質から成る部分とにより構成さ
れ、安全マーキングを規定する所定領域において
上記不透明な部分が局在的に変化する厚さを有す
るようにレリーフ状構造は延在している。該カー
ドを透視する時だけ、上記安全マーキングは視認
される。
また、本発明の他の実施例によると、カードを
その頂部前方から眺めたときに安全マーキングは
視認される。しかしながら、所定の目視角におい
ては、内部境界領域でのレリーフ状構造の少なく
とも1つの所定領域にラインスクリーン・ラスタ
状の波形形状が具備されている。このような境界
領域は、視角の変化に応じてその視認特性が変化
する印刷パターンが設けられている。
以下図面を参照して、本発明の一実施例ついて
詳述する。以下の説明においては、カードを透視
した時に認識できる実施例とカードを単純に上方
から見たときに認知できる実施例とが別々に開示
されているが、これは理解を容易にするためであ
つて、上記両実施例を組合せて第5図の如くに構
成することも好ましくかつ有利であることは勿論
である。
まず、カードを透視した時にマーキング又は同
認鑑定を夫々おこなう実施例について説明する。
第1図において、頂部即ち上方から直接眺めた場
合のカード1が示されており、この時図示しない
光源は該カードの背後に配置されている。これに
より、2つの領域が認知され、該領域はカード1
の光像のバランスに対して規定されている。上記
2つの領域は互いに他の領域へ連続的になめらか
に変化するように構成することもできる。このと
き、暗領域4及び該暗領域4を縁取る明領域5は
図示のように視認される。これは、公知の紙にお
ける透かし模様(water−mark)の出現に対応
しており、この透かし模様は、紙繊維を予め決め
られた領域に集中させ、以つて該領域を紙繊維が
回収除去された他の領域に極めて近接させ、これ
により縁取り明領域5を形成するように設けられ
ている。このような繊維密度の変化により透光特
性が変化するから、上述した透かし模様効果が得
られる。本発明のカードによると、カード内に挿
入される紙層を用いずに全てプラスチツク物質に
より形成されるから、上述した従来の方法により
透かし模様を形成することはできない。
第2a図及び第2b図に示すように、本発明のカ
ード1は、2つの半部分2,3により構成されて
いる。一方の半部分2は透明プラスチツク物質か
ら成り、他方の半部分3は不透明プラスチツク物
質例えば光を透過させるが濁つている半透明プラ
スチツク物質から成る。該物質の光吸収率βは高
く、約0.4mm厚程度の比較的薄い層においても光
は通過時に実質的に減衰される。このような事実
から、光の吸収は光が通過する距離に依存してい
ることが理解され、通過後の光強度は下式に示さ
れるように定量的に表わされる。
I=I0・e-S I0:入射光強度 I:距離Sを通過した後の光強度 β:光吸収率 上式から、層厚を大きくすれば光吸収を高くす
ることが明らかである。透明な半部分(以下透明
層部と称する)2の影響は無視することができ
る。なぜなら、その光吸収率βは不透明な層に比
べて極めて小さいからである。不透明半部分(以
下不透明層部と称する)3は、暗領域4が大きい
層厚に形成されて上記透かし模様効果を得るよう
に形状設定されている。暗領域4に隣接する明領
域の層厚は小さく設定され、これによりカード1
特に不透明層部3を透視する場合に暗領域4の周
囲に明領域5が出現し、通常の透かし模様におけ
る特徴的図形を視認することができる。このこと
を、第2b図中に描かれた矢印を用いて説明する
と、カード1の透明層部2側の矢印は入射光を表
わし、他方の矢印はカード1を通過した出射光を
表わしている。上記矢印の太さは光の強度に対応
している。不透明層部3におけるレリーフ
(relief)細工状の浮彫り加工(エンボス:
embossing)は、層物質の総量が同一であつて明
領域5から暗領域4へ層物質を移動するようにし
ておこなわれる。この結果、上述のレリーフ状構
造を有する両領域4,5での平均厚は、当該カー
ド1の他の部分の厚さに等しい。上記形状は公知
構成の浮彫り加工装置を用いて形成される。透明
層2は対応する浮彫り加工によつて形成され、こ
の時に用いられる浮彫り加工装置は上述した浮彫
り加工装置から電解的に形成される。その後、2
つの層部2,3は例えばラミネート技術を用いて
互いに接着接合され、これにより互いに分離でき
ない一体同質部を得る。2つの層部2,3間のレ
リーフ状構造が設けられた境界領域に添つて、プ
ラスチツク物質の分子重合がおこなわれ、分離不
可の分子結合が形成される。状況に応じて内方接
着面上に図形パターンを印刷することもできる
が、これに関しては後述する実施例において詳述
する。
上述のようにして作られたカード1の表面は平
坦面を呈し、公知の方法によつて印刷処理又はカ
バー処理をおこなうことができる。上記カードの
特徴付けマーキングはカード内部に密閉され、不
所望に人為に供される可能性はない。該マーキン
グは通常、カードをその頂部から眺めた時には視
認できない。なぜなら、層厚の違いがこの方向か
らは視認できないからである。この結果、頂部か
ら眺めたときに色の対照も同様に認識される通常
の透かし模様を有する紙に対して試みられる色彩
印刷を欺くことにより上述のマーキングを模写偽
造することが、当該実施例によれば一層困難化さ
れる。
第3図に、上述した原理に従つた一実施例の断
面を拡大して概略的に示す。上記境界領域のレリ
ーフ状構造を形成するために、スクリーン・ラス
タ技術(screen raster technique)が適用され
る。カードを透視する際に暗く見える暗領域4に
おいて、個々の点状画素の高さh4は、カードの残
りの領域における画素の高さh6より高く選択され
ている。反対に、隣接可能(明領域)5の高さh5
は低く設定されている。カードの透光特性は上記
不透明層部3の層厚に依存しており、上述した領
域の厚さの平均厚は、個々の点状画素が視覚的に
少なくとも部分的に消失されない状況において測
定されている。上記平均厚は、カードを透視した
時に第1図及び第2図を参照して前述した効果が
視認されるように選定されている。また、当該実
施例においても、浮彫り加工は、カードの明領域
5から暗領域4への層物質の移動によりなされて
いる。このようなスクリーン・ラスタに従つたレ
リーフの形成によつて、層物質の移動を簡易化す
ると共に、カードを構成する2つの層部が互いに
結合する境界領域を増加させ、2つの層部から成
るカードの接着性をより強固にする。透明層部2
は、不透明層部3と相補をなすように形成され
る。
上記カード1の内部に上述した如く形成された
レリーフ状境界領域は、該カードを単純にその頂
部から眺めた時にこのカードを確認するために用
いられることができる。カードを透視した時のみ
視認できる分類マークと結合させる場合において
も、カードを構成する2つの層部のうち一方は透
明プラスチツク物質から成り、他方は不透明熱可
塑性物質から成る。
上述した処置が施された実施例を第4図及び第
5図に示す。第4図には不透明層部3に設けられ
た線状レリーフ構造が示されており、その中間部
位での形状は第3図に示されたものと対応してい
る。該レリーフ構造には直線状に延在するカラ
ー・バンド(ラインパターン)8が印刷されてい
る。ラインパターン8はカード1を直角方向から
眺めた時に視認できる。このように製造された不
透明層部3は、相補的に形成される透明層部(特
に図示せず)と結合されて第3図に示した断面を
有するカードを完成する。
第5a図に、透視した時のカードの外観を示
す。直線状に延在するラインパターン8が透かし
模様を成す暗領域4及び明領域5と共に視認でき
る。当該カードを第5b図に示されるように鋭角
の斜め上方から眺めた場合には、上記ラインパタ
ーン8が波状に見え、透かし模様は消失する。カ
ードを上記鋭角方向からより精密に観察すると、
上記透かし模様がラインパターンの波状の高振幅
部に依存していることが確認できる。カードの透
視及び上方目視確認を組合せることにより、カー
ド偽造を一層困難となし以つてカードの安全性を
向上させることができる。
次に、第6図及び第7図を参照して、透視及び
上方目視確認を併用してカード鑑定をおこなう本
発明の他の実施例につき説明する。第6a図及び
第6b図に、当該実施例の変形例を夫々示す。カ
ードを構成する2つの層部2,3間の境界領域に
は、直線状に延在するラスタ・スクリーン状レリ
ーフ構造(raster screen−like relief
structure)が設けられている。このレリーフ構
造は、上記層部の一方の内部表面に印刷パターン
を併なつている。該印刷パターンは、カードを上
方から眺めた時この目視角に依存して変化する
(第6a図)ように構成されるか又はカードを透
視した時目視角に応じて明度の印象を変化させる
(第6b図)ように構成される。第6a図の変形
例は、実質的に矩形溝部9を有するレリーフ構造
に基づいている。上記矩形溝部9の底面及び両側
面にはカラー層10が設けられており、頂部には
設けられていない。第6a図のカードを上方から
略直角に眺めた時、上記カラー層(カラー領域)
10は基本的に直線(直線群)として視認され、
また鋭角上方から眺めた時には互いに相補して連
続したカラー面領域として認識される。上記カラ
ー層10が光透過に対して遮断性の低い色彩に設
定されれば、カードを目視角を変化しながら透視
することにより種々の明度で認識することができ
る。従つて、第6a図の変形例を上方から直角に
眺めた場合、斜角で眺めた場合よりも高い明度が
視認される。
一方、第6b図に示された実施例によると、レ
リーフ構造の断面は三角溝部11を有している。
三角溝部11において、一方の斜面のみにカラー
層12が設けられており、他方の斜面には設けら
れていない。従つて、上述と同様にして目視角の
変化に依存して印刷パターンの外観形状は変化す
る。即ち、上記印刷パターンは、第6b図の左手
の矢印によつて示される斜方向から眺めた時の単
純ラインパターンから同図の右手の矢印によつて
示される他の斜方向から眺めた時の連続カラー面
領域へと変化する。カードを透視したときの認識
可能な明度は、弱透光性を有する色彩が用いられ
た場合と非対称となる。上記カードがその直角方
位から始まる側面の方へ転回されると明度は増加
し、反対にカードが他側面の方へ転回されると明
度は減少する。
上述した実施例を、第1図乃至第4図を参照し
て説明したようにカードを透視したときに透かし
模様が出現するように更に構成することができ
る。更に、例えば第7a図及び第7b図に示す安
全模様若しくは安全マーキングを追加することも
できる。第6a図のように構成された実施例は、
所定方向に設けられるギヤツプ(空白部)13が
形成された印刷パターンを具備している。カード
の頂部外観において(第7b図)は、上記パター
ンは視認されることはない。なぜなら、上記パタ
ーンは極めて微細に形成されているからである。
しかしながら、カードを極めて水平角に近接した
方向から眺めると、第7a図に示されるように、
明るい帯部が暗い背景面にはつきりと視認され
る。このような効果は基本的には紙幣等から知ら
れているが、非平坦状表面が必要であつて、これ
は平板プラスチツクカードに安全マーキングを追
加するといつた付加行為をおこなうことなく上述
に従つて用いられることができる。
上述したカードの平坦表面に公知の方法で印刷
を施すことができることは極めて明白である。カ
ード頂部から所定角度で視認される上述した模様
をカードに設けるためには、該カード上の対応す
る領域には窓部を設ける必要がある。更に、カー
ドの上記情報は境界領域の印刷パターンに配置さ
れることも可能である。
而して、印刷パターンが付加的に設けられると
共に分離不可に結合された2つの層部間に延在す
るレリーフ状形成境界領域を有する上述した構成
によれば、既に述べた如く、現在まで未だ達成さ
れず可能でなかつたカードの視覚的安全鑑視に係
る有益でかつ多くの可能性を得ることができる。
従つて、絶対的に平坦な表面は維持される。カー
ドにおける浮彫り加工によつて、従来の混成カー
ドに発生したような弓状変形又は凸状変形を防止
することができる。また、偽造の目的で第三者が
カードの安全模様又はマーキングに人為的に介入
することは不可能である。
第1図乃至第3図に従つて設けられる不透明層
部3及び透明層部2間の境界領域に形成されたレ
リーフ状構造の適用により、カードを透視した際
に視認されることができるマーキングとして、カ
ード所有者の人物写真に応じたレリーフ状構造を
形成することは、特に有益である。即ち、カード
を透視した際に、カード所有者の人物写真が透か
し模様状に出現するから、必要に応じて真のカー
ド所有者の人物写真又は所有者本人といつでも比
較することができる。従つて、一層正確でかつ所
有者毎の精密な同認識別特性を得ることができ
る。このことは、上記境界領域のレリーフ状構造
が、単に2段階の明度を有する通常の透かし模様
とは違つて互いに他の明度領域へ連続的になめら
かにかつ所謂暈し状に変化し、これによりカード
を透視した際に最大及び最小明度間で連続的かつ
なめらかで暈し状の明度変化による良質な人物写
真等の画像を与えるようにその層厚が変化する領
域を有することができるという事実によるもので
ある。
尚、本発明は上述した実施例に限定されるもの
ではなく、当該技術分野における当業者によつて
本発明の範囲内で種々変形されて用いられること
ができるのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は透視したときの本発明の一実施例であ
るカードの状態図、第2a図は第1図のカードの
線−における断面を拡大して示す図、第2b
図は第2a図に対応するカード断面図であつて2
つの層部が結合される前の状態を示す図、第3図
は本発明の他の実施例のカードの断面を拡大して
示す図、第4図は波形状のレリーフ構造を有する
印刷された層部の拡大斜視図、第5a図及び第5
b図は第4図のカードを異なる視角から眺めたと
きの状態を夫々示す図、第6a図及び第6b図は
上記他の実施例の変形例カードの断面を夫々拡大
して示す図、第7a図及び第7b図は第6図に示
された変形例の更に他の変形例であるカードを異
なる視角から眺めたときの状態を夫々示す図であ
る。 1…カード、2…透明半部分(透明層部)、3
…不透明半部分(不透明層部)、4…暗領域、5
…明領域、8…ラインパターン、10…カラー
層、13…ギヤツプ(空白部)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 熱可塑性物質から作られその内部に視覚的に
    認識可能な安全マーキングを有するカードにおい
    て、前記カードの本体部は透明な熱可塑性物質で
    成る第一の層部と該第一の層部と実質的に同じ厚
    さの熱可塑性物質で成り前記第一の層部よりも高
    い光吸収率をもつ第二の層部とによつて構成さ
    れ、前記第一及び第二の層部の対向する内部表面
    には互いに相補的に対応するレリーフ状構造が浮
    き彫り加工されており、前記レリーフ状構造は前
    記カードを透視した時に入射光の光吸収の局部的
    変化によつて引き起こされる明度の変化が視覚的
    に認識可能となるように高差を有して延在し、前
    記第一及び第二の層部は前記レリーフ状構造を埋
    め込むようにそれらの内部表面全域において互い
    に一体的に接合されていることを特徴とするカー
    ド。 2 前記レリーフ状構造は前記第一及び第二の層
    部の浮彫り加工されていない内面領域を基準レベ
    ルとし該基準レベルに対して凹凸形状をもちかつ
    互いに隣接して配置される凸状部及び凹状部を有
    することを特徴とする特許請求の範囲第1項に記
    載のカード。 3 前記レリーフ状構造はその厚さが互いに他へ
    連続的に変化する複数の領域を有することを特徴
    とする特許請求の範囲第1項及び第2項のいずれ
    かに記載のカード。 4 前記レリーフ状構造の少なくとも一方はその
    内部表面領域においてスクリーンラスタ状形状を
    有することを特徴とする特許請求の範囲第1項乃
    至第3項のいずれかに記載のカード。 5 その本体部が透明な熱可塑性物質で成る第一
    の層部と該第一の層部と実質的に同厚の熱可塑性
    物質で成り前記第一の層部よりも高い光吸収率を
    もつ第二の層部とによつて構成されこれらの層部
    の内部接合面に浮き彫り加工された互いに相補的
    に対応するレリーフ状構造により形成される視覚
    的に認識可能な安全マーキングを有するカードを
    製造する方法において、熱可塑性物質で成るシー
    トの第一のシート部に浮き彫りモールド加工によ
    りワンサイドレリーフを形成する工程と、前記シ
    ートの第二のシート部に前記レリーフと相補的に
    対応する形状のワンサイドレリーフを浮彫りモー
    ルド加工する工程と、前記レリーフをそれら間に
    埋設するように前記第一及び第二のシート部を互
    いに一体的に接合する工程とを具備し、前記ワン
    サイドレリーフの基準レベルに対して突起した凸
    状部がこれと対応する他方のワンサイドレリーフ
    の凹状部に対向配置しこれにより前記第一及び第
    二のシート部の接合後の実効厚が一定となるよう
    に前記シートを加工することを特徴とするカード
    製造方法。
JP57108252A 1982-06-23 1982-06-23 カ−ド及びその製造方法 Granted JPS58224797A (ja)

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