JPH036277A

JPH036277A - カット適性に優れた粘着シート

Info

Publication number: JPH036277A
Application number: JP1139965A
Authority: JP
Inventors: Hideaki Suzuki; 英明鈴木; Kenji Hosoyama; 細山　健司; Shiyuuichirou Takeda; 武田　収一郎
Original assignee: Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1989-05-31
Filing date: 1989-05-31
Publication date: 1991-01-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】「産業上の利用分野」本発明は、粘着シートに関し、特にスリッター、ギロチ
ン、グイカット等のカット通性に優れた粘着シートに関
するものである。

「従来の技術」粘着シートは商業用、事務用、家庭用等非常に広範囲な
用途にラベル、ステッカ−、ワッペン、配送伝票等とし
て使用されている。

粘着シートの一般的構成は、表面基材と剥離シートとの
間に粘着剤層を形成したものであり、表面基材には紙、
合成紙、フィルム、金属フォイル等が用いられ、剥離シ
ートとしてはグラシン紙のような高密度原紙、クレーコ
ート紙、ポリラミ原紙等にシリコーン化合物や弗素化合
物の如き剥離側を塗布したものが使用される。また粘着
剤としては、溶剤型粘着剤、エマルジョン型粘着剤、ホ
ットメルト型粘着剤等が使用される。

「発明が解決しようとする課題」かかる粘着シートは、用途に合わせてスリッター断裁加
工、ギロチン断裁加工、ダイカット加工等が行われるが
、その加工段階でスリッター断裁刃、ギロチン断裁刃、
グイカット加工刃等に粘着剤が付着し、これが原因で断
裁加工の作業能率が低下し、父方に付着した粘着剤がシ
ートに転着し、シートに印刷する際あるいはラベル貼着
の際のスムーズな給紙適性に欠け、作業能率も非常に低
下する原因となっていた。

粘着シートを断裁する際、刃に粘着剤が付着するのを防
止するために、例えば加工刃に剥離剤を塗布する方法、
加工刃にテフロン加工する方法等が提案されているが、
前者は加工刃への剥離剤の補充塗布が不可欠であり、後
者は加工刃の研磨のたびごとにテフロン加工をしなけれ
ばならないという問題がある。また、他の方法として粘
着剤に剥離剤を直接添加する方法や特公Ｖ！１６０−３
７８４０号公報に記載の如く剥離剤を芯物質とするマイ
クロカプセルを含有させる方法が提案されている。しか
し前者は、粘着剤が加工刃に付着するのを防止させ得る
量の剥離剤を添加させると接着性能が極度に低下するし
、接着性能を低下させない範囲の添加量では充分な効果
かえられない。又、後者は断裁加工適性や初期接着性能
は良好であるが、経時的に接着性能が低下してしまうと
いう難点がある。

かかる現状に鑑み、本発明者等は粘着シートを断裁、カ
ット加工する際、粘着剤が刃に付着するのを防止する方
法について鋭意研究の結果、特定の単量体組成を有する
アクリル系共重合体エマルジョンを粘着剤層とすること
により上記の如き難点が極めて効率良く解消されること
を見出し本発明を完成するに至った。

「課題を解決するための手段」本発明は、表面基材、粘着剤層及び剥離シートを積層し
てなる粘着シートにおいて、該粘着剤層に（メタ）アク
リロイル基を有するシリコーンマクロ単量体がグラフト
重合されたドメインを含有するアクリル系共重合体エマ
ルジョン型粘着剤を用いたことを特徴とするカット適性
に優れた粘着シートである。

「作用」本発明では粘着剤としては、（メタ）アクリロイル基を
有するシリコーンマクロ単量体、エチレン性不飽和カル
ボン酸含有単量体、（メタ）アクリル酸のＣ−ｌ１１ア
ルキル工ステル単量体、これらの単量体と共重合可能な
他の単量体を構成単量体とするアクリル系共重合体が用
いられる。

上記単量体を具体的に例示すると、（メタ）アクリロイ
ル基を有するシリコーンマクロ単量体としては、下記の
一般式で表されるＣＨ！・ＣＲ−ＣＯＯ−（−５ｔ　（ＣＨり　ｚ−０−
）７ｔ、−５ｉ−（Ｃ１，）　ｘＣＨｚ＝ＣＲ−ＣＯＯ
−（−ＣＨｔ−）ブーＳｔ　（Ｏ３ｉ　（ＣＬ）３）３
ＣＨｚ＝ＣＲ−ＣＯＯ−（−Ｃ１ｈ−）　ｘ−（−Ｓｔ
　（Ｃ１ｚ）　ｔ−０−）ｎ−５ｉ−（ＣＨｓ）　ｘＣ
Ｔｏ＝ＣＲ−ＣＯＯ−（−ＣＦｌｚ−）　５−３ｉ−（
−０−Ｘ）　３（ただし、式中Ｒは水素原子又はメチル
基であり、Ｘは−（−Ｓｔ　（ＣＨ３）　ｚ−０−）ｗ
−５ｉ　（ＣＨ３）　３である。また、ｎは３〜３０の
整数である。）等が挙げられる。

エチレン性不飽和カルボン酸含有単量体としては、例え
ばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸
、イタコン酸、フマル酸、モノアルキルマレイン酸、モ
ノアルキルフマル酸等が挙げられる。

（メタ）アクリル酸のＣ４−ＩＢアルキルエステル単量
体としては、例えば（メタ）アクリル酸ブチル、（メタ
）アクリル酸へキシル、（メタ）アクリル酸オクチル、
（メタ）アクリル酸−２−エチルヘキシル、（メタ）ア
クリル酸ラウリル、（メタ）アクリル酸ステアリル等が
挙げられる。

上記の如き単量体と共重合可能な単量体としては、例え
ば（メタ）アクリル酸メチル、（メタ）アクリル酸エチ
ル、（メタ）アクリル酸プロピル、酢酸ビニル、塩化ビ
ニル、塩化ビニリデン、（メタ）アクリロニトリル、ス
チレン、エチレン、ジ（メタ）アクリル酸エチレングリ
コール、ジ（メタ）アクリル酸ジエチレングリコール、
ジ（メタ）アクリル酸トリエチレングリコール、ジ（メ
タ）アクリル酸（ポリ）エチレングリコール、ジ（メタ
）アクリル酸プロピレングリコール、ジ（メタ）アクリ
ル酸ジプロピレングリコール、ジ（メタ）アクリル酸ト
リプロピレングリコール、ジ（メタ）アクリル酸（ポリ
）プロピレングリコール、ジ（メタ）アクリル酸−１，
３−ブチレングリコール、トリ（メタ）アクリル酸トリ
メチロールプロパン、テトラ（メタ）アクリル酸テトラ
メチロールメタン、ジビニルベンゼン、ジ（メタ）アク
リル酸−１，４−ブタンジオール、ジ（メタ）アクリル
酸−１，６−ヘキサンジオール、（メタ）アクリル酸グ
リシジル、（メタ）アクリルアミド、Ｎ−メチロール（
メタ）アクリルアミド、Ｎ−メトキシメチル（メタ）ア
クリルアミド、Ｎ−ブトキシメチル（メタ）アクリルア
ミド、Ｎ、Ｎ’　−メチレンビス（メタ）アクリルアミ
ド等が挙げられる。

本発明の粘着剤は、上記の如き各単量体を乳化剤、連鎖
移動剤、重合開始剤等の存在下水系で乳化共重合する方
法で製造されるが、共重合性、粘着剤の付着防止効果の
面から（メタ）アクリロイル基を有するシリコーンマク
ロ単量体として分子量４００〜３０００のものが選択的
に使用される。

粘着剤にシリコーンドメインを含有させる方式について
は特に限定はなく、シリコーングラフトアクリル系共重
合体エマルジョン単独のものや、それぞれ別途に共重合
したアクリル系エマルジョンとシリコーングラフトアク
リル系共重合体エマルジョンを混合したものが使用され
る。

粘着剤層中に含有するシリコーンマクロ単量体は、粘着
剤層固形分の０．００５〜２０重量％の範囲で調節され
るが、接着性能とカット適性のバランスを考慮すると、
シリコーングラフトアクリル系共重合体エマルジョン単
独のものより、エチレン性不飽和カルボン酸含有単量体
を０．１〜４重量％共重合して得られるガラス転移温度
が一３５℃未満であるアクリル系エマルジョン（１）と
（メタ）アクリロイル基を有するシリコーンマクロ単量
体を０．１〜２０重量％グラフト重合したガラス転移温
度が一３０〜３０℃のアクリル系共重合体エマルジョン
〔■〕を混合　したものが好ましく用いられる。混合割
合は、アクリル系エマルジョン（１〕１００重量部に対
して、アクリル系エマルジョン（Ｉｆ）を１０〜８０重
量部である。因みに、１０重量部未満であると粘着剤が
加工刃に付着するのを防止する効果に乏しく、８０重量
部を越えると表面基材に対する接着力が低くなり過ぎ、
実用性に乏しくなる。

かかるアクリル系共重合体エマルジジン型粘着剤中には
、本発明の所望の効果を阻害しない範囲で、例えば消泡
剤、濡れ剤、レベリング剤、増粘剤等を適宜添加するこ
とができる。

本発明の粘着シートを構成する方法については格別の限
定はな（、常法に従って例えば、グラシン紙、クレーコ
ート紙、ポリラミ紙等にシリコーン化合物や弗素化合物
の如き剥離剤を塗布した剥離シートに、上記特定のアク
リル系エマルジョン粘着剤を塗布、乾燥することにより
粘着剤層を形成し、紙、合成紙、フィルム、金属フォイ
ル等の表面基材を貼り合わせて調湿等を行って粘着シー
トに仕上げられる。

「実施例Ｊ以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが
、勿論これらに限定されるものではない。

なお、層中の塗布量、部数、混合割合などは全て固形分
で示した。

実施例１アクリル酸−２−エチルヘキシル８０重量％、アクリル
酸１重量％、酢酸ビニル５重量％、メタクリル酸メチル
１０重量％、ＣＨｚ−ＣＨ−ＣＯＯ−（−５１（ＣＨｓ）　ｚ−０−
）　＋。−５ｉ−ＣＣＨｓ＞３４重量％からなる乳化単
量体混合液を調製した。

次に攪拌機、クーラー、滴下ロート、窒素吸込管、温度
計を付帯した四つロフラスコに開始剤水溶液を仕込み、
窒素置換しながら７０℃まで昇温した後、上記乳化単量
体混合液の１／６を滴下した０反応率が９０％に達した
時点で残りの乳化単量体混合液を３時間かけて滴下して
重合させた。

滴下終了後８０℃で２時間熟成して反応を完結させた。

このようにして製造したアクリル系エマルジョン型粘着
剤（ガラス転移温度ニー４３℃）を、予め市販のシリコ
ーン剥離剤を加工したポリエチレンラミネート紙にリバ
ースロールコータ−で２５ｇ／ｒＴ？となるように塗布
乾燥した。

この粘着剤塗布面にキャストコート紙を貼り合わせて粘
着シートを製造した。

この粘着シートの接着性能及び断裁加工適性は第１表に
記載の如くであった。

実施例２アクリル酸ブチル８５重量％、アクリル酸０．５重量％
、酢酸ビニル３．５重量％、アクリル酸メチル１１重量
％からなる単量体混合液を実施例１と同様にして乳化共
重合し、アクリル系エマルジョン〔Ｉ〕を製造した。（
ガラス転移温度ニー４４’Ｃ）アクリル酸ブチル５０重量％、アクリル酸２重量％、ア
クリル酸メチル４０重量％、ＣＨ２・ＣＨ−ＣＯＯ−（−ＣＨｚ−）ｓ−（−Ｓｉ　
（ＣＨｓ）　ｚ−０−）ｔ。−５ｉ−（ＣＨ３）　ｓ８
重量％からなる単量体混合液を実施例１と同様にして乳
化共重合し、アクリル系エマルジョン〔ＩＩ〕を製造し
た。（ガラス転移温度：３’Ｃ）上記アクリル系エマル
ジョンＣＩ）１００重量部にアクリル系エマルジョンＣ
ＩＩ）を２０重量部添加して本発明のアクリル系エマル
ジョン型粘着剤を製造した。

このようにして製造した粘着剤を予め市販のシリコーン
剥離剤を加工したグラシン紙にナイフコーターで２５ｇ
／ｒｒｆとなるように塗布乾燥し、キャストコート紙を
貼り合わせて粘着シートを製造した。

実施例３アクリル酸−２−エチルヘキシル８５重量％、アクリル
酸１重量％、酢酸ビニル４重量％、メタクリル酸メチル
１０重景％からなる単量体混合液を実施例■と同様にし
て乳化共重合し、アクリル系エマルジョン（ＩＩＩ）を
製造した。（ガラス転移温度ニー５４℃）上記アクリル系エマルジョン（ＩＩＩ）１００重量部に
シリコーングラフトアクリル系エマルジョン（中央理化
工業■　商品名「リカボンドＥＳ−Ｊ７２１Ｊ）（ガラ
ス転移温度ニー１３℃）を４０重量部添加して本発明の
アクリル系エマルジョン型粘着剤を製造し、実施例１と
同様にして粘着シートを製造した。

実施例４実施例３のアクリル系エマルジョンＣＩ［］１１００重
量にシリコーングラフトアクリル系エマルジョ“ン（中
央理化工業■　商品名「リカボンドＥＳ−Ｊ８１６Ｊ）
（ガラス転移温度：２０℃）を２５重量部添加して本発
明のアクリル系エマルジョン型粘着剤を製造し、実施例
１と同様にして粘着シートを製造した。

実施例５実施例３のアクリル系エマルジョン（ｍ〕ｌ。

０重量部にシリコーングラフトアクリル系エマルジョン
（中央理化工業■　商品名「リカボンドＥＳ−Ｊ９３０
−３Ｊ）（ガラス転移温度：０℃）を２５重量部添加し
て本発明のアクリル系エマルジョン型粘着剤を製造し、
実施例１と同様にして粘着シートを製造した。

比較例１実施例２のアクリル系エマルジョン〔Ｉ〕を粘着剤とし
て用いた以外は実施例１と同様にして粘着シートを製造
した。

比較例２実施例２のアクリル系エマルジョン（１）１００重量部
にシリコンオイルを２０重量部添加した以外は比較例１
と同様にして粘着シートを製造した。

比較例３実施例２のアクリル系エマルジョンＣＩ：＋ｌＱＯ重量
部にシリコンオイルを包含したマイクロカプセルを２０
重量部添加した以外は比較例１と同様にして粘着シート
を製造した。

測定した。（単位：ｇ／２５ｍｍ）経時：３０日経過後２）　粘着シートを長さ２０ｃｍ、幅１５ｃｍに切り、
１００枚を重ねてギロチンテスト機（六合製作所■製　
商品名ｒＣＭ−４５０Ｊ）で幅方向に２０回連続して断
裁した後のギロチン刃に付着した粘着剤の量（単位：ｍ
ｇ）を測定した。

「効果」本発明はスリッター、ギロチン、グイカット等のカット
適性に優れた粘着シートであった。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）表面基材、粘着剤層及び剥離シートを積層してな
る粘着シートにおいて、該粘着剤層に（メタ）アクリロ
イル基を有するシリコーンマクロ単量体がグラフト重合
されたドメインを含有するアクリル系共重合体エマルジ
ョン型粘着剤を用いたことを特徴とするカット適性に優
れた粘着シート。
（２）アクリル系共重合体エマルジョン型粘着剤が、エ
チレン性不飽和カルボン酸含有単量体を０．１〜４重量
％共重合して得られるガラス転移温度が−３５℃未満で
あるアクリル系共重合体エマルジョン〔 I 〕の固形分
１００重量部に対して、分子量が４００〜３０００の（
メタ）アクリロイル基を有するシリコーンマクロ単量体
を０．１〜２０重量％グラフト重合したガラス転移温度
−３０〜３０℃のアクリル系共重合体エマルジョン〔I
I〕を１０〜８０重量部含有する請求項（１）記載のカ
ット適性に優れた粘着シート。