JPH0356061Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は電気洗濯機等の制御部で表示に用いる
発光ダイオード（以下LEDと略称する）を保持
し、制御部のプリント基板に取付けるための保持
装置に関する。

(ロ) 従来の技術 従来のこの種の保持装置は、例えば第７図、第
８図及び第９図で示されている。ここで、７１は
配線を施され且つ種々の電気部品を止着したプリ
ント基板で、実施例は電気洗濯機の制御部として
使用しているものである。７２はプリント基板７
１の取付孔７３…に取付脚７４…によつて係合さ
れ、止着されるLED７５…の保持体で、LED７
５…の下半部を嵌合する嵌合孔７６…と挿入孔７
７…を交互に列設している。７８はLED７５…
の上半部を囲んでLED７５…の位置、向きを適
正化するために保持体７２に被せられたキヤツプ
で、挿入孔７７…内に挿入される一対の係合脚７
９…を形成している。この係合脚７９…は下端に
外向きに係合爪８０…を一体に設けており、挿入
時には係合爪８０…が挿入孔７７…の内面を摺接
するために内法に撓んでおり、通過後に復元して
係合爪８０…を挿入孔７７…の下端の係合部８１
…に弾力的に係合させ、上方に対して抜け止めを
している。

そして、全ての部品が仮止めされた後にプリン
ト基板７１は半田デイツプを施され、各部品を固
定する。

しかし、この従来例は各LED７５…の端子８
２…をプリント基板７１の所定の接続孔８３…に
入れる作業を容易にするために、キヤツプ７８を
最後に被せるので、係合爪８０…が係合部８１…
に弾力的に係合する際の衝撃がプリント基板７１
に伝達され、この時に半田デイツプ前で仮止め状
態の各部品を動かし、場合によつては外すことが
あつた。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 本考案はキヤツプ係合時に於ける衝撃を抑制し
てプリント基板の取付部品を所定位置に保持でき
るようにするものである。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は、係合爪の係合面或いは係合部に、キ
ヤツプの挿入方向に対して斜行するリブを形成く
ることにより問題点を解決する。

(ホ) 作用 即ち、係合爪と係合部はこのリブの傾斜に沿つ
て弛やかに係合し、係合時の衝撃が非常に減少す
る。

(ヘ) 実施例 第１図〜第６図に基づいて説明すると、１は電
気洗濯機の制御部で使用されるプリント基板で、
各部品の取付孔２…や端子２０…の接続孔３…を
穿設し、これらの部品を仮止めした後に半田デイ
ツプにより固定するものである。４はLED５…
の保持体で、LED５…の下半部を上方から嵌挿
し且つ段部６…に載置させる嵌合孔７…と挿入孔
８…を交互に列設し、上記取付孔２…に係合され
る係合爪９…付きの取付脚１０…を垂設してい
る。この取付脚１０は、自身を撓ませた状態で係
合爪９を取付孔２内に挿入し、且つ復元力で弾力
的に係合させ、また係合後にプリント基板１の上
面に近接若しくは当接するストツパー１１を一体
に形成している。１２…は保持体４の両側及び嵌
合孔７…と挿入孔８…の間を下向きに切込んで成
る切欠部である。

１３は保持体４の上部に積み重ねるように被せ
られるキヤツプで、嵌合孔７…に対向する規制孔
１４…を設けてLED５…の細巾の上半部を囲み、
LED５…の位置及び向きを適正なものとする。
１５…はキヤツプ１３の挿入孔８…の両側に対向
する位置に垂設され且つ挿入孔８…内に挿入され
る係合脚で、その下端に外向きの係合爪１６…を
形成し、この係合爪１６…の係合面には挿入方向
に斜行するリブ１７…を形成している。この係合
脚１５…は挿入時に係合爪１６…が挿入孔８内面
を摺接するので内方に撓んでおり、通過後にはそ
の復元力により係合爪１６…を挿入孔８…下端で
ある係合部１８…に係合させる。この際、係合爪
１６…はリブ１７…に沿つて弛やかに動き、急峻
な動きとならないので、係合部１８…との係合に
よる衝撃をあまり発生させない。尚、リブ１７…
は第６図イ，ロの如き弯曲面や緩い傾斜面の形状
でも良く、また係合部１６…に形成しても良い。
１９…はキヤツプ１３に形成された下向きの規制
片で、切欠部１２…に嵌入してLED５…の下半
部を上方から押圧し、或いはその下半部に近接対
向し、LED５…の上方への抜け出を防いでいる。

(ト) 考案の効果 本考案に依れば、係合爪の係合部への係合時に
急峻な動きをリブで抑えたので、係合時の衝撃を
減少させることができ、プリント基板での部品の
仮止め状態をこわすと言う事がほとんど無く、作
業性の向上を達成できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の縦断正面図、第２図は要
部の、縦断側面図、第３図はキヤツプの部分の縦
断側面図、第４図イ，ロ，ハは保持体の正面図、
平面図及び側面図、第５図イ，ロ，ハはキヤツプ
の正面図、平面図及び側面図、第６図イ，ロはキ
ヤツプの係合部分の他の実施例の断面図、第７図
は従来例の使用状態の断面図、第８図は同じく要
部縦断正面図、第９図は同じく要部縦断側面図で
ある。 １……プリント基板、４……保持体、５……
LED、８……挿入孔、１３……キヤツプ、１５
……係合脚、１６……係合爪、１７……リブ、１
８……係合部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 発光ダイオードをプリント基板に取付けられる
   保持体とこの保持体に止着されたキヤツプとによ
   つて所定位置に保持するものに於いて、上記キヤ
   ツプに外向きの係合爪を有する一対の取付脚を形
   成すると共に、上記保持体には上記取付け脚を挿
   入させる挿入孔と係合爪を弾力的に係合させる係
   合部とを形成し、上記係合爪の係合面或いは係合
   部には挿入方向に対して斜行するリブを形成した
   ことを特徴とする発光ダイオードの保持装置。