JPH0356037A

JPH0356037A - 負荷開閉器再点弧防止装置

Info

Publication number: JPH0356037A
Application number: JP1187502A
Authority: JP
Inventors: Akio Shinoda; 篠田　明男
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1989-07-21
Filing date: 1989-07-21
Publication date: 1991-03-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は、調相用コンデンサの切離し時の再点弧の防止
に関するものである。

（従来の技術）従来より、電力系統の安定度を向上させるために、変電
所に設置された電力用変圧器の３次回路などの調相設備
としてコンデンサバンクが設けられている。通常、この
調相用コンデンサを開閉するために、負荷開閉器として
真空開閉器が使用されている。このような従来例を図面
を参照して説明する。

即ち、第４図は、単線結線の等価回路図であり、コンデ
ンサバンクの静電容量分１、コンデンサバンクの抵抗分
２、真空開閉器３及び変圧器３次回路４が電気的に接続
されて構成されている。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、前記のような構戊では、第５図に示すよ
うに、コンデンサを流れるコンデンサ負荷電流１１が電
流零点に達した際、真空開閉器３は、遮断１４を行う。

そのため、残留するコンデンサ側電圧１２は運転電圧波
高値となる。

ところで、真空開閉器３の電源側電圧１３は、系統電圧
と共にやがて電極が反転するので、真空開閉器３の極間
には最大運転電圧波高値の２倍の電圧が現れる。この時
、極間が十分に開き絶縁回復をしていないと、再点弧が
起きてしまう。これを模擬的に図示すると、第６図にお
いて、コンデンサ回路の開路時に再点弧高周波消弧が発
生した時の過電圧の発生様相を示すように、再点弧１５
が発生してしまう。

本来、負荷開閉器は、再点弧しない様に設計されている
が、数千回もの開閉で接点が荒れてくると、再点弧の可
能性が出てくる。特に、上記のような真空開閉器３は、
高周波電流の消弧能力が高い。そのため、第６図に示す
ように、再点弧１５が生じた場合、瞬時にして再度遮断
１４に移行してしまう。その後、点弧１５と遮断１４を
繰返し、システムを絶縁破壊させてしまう危険性があっ
た。

一方、電力系統への無効電力の供給量は安定度を向上さ
せる上で、可能な限り細かく制御されることが望ましい
。そのため、調相用コンデンサの開閉頻度は増大傾向に
ある。従って、接点表面はますます荒れることが想定さ
れ、再点弧が発生する可能性が高まっていた。

本発明は、上記のような課題を解決するために提案され
たものであり、その目的は、調相用コンデンサの残留電
圧を速やかに放電して零にし、極間での再点弧を防止し
て接点の表面荒れを少なくし、負荷開閉器における信頼
性及び耐久性を向上させる負荷開閉器再点弧防止装置を
提供することである。

［発明の構戊コ（課題を解決するための手段）上記の目的を達成するため、本発明は、調相用コンデン
サの両端子に鉄心入放電コイルの一次端子を接続するこ
とを特徴とするものである。

（作用）上記のような構戊を有する本発明においては、凋相用コ
ンデンサに接続された鉄心入放電コイルが、コンデンサ
負荷電流遮断時に、調和用コンデンサ残留電圧を速やか
に放電して零にし、負荷開閉器極間の過渡回復電圧を低
減させ、再点弧を防止することができる。

（実施例）以下、本発明の一実施例について、図面を参照して説明
する。

即ち、第１図は、その単線結線回路図を示している。

即ち、本実施例は、調相用コンデンサに並列に鉄心入放
電コイル５を設置している。この様な構成を有する実施
例は、第２図（Ａ）に示すように、コンデンサ負荷電流
１１が遮断１４されると、調相用コンデンサの残留電荷
が、鉄心入放電コイル５を通して短時間に放電される。

その結果、本実施例と従来例の比較図である第２図（Ｂ
）に示すように、両者とも電源側電圧１３は変化しない
が、本実施例においては、コンデンサ側電圧１２は、放
電により、急速に零に近き、調相用コンデンサの残留電
圧は低減する。従って、真空開閉器３極間に印加される
過渡回復電圧１６は大幅に低下するため、再点弧を防止
することができる。

なお、本発明は、以上のような一実施例に限定されるも
のではなく、他の実施例として、次のようなものも提案
することができる。

即ち、第３図に示すように、巻線形計器用変圧器６を調
相用コンデンサに並列に接続する。この巻線形計器用変
圧器６は、鉄心入放電コイル５と構造が類似しているた
め、前述の実施例と同様の作用効果をもたらすことが可
能である。

［発明の効果］以上述べた通り、本発明によれば、凋相用コンデンサに
鉄心入放電コイルを設置するという簡単な構成により、
優れた信頼性及び耐久性を有する負荷開閉器を使用可能
とする負荷開閉器再点弧防止装置を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本実施例の単線結線図、第２図（Ａ）は第１図
における電流電圧波形図、第２図（Ｂ）は負荷開閉器の
極間過渡回復電圧の比較図、第３図は他の実施例の単線
結線図、第４図は従来零の単線結線図、第５図は第４図
における電流電圧波形図、第６図は第４図において再点
弧を繰返した場合の電圧波形図である。１・・・コンデンサバンクの静電容量分、２・・・コン
デンサバンクの抵抗分、３・・・真空開閉器、４・・・
変圧器３次回路、５・・・鉄心入放電コイル、６・・・
巻線形計器用変圧器、１１・・・コンデンサ負荷電流、
１２・・・コンデンサ側電圧、１３・・・電源側電圧、
１４・・・遮断、１５・・・再点弧、１６・・・過渡回
復電圧。

Claims

【特許請求の範囲】電力系統に接続された調相用コンデンサを切離す負荷開
閉器において、前記負荷開閉器が前記調相用コンデンサを切離す際、調
相用コンデンサに残留する電圧を放電して、負荷開閉器
における再点弧が発生しないよう、前記調相用コンデン
サの両端子に、一次端子を接続した鉄心入放電コイルを
備えたことを特徴とする負荷開閉器再点弧防止装置。