JPH03505677A - ヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターをコードするdna配列を含むプラスミド - Google Patents
ヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターをコードするdna配列を含むプラスミドInfo
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
a)宿主細胞、
b)プロモーター、および
c>yプロモーターの制御下にあるヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターをコ
ードする外来遺伝子配列、以上a)〜C)を含む細胞。
10、前記外来遺伝子がcDNA配列である請求の範囲9記載の宿主細胞。
11、前記宿主細胞が大腸菌およびその誘導体からなる群から選ばれる請求の範
囲9記載の組換え宿主細胞。
12、ヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターをコードする外来遺伝子配列を含
むプラスミドDNAtJi。
136前記プラスミドがpBR322、pARC7、pAs、pac12BI、
pGPD−2、pUCおよびこれらの誘導体からなる群から選ばれる請求の範囲
12記載のプラスミド鎖。
14、クローン化した活性ヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを得る方法で
あって、
a)ヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを含むヒトの胎盤サンプルを得、
b)見かけ上物−になるまでヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを精製し、
C)さらに工程b)の産物を濃度勾配溶出吸着カラムにがけてヒト胎盤リボヌク
レアーゼインヒビターから混合物を除去し、d)ヒト胎盤リボヌクレアーゼイン
ヒビターに対する抗体を作製し、
e)工程d)の抗体を用いてヒト胎盤組織のcDNAライブラリーのスクリーニ
ングを行い、
f)工程e)のライブラリーからヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターの遺伝
子を単離し、
g)プラスミド中にヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターヲコードする遺伝子
をサブクローニングし、ヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターからなるクロー
ン化遺伝子産物が発現されるようなヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビター/プ
ラスミド構築物を作製し、かつ
h)工程g)のプラスミド構築物を増殖し得る宿主細胞中に該プラスミド構築物
を導入しヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを生産する、
上記a)〜h)の工程を含む方法。
15、請求の範囲14記載の方法で調製したヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビ
ターの可溶化方法および再生方法であって、a)請求の範囲14記載の不活性ヒ
ト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを単離し、
b)工程a)の不活性ヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを可溶化し、かつ
C)可溶化したヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを希釈することによりヒ
ト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを活性化する、
上記a)〜e)の工程を含む方法。
16、請求の範囲15記載の方法で、工程a)の単離プロセスに、a)バッファ
溶液中不活性ヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターの産生を誘導した細胞を懸
濁し、
b)細胞溶解によりその細胞膜を破壊し、C)工程b)の溶液からヒト胎盤リボ
ヌクレアーゼインヒビターのベレットを遠心により得、がっ
d)遠心したヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターベレットから上清をデカン
テーションする、
上記a)〜d〕の工程を含む方法。
17、請求の範囲16記載の方法で、十分量のリゾチームおよびSDSを工程a
)のサスペンションに添加し、遠心を約4℃、約17,000Xgで行う方法。
18、請求の範囲15記載の方法で、工程b)の可溶化プロセスが不活性ヒト胎
盤リボヌクレアーゼインヒビターをバッファ溶液およびその溶液中でポリペプチ
ド鎖を分離し得る化学試剤と合せることを含む方法。
19、前記バッファが50+*MトリスーHC/、5mM EDTAおよび0
.5mM DTTを含み、かつそのpHが約7.5である請求の範囲18記載
の方法。
20、前記化学試剤が約4M程度の濃度の尿素である請求の範囲18記載の方法
。
21、請求の範囲15記載の方法で、工程C)の活性化プロセスが可溶化したヒ
ト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターをバッファ溶液で希釈し、ヒト胎盤リボヌ
クレアーゼインヒビターが活性状態に再生するのに十分な時間維持することを含
む方法。
226前記バツフア溶液が50mMトリス−MCI、 5+*M EDTAお
よび0.5mM DTTを含み、かつそのpHが約7.5である請求の範囲2
1記載の方法。
23、前記希釈を1部の尿素に対し少なくとも20部のバッファの1 割合で
行う請求の範囲21記載の方法。
24、請求の範囲18記載の方法で、さらに可溶化したヒト胎盤リボヌクレアー
ゼインヒビター溶液を遠心して不溶性物質を除去することを含む方法。
25、前記可溶化したヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを約10℃から2
5℃の温度範囲で希釈する請求の範囲21記載の方法。
26、前記バッファ溶液のpHが約6.5と約8.5の間にあり、かつさらに0
.5mM程度のDTTを含んでいる請求の範囲21記載の方法。
27、前記バッファ溶液が水活性剤を含む請求の範囲2】記載の方法。
28、前記水活性剤がスクロースおよびグリセリンからなる群から選ばれる請求
の範囲27記載の方法。
29.1情求の@1川2j記載の可溶化および再生したヒト胎盤リボヌクレアー
ゼの精製方法であって、
a)請求の範囲21の再生ヒト胎alJボヌクレアーゼインヒビターを吸着カラ
ムに導入し、がっ
1))吸着物質に結合した?−; 性ヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを
溶出する、
上記a)および【))の工程を含む方法。
30、ヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターをコードする1、 (i kb以
下のDNA配列。
31、第3−3部図に示したヌクレオチド配列を有するヒト胎盤リボヌクレアー
ゼインヒビターをフードするDNA配列。
32、実質的に純粋な組換えヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターで以下の性
質:
a)分子量:51.(100ダルトン、およびb)阻害型:非競合的
を有するもの。
1 :(、不活性型のヒト胎盤リボヌクレーr−ゼインヒビターを中部する方法
であって、
a)バッファ溶液に不活性胎盤リボヌクレアーゼインヒビターの産生を誘導した
細胞を懸濁し、
b)細胞溶解によりその細胞膜を破壊し、C)ステップ!))の溶液からヒト胎
盤リボヌクレアーゼインヒビターのベレットを遠心により得、かつ(1)遠心し
たヒトIMF mリボヌクレアーゼインヒビターのベレットから上清をデカンテ
ーションにより除去する、1記a)〜b)の工程を含む方法。
34、請求の範囲33記載の方法で、■程a)のサスペンションに十分量のりゾ
チームおよびSDSを加えて細胞膜を破壊し、かつ約4℃、約I7.OOOXg
で遠心を行う方法。
35゜不活性型のヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを可溶化、 する方
法であって、
a)原料から不活性ヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを単離し、かつ
b)不活性ヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターをバッファ溶液およびその溶
液内でポリペプチド鎖を分離し得る化学試剤を合せる1、
上記a)およびb)の工程を含む方法。
36、前記バッファが50mMトリス−Hc7!、5mM EDTAおよび0
.5mM DTTを含み、かつそのpH4ttが約7.5である請求の範囲3
5記載の方法や
37、前記化学試剤が約4M程度の濃度の尿素である請求の範囲35記載の方法
。
3日、不活性型のヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを活性化する方法で、
単離し、かつ可溶化したヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターをバッファで希
釈し、ヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターが活性状態に再生するのに十分な
時間維持することを含む方法。
39、前記ハフ 77溶液が50部M)’JスーHCj!、5mM F、DT
Aおよび0.5a+M DTTを含み、かつそのpif値が約7.5である請
求の範囲38記載の方法。
40、前記希釈が1部の尿素に対し、少なくとも20部のバッファの割合いで行
なわれる請求の範囲38記載の方法。
41、請求の範囲38記載の方法で、さらに可溶化したヒト胎盤すボヌクレアー
ゼインヒビターを遠心し、不溶性物質を除去することを含む方法。
42、前記可溶化ヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを約10’Cから25
℃の温度範囲で希釈する請求の範囲38記載の方法。
43、前記バッファ溶液のpHが約6.5と約8.5の間にありかっ、さらに0
.511IM程度のDTTを含む請求の範囲38記載の方法。
44、前記バッファ溶液が水活性剤を含む請求の範囲38記載の方法。
45、前記水活性剤がスクロースおよびグリセリンからなる群から選ばれる請求
の範囲44記載の方法。
浄書(内容に変更なし)
明細書
組換えヒト胎盤性リボヌクレアーゼインヒビターおよびその製造方法
R■Ω背員
1、技術分野
本発明は組換えDNA技術に関する。特に組換えヒト胎盤性リボヌクレアーゼイ
ンヒビターをコードするcDNA遺伝子配列、この遺伝子を含むベクターおよび
該cDNA遺伝子を含む宿主の作成に関する。
2、背景技術
組換えDNA技術の発展を通して基本的にどの生物由来のDNA配列も異11宿
主において増殖するためのプラスミドまたはウィルスベクターに藺草にクローン
化できるようになった。この形状にして!jr D N Aの配列、構造、コー
ド容量またはその他の性質を研究し得る。またこれはサンプル中の相補配列の検
出、修正型の遺伝子産物の生成、新しい生物への挿入による生物機能の調節など
種々の用途に使用し得る。
組換えDNA (rDNA)技術の出現は抗体プローブを用いた相補DNA (
cDNA)のコード配列の単離も可能にした。ヤング(Young) 、R,A
、およびR,W、デービス(Davis) 、Proc。
Natl、^ead−Sci、υ、S、A、80.1194−1198 (19
83)。
このシステムはどの生物のDNA由来のポリペプチド上の抗原決定基(エピトー
プ)でも最も良(検出し得る特性を有する。このシステムを用いてゲノムまたは
cDNA配列をうまく単離するにばcDNAライブラリーおよび適当な性質をも
つ抗体プローブの両方が必要である。ミエレンドルフ(Mierendorf)
、ロノイート(Robert) C、等、1抗体による〔ラムダ)gtllライ
ブラリーのスクリーニングによる遺伝子の単*’分子クローニング技術ガイド(
Guide to Mo1ecular Cloning Technique
s) 、ユ」じシ458−469 (1987)。この技術を使用して特定の
たんばく譬をコードする遺伝子を単離し、これに対する抗体を作る。しかしこの
技術を用いた遺伝子の単離は決して保証されない、たとえば求められている構築
物が宿主細胞、一般には大腸菌を殺してしまうことが分る場合がある。また特に
大腸菌内で合成されるときたんばく質に炭水化物が付加している場合、主に目的
たんばく質の炭水化物部分に対する抗体が生成することによりその遺伝子の単離
が困難になる場合もある。このような場合、この抗体は検出に使用できない。さ
らに複雑なことにはイムノスクリーニングフィルター上の弱い陽性体の出現があ
る。この弱陽性体は免疫たんぽ(質請製物中の混入物に対する抗体により認識さ
れるたんばく質である。この弱陽性体は目的のたんばく質と免疫原性を共有する
別のたんばく質であることもある。
目的たんばく質がクローン化されたという確信は大腸菌内で合成された組換えた
んばく質の活性に依存するしかしこれは多くの真核性たんばく質が大腸菌中では
不正な折りたたみ型、不溶型および不活性型として合成されることから不可能な
ことがよくある。
ヘス(Hoess) 、 A、等、“イオン交換樹脂を用いた全細菌溶菌物から
の可溶性で生物学的活性のある組換えたんばく質の回収”、Biotechno
logy、6. 1214−1217 (1988)。
不活性不溶性たんばく質は可溶化され、かつ活性な形に再生され得る場合がある
。しかし活性型たんばく質の効率的回収に必要な条件の決定には再生プロセスに
影響し得る多くのパラメーターを至適化する実験が必要である。マーストン(M
arston) 、 F、A、O。
“大腸菌内で発現される真核性ポリペプチドの精製”、DNAクローニング、第
m巻、実際的方法、第4章、D、 M、グローバー(Glover)編、IRL
プレス版、1987およびここに引用されている参考文献参照。このように特定
のたんばく質をコードするクローン化遺伝子のテストは実験を始めるまでは予測
できない多くの因子に依存する。
一般にcDN八クワクローンなわちたんばく質に対するRNAの情報に相当する
二本鎖DNAの単離は第1に目的たんばく質の十分な精製およびウサギのような
適当な動物での該たんばく質に対する抗体の発現に関すると考えられている。次
のステップはその抗体を免疫プローブとして使用しそのようなたんばく質が発現
されている組織のcDNΔライブラリーをスクリーニングすることである。cD
NAライブラリーは通常バクテリオファージラムダベクターで構築され、特に抗
体プローブがスクリーニングに使用可能な時はバクテリオファージベクターラム
ダgtllで構築される。これはラムダgillが発現ベクターであるためで、
融合たんばく質が大腸菌ベータガラクトシダーゼ、天然の大腸菌酵素およびcl
)NA挿入物由来のたんばく質の間で形成されることを意味する。ジェンドリサ
ク(Jendrisak) 、 シェリー(Jerry) 。
等(+987) “〔ラムダIgtlOおよび〔ラムダ)gllへのcDNA
のクローニング”、「分子クローニング技術ガイド」(Guide to Mo
1ecular Cloning Lecl+n1ques) 、 152.
359−371 <1987)。I?NAのDNAコピー型として存在する
目的たんばく質の遺伝子もラムダgill中大腸菌プロモーターのコントn−ル
下に存在する。
目的たんばく質をコードする組換えバクテリオファージを大腸菌に感染したとき
、いくらかの組換え融合たんばく質が産生され、そのバクテリオファージのプラ
ーク中細胞溶解により細胞から放出される。このたんばく質をニトロセルロース
フィルターに取り上げ、目的たんばく質に対する抗体でそのたんばく質を検出す
る。
このスクリーニング操作を外来遺伝子をもつ均一なファージプラークが得られる
まで反復する。それがらこの遺伝子をゲノム中のDNAとは独立に複製し得る小
さな環状DNAであるプラスミドにサブクローニングし発現させる。
この方法をヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビター(PRI)に応用した。ブラ
ンクバーン(’Blackburn) 、 ビータ−(Peter) 。
等、“ヒト胎盤由来のりボヌクレアーゼインヒビターゝ、TheJournal
of Biological Chemistry 、 252/ 16.
5904−59]0 (1977)、ブランクバーン(Blackburn
)等は可溶性PRIの調製法を公開した。ここではイオン交換およびアフィニテ
ィークロマトグラフィーを組合せて4000倍に精製された。
PRIは分子量約50.000の酸性たんばく質であることが分った。
天然のPRIはRNAの分解を触媒する酵素リボヌクレアーゼ(RNa5e)を
特異的に阻害するヒト胎盤から単離されるたんばく質である。それは巾広いRN
a5eにしっかりと結合することにより機能し、RNAの保護に強いRNase
阻害が必要とされる場所で非常に有効である。PRIは研究での応用やその他の
用途に非常に期待されるたんばく質である。このたんばく質の生理学的役割はま
た明確ではないが最近のデータはこのたんばく質の生体内での役割は血管発育の
調節であるらしいことを示している。シャピロ(Shapiro) 、 ロバ
ート(Robert)およびパート(Bert) L 、バリー(νallee
)、 “ヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターはアンギオゲニンのアンギオ
ゲニン活性およびリボヌクレアーゼ活性の両方を阻害する’Proc、 Nat
l、 Acad、 Sci、USA、 84,2238−2241 (19
87)、シャピロ(Shapiro)およびバリー(Va−11ee) ハP
RIとアンギオゲニンの関係を明らかにした。彼等の実験結果はPRIおよび関
連するインヒビターがHT−29ヒト:アデノカルシノーマ細胞由来の血管誘導
たんばく質アンギオゲニンの生体内調節に関与していることを示している。ヒト
PRTはアンギオゲニンの生物学的および酵素活性の両方を阻害することが分っ
た。したがってアンギオゲニン/PRIの相互作用が機能的に有意であることが
確認された。腫瘍転移、糖尿病性網膜症(diabetic retinopa
thy)およびリューマチ関節炎を含む多くの病気で起こる病理学的血管形成状
態を作る上でのアンギオゲニンの関与のためPRIとの強い相互作用およびPR
Iによるアンギオゲニンの阻害は潜在的にこれらの病気を治療する有効な方法と
なり得るであろう。したがってPRIは重要な機械学的、生理学的、医薬的およ
び、または治療に適した特性を有している。またこのたんばく質の別の機能も発
見されてくるであろう。
動物における該たんばく質PRIの役割を研究するためにはヒト胎盤源由来の調
製物中に存在する不純物を含まない純粋なPRIを必要とする。これらの不純物
は哺乳類たんばく質、おそらくブリオン(prions)および哺乳類DNAで
あり、またその一部はHIVおよび肝炎ウィルスなどウィルス由来のものである
。残念なことに自然界から十分量の精製たんばく質を抽出するには比較的に高い
コストがかかる。したがって基本的に不純物を含まない大量で廉価なヒ)PRl
源が必要である。
光里■旦!
本発明に従うと不純物を含まないヒトPRIのクローン化活性遺伝子産物を有用
量得ることができる。この操作にはヒトPRIサンプルから開始するヒ)PRI
をコードする天然遺伝子の単離、クローン化遺伝子に関するDNAライブラリー
のスクリーニング、ヒ)PRIプラスミド構築物の形成、宿主細胞へのプラスミ
ド構築物の導入および細胞溶解と遠心によるヒトPRIたんばく質の単離のステ
ップを含む。
また本発明は単離したPRIの精製、可溶化および再生法にも関しており、これ
らには上述の方法で得た粗PRIの遠心によるヒ)PRIの精製、化学試薬によ
るヒトPRHの可溶化および可溶化PRIと十分量のバンファとの混合によるヒ
トPR■の再生が含まれる。
また本発明にはヒ)PRIをコードする挿入DNA遺伝子配列を含むベクター、
ヒトPRIをコードする挿入DNA遺伝子配列を含むベクターに適合しこれを含
む宿主、および分子量約51,000ダルトンの実質的に純粋な組換えヒ)PR
lたんばく質が含まれる。このベクターにはたとえばヒ)PRIをコードする外
来遺伝子配列を含むプラスミドDNA鎖が含まれる。
さらに本発明には宿主細胞、プロモーター、および該プロモーターのコントロー
ル下にあるヒトPRIをコードする外来遺伝子配列を含むヒ)PRIを発現し得
る組換え宿主細胞が含まれる。
さらに本発明に従かい組換えヒトPRIをコードする遺伝子配列が決定された。
さらに本発明の目的、特徴および利点は以下の詳細な説明および図式から明らか
となるであろう。
凹皿■H巣fk所
第1図はプラスミドpGEM@−7Zf (+)の部分的制限部位および機能マ
ツプを示している。
第2図は挿入したPRIコード遺伝子配列を有するブラスミVpGEM@−7Z
f (+)の部分的制限部位および機能マツプを示している。
第3図〜第3C図はヒトPRIをコードするクローン化遺伝子のヌクレオチド配
列を示している。
第4図は挿入したPRIをコードする遺伝子配列を有し発現するよう作成された
pBR322プラスミドの部分的制限部位および機能マツプを示している。
主夙■毘旦呈に所
本発明はヒ)−PRIをコードする遺伝子を得る方法、該遺伝子産物の発現方法
および組換えヒ)PRIの精製および再生方法に関する。PRIはPRIたんば
く質をコードする遺伝子を含むプラスミドを有する宿主細胞から得られる。また
ヒトPRIの遺伝子のDNA配列も示されている。
本発明の重要な特徴には不活性組換えPRIO単離、組換えPRIの可溶化およ
び可溶化組換えPRIの活性化が含まれる。
宿主細胞に組換えPRIをコードする遺伝子を導入するのに種々のベクターを使
用し得る。使用するベクターにはpGEM@−7Zf (+) 、pBR32
2、PA3、pBcl 2B1、pGPD−2およびこれらの誘導体などの種々
のプラスミドおよびラムダgtll、T7およびこれらの誘導体などのバタテリ
オファージが含まれる。
典型的宿主細胞には大腸菌などの原核生物およびイーストなどの真核生物の両方
が含まれる。ベクターおよびそのプロモーターのコントロール下のPRIをコー
ドする外来遺伝子配列と合せた宿主細胞はヒトPRIを発現し得る組換え宿主細
胞を形成する。
組換PRIはいくつかの性質で特徴づけられる。
a)分子量:sl、oooダルトン
b)阻害型:非競合的
さらに本発明の組換えPRIはいくつがの特徴で天然のPtと区別される。たと
えば天然のPRIとは異なり組換えPRIのN末端アミノ酸は特定される。さら
に天然のPRIとは異なり組換えPRIは阻害を受けずかつアセチル化されるこ
ともない。さらに組換えPRIをコードする遺伝子には哺乳類DNA、プリオン
およびHIVなどの潜在的に有害な物質を含まない。
不活性組換えPRIは宿主細胞中封入体として存在する。一般的に封入体は密に
詰った顆粒状たんばく賞である。宿主細胞からPRIを単離するためその細胞膜
を破壊しなければならない。いくつかの細胞溶解技術が使用し得るが好ましい方
法には適当量のりゾチームの使用とそれにつづく遠心およびドデシル硫酸ナトリ
ウム(SDS)による二次処理が含まれる。この方法で溶液として約0.1%の
可溶性活性PRIと99,9%の不溶性不活性PRIが生ずる。不溶性たんばく
質は遠心により粗不活性たんばく質として除去する。このたんばく質はさらにバ
ッファサスペンション/遠心法で精製する。
不活性PRTたんばく質を単離精製した後これを可溶化、すなわち溶液に入れた
。可溶化はまず好ましくは溶液中でポリヌクレオチド鎖を互いに分離させるよう
な化学試薬を含むバッファ液中で開始する。有用な化学試薬には尿素、塩酸グア
ニジンおよびSDSが含まれるが尿が好ましい。使用前、この尿素溶液は遠心し
て望ましくない細胞分解物を除去することが好ましい、この可溶化ステップは比
較的短かい時間、すなわちせいぜい30分間で行うべきである。不活性PRIと
化学試薬を合せる時間と活性PRIの最終収量の間には逆比例関係があることが
分った。
活性化ステップにはPRIを含む溶液をバッファ溶液で希釈し活性状態を再生す
るのに十分な時間維持することが含まれる。活性化状態にはいくつかの因子が重
要である。たとえば希釈ステップは比較的素通く、すなわち2分以内、好ましく
は30秒以内で行うべきである。このバッファ溶液のpiは約6.5〜約8.5
の範囲内でなければならず約7.5であることが好ましい。またバッファ溶、液
にはグリセリンまたはスクロースのような活性剤を含めることが有効である。バ
ッファ溶液中に十分量の活性剤を存在させると1)R1たんばく質再生能を増加
させ得ることが発見された。また約1oosのバッファ溶液に対してPRI溶液
約1部の希釈率力月月(1再生を助ける上で最適であることが分った。
溶液希釈間約10℃〜25℃の温度に少なくとも8時間、好ましくは8〜18時
間静置しなければならない。この条件下でI+旧たんばく質が再生されI’R1
分子の約7%が活性となる。
以下の実施例はヒトPR■をコードするクローン化遺伝子の生成法および活性組
換えヒトPRIの生成法の説明のために示されヒ) P RIの遺伝子を含むラ
ムダgLllクローンの単離ヒl−P RIの遺伝子をクローン化する前に実質
的に純粋な天然のヒ)PRIたんばく質を入手しなければならない。このヒトP
RIたんばく質は精製法の説明のため参考として本明細書で引用しているブラ
ックバーン(旧ackburn)等(上述)の方法に従って調製する。簡単に云
うとヒト胎盤からの可溶性リボヌクレアーゼインヒビターはブラックバーン(旧
ackburn)等(上述)により示されたイオン交換およびアフィニティーク
ロマトグラフィーの組合せにより4.000倍に精製し得る。
天然源からのI’RIたんばく質を、ブラックバーンら(上述)に記載の方法に
より見掛は上向−性を示すまで精製した。このたんばく質はさらにD E A
EセファロースCL−(ir3への結合と勾配溶出により精製され、ゲル分析で
は明確に現れない機能性混入物が除去される。
実験動物のニューシーラント白ウサギを精製PRIたんばく質1mgで免疫化し
、つづいて二次免疫化を行った後10週間飼育した。バタテリオファージラムダ
gtll中のヒト胎盤の市11JcDNAライブラリー(クロンチク社、パロア
ルト、カリホルニア)をプロトプロットイムノスクリーニングマニュアル(プロ
メガ社、1987) (参考として本明細書で引用している)にリストしであ
る方法に従ってスクリーニングした。簡単に云うとこのライブラリーをプレート
当り50,000プラークの密度で大腸菌Y]、090(rマイナス)採土にブ
レーティングし、その10枚のプレート計500,000個のプラークをスクリ
ーニングした。強い陽性を示すプラークを同定した。
このプレートに予めイソプロピル−ベーターD−チオガラクトピラノシド(IP
IG)に浸したニトロセルロースフィルターを乗せた。フィルターへのたんばく
質の吸着につづいてそのフィルターを持ち上げ、フィルター上のたんばく質結合
部位の残りを1%v / vウシ血清アルブミンを含むバッファ中でインキュベ
ーションすることによりブロックした。次にこのフィルターをウサギの抗体のバ
ッファによる1000倍希釈物に浸し、約30分間室温で緩やかに振盪した。こ
のフィルターをバッファで3回洗浄し市販のヤギ抗つサギIgGアルカリホスフ
ァターゼ結合体(プロメガ社)の1ニア500希釈物に浸した。この“二次抗体
”はフィルター上のPRI融合たんばく質に結合した一次抗体の存在を検出する
。二次抗体存在下での室温30分間のインキュベーションの後、フィルターをバ
ッファで3回洗浄した。アルカリホスファターゼの基質溶液を加え発色させた0
強い陽性を示すプラーク1個が50,000個のプラークのスクリーニングから
観測された。
強い陽性のプラークを特定のファージが純粋となるまでプラークの切り出しとブ
レーティングを行うことにより均一となるまで精製した。
推定上のPRI遺伝子をもつ組換えラムダファージ由来のON八を市販のファー
ジアブソーベント(ラムダソーブ、プロメガ社)を用いた免疫沈殿法により精製
した。ファージDNAの側限分析は単一の1.6キロベース(kb)挿入物の存
在を示した。この挿入物は酵素EcoRIによる消化でファージDNAから除去
し肖た。
PRIたんばく質はそれをコードするのに1.4 bpの遺伝子を必要とするの
でこの挿入物は全PRfil!I伝子を担うのに適した大きさである。一般に真
核生物のメツセンジャーRNΔはたんばく質コード配列に必要な大きさよりも長
いが、これは5′非翻訳領域、3′非翻訳領域およびボIJ A領域により増加
していることによる。
実施例1でPRI遺伝子を単一のEcoRIフラグメントとしてラムダg(11
から取り出した。それゆえこのフラグメントを直接プラスミドpGEM■−72
F(+)(プロメガ社)にザブクローニングすることにした。第1図にはプラス
ミドpGEM@−’izr<+>を示した。このフラグメントをp G EM@
−7Zr(+)プラスミドにザブクローニングすることにより、この111人物
の正しい読み枠の発現ができた。
pGEM■−’tzr<+>プラスミドのEcoR1部位における読み枠はバク
テリオファージラムダgillのEcoRIaK位のものき同じである。したが
って、もしcDNAのコード配列がラムダg 1. I 1で発現されるならば
pGEM@−72r (+)プラスミド中でも発現されるであろう。
このフラグメントを正しい方向でベクター中に挿入したとき、このプラスミド上
のプロモーター、すなわちlacプロモーターはPRI挿入物の発現を誘導する
。PRIたんばく質に付いているのはベータガラクトシダーゼの最初のアミノ酸
敗残基、pci:h@−72f(+)プラスミド中の多重クローニング領域およ
びPRIたんばく質のATGの前にある挿入物中の5′非コード領域によってコ
ードされる余分のアミノ酸である。
EcoRI PRI挿入物をもつバタテリオファージラムダgtllをEco
RIで消化し、マニアチス(Maniatis)等、(分子クローニング、ラボ
ラトリ−マニュアル、(1982)、コールドスプリングハーバ−、ラボラトリ
−プレス版、コールドスプリングハーバ−、ニエーヨーク)の標準クローニング
法に従いp G E M @−7Zf(+)プラスミドにサブクローニングした
。この組換えプラスミドの地回として第2図を示す。
実施斑主
GEM@−7Zf (+)7ラスミF (7)PRI □)遣1pGE
M@−72f (+)プラスミドに移したとき、この挿入物は発現の読み枠の
状態にある。すなわちこのプラスミドのEcoR1部位における発現読み枠はラ
ムダgtll中のEcoRI部位の発現読み枠と同じである。それゆえ、このP
RI融合たんばく質は直接大腸菌中で産生され得る。pGEM■−7Zf(+)
プラスミドのlacプロモーターの誘導による発現の誘導につづいて約60,0
00ダルトンの見かけの分子量をもつ融合たんばく質をプローブとして天然のP
RIに対するウサギ−次抗体を用いたウェスタンプロット分析(トービン(To
ivbin)、 H,等、Proc。
Natl、 Acad、 Sci、 U、S、A、 76、 4350 (1
979) )により検出した。
生成する融合たんばく質は天然のPRIよりもいくぶん大きいことが期待される
。事実この場合もこのことが観察され、PRIの全コード領域がこのEcoRI
挿入物中に存在しているという仮定と一致した。
1也
ウサギ 7、 ・r″ におけるPRIたんばく のPRI挿入物のpGEM
@−72f (+)へのクローニングの後、このベクターはベクター上のSP
6プロモーターを用いたインビトロでの挿入物からのRNAの合成に使用可能で
ある。 RNAはこのプロモーターから合成され、ウサギ網状赤血球溶解物のプ
ログラムに使用される。天然のPRIたんばく質の大きさをもつ51.000ダ
ルトンのたんばく質が合成された。再びこの結果は全PR1コード配列がこのク
ローン上に含まれていることを示している。
実施1i
工OEMの−IZr(+>7ヲノじL白払盆揮入匂!シ=ゴ乙と2ヱ久
Pt遺伝子挿入物の5′および3′末端の最初のシーケンシングはpGEM@−
72f (+)プラスミド中のクローンで行った。このシーケンシングデータ
はEcoRIクローニング部位の数ヌクレオチド下流のATGコドンの存在およ
びクローニングされた遺伝子の3′末端にある長さ36残基のポリ人テールの存
在を示した。実施例4に従がって産生された融合たんばく質の大きさから、Pt
たんばく質コード配列の論理的開始点はシーケンシングクローン中に見い出され
る最初のATGコドンであると結論し得る。
さらにシーケンシングデータは市販の欠失システム(イレーズ・ア・ベース(l
irasp、−a・1eased)システム、プロメガ社)を用いt、−pGE
M@−7Zr (ト)クローンの連続的エキソヌクレアーゼ1■欠失により得ら
れた。エクソヌクレア−・ゼ111は5′突出端または平滑端からDNAを特異
的に消化し、一方3′側は4塩基突出のまま残すのに用いられる。この酵素の消
化速度一定性はその反応物から部分標本を取り出すことにより所定の間隔で欠失
を生じさせ得る。この戦術で実質的にクローン化挿入物の全ヌクレAチド配列を
生成させた。このようにしで得たヒトpRiのクローン化遺伝子のヌクレオチド
配列を第3−3G図に示す。ここには誘導されたそのたんばく質の゛7ミノ酸配
列を含めた。
もしヒトPRIのクローン化遺伝子のヌクレオチド配列が与えられれば、cDN
Aライブラリーのハイブリダイゼーションによるr’R1mm壬子jlt離を可
能にするハイブリダイゼーションプローブの構築するのは本発明の範囲内となる
。
遺伝子産物に結合した融合部分をもたない天然配列のたんばく質を合j&するた
め、クローンのシーケンシングで見つかったrT? 初のΔTGコドンは天然の
翻訳開始コドンであると仮定した。原核性リボゾーム結合部位をΔ′I’ G開
始部位から6〜8塩基の場所に挿入しその開始部位が大腸菌内で機能するように
した。他の構築物のデータから8個の余分なアミノ末端アミノ酸をもつI’RI
キメラたんばく質は調節可能な大腸菌プロモーターから発現するとき致死的であ
るようだ。したがってスダシア(SLurlicr) F、 ライリアl−(
W i I I iam)およびバーバラ(口arbara) A、モフ7”/
ト(MollaLL) (“りrJ−ン化遺伝子を選択的レベルで発現させる
ためのバタテリオファージT7RNAポリメラーゼの使用”、J。
Mol、 1liol、 189. l l :3−130 (1!38G)
)が述べているようにT7プロモーターを有するI) RI Ell壬子誘導
することにした。
この構築物の完成後これを′r 7 RN Aポリメラーゼを欠く大腸菌宿主内
で増111シた。したがってこの遺伝子はそのRNAポリメラーゼを発現する宿
主に移されるまで発現しない。このような発現システムが描案されてきており(
スクジア(SLudier) ’4上述、およびローゼンベルグ(Ro9cnb
erg)、アラン(^fan)、 I−1,等、”T7RNΔポリメラーゼによ
るクローン化DNAの選択的発現のためのベクター”Gene、5G、125−
135 (1987))また基本的に本章で行なわれている。
好ましい構築物ではりボゾーム結合部位およびATGコドンの前の領域およびシ
ャインダルガルノ配列の前につづく非翻訳リーダー配列はバクテリオファージエ
フ遺伝子IO、リーダーおよびリボゾーム結合部位に由来している。さらに′I
゛7プロモーターがこのRN Aを生産するために存在する。
ラムダg【11山来のr’RI遺伝子のpGEM@ 7Z r (+)プラス
ミドへの移行はこの遺伝子がこのプラスミド中の多重り[1−エング制限酵素部
位に隣接していることがらl+広いクローニング戦術を切り開いた。
PRI遺伝子を13aml−11−ΔaLIIフラグメントとして切り出しプラ
スミドベクターpI3R322のこれら2つの部位の間に入れた。ローゼンベル
グ(Rosenberg)等(上述)によって示されかつ合成オリゴヌクレオチ
ドとして合成された配列の1゛7ターミネーターをその遺伝子の後のX ha
IおよびAaLIJ部位の間に挿入した。
X ba 1部位はBam1l l−ΔaLLI7ラグメントのPRI遺伝子の
移行の際にpGEM@−7Zf (+) リンカ−から誘導されたものである
。
合成オリゴヌクレオチドばT7プロモーターおよび遺伝子105′非翻訳配列お
よび遺伝子1oシヤイン・ダルガルノ配列を含むものを合成した。
このヌクレオチドをクローンのBaIIIH■およびBstX 1部位の間のP
RI遺伝子の始めに挿入した。PRI挿入物の始めの配列分析で仮定される遺伝
子配列の第3番目のコドンの後にBstX I部位が存在することが明らかにな
った。BstX Iはコード配列を切り出すのでこれらのアミノ酸を置換するよ
う設計した。最終的構築物を第4図に示した。これは大腸菌で発現するように作
製されたプラスミドpBR322中のPRI遺伝子を含んでいる。
この合成構築物中のPRI遺伝子を発現するため第4図に示したプラスミドをT
7RNAポリメラーゼを産生ずる大腸菌株の中に入れた。この株はスタツプ(S
tudier)等(上述)およびローゼンブルグ(Rosenburg)等(上
述)の方法に従って構築した。大腸菌JM109株を野生型ファージラムダで溶
原化した。この株をラムダベクターのBamHI部位に挿入したT7RNAポリ
メラーゼの遺伝子をもつ組換えラムダファージ(ラムダD69−T7)怒染のた
めの宿主として用いた。T7RNAポリメラーゼの遺伝子を大腸菌JM109−
DE3株の染色体に挿入した。このクローンを1990年2月21日ア、メリヵ
ン・タイプ・カルチャー・コレクション(12301バークローンドライブ、ロ
ックビル、メリーランド20850)に受理番号68230号として登録された
。
この培養物を光学濃度Jとなるまで増殖させ、IPTGで誘導した。産生された
PRIたんばく質は細菌たんばく質のポリアクリルアミド電気泳動(PAGE)
でモニターしくレムリ(Lae■11)。
U、 K、 Nature (ロンドン)、227,680 (1970)
、つづいてウェスタンブロッティング(トウービン(Towbin)、 H,等
、上述)およびPRIたんばく質に対するウサギ−次抗体による検出を行った。
この分析でIPTGによるPRI培養物の誘導および4時間培養後培養物1リッ
トル当り約40+gのPRIが合成されたことが示された。
大施拠工
腸 JM109における活性PRIの産生実施例6で述べたPR’Iプラスミド
をもつ大腸菌JM109−DE3は特定のレベルの活性PRIたんばく質を産生
じ得る。はとんどのたんばく質は不活性でかつ不溶性の形で合成されるけれども
全PRrたんばく質の約O01%は可溶性でありかつ活性である。活性PRIた
んばく質は結合し7たR Na5eを含むアフィニティーマトリクスへのバッチ
吸着を用い遠心したフレンチプレス化溶解物から精製する(スニープス(Sco
pes) + ロバート(Robert)K。
“たんばく質の精製原則と実際”2版、27.1987)。この方法で回収した
PRIはゲルによる分子量が天然のPRI、ブラックバーン(Blackbur
n)等(上述)およびブラックバーン(上述)により報告されている非グリコジ
ル化たんばく質と同じであり、かつ精製した天然産物とほぼ同じ比活性を有して
いる。
大腸菌中で産生されるPRIたんばく質のほとんどは不溶型として合成されるの
で活性組換えPRIたんばく質を生産する経済的方法を見つけるためまず不溶性
物質を可溶化し活性型に再生しなければならない。
叉盪燃工
大盪皿工匹プ1j二lり におけるPRIたんばく の産pTTQベクター
中の強力な宿主プロモーターpTacの制御下(スターク(Stark)、J、
J、 R,、Gene、 51. pp255−267゜1987)大腸
菌中で天然のPRlたんばく質が産生された。
PF?!挿入物をSph I −EcoRIフラグメントとしてpBR322か
ら取り出した。このフラグメントはPRI遺伝子の前に秀れたりボゾーム結合部
位を含んでおり、ベクターpTTQ19(アマ−ジャム)中のSpt+Iおよび
EcoRI部位の間にクローン化された。この構築物はビシストロンメツセージ
上のTacプロモーターによりPRI遺伝子が発現するよう設計されている。1
つのりボゾーム結合部位は1)TTQベクターに由来し、もう1つはPRI挿入
物に由来する。内部リボゾーム結合部位は大腸菌中でよく機能するので、融合た
んばく質ではなく天然のPRrたんばく質はこの構築物内に合成される。もっと
も高いレベルの可溶性で、かつ活性のあるたんばく質を与える宿主をさがすため
この構築物をいくつかの様々な大腸菌に入れた。テストした宿主には大腸菌C6
000、JM109、NM522、BSJ 72、B121およびHBIOIが
含まれる。少な(ともいつくかの可溶性で活性のあるPRIがテストした各宿主
で産生された。
実施上j
大男1に膚刃邊Ptた紐ざ−仝lユ況誉PRIたんばく質は天然たんばく質のア
ミノ酸分析により分子当り32個のシスティンをもつことがら多くのジスルフィ
ド結合を存するであろう。これらの結合は細胞質の還元的環境下では正しく形成
されていない可能性が高い。それゆえより酸化的条件下でジスルフィド結合が起
こるように細菌の細胞周辺腔にこのたんばく質を分泌させるよう設計した。PR
I遺伝子の開始部位の前にある大腸菌ompAたんばく質のシグナル配列をコー
ドする合成オリゴヌクレオチド(モバ(Movva)、N、 R,等、 J、
Mo1.旧o1゜1.43 pp、317−238.1980)を付加するこ
とによりpBR322−PRMを修正した。これらのリーグアミノ酸はたんばく
質を分泌させるためのものであり、このたんばく質が細胞から分泌される際に大
腸菌のシグナルベブチターゼにより切断される。この構築物においてT7プロモ
ーターはpBR322−PRIにおけるのと同様にPRI遺伝子の転写のために
働きつづけるが、omp Aシグナル配列が最初に作られる。結果的にPRIが
正しくプロセシング(シグナル配列の除去)を受は細胞から分泌されることが示
された。分泌したPRIたんばく譬は活性がないことが分った。さらにたんばく
質レベルも細胞内で産生されるものの約10分の1で培養物1リツトル当りわず
か約4mgであ、った。
去鷹1(Ly
大届1国」仁どり丸iル立ヱ上ユ藷菟劣■拠ヒト組換えPRIに有用な発現ベク
ターを構築する際これらの構築物が宿主細胞に対して致死的に働くことでPRT
たんばく質の発現が不可能となる状態がいくつがあった。1つはベクターpTT
QQ中12個の余分なアミノ末端アミノ酸をもつPRI融合物の構築を企てた場
合であり、もう1つは分泌発現ベクターPI NilIN11Ioマスイ(M
asui) + Y 、等、“大腸菌における多目的発現クローニングベヒクル
”、“遺伝子発現の実験操作”、M、イノウニ(Inouye)[、アカデミツ
クブレス版、1983)中のPRIの発現の場合である。前者の場合、まずpT
TQ9をPstlで切断し末端をクレノーで平滑化したのちこのベクターを再び
ライゲーションした。pGEM@−72f (+)−PRIのPt挿入物をB
a+aHI −Sph Iフラグメントとして取り出し、Pst1部位を平滑化
したpTTQ9ベクターのBaaHlおよびEcoR1部位の間にクローン化し
た。5ailおよびKpnlによる切断とこれらの粘着末端のクレノー処理およ
びライゲーションでベクター上の強力なTacプロモーターからの融合たんばく
質の発現の読み枠に適合する場合にPRI遺伝子を位置させ得るであろう。しか
し最終構築物が得られなかったことからこの発現システムは非誘導条件下でさえ
致死量のPRI融合たんばく質を生成していると結論される。後になってこれと
同じ融合たんばく質は基本的にpBR322−PRIと同じ構築物においてT7
プロモーターの制御上生産し得るが、この場合はそのアミノ末端に余分の12個
のアミノ酸を組込むよう作製したクローンを用いていることが示された。発現シ
ステムにおける融合たんばく賞生産能の差はおそらく非誘導条件下の+、&シス
テムのより強い抑制によるものであろう。
分泌ベクターplN IIIollpAへのPRT挿入物のクロー化において
も致死が観察された。このPR1挿入物をBstXl−EcoR1フラグメント
としてpGEM@−72f (+)−PRIから切り出しEcoR1切断しリ
ン酸化したp IN I I IompAにクローン化した。このPRIフラ
グメントは2つの方向に挿入され、その結果ベクターのTacプロモーターに関
しPRI遺伝子が前後に位置するようになる。しかし、唯一観察される構築物は
PRI挿入物がこのプロモーターの後に位置するもので、従ってこの遺伝子の発
現は起こらなかった。先に述べた理由で前置きの構築物は致死的であるようだ。
大施■上上
で生産される\r PRIの° および口PRI生産を誘導された大腸菌内で生
成した不溶性PRIは以下のように回収し得る。
■、不活性PRIの生産を誘導された細胞を緩衝液に懸濁する。
適当な緩衝液は50mM)リスHCIl (pH7、5) 、5 mM fil
)TAおよび5MMDTTを含むT E S D ”r′!”バッファである。
ガスペンションは4(1(1m7!のバッファ溶液中一般には凍結状態の細胞約
20グラムを含むのが適当である。このプロセスのスケールを変える事は本発明
の範囲内にある。しかし1:20の比(細胞グラム数/バッファ容積+nj2)
を維持することが好ましい。
2、 この→ノスペンジョンを氷中約10分間激しく撹拌する。
3、細胞溶解により細胞膜を破壊する。lffIg/mj!の濃度で粉末リゾチ
ーノ・を加え(シグマ、■級)水中で30分間撹拌する細胞溶解法が好ましい。
撹拌間約41111の10%(v/v) ドデシル硫酸す) IJウムを加え、
再び水中で30分間撹拌する。
4、 この→J゛スペンジョンを約4℃で約20分間、約17.000 Xgで
遠心する。灰色の堅固な下層と、半透明で高粘性層および上清からなる二相ペレ
ット状態が得られる。
5、 上清をペレットから注意深くデカンテーションで分離しペレットだけを残
す。このペレットは粗PRIたんばく質である。
1、実施例IIの条件下バッファに実施例11で得た粗PR+ペレットを再懸濁
する。
2、 このサスペンションを約4℃、約20分間および17000×gで遠心す
る。遠心後高粘性層ができる。
3、遠心混合物から上清をデカンテーションする。
4、 ペレットを攪拌しながらバッファに再懸濁する。このバッファ溶液はペレ
ット20グラム当り400m6のTE5DTTであることが望ましい。このサス
ペンションを氷中約30分間激しく攪拌する。
5、 このサスペンションを約4℃、約20分間、およそ17.OOOXgで遠
心する。残ったペレットはうすい灰色をしている。
大施拠土主
上且土■可主囮
ペレットは以下のように懸濁し可溶化した。
1、最終ペレットを好ましくは200talのTE5DTTバッファに懸濁し水
中で約120分間攪拌する。乳白色のサスペンションが得られる。
2、 可溶化は好ましくは4Mはどの濃度で尿素を含むバッファ溶液中で開始す
る。バッファ溶液としてはTE5DTTが適当である。尿素溶液は360gの尿
素を含む800fflj!のTE5DTTであることが望ましい。
3、 可溶化したPRIは素速く攪拌しながら約10℃から25℃の温度で80
0mAのバッファ溶液に対し約200mAの割合で希釈する。この溶液を約3〜
5分攪拌するといくかの細胞破片を含むほぼ透明な溶液となる。
4、 使用前この尿素溶液は遠心して不溶性物質を除去するのが好ましい。遠心
は約4℃で約15分間、6000Xgで行う。上清は無色透明となる。この上清
が可溶化PRIを含んでいる。
大夾炎上土
旦尺上皇盟1止
この上清を1001のバッファ溶液に素速く希釈し、十分な時間維持してPRI
を活性状態に再生させる。このバッファ溶液は水活性剤10%(v/v)を含む
”l’E5DTTであることが望ましい。スクロースも使用できるが水活性剤と
してはグリセリンが望ましい。バッファ溶液のpHは約6.5〜約8.5の範囲
にあり、7.5であることが好ましい。
この溶液を室温に約8〜18時間放置した後、PRIたんばく1001中の再生
PRIはジエチルアミノエチル(DEAE)カラムリアクターで濃縮し得る。D
EAEカラムは再生r’R+を濃縮するだけでなくI’RIたんばく質の再生プ
ロセスを助ける点で有利であり、このことは本発明の利点となっている。代表的
カラムには流速30リットル/時間で使用するクツ(Cuno@) 3200D
EΔEカートリツジがある。以下に操作を示す。
1、 再生したI)R1をポンプでカートリッジに送り、0.5MNaCfを含
む′r1シ5 D ”ri’で溶出する。
2、カラムからの溶出液を少なくとも1mg/a+A’の濃度で共有結合したR
Naseを含むアフィニティ樹脂に通した。活性I’RIはRNaseに吸着し
、一方不活性で不正に再生した物質はこのアフィニティーカラムを素抜けしてし
まう。
3、 このアフィニディー樹脂から5mM DTTを含む0.05 M耐酸ナ
トリウムバッファ(pH5,0) +3M Na(:β溶液で活性PRIを溶
出する。この段階でPRIは基本的に純粋であり、1〕ΔGEで均一である。
4、 RNase混入が問題ならDEΔEセファロースCL−6Bへの結合と
濃度勾配溶出によりさらにPRIたんばく質から機能性不純物を除去できる。再
生および精製スデップによる細胞20グラムからのPRIの収量は約3百万ユニ
ツトである。
組換えたんばく質はその非保護のアミノ末端の存在で天然のたんばく質と区別し
得る。天然のPRIはそのアミノ末端がおそらくアセチル化で保護されているこ
とからそのアミノ末端から配列決定することができない。組換えたんばく質のた
んばく質配列決定で組換え体の非保護アミノ末端の存在が明らかになり、さらに
N末端のメチオニンが大腸菌中で除去されたことが示された。
本発明は代表例として本明細書に示されている特定の態に制限されるのではなく
以下の請求の範囲内での修正形を包含すると理解すべきである。
クローン化RNasin挿入物のヌクレオチド配列FIG、 3
TGAAGAGAAACGCTCAGATCCGCTTATTTCTGCCAG
TATATTTTG GACACTTTATAF工G、 3C
手続補正書(方式)
3,7.11
平成 年 月 日
1、事件の表示 平成2年特許願第506833号(PCT/US 901
02122)
3、補正をする者
事件との関係 出願人
名 称 プロメガ ニーポレイション5、補正命令の日付 自 発
代理権を証明する書面
国際調査報告
Claims (45)
- 1.ヒトの胎盤リボヌクレアーゼインヒビターをコードする組換えDNA遺伝子 配列を挿入したベクター。
- 2.ラムダgt11、T7、pGEM■−7Zf(+)、pBR322、pAR C7、pAS、pBC12BI、pGPD−2、pUCおよびこれらの誘導体か らなる群から選ばれる請求の範囲1記載のベクター。
- 3.請求の範囲1記載のベクターに適合し、かつこれを含む宿主。
- 4.大腸菌、イーストおよびこれらの誘導体からなる群から選ばれる請求の範囲 3記載の宿主。
- 5.前記DNA遺伝子配列を発現し得る請求の範囲1記載のベクター。
- 6.請求の範囲5記載のベクターに適合し、かつこれを含む宿主。
- 7.大腸菌、イーストおよびこれらの誘導体からなる群から選ばれる請求の範囲 6記載の宿主。
- 8.分子量約51,000ダルトンの実質的に純粋な組換えヒト胎盤リボヌクレ アーゼインヒビター。
- 9.ヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを発現し得る組換え宿主細胞で、 a)宿主細胞、 b)プロモーター、および c)該プロモーターの制御下にあるヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターをコ ードする外来遺伝子配列、以上a)〜c)を含む細胞。
- 10.前記外来遺伝子がcDNA配列である請求の範囲9記載の宿主細胞。
- 11.前記宿主細胞が大腸菌およびその誘導体からなる群から選ばれる請求の範 囲9記載の組換え宿主細胞。
- 12.ヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターをコードする外来遺伝子配列を含 むプラスミドDNA鎖。
- 13.前記プラスミドがpBR322、pARC7、pAS、pBC12BI、 pGPD−2、pUCおよびこれらの誘導体からなる群から選ばれる請求の範囲 12記載のプラスミド鎖。
- 14.クローン化した活性ヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを得る方法で あって、 a)ヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを含むヒトの胎盤サンプルを得、 b)見かけ上均一になるまでヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを精製し、 c)さらに工程b)の産物を濃度勾配溶出吸着カラムにかけてヒト胎盤リボヌク レアーゼインヒビターから混合物を除去し、d)ヒト胎盤リボヌクレアーゼイン ヒビターに対する抗体を作製し、 e)工程d)の抗体を用いてヒト胎盤組織のcDNAライブラリーのスクリーニ ングを行い、 f)工程e)のライブラリーからヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターの遺伝 子を単離し、 g)プラスミド中にヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターをコードする遺伝子 をサブクローニングし、ヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターからなるクロー ン化遺伝子産物が発現されるようなヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビター/プ ラスミド構築物を作製し、かつ h)工程g)のプラスミド構築物を増殖し得る宿主細胞中に該プラスミド構築物 を導入しヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを生産する、 上記a)〜h)の工程を含む方法。
- 15.請求の範囲14記載の方法で調製したヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビ ターの可溶化方法および再生方法であって、a)請求の範囲14記載の不活性ヒ ト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを単離し、 b)工程a)の不活性ヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを可溶化し、かつ c)可溶化したヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを希釈することによりヒ ト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを活性化する、 上記a)〜e)の工程を含む方法。
- 16.請求の範囲15記載の方法で、工程a)の単離プロセスに、a)バッファ 溶液中不活性ヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターの産生を誘導した細胞を懸 濁し、 b)細胞溶解によりその細胞膜を破壊し、c)工程b)の溶液からヒト胎盤リボ ヌクレアーゼインヒビターのベレットを遠心により得、かつ d)遠心したヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターベレットから上清をデカン テーションする、 上記a)〜d)の工程を含む方法。
- 17.請求の範囲16記載の方法で、十分量のリゾチームおよびSDSを工程a )のサスベンジョンに添加し、遠心を約4℃、約17,000×gで行う方法。
- 18.請求の範囲15記載の方法で、工程b)の可溶化プロセスが不活性ヒト胎 盤リボヌクレアーゼインヒビターをバッファ溶液およびその溶液中でポリペプチ ド鎖を分離し得る化学試剤と合せることを含む方法。
- 19.前記バッファが50mMトリス−HCl、5mM EDTAおよび0.5 mM DTTを含み、かつそのpHが約7.5である請求の範囲18記載の方法 。
- 20.前記化学試剤が約4M程度の濃度の尿素である請求の範囲18記載の方法 。
- 21.請求の範囲15記載の方法で、工程c)の活性化プロセスが可溶化したヒ ト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターをバッファ溶液で希釈し、ヒト胎盤リボヌ クレアーゼインヒビターが活性状態に再生するのに十分な時間維持することを含 む方法。
- 22.前記バッファ溶液が50mMトリス−HCl、5mM EDTAおよび0 .5mM DTTを含み、かつそのpHが約7.5である請求の範囲21記載の 方法。
- 23.前記希釈を1部の尿素に対し少なくとも20部のバッファの割合で行う請 求の範囲21記載の方法。
- 24.請求の範囲18記載の方法で、さらに可溶化したヒト胎盤リボヌクレアー ゼインヒビター溶液を遠心して不溶性物質を除去することを含む方法。
- 25.前記可溶化したヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを約10℃から2 5℃の温度範囲で希釈する請求の範囲21記載の方法。
- 26.前記バッファ溶液のpHが約6.5と約8.5の間にあり、かつさらに0 .5mM程度のDTTを含んでいる請求の範囲21記載の方法。
- 27.前記バッファ溶液が水活性剤を含む請求の範囲21記載の方法。
- 28.前記水活性剤がスクロースおよびグリセリンからなる群から選ばれる請求 の範囲27記載の方法。
- 29.請求の範囲21記載の可溶化および再生したヒト胎盤リボヌクレアーゼの 精製方法であって、 a)請求の範囲21の再生ヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを吸着カラム に導入し、かつ b)吸着物質に結合した活性ヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを溶出する 、 上記a)およびb)の工程を含む方法。
- 30.ヒト胎盤リボスクレアーゼインヒビターをコードする1、6kb以下のD NA配列。
- 31.第3−3C図に示したヌクレオチド配列を有するヒト胎盤リボヌクレアー ゼインヒビターをコードするDNA配列。
- 32.実質的に純粋な組換えヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターで以下の性 質: a)分子量:51,000ダルトン、およびb)阻害型:非競合的 を有するもの。
- 33.不活性型のヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを単離する方法であっ て、 a)バッファ溶液に不活性胎盤リボヌクレアーゼインヒビターの産生を誘導した 細胞を懸濁し、 b)細胞溶解によりその細胞膜を破壊し、c)ステップb)の溶液からヒト胎盤 リボヌクレアーゼインヒビターのベレットを遠心により得、かつd)遠心したヒ ト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターのベレットから上清をデカンテーションに より除去する、上記a)〜b)の工程を含む方法。
- 34.請求の範囲33記載の方法で、工程a)のサスベンジョンに十分量のリゾ チームおよびSDSを加えて細胞膜を破壊し、かつ約4℃、約17,000×g で遠心を行う方法。
- 35.不活性型のヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを可溶化する方法であ って、 a)原料から不活性ヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを単離し、かつ b)不活性ヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターをバッファ溶液およびその溶 液内でポリペプチド鎖を分離し得る化学試剤を合せる、 上記a)およびb)の工程を含む方法。
- 36.前記バッファが50mMトリス−HCl、5mM EDTAおよび0.5 mM DTTを含み、かつそのpH値が約7.5である請求の範囲35記載の方 法。
- 37.前記化学試剤が約4M程度の濃度の尿素である請求の範囲35記載の方法 。
- 38.不活性型のヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを活性化する方法で、 単離し、かつ可溶化したヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターをバッファで希 釈し、ヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターが活性状態に再生するのに十分な 時間維持することを含む方法。
- 39.前記バッファ溶液が50mMトリス−HCl、5mM EDTAおよび0 .5mM DTTを含み、かつそのpH値が約7.5である請求の範囲38記載 の方法。
- 40.前記希釈が1部の尿素に対し、少なくとも20部のバッファの割合いで行 なわれる請求の範囲38記載の方法。
- 41.請求の範囲38記載の方法で、さらに可溶化したヒト胎盤リボヌクレアー ゼインヒビターを遠心し、不溶性物質を除去することを含む方法。
- 42.前記可溶化ヒト胎盤リボヌクレアーゼインヒビターを約10℃から25℃ の温度範囲で希釈する請求の範囲38記載の方法。
- 43.前記バッファ溶液のpHが約6.5と約8.5の間にありかつ、さらに0 .5mM程度のDTTを含む請求の範囲38記載の方法。
- 44.前記バッファ溶液が水活性剤を含む請求の範囲38記載の方法。
- 45.前記水活性剤がスクロースおよびグリセリンからなる群から選ばれる請求 の範囲44記載の方法。
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