JPH0350474B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、フアクシミリ装置の通信モード決定
方式に関する。

従来の技術 第２図は、従来のフアクシミリ装置の一例を示
す概略システム構成図である。

このフアクシミリ装置は、送信機１００および
受信機２００などで構成されている。送信機１０
０および受信機２００は、装置全体を制御する制
御回路１と、フアクシミリ通信の手順信号を作
成、解析する回路２と、手順信号作成解析回路２
で作成された信号を回線に送出できる様にする為
に変調し、又、回線より受信した変調されている
手順信号を復調する変復調回路３と、変復調回路
３で変調された信号を回線に送出し、又、変調さ
れた信号を回線を介して受信するための網制御回
路４とを備え、送信機１００と受信機２００とは
回線５により接続されている。送信機１００は、
原稿を読取り、読取り情報を変復調回路３に伝送
する画情報走査部６を備え、又、受信機２００は
変復調回路３を介して送信機１００の原稿読取り
情報を受信し、記録画を作成する画情報記録部７
を備えている。

このようなフアクシミリ通信形態では、送信機
１００から送られるメツセージ信号をそのまま記
録紙に記録するいわゆる単一出力形態が一般的で
あつた。即ち、この場合の通信モード決定手順
は、第３図に示すように、まず、送信機１００
は、受信機２００に呼出し信号１を送出する。

受信機２００は、この信号１を受けて受信能力
通知信号２を送出する。送信機１００は、この信
号２と自己の能力により最適な通信モードを決定
し、通信モード指定信号３によつて受信機２００
に決定した通信モードを通知する。そして、送信
機１００は、受信機２００から送信される受信準
備確認信号４を受けた後、メツセージ信号５を送
出していた。

発明が解決しようとする問題点 しかし、このようなフアクシミリ通信形態で
は、受信機２００が、通常の記録出力以外に、第
４図に示すようにメモリ蓄積８などの複数の出力
機能を持ち、通常の記録出力、メモリ蓄積のそれ
ぞれの受信能力が異なるような場合がある。一例
として、通常の記録出力にくらべメモリ蓄積のほ
うが走査時間が速いことがあげられる。このよう
な場合、従来の受信能力通知信号をそのまま利用
すると１種類の受信能力しか表現できないため、
出力先によつては最適な通信モードが選べないと
いう不都合が生じる。

この問題は、受信能力通知信号の中にそれぞれ
の出力機能に応じた受信能力情報をすべてふくめ
ば解決できるが、受信能力情報が増加するため、
通常の記録出力を行う通信において通信時間が増
大するという新たな問題点が生じてしまう。

本発明は上記従来の問題点を解消するもので、
受信能力の異なる多出力機能をもつたフアクシミ
リ受信機との通信において、従来の受信能力通知
の情報量をふやすことなく、最適な通信モードを
決定することのできる通信モード決定方式を提供
することを目的とする。

問題点を解決するための手段 本発明は、上記目的を達成するために、多出力
機能をもつたフアクシミリ受信機が、ひとつの出
力機能に応じた受信能力通知信号をとりあえず送
出し、他の出力機能が指定された場合、指定され
た出力機能に応じた受信能力通知信号を再度送出
し、再送出された能力通知信号に基づいて、通信
モードの変更を行うようにしている。

作 用 送信側より、まず、呼出し信号が受信側へ送出
される。受信側は、呼出し信号を受けて、最も使
用頻度の高い出力機能に応じた第１の受信能力通
知信号を送信側へ送出する。送信側は、この信号
を受け、通信モードを指定した信号を受信側へ送
る。受信側ではこの通信モードが記録を行なう上
で最適であるかどうかを判断する。最適な通信モ
ードであるときは、直ちに受信準備確認信号が送
信され、送信側からメツセージ信号が送られる。
又、最適な通信モードでなかつたときは、第１の
受信能力通知信号で送つた能力通知と別な能力通
知を第２の受信能力通知信号で送る。そして、再
度、通信モード指定信号が送信側から送られる。
受信側は、最適モードであることを判断した後、
受信準備確認信号を送信し、メツセージ信号を受
信する。

実施例 第１図は、本発明の一実施例の通信モード決定
手順を示す信号シーケンスである。なお、第２図
乃至第４図と同一の装置、ブロツク、信号は同一
符号で示している。

まず、送信機１００は、受信機２００に呼出し
信号１を送出する。受信機２００は、２種類以上
の受信能力（本実施例では説明を簡単にするた
め、通常記録、メモリ蓄積の２種類とする。）を
保有しており、呼出し信号１を受けて、保有する
受信能力のうち最も使用頻度の高い能力（本実施
例では、通常記録とする。）を示す第１の受信能
力通知信号１２を送信する。送信機１００は、通
知信号１２と、自己の能力、使用者の要望とを比
較し、最適な通信モードを決定して第１の通信モ
ード指定信号１３を送出する。

ここで、受信機２００は、指定信号１３が最適
な通信モードであるか否かを判断する。即ち、受
信機２００が通常記録を行なう場合、能力通知信
号１２で送信した能力内容と同じであり、受信機
２００は指定信号１３で指定された通信モードが
最適であると判断し、このことを伝える受信準備
確認信号１４を送信する。その後、送信機１００
は通常記録に応じた通信モードでメツセージ信号
１５を送信する。一方、受信機２００がメモリ蓄
積を行う場合、通知信号１２では通常記録能力を
送出しているので、指定信号１３が最適モードで
ないと判断する。そして、他の能力（本実施例の
場合、メモリ蓄積）を示す第２の受信能力通知信
号１６を送出する。送信機１００は通知信号１６
等に基づいて最終的な通信モードを決定して第２
の通信モード指定信号１７を送信する。そして、
受信機２００は、信号１７で指定された通信モー
ドが最適であることを判断し、前述の場合と同様
に、このことを伝える受信準備確認信号１４を送
信する。その後、送信機１００はメモリ蓄積に応
じた通信モードでメツセージ信号を送信する。

発明の効果 本発明によれば、複数の受信能力を持つたフア
クシミリ受信機との通信において、通常の記録出
力を行う通信の通信時間をふやすことなく、最適
な通信モードを選択できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による通信モード決定手順を示
す信号シーケンス図、第２図は従来のフアクシミ
リ装置の一例を示す概略システム構成図、第３図
は第２図に示す構成による信号シーケンス図、第
４図は複数の受信能力を持つたフアクシミリ装置
を示す概略システム構成図である。 １２，１６……受信能力通知信号、１３，１７
……通信モード指定信号。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 受信側のフアクシミリ装置に二種類以上の受
   信能力を保有せしめ、送信側フアクシミリからの
   呼出し信号に呼応して前記多種類の受信能力のう
   ち最も使用頻度の高いものを受信能力通知信号に
   よつて送信側フアクシミリに送り、次いで受信側
   フアクシミリは送信側フアクシミリからの通信モ
   ード指定信号を受信して通信モード内容を解析
   し、この解析結果に基づいてさらに最適なモード
   が可能であると判断すれば前記最も使用頻度の高
   い受信能力以外の受信能力を受信能力通知信号に
   よつて送信側フアクシミリに送るようにしたこと
   を特徴とするフアクシミリ装置の通信モード決定
   方法。