JPH03504684A - ハロゲン化炭化水素またはアルキレンハロヒドリンの脱ハロゲン化水素のための方法および触媒 - Google Patents
ハロゲン化炭化水素またはアルキレンハロヒドリンの脱ハロゲン化水素のための方法および触媒Info
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- JPH03504684A JPH03504684A JP50401389A JP50401389A JPH03504684A JP H03504684 A JPH03504684 A JP H03504684A JP 50401389 A JP50401389 A JP 50401389A JP 50401389 A JP50401389 A JP 50401389A JP H03504684 A JPH03504684 A JP H03504684A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
ハロゲン化炭化水素またはアルキレンハロヒドリンの脱ハロゲン化水素のための
方法および触媒本発明は、ハロゲン化炭化水素またはアルキレンハロヒドリンの
脱ハロゲン化水素に関する。より詳細には、本発明は、相当する不飽和ハロゲン
化炭化水素、不飽和炭化水素、またはアルキレンオキシドを製造するためのハロ
ゲン化炭化水素またはアルキレンハロヒドリンの脱ハロゲン化水素のための方法
および触媒に関する。
不飽和ハロゲン化炭化水素、不飽和炭化水素、およびアルキレンオキシドは、種
々の高分子組成物の製造に極めて有用である。例えば、塩化ビニリデンとして通
常知られている1゜1−ジクロロエタンは、塩化ビニリデンポリマーを製造する
ために用いることができる。塩化ビニリデンポリマーは、酸素および水蒸気の透
過に対して極めて高い耐遮断性を有している。従って、このようなポリマー、特
に塩化ビニリデンおよび塩化ビニル、アクリレートまたは他のモノマーのコポリ
マーは、食品包装用組成物におけるフィルムまたはコーティングとして極めて有
用である。塩化ビニリデンから製造された他のコポリマーは、溶剤および腐蝕性
薬品に対して優れた耐性を示し、高度の耐磨耗性、靭性および寸法安定性を有す
る。
このような耐久コポリマーは、硬質押出品、タンクライニング、モノフィラメン
ト、およびペイント、並びにセメント添加剤において極めて有用である。
米国特許3,984.489は、アミンの存在下における1、1゜2−トリクロ
ロエタンの苛性ソーダ脱塩化水素による塩化ビニリデンの製造方法を記載してい
る。この塩素化炭化水素の苛性ソーダ分解は、塩流の形成をもたらし、これが廃
棄物析出の問題となり、塩素の損失を起こす。
米国特許2,765,349 ; 2.803.678 iおよび2,803,
679は、触媒として金属塩または金属酸化物を用いる脱塩化水素方法を記載し
ている。米国特許3,230.181は、触媒として臭化カルシウムを用いる脱
ハロゲン化水素方法を記載している。連合王国特許出願2.008.117Aは
、ハロゲン化セシウム触媒の存在下における1、1.2−)ジクロロエタンの気
相脱塩化水素による塩化ビニリデンの製造を記載している。米国特許4.144
.192および4.225.519は、硝酸セシウム触媒の存在下における1、
1.2−トリクロロエタンの脱塩化水素を記載している。米国特許3.870.
762は、カリウム、ルビジウム、またはセシウムの塩化物またはフッ化物を用
いる気相脱塩化水素方法を開示している。日本特許出願第61−197531お
よび61−197532は、プロセスを周期的に中断させ、触媒を325’C〜
550°Cに加熱する、脱塩化水素方法における塩化セシウム触媒の使用を開示
している。
触媒を用いる上記の方法は、触媒表面上のコークス形成による触媒の失活の欠点
を存する。副生成物の形成および/もしくは所望の生成物への低い選択性の問題
も一般に脱ハロゲン化水素反応において続いている。
脱ハロゲン化水素反応により生成したいずれの塩またはハロゲン化水素を安全か
つ経済的に除去する手段を提供することによって、先行技術の方法の廃棄物処理
およびハロゲン損失の問題を避けることのできる有効な脱ハロゲン化水素方法を
提供することが望まれている。低い加工温度で触媒を再生させることのできる方
法を提供することも望まれている。所望の脱ハロゲン化水素生成物を高選択性で
得ることのできる方法を提供することも望まれている。
ひとつの特徴によれば、本発明は、従来の脱ハロゲン化水素方法に固有の多くの
前記問題を解決するような触媒を用いる方法および触媒である。
その第1の特徴によれば、本発明は、多孔質担体物質上に担持された、IA族金
属カチオン、IIAまたはIrB族金属カチオン、および中和する数の対アニオ
ンを含む脱ハロゲン化水素触媒である。触媒をアルカノールおよび酸素の存在下
に用いた場合に、このような触媒が典型的な脱ハロゲン化水素反応において速く
失活しないことが驚ろくべきことにみいだされた。本発明の触媒は、所望の脱ハ
ロゲン化水素生成物を高選択性で得ることもできる。
有利に、これらの方法は高い選択性であり、高い触媒能力を有し、そして比較的
低い最適温度で触媒物質を再生する。
本発明の触媒は、有利には、多孔質担体物質上に担持された、IA族金属(アル
カリ金属)、IIAまたはIIB族金属、および中和する数の対アニオンの塩で
ある。好ましいIA族金属は、カリウム、ルビジウム、およびセシウムを含み、
セシウムが最も好ましい。好ましくは、ffA族またはUB族金属がIIAIA
族金属ルカリ土類金属)であり、より好ましくは、マグネシウム、カルシウム、
ストロンチウム、およびバリウムであり、マグネシウムが最も好ましい。いずれ
の対アニオンも本発明の触媒に適当であるが、臭化物、塩化物、およびフッ化物
の如きハロゲン化物が好ましく、塩化物が最も好ましい。他の適当なアニオンは
、硝酸アニオン、硫酸アニオン、リン酸アニオン、酢酸アニオン、蓚酸アニオン
、およびシアン化物アニオンである。
IA族金属は、好ましくは、塩の合計の15〜45重量%、より好ましくは触媒
の合計の20〜30重量%を構成する。IIAまたはIIB族金属二IA族金属
のモル比は、適当には10:1〜0.1:1の範囲、好ましくは1.1:1〜0
.9:1の範囲内である。最も好ましくは、塩中のIIAまたはIIB族金属の
量は、適当にはnA族の量と等モル量である。nAまたはIIB族金属は、好ま
しくは触媒の合計の4〜25重量%、より好ましくは触媒の合計の4〜10重量
%の範囲の量で存在する。対アニオンの量は、塩のカチオンを中和するに十分で
ある量である。
対アニオンは、好ましくは、触媒の合計の10〜35重量%、好ましくは15〜
25重量%の範囲の量で存在する。
ここで記載した脱ハロゲン化水素条件に耐えるいずれの担体も本発明の方法で用
いることができる。適当な担体の例には、周知の炭素担体、例えば活性炭、カー
ボンブラック、チャー、およびコークスを含む。触媒を担持するために用いるこ
とのできる他の適当な担体は、軽石、シリカゲル、石綿、珪藻土、フラー土、ア
ルミナ、チタニア、ジルコニア、シリカ−アルミナ、マグネシア、珪酸マグネシ
ウム、炭化珪素、シリカライト、およびシリカを含む。好ましい担体は、アルミ
ナおよびシリカを含み、シリカが最も好ましい。25rd/g〜300rrf/
g、より好ましくは100rrf/ g = 300rrr/ g (7)表面
積、および0.75 cc / g〜1.4 cc/ gの範囲内の細孔容積を
有するシリカが、本発明の方法において特に活性である。
塩は、適当には担体物質上に、均卯且己旦弘tal Methods 1nCa
tal tic Re5earch、 Vol、IT(R,B、Anderso
nおよびP、T、Dawsonlid) Academic Press、 N
ew York、 1978に開示された如きいずれの標準含浸法により担持さ
れる。nA族およびIrAまたはnB族金属並びに伴うアニオンの両方の溶液を
用い、担体物質に含浸させることができ、あるいは、金属塩を別々の溶液から含
浸させることもできる。触媒作用に活性な塩および担体を含む得られた触媒は、
好ましくは1〜50重量%の塩を含み、20〜30重量%の塩が最も好ましい。
その第2の特徴において(以後、脱ハロゲン化水素工程と呼ぶ)、本発明の方法
は、相当する不飽和ハロゲン化炭化水素、不飽和炭化水素、またはアルキレンオ
キシドを含む反応生成物を形成させるに十分な反応条件下に、ハロゲン化炭化水
素またはアルキレンハロヒドリンを多孔質担体物質上にともに担持されたIAA
金属ハロゲン化物、およびIIAまたはnB族金属酸化物あるいは金属水酸化物
と接触させることを含む。
第1の好ましい態様において、反応生成物しま、さらしこI[AまたはnB族金
属ハロゲン化物を含み、そして方法番よ、さらにI[AまたはIrB族金属酸化
物ある0番ま金属水酸化物を形成させるに十分な反応条件下に、I[AまたはI
IB族金属)\ロゲン化物をアルカノールまたは水を含む再生剤と接触させる同
時工程を含む(以後、アルカノール
第2の好ましい態様において、反応生成物は、さらにIIAまたはnB族金属ヒ
ドロキシハロゲン化物を含み、そして方法は、さらに、IIAまたはIIB族金
属酸化物ある(1は金属水酸化物を形成させるに十分な反応条件下に、IIAま
た番よIIB族金属ヒドロキシハロゲン化物を加熱する同時工程を含む(以後、
加熱再生工程と呼ぶ)。
これらの方法は、高選択性であり、/’10ゲン化炭化水素またはアルキレンハ
ロヒドリンからノ10ゲンが取り出され,、それによって高価なハロゲンの廃棄
を避けられるよう番二ノ−ロゲンを捕獲することがわかった。本発明の方法は、
酸素源の存在下に行う場合に、触媒表面上のコークス形成のための触媒失活をも
避ける。
本発明のハロゲン化炭化水素またはアルキレンツ八ロヒド1ノンは、脂肪族、環
式、飽和、不飽和、または芳香族であってもよい。本発明のハロゲン化炭化水素
またはアJレキレンツ\ロヒドリンは、全て、分子の脂肪族または脂環式部分に
、次の基:
〔上式中、Xは、クロロ、ブロモ、ヨード、またはフルオロ、好ましくはクロロ
であり、そしてR1は水素またはヒドロキシ基である〕
を含む。このようなハロゲン化炭化水素およびハロヒドリンの例は、1 、 1
、 1−)ジクロロエタン、1,1.2−)ジクロロエタン、1,1−ジクロ
ロエタン、1,2−ジクロロエタン、1.2−ジクロロプロパン、1,2.3−
)ジクロロプロパン、1,1.1−トリブロモエタン、α−クロロスチレン、1
,1.1−トリフルオロエタン、1−クロロ−2−プロパツール、および1 、
1 、 1−1−リフルオロクロロエタンを含む。これらのハロゲン化炭化水
素およびノ10ヒドリンのうちでは、1,1.2−)ジクロロエタン、1.2
−’;クロロプロパン、1−クロロ−2−プロパツール、2−クロロ−1−プロ
パツールおよび1.2.3−トリクロロプロパンが好ましく、1−クロロ−2−
プロパツール、2−クロロ−1−プロパツール、および1,1.2−)ジクロロ
エタンがより好ましく、そして、1,1.2−)ジクロロエタンが最も好ましい
。
本発明の方法で用いられる好ましいIAA金属は、カリウム、ルビジウム、およ
びセシウムを含み、セシウムが最も好ましい。好ましいハロゲン化物は、臭化物
、塩化物、およびフッ化物を含み、塩化物が最も好ましい。塩化セシウムは、脱
ハロゲン化水素方法におけるその強い触媒活性から最も好ましいIAA金属ハロ
ゲン化物である。IA族族金属ノロ0ゲン化物提案された同等物は、塩基性物質
により接触工程において安定化され得るいずれの触媒n,rv.v,■および■
族金属ハロゲン化物も含む。IIAまたはIIB族金属は、好ましくはIIA族
金属であり、より好ましくはマグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、およ
びバリウムであり、マグネシウムが最も好ましい。酸化マグネシウムは、その強
い塩基度およびその金属ハロゲン化物との容易な相互変換から、最モ好ましい金
属酸化物である。水酸化マグネシウムは、その強い塩基度から、最も好ましい金
属水酸化物である。nAまたはnB族金属酸化物あるいは金属水酸化物に提案さ
れた同等物は、高い塩基強度を有するいずれの固体物質をも含む。
ここに記載した再生工程を進ませるいずれのアルカノールもアルカノール再生工
程で用いることができる。本発明に有用な典型的なアルカノールは、メタノール
、エタノール、プロパツール、イソプロパツール、ブタノール、sec−ブタノ
ール、ter t−ブタノールおよびペンタノールを含み、メタノールおよびエ
タノールが好ましい。本発明の方法で最も好ましいアルカノールは、メタノール
である。アルカノールまたは水再生工程におけるアルカノールまたは水対mAま
たはUB族金属ハロゲン化物のモル比は、1.00:1〜1:100の範囲内で
ある。好ましい比は、10:1〜1:10の範囲内であり、最も好ましい比は、
1:1である。
本発明の脱ハロゲン化水素工程は、ハロゲン化炭化水素またはアルキレンハロヒ
ドリンの脱ハロゲン化水素が起こるいずれの温度でも行うことができる。適当な
温度は、80°C〜400ハロゲン化水素工程を妨害しないいずれの圧力、過圧
または減圧で行うことができる。本発明で用いられる典型的な圧力は、1 ps
ia〜300psia(7〜2100kPa絶対圧)の範囲内である。
好ましくは、圧力は、5 psia〜100psia(35〜700kPa絶対
圧)の範囲内である。
アルカノールまたは水再生工程は、IIAまたはIIB族金属酸化物あるいは金
属水酸化物を形成するnAまたはIIB族金属ハロゲン化物の反応が起こり、そ
して脱ハロゲン化水素工程におけるIA族金属ハロゲン化物の触媒生産性を実質
的に妨害しないいずれの温度でも行うことができる。本発明の第2および第3の
特徴において用いることのできる適当な温度は、100°C〜600°Cの範囲
内であり、275°C〜525’Cが好ましい。アルカノールを再生剤として用
いる場合、最も好ましい温度は325°C〜350°Cである。水を再生剤とし
て用いる場合、最も好ましい温度は425°C〜525°Cである。反応は、再
生工程反応または脱ハロゲン化水素工程でIA族金属ノ\ロゲン化物の触媒生産
性を妨害しないいずれの圧力でも行うことができる。本発明で用いられる典型的
な圧力は、0psia〜300psia(0〜2100kPa絶対圧)の範囲内
である。好ましくは、圧力は5 psia〜100psia(35〜700kP
a絶対圧)の範囲内である。
加熱再生工程は、IIAまたはIIB族金属酸化物あるいは金属水酸化物および
ハロゲン化水素を形成するHAまたはIIB族金属ヒドロキシハロゲン化物の反
応が起こり、そして脱ハロゲン化水素工程におけるIA族金属ハロゲン化物の触
媒生産性を妨害しないいずれの温度でも行うことができる。本発明の加熱再生工
程において用いることのできる適当な温度は、300°C〜600°Cの範囲内
であり、400”C〜550°Cが好ましい。
加熱再生工程は、再生工程または脱ハロゲン化水素工程でIA族金属ハロゲン化
物の触媒生産性を妨害しないいずれの圧力、過圧または減圧でも行うことができ
る。本発明で用いられる典型的な圧力は、Opsia〜300psia(0〜2
100kPa絶対圧)の範囲内である。好ましくは、圧力は5psia〜100
psia(35〜700kPa絶対圧)の範囲内である。
本発明の方法で用いられる再生剤の選択は、脱ハロゲン化水素工程で形成される
生成物に依存するであろう。脱ハロゲン化水素工程で形成された金属ハロゲン化
物をアルカノールまたは水と接触させ、金属酸化物または金属水酸化物を再生さ
せてもよい。脱ハロゲン化水素工程で形成された金属ヒドロキシハロゲン化物を
加熱し、金属酸化物または金属水酸化物を再生させてもよい。有利に、脱ハロゲ
ン化水素工程で形成された生成物は2飽和ハロゲン化炭化水素またはハロヒドリ
ンと反応混合物中で反応するUAまたはnB族金属酸化物あるいは水酸化物の仕
事能力に依存するであろう。例えば、わずか半分の有用な能力のI[AまたはI
IB族金属酸化物あるいは水酸化物を用いるならば、金属ヒドロキシハロゲン化
物は、脱ハロゲン化水素工程で有利に形成される。半分よりも多い有用な能力の
UAまたはnB族金属酸化物または水酸化物を用いるならば、金属ハロゲン化物
が有利に形成される。
本発明の触媒の仕事能力は、HCIでの滴定により決定することができる。
本発明の触媒を本発明の方法で用いる場合、IIAまたはIIB族金属酸化物あ
るいは金属水酸化物を生成させるために、はじめに再生工程を行うことにより本
発明の方法を開始させることが好ましい。
アルカノール再生工程の第1の好ましい態様において、2つの工程が同じ反応容
器中で同時に行われる。この態様の実施において、ハロゲン化炭化水素またはハ
ロヒドリンの蒸気供給材料を触媒と、高温および大気圧〜過圧下に、所望の程度
のハロゲン化炭化水素またはハロヒドリンの転化がもたらされるに十分な時間接
触させることにより、ハロゲン化炭化水素またはハロヒドリンを脱塩化水素する
。蒸気供給材料は、好ましくはハロゲン化炭化水素またはハロヒドリンおよびア
ルコールの混合物である。本発明は、どの機構論によっても束縛されるものでは
ないが、本方法でアルコールは、水酸化物供与体およびハロゲン化物受容体とし
て役立ち、それによってIIAまたはIIB族金属ハロゲン化物をIIAまたは
IIB族金属酸化物あるいは金属水酸化物に再生させ、そしてハロゲン化物値を
ハロゲン化アルキルとして回収されると考えられる。気相において、反応体供給
材料流中の2〜5重量%の酸素の存在は、触媒の寿命を200時間より長く及ぶ
ように働く。
酸素は、好ましくは全蒸気供給材料の0.01〜1.0重量%含まれる。反応器
中での蒸気混合物と触媒の接触時間は、一般に3分以下、好ましくは30秒以下
である。蒸気供給材料に対する適当な表面気体一時間空間速度(GHSV)は、
所望の転化率および選択性をもたらすものである。好ましいこのようなGHSV
は、100〜10,000/時間、最も好ましくは300〜3,000/時間の
範囲内である。触媒を充填層または流動層として用いることができる。
このアルカノール再生工程の態様は、両方の工程を起こさせるいずれの温度でも
行うことができる。適当な温度は、25°C〜475°Cの範囲であり、275
°C〜375°Cが好ましい。この工程は、いずれの反応工程も妨害しないいず
れの圧力でも行うことができる。本発明で用いられる典型的な圧力は、Opsi
a〜500psia(0〜3500kPa絶対圧)の範囲内である。好ましくは
、圧力は35psia〜100psia(245〜700kPa絶対圧)の範囲
内である。
本発明の第2の好ましい態様において、アルカノール、水、または加熱再生工程
を、工程に反応体を導入する手段、および反応生成物および副生成物を分離させ
る手段を有する別々の容器において行う。本発明の脱ハロゲン化水素工程を行う
ために用いることのできる適当なタイプの加工装置は、例えば、P、Tramb
ouze らによるChemical Reactors、 Editions
Technip、 Paris、 p、369−377(1988)に記載され
たような、例えば固定、可動または流動層触媒反応器を含む。第1の態様におい
て、反応器の間で脱ハロゲン化水素および再生工程を交互に繰り返すだめの手段
を有する一連の固定層反応器を用いることもできる。第2の態様において、加工
装置は、さらに容器間にIIAまたはIIB族金属ハロゲン化物およびIIAま
たはIIB族金属酸化物あるいは金属水酸化物を移動させる手段をも含む。
本発明の方法の最も好ましい態様においては、例えば、Venuto、 P、B
、およびE、T、Habxb+“Catalyst−Feedstock−En
gineering Interactions in Fluid Cata
lytic Cracking’。
Catal、Rev、−5ci、Eng、+ 18(1)、 p、15−22(
1978)並びに米国特許4 、309 、279に説明されたような再循環流
動層反応器で行われる。このタイプの反応器は、ライザ一部、分離部、および再
生部を含み、これらは、反応体と生成物をその部分を通して連続的に循環させる
手段によって連結されている。ライザ一部および再生部は、さらなる反応体およ
び触媒をそこに導入する手段をもさらに含む。
脱ハロゲン化水素工程において、ハロゲン化炭化水素またはアルキレンハロヒド
リンおよび触媒物質をライザ一部中に導入するが、ここで≠中に會→脱ハロゲン
化水素工程が起こる。ライザ一部は分離部に連結されているが、ここで工程の不
飽和生成物および他の副生成物、例えば塩化水素または塩化メチルが固体触媒物
質から分離される。好ましくは、分離器は、気体から固体物質を分離するに特に
通したサイクロンを含む。分離器は、さらに再生部に連結されており、ここで再
生工程が起こる。アルカノールまたは水再生工程における再生工程の間に、アル
カノールまたは水は再生部に導入され、固体触媒物質と反応する。再生部は、さ
らに触媒の移動をもたらすためにライザ一部に連結されており、ここでさらなる
不飽和炭化水素またはアルキレンハロヒドリンを導入することができる。
本発明の特に好ましい態様において、1.1.2−)ジクロロエタンが塩化ビニ
リデンに80%より多い、最も好ましくは90%よりも多い収率で転化し、20
%よりも少ない、最も好ましくは10%よりも少ないシス−およびトランス−1
,2−ジクロロエタンが形成する。
以下の例は、説明の目的のためにのみ含められ、請求の範囲を限定することを意
図しない。全ての部および%は、特記しない限り重量で表す。
触媒調製:
13.97 g (0,083モル)のCsC1に16.85 g (0,08
3モル)のMgC1z・6H20を添加した。混合物を52戚の水に溶解させた
。
次いで溶液を20.0gの5i(h (粒度0.59〜1.17mm、表面積1
85ボ/g、細孔容積1.4 cc / g )に添加し、120°Cで24時
間風乾した。触媒は26.28%のCs、 21.15%のCI 、 4.76
%のMgおよび残部のシリカを含んでいた。
■−上
シリカゲルに担持した9、45g (15゜0cc)のCsMgC13・6H2
0を含むハステロイBの管状反応器(30,5cm X 1.27cm )を4
25℃に加熱し、25℃でN20で飽和したN2中の2.07%の0□のも、反
応器の温度を325°Cに下げた。101.43dのメタノールおよび211.
17dの1.1.2−)ジクロロエタンのプレミックス溶液を10−7時間の流
速で200時間反応器中に導入した。
下流生成物ラインを180℃に加熱し、気相中の系を保持し、反応器の流出物を
周期的にガスクロマトグラフィーで分析した。流出ガスをドライアイストラップ
を用いて一78°Cで凝縮させ、残存する揮発物を6NのNaOH溶液で洗気し
、ガス抜き数種の触媒を例1の方法に従い調製した。触媒を例1で記載したよう
に同じメタノール/トリクロロエタン処理にかけた。触媒およびそれらの結果を
それぞれ第1表に示す。
第1表
2 CsBaC1585,06,98,050,33C5(Ca、Mg)C1
s 79.4 9.7 10.9 84.34 C5
(Ba、Mg)C1i 81.7 8.1 10.1 89.55 CsJ
gCla 65.6 14.2 14.1 B1.26 CsBaC1
567,118,115−499,4C111MgCh 8.3 13.2
7B、4 34.4Cz−CsC167,010,622,37,5■全ての
塩をシリカゲル上に合計塩濃度で約50%の触媒に担持した。
[F]選択性は、消費されたトリクロロエタンの重量で割られた、生成した塩化
ビニリデンの重量に基づく。
■転化率(%)=生成物に転化した1、1.2−)ジクロロエタンの%。
@VCは、塩化ビニリデンであり、DCELま、ジクロロエチレンである。
1本発明の例ではない。
におけるような混合塩触媒の使用は、サンプルNQ、CIおよびC2の単塩触媒
よりも高い選択性で所望の塩化ビニIJデンを生成した。
1i−135°Cでの1.1.2−)ジクロロエタンの脱塩(ヒ水素
4IIII11の内径の管状石英反応官に含まれる0、285 gの20%Cs
MgCh/ 5iftサンプルを325°Cでメタノールで処理し、MgC1z
をMgOまたはMg (OH) zに転化させた。流出物番よ、質量分析で塩化
メチルの発生を連続的にチェックした。塩イヒメチル生成の停止により、反応器
を135°Cに冷却し、25°Cで1゜1.2−)ジクロロエタンで飽和したへ
IJウムのノ<)レスを反応器中にQ、 5 ccのサンプルル−プを備えたガ
ス試料採取弁を通して注入した。触媒層内での反応体の滞留時間番よ、1.0秒
であった。反応生成物をガスクロマ、トゲラフイーによりチェックし、次のパル
ス数の関数としての塩化ビニIJデンへの転化率および選択性を得た。生成物の
残りよ0.66:1の比のシスオヨびトランス−1,2−ジクロロエタンの異性
体であった。少量のクロロアセチレンが始めの1〜37マルスの間にみられた。
パルス 転化! 1訳並
1 100 83.32 100 86.
23 100 87.34 100 87
.75 96.4 87.717 55.9
88.3転化率は、パルス6〜17で直線的に減少し、塩化ビニリデンへの選
択性は、87〜88%の範囲内のまま一定であった。反応した1、1.2−)リ
クロロエタンの合計量は、0.5■であった。
■−刊−280°Cでの1.1.2−)リクロロエタンの脱塩化水素
例9でのように同じ構成を用い、1,1.2−)リクロロエタンで飽和したヘリ
ウムを280°Cに保持した反応器中に注入した。50パルスで塩化ビニリデン
への選択性は、86〜87%と一定であり、転化率は90〜70%の範囲内であ
った。
貫−■
200gの担体(シリカ、アルミナ)のサンプルを150’Cで48時間乾燥さ
せた。活性成分、すなわち成分1としてのI族元素および成分2としての■族元
素を1120中に溶解させ、担体により全部吸収されるであろう体積の溶液を得
た。この体積は、初期湿潤体積と定義するが、用いる担体源により変え、実験的
に決定した。次いでじゃまフラスコを備えたロータリーエバポレーターを用いて
担体上に溶液を噴霧することにより担体に含浸させ、担体上の活性成分の一様な
分布を確かめた。次いで、湿潤触媒を24時間風乾させ、そして150°Cで2
4時間乾燥させた。同様な触媒を次の量の試薬を用いて調製した。
KMgC13/Al□O:I KCI (60,0) MgC1t
・6H20(163,6)KCaCl:+/ Al zO8KCI (60,0
) CaC1(89,3)KSrCh/ AIzOs KCI
(30,0) 5rC1z ・68zO(107,3)KBaC1z/
A1zOs KCI(30,0) BaCIg”2HzO(98,
3)シリカおよび炭素を担体として用いて、上記に相当する触媒を調製した。
例1に従い行った実験により、実質的に同じ結果が得られた。
班−U
25c4のCsMgC]+/ sio□サンプルを管状石英反応器に置き、51
0℃に加熱した。HCIの発生が止むまで、50°Cで水蒸気で飽和した窒素を
100cd/分の流速で反応器中に導入した。反応器を325°Cに冷却し、2
:1のメタノール:プロピレンクロロヒドリンのモル比のメタノールおよび70
: 30の1−クロロ−2−プロパツールと2−クロロ−1−プロパツール混
合物の溶液を0.5のLHSVで反応器に導入した。100d/分の流速のN2
中の2.0%の0□を保持し、希釈剤として働かせ、触媒の寿命を長めた。オン
ラインガスクロマトグラフィーによりチェックされた生成物は、プロピレンクロ
ロヒドリンへの完全な転化およびプロピレンオキシドへの65%の選択性を示し
た。触媒は、24時間抜1.活性の損失がみられなかった。
例12 ニ記載したように用いた第■表で調製した触媒により、実質的に同じ結
果が得られた。
国際調査報告
Claims (10)
- 1.多孔質担体物質上にIA族金属カチオン、IIAまたはIIB族金属カチオ ン、および中和する数の少なくとも1種の対アニオンを含む、脱ハロゲン化水素 触媒。
- 2.IA族金属がカリウムまたはセシウムであり;IIAまたはIIB族金属が マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、またはバリウムであり;対アニオ ンが塩化物イオンであり;そして多孔質担体物質がシリカ、アルミナ、または活 性炭である、請求項1記載の触媒。
- 3.相当する不飽和ハロゲン化炭化水素、不飽和炭化水素、またはアルキレンオ キシドを含む反応生成物を形成させるに十分な反応条件下に、ハロゲン化炭化水 素、またはアルキレンハロヒドリンを多孔質担体物質上にともに担持されたIA 族金属ハロゲン化物、およびIIAまたはIIB族金属酸化物あるいは金属水酸 化物と接触させることを含む、少なくとも1個のハロ部分を有するハロゲン化炭 化水素またはアルキレンハロヒドリンを脱ハロゲン化水素するための方法。
- 4.IA族金属ハロゲン化物が塩化カリウムまたは塩化セシウムであり;触媒の IIA族金属酸化物または金属水酸化物が酸化マグネシウム、水酸化マグネシウ ム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、酸化ストロン チウム、水酸化バリウム、または酸化バリウムであり;そして触媒の多孔質担体 物質がシリカである;請求項3記載の方法。
- 5.ハロゲン化炭化水素またはアルキレンハロヒドリンが、1,2−ジクロロプ ロパン、1,1,1−トリクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、α− クロロスチレン、1−クロロ−2−プロパノール、2−クロロ−1−プロパノー ル、またはo,m,p−α,α′−ジクロロジビニルベンゼンである、請求項3 記載の方法。
- 6.ハロゲン化炭化水素が1,1,2−トリクロロエタンである、請求項5記載 の方法。
- 7.IIAましたはIIB族金属酸化物あるいは金属水酸化物を形成させるに十 分な反応条件下に、多孔質担体物質上にIA族金属カチオン、IIAまたはII B族金属カチオン、および中和する数の少なくとも1種の対アニオンを含む脱ハ ロゲン化水素触媒をアルカノールまたは水と接触させる第1工程を含む、請求項 3記載の方法。
- 8.反応生成物がさらにIIAまたはIIB族金属ハロゲン化物を含み;方法が さらにIIAまたはIIB族金属酸化物あるいは金属水酸化物を形成させるに十 分な反応条件下に、IIAまたはIIB族金属ハロゲン化物をアルカノールまた は水を含む再生剤と接触させる同時工程を含む、請求項3記載の方法。
- 9.アルカノールがメタノールである、請求項8記載の方法。
- 10.反応生成物がさらにIIAまたはIIB族金属ヒドロキシハロゲン化物を 含み;方法がさらにIIAまたはIIB族金属酸化物または金属水酸化物を形成 させるに十分な反応条件下にIIAまたはIIB族金属ヒドロキシハロゲン化物 を加熱する同時工程を含む、請求項3記載の方法。
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
PCT/US1989/001102 WO1990011131A1 (en) | 1987-05-26 | 1989-03-17 | Process and catalyst for the dehydrohalogenation of halogenated hydrocarbons or alkylene halohydrins |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03504684A true JPH03504684A (ja) | 1991-10-17 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50401389A Pending JPH03504684A (ja) | 1989-03-17 | 1989-03-17 | ハロゲン化炭化水素またはアルキレンハロヒドリンの脱ハロゲン化水素のための方法および触媒 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03504684A (ja) |
BR (1) | BR8907438A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010532762A (ja) * | 2007-07-06 | 2010-10-14 | ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド | ハロゲン化された炭化水素の触媒による脱ハロゲン化水素化によるフッ素化されたオレフィンの調製 |
JP2011523652A (ja) * | 2008-05-30 | 2011-08-18 | ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド | アルカリ金属ドープオキシフッ化マグネシウム触媒の存在下において1,1,1,2−テトラフルオロ−2−クロロプロパンを2,3,3,3−テトラフルオロプロペンに脱塩化水素化する方法および前記触媒を製造する方法 |
JP2019196312A (ja) * | 2018-05-07 | 2019-11-14 | ダイキン工業株式会社 | 1,2−ジフルオロエチレン及び/又は1,1,2−トリフルオロエタンの製造方法 |
JP2020125271A (ja) * | 2019-02-06 | 2020-08-20 | 学校法人 関西大学 | 1−クロロ−2,2−ジフルオロエチレンの製造方法 |
-
1989
- 1989-03-17 BR BR898907438A patent/BR8907438A/pt not_active Application Discontinuation
- 1989-03-17 JP JP50401389A patent/JPH03504684A/ja active Pending
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
BR8907438A (pt) | 1991-05-21 |
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