JPH0347587Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0347587Y2
JPH0347587Y2 JP1986155902U JP15590286U JPH0347587Y2 JP H0347587 Y2 JPH0347587 Y2 JP H0347587Y2 JP 1986155902 U JP1986155902 U JP 1986155902U JP 15590286 U JP15590286 U JP 15590286U JP H0347587 Y2 JPH0347587 Y2 JP H0347587Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
bathtub
water level
intake port
water intake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1986155902U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6361991U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1986155902U priority Critical patent/JPH0347587Y2/ja
Publication of JPS6361991U publication Critical patent/JPS6361991U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0347587Y2 publication Critical patent/JPH0347587Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はオーバーフローバルブに係り、浴槽の
溢水防止用あるいは水位調節用の水抜き栓として
利用できる。
〔背景技術とその問題点〕
近年、独身者用のワンルームマンシヨンやビジ
ネスホテル等の区画の小さい個室内にも浴室を備
えたものとが好まれており、一般に、設置容易か
つスペースをとらない洋式浴槽あるいはユニツト
バスが多用されている。このような洋式浴室にお
いては、体を洗う動作からシヤワーまでを浴槽内
で行うため、和式浴室に見られるようなある程度
の広さをもちかつ防水施工された洗い場が必要な
く、専有面積を小さくできる。
しかし、このような洋式浴室は、洗い場を省略
したために、例えば満水時に入浴者が浴槽に入つ
た際などに生じる大量の溢水を処理することがで
きず、浴室の出入口から流れ出しすなどして周囲
の床面が水びたしとなるという問題がある。
従来より、洋式浴槽には上縁から所定深さの内
壁面等に、オーバーフロー栓として取水口を設
け、予めこの取水口を超える分を排水して水位を
所望の基準水位に維持しておき、入浴者が浴槽内
に入つた際などに生じる瞬間的な増水によつても
大量溢水が発生しないようにしておくことが一般
的である。
ところが、このようなオーバーフロー栓は、常
に溢水状態を回避するように働くため、入浴者が
浴槽内で湯に浸るべく屈み込んでも、一端上昇し
た水位が除々に低下してしまい、首まで十分に湯
に浸つて寛ぐことを好む我が国の入浴慣習にそぐ
わないという問題があつた。
〔考案の目的〕
本考案の目的は、浴槽からの大量溢水を防止し
かつ入浴者が首まで湯に浸ることを可能とするオ
ーバーフローバルブを提供することにある。
〔問題点を解決するための手段および作用〕
本考案は、入浴者が浴槽内の湯に首まで浸ろう
とする際であつても、常に溢水防止用のオーバー
フロー栓が働いてしまうことが問題であるという
点に着目してなされたものであり、オーバーフロ
バルブとして、浴槽内の所定の基準水位に開口さ
れて浴槽内の水面が基準水位を超えて上昇した際
に浴槽から排水可能な取水口と、この取水口を閉
塞可能な栓体と、浴槽内の水面が前記基準水位よ
り所定高さ上方の作動水位を超えて上昇した際に
前記栓体で取水口を閉塞させて排水を停止させる
栓体駆動手段とを備えて構成する。
このように構成された本考案においては、通
常、浴槽内の水面の高さに応じて取水口から適宜
排水することにより、水面を所定の基準水位、例
えば、入浴者が浴槽内で屈み込んだ際に浴槽が満
水となるような水位に維持し、入浴者が浴槽内に
入つた際などの大量溢水を防止するとともに、そ
の際に、水面が上昇して作動水位を超えた場合に
は栓体駆動手段により栓体を動作させて取水口を
閉塞させ、水面を上昇した状態に維持して入浴者
が首まで湯に浸ることを可能とする。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。
第1図および第2図において、本実施例のオー
バーフローバルブ10は、略円筒状に形成されて
上から順に第1、第2および第3のキヤビテイ1
1,12,13に分割されたケーシング14を備
え、第2のキヤビテイ12には水平に延長された
管部15が設けられている。このオーバーフロー
バルブ10は、第3図に示すように、管部15に
よつて浴槽20の内側端面21に設けられた取付
穴22に取付けられているとともに、外側壁面2
3の下端近傍に設けられた開口部24を介して浴
槽20の壁面内に導かれた排水管25に接続され
ている。
第1図に示すように、管部15はゴムあるいは
軟質樹脂からなるリング状のパツキン16と、同
様の材質からなり取付穴22の辺縁を覆うように
設けられたパツキン17とを介して取付穴22に
挿通されたうえ、ナツト18によつて締付けられ
て内側壁面21に水密に固定されている。また、
管部15は排水管25の一端を第2のキヤビテイ
12に連通させるとともに、第2および第3のキ
ヤビテイ12,13の間には取水口31が設けら
れており、取水口31は、自身の位置を超えて水
面が上昇した際には浴槽20内の水を排水管15
へと排水し得るように構成されている。このと
き、取水口31は浴槽20が満水の状態から大人
一人の体積(約65)を除いた状態の水面の高さ
に位置されている。
第3のキヤビテイ13内には、開放された下端
面から球状の栓体32が挿入されており、この栓
体32は、取水口31の下面側に取付けられたO
リング33に圧接されて取水口31を閉塞させう
るよう上下に位相自在にされている。一方、第1
のキヤビテイ11内には、開放された上端面から
球状のフロート34が挿入されており、このフロ
ート34は、栓体32およびフロート34の中心
を水平に貫通する略長方形の連結部材35によつ
て栓体32を吊下げ支持して一体に上下に移動自
在とされている。
ここで、栓体32は水没時にもそれ自体浮上し
ないように比重を水よりも大きくされているとと
もに、フロート34は水没時に自身の浮力により
栓体32および連結部材35を一体に上昇させう
るように形成されている。このため、周囲の水面
がフロート34より下にある場合、フロート3
4、連結部材35および栓体32はそれぞれの移
動下限に位置され、取水口31は開放された状態
とされて水面が取水口31を超えた際に排水可能
である。一方、周囲の水面が上昇してフロート3
4を上限まで移動させる高さに達すると、連結部
材35を介して栓体32が取水口31に圧接され
てこれを閉塞させることが可能である。ここにお
いて、前記取水口31の高さは基準水位L1であ
るとともに、フロート34の移動上限の高さが作
動水位L2であり、オーバーフローバルブ10は、
浴槽20内の水面が基準位置L1を超えて上昇し
た際には排水をおこない、さらに上昇して作動水
位L2を超えた際には排水を停止し得るように構
成されている。
なお、第1および第3のキヤビテイ11,13
には、それぞれ上端側、下端側の開口端から各々
連結部材35を挿通させるための切込み36,3
7が設けられ、一体に上下動する栓体32、フロ
ート34および連結部材35の動作を妨げないよ
うにされている。
また、第1のキヤビテイ11は、下端部の段付
き部分に取水口用の小孔38が多数設けられ、内
外の水面が同じとなるようにされている。
さらに、第3のキヤビテイ13は、側面にOリ
ング33の下面に沿うような通水孔39が複数設
けられ、内外の水面が同じとなるようにされ、か
つ取水口31からの排水を円滑にしうるように構
成されている。
このように構成された本実施例における動作は
次に示すようなものである。
第4図Aに示すように、入浴にあたつて浴槽2
0に温水を注入すると、浴槽20内の水面が上昇
し、基準水位L1に達した際には取水口31から
の排水が開始される。このため、浴槽20内の水
面は基準水位L1に維持される。
ここで、入浴者が浴槽20内に入つて屈み込む
と、第4図Bに示すように、浴槽20内の水面は
急激に上昇して取水口31からの排水にも拘わら
ず作動水位L2を超え、フロート34は栓体32
と一体に上昇して栓体32で取水口31を閉塞す
るため、水面は入浴者が首まで浸れる十分な水位
に維持される。
このとき、浴槽20内の水面は取水口31によ
り予め基準水位L1に維持されており、入浴者の
体積相当の増水によつても浴槽20の上縁を超え
る溢水は零または僅かに抑えられる。
このような本実施例によれば次に示すような効
果を得ることができる。
すなわち、浴槽20の基準水位L1に取水口3
1を設けたため、通常時の浴槽20内の水面を基
準水位L1に維持でき、注水時の止め忘れによる
溢水等を未然に防止できる。
また、この基準水位L1を浴槽20内に大人1
人が入つた際に満水となる水位としたため、入浴
者が入つた際の浴槽20からの溢水を零または僅
かに抑えることができ、周囲の床面を濡らさない
ようにすることができる。
さらに、入浴者が浴槽20内に入ることで水面
が上昇した際には、水面が作動水位L2を超えた
際にフロート34および栓体32により取水口3
1が閉じられて排水が行われなくなり、水面は上
昇したまま維持されるため、入浴者は首まで十分
に湯につかることができる。
また、取水口31を閉塞する栓体32は、浴槽
20内の水面の変化に応じて自動的に上下動する
フロート34の浮力によつて動作されるとしたた
め、他に浴槽20内の水面位置の検出手段を必要
とせず、あるいは栓体駆動手段も他に動力源を必
要とせず、構造を極めて簡単にできるとともに、
保守性を著しく向上できる。
さらに、栓体32は取水口31の吸込側から圧
接されるように構成したため、閉塞時には取水口
31の負圧によりすみやかに圧接されるとともに
強い力で保持され、取水口31の閉塞を確実に行
うことができる。
なお、本考案は前記実施例に限定されるもので
はなく、以下のような変形をも含むものである。
すなわち、前記実施例においては栓体32およ
びフロート34を球状としたが、これは他の形状
であつてもよく、例えば、第5図に示すように、
栓体32は上端にOリング33と係合する円錐形
状を有するニードルバルブ状であるとしてもよ
い。
また、取水口31は、円形の開口面が水平にな
るように設けたが、これは他の形状の開口面を垂
直あるいは傾斜して設けるとしてもよく、例えば
矩形の開口面を垂直に設けた取水口に対しては上
下に移動するスライドドア状の栓体を用いるとし
てもよい。しかし、フロート34により栓体32
を上下に動作させる場合には密閉性と駆動抵抗と
の兼ね合いが難しく、前記実施例のように形成す
ることが最適である。
さらに、栓体駆動手段としてはフロート34に
限らず、ソレノイドやモータ等の電気的な駆動源
等を用いるものでもよいが、このような場合、基
準水位L1および作動水位L2を検出するための水
位検出手段が不可欠であり、かつ水分の多い浴槽
に用いる際には防水を完全にする必要がある。こ
のため、前記実施例のように、水面位置の検出と
栓体32の駆動とをフロート34により行うこと
がが最も好ましい。
また、前記実施例においてはオーバーフローバ
ルブ10を浴槽20の内側側面21から突出する
ように取付けたが、第6図に示すように、内側側
面21に凹部26を設けてこの凹部内に収容して
もよく、このような場合、浴槽20をより広く仕
えるとともに、突出したバルブ10に体の一部が
ぶつかつたり、またバルブ10が破損されたりと
いつた不都合を防止できる。
さらに、第7図AおよびBに示すように、オー
バーフローバルブ10のケーシング14自身を内
側壁面21に設けられた取付穴22に嵌め込み可
能な箱形に形成し、表面をネツト14Aで覆う等
すれば、前記凹部内に収容した際の効果に加え
て、浴槽20への取付けを容易にし、かつ外観を
損なわないようにできる。
〔考案の効果〕
前述したように、本考案のオーバーフローバル
ブによれば、浴槽からの大量溢水を防止でき、か
つ入浴者が首まで湯に浸ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す側面から見た
断面図、第2図は前記実施例を示す正面から見た
断面図、第3図は前記実施例の設置状態を示す断
面図、第4図は前記実施例の動作を示す断面図、
第5図、第6図、第7図AおよびBは本考案のそ
れぞれ異なる変形例を示す図である。 10……オーバーフローバルブ、20……浴
槽、31……取水口、32……栓体、34……栓
体駆動手段であるフロート、35……連結部材で
ある連結部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 浴槽内の所定の基準水位に開口されて浴槽内
    の水面が基準水位を超えて上昇した際に浴槽か
    ら排水可能な取水口と、この取水口を閉塞可能
    な栓体と、浴槽内の水面が前記基準水位より所
    定高さ上方の作動水位を超えて上昇した際に前
    記栓体で取水口を閉塞させて排水を停止させる
    栓体駆動手段とを備えて構成されたことを特徴
    とするオーバーフローバルブ。 (2) 実用新案登録請求の範囲第1項記載のオーバ
    ーフローバルブにおいて、前記取水口は基準水
    位に下向きに開口され、前記栓体は上下に移動
    自在かつ上昇した際に取水口に当接して取水口
    を閉塞可能に形成されているとともに、前記栓
    体駆動手段は、通常ほぼ作動水位に位置され、
    かつ水没時に自らの浮力で連結部材を介して栓
    体と一体に上昇することにより栓体を取水口に
    圧接可能なフロートであることを特徴とするオ
    ーバーフローバルブ。
JP1986155902U 1986-10-09 1986-10-09 Expired JPH0347587Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986155902U JPH0347587Y2 (ja) 1986-10-09 1986-10-09

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986155902U JPH0347587Y2 (ja) 1986-10-09 1986-10-09

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6361991U JPS6361991U (ja) 1988-04-23
JPH0347587Y2 true JPH0347587Y2 (ja) 1991-10-09

Family

ID=31077024

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986155902U Expired JPH0347587Y2 (ja) 1986-10-09 1986-10-09

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0347587Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5137799U (ja) * 1974-09-13 1976-03-22

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5763168U (ja) * 1980-10-02 1982-04-15

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5137799U (ja) * 1974-09-13 1976-03-22

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6361991U (ja) 1988-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5894611A (en) Waterproof bath water level audio alarm
US6895610B2 (en) Portable bathtub water-level control device
JPS61130532A (ja) 水槽排水装置
JPH0347587Y2 (ja)
US3221347A (en) Bath tub over-flows
JP3633336B2 (ja) ユニットバスの遠隔操作部と排水栓開閉機構部との連結構造
JPS6129726B2 (ja)
JPH10280506A (ja) オーバーフロー装置付き浴槽
JPS6395015A (ja) 浴槽ユニット
CN218405680U (zh) 一种线控下水组件
JP2582481Y2 (ja) 玉子型浴槽
JP2003247252A (ja) 浴槽用遠隔操作式排水栓の操作部取付け構造
JP2585824Y2 (ja) 防水ケースの水抜き装置
JPS5851885Y2 (ja) 食器洗い機の給水制御
JPH0612577U (ja) 局部洗浄装置
JP3066745U (ja) フロ―ト付き浴槽用止水栓
JPH0248529Y2 (ja)
KR100563150B1 (ko) 사용이 편리한 애완견 목욕통
KR200141736Y1 (ko) 좌변기 뚜껑을 이용한 세족기와 세면대
JP2004169439A (ja) 排水フロート構造
GB2288533A (en) Overflow fitting for a bath
JPH0134039Y2 (ja)
JP2003034961A (ja) 浴槽の排水構造
JP3062685U (ja) 足元ポカポカ排水栓
JPH019518Y2 (ja)