JPH0341163Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0341163Y2
JPH0341163Y2 JP9599585U JP9599585U JPH0341163Y2 JP H0341163 Y2 JPH0341163 Y2 JP H0341163Y2 JP 9599585 U JP9599585 U JP 9599585U JP 9599585 U JP9599585 U JP 9599585U JP H0341163 Y2 JPH0341163 Y2 JP H0341163Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
air
hydraulic
filter member
shock absorber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP9599585U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS624649U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP9599585U priority Critical patent/JPH0341163Y2/ja
Publication of JPS624649U publication Critical patent/JPS624649U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0341163Y2 publication Critical patent/JPH0341163Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、油圧緩衝器の作動油吐出防止構造に
関し、特に、外部から空気室内に圧気を供給し、
懸架ばねの特性を変更し得るようにした油圧緩衝
器において上記空気室内からの圧気を外部に放出
する際に、作動油が併せて吐出されることとなる
のを防止するのに最適な油圧緩衝器の作動油吐出
防止構造に関する。
〔従来の技術〕
リザーバ室に油面を介して隣接する空気室内か
らの圧気を外部に放出して懸架ばね特性を変更し
ようとするときに、上記圧気は油分混合空気の状
態にあり、これをそのまま外部に放出することと
すると、油圧緩衝器の円滑な作動に必要な作動油
が減少されることとなつて好ましくない。
そこで、空気室内下方の油面上に適宜の所謂フ
イルタを配設することが提案され、当該フイルタ
の配設によつて、油面から空気室内への油分の混
入を阻止し、従つて、空気室内からの圧気の外部
への放出の際に、油圧緩衝器の作動に必要な作動
油を外部に吐出する不都合を未然に防止すること
が可能となる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記従来の提案にあつて、フイ
ルタを油面上に安定させることは容易ではなく、
特に、空気室内に懸架ばねの上端側が臨設されて
いる油圧緩衝器の場合には、油面上にフイルタを
配設すること自体が困難となる不都合がある。
さらに、油面上にフイルタを配設することとし
ても、フイルタの上方たる空気室内には、空気室
を形成するためのアウターチユーブやカバー部材
の内周面に附着する作動油からの油分が当該空気
室内の圧気内に混入され、当該混入された油分
は、微量ながら圧気の放出時に外部に吐出される
こととなる不都合がある。
〔考案の目的〕
そこで本考案は、前記した事情に鑑み、懸架ば
ねの上端側を空気室内に臨設させる油圧緩衝器に
あつても、空気室内からの圧気の放出の際に、作
動油が外部に吐出されることを効果的に防止し得
るようにしたフイルタ部材を配設した油圧緩衝器
の作動油吐出防止構造を新たに提供することを目
的をする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記した問題点を解決するために本考案の構成
を、リザーバ室に油面を介して隣接する空気室内
に油分混合空気の通過を可とするフイルタ部材を
有して空気室内の圧気の外部への放出を可とする
ように形成された油圧緩衝器の作動油吐出防止構
造において、フイルタ部材は空気室内を下方の油
面側と上方の放出側とに区画するように配設され
てなると共に、油面側からの油分混合空気が放出
側に向けて上記フイルタ部材を通過した際に、上
記油分混合空気が円周方向に回転されるように空
気路が形成されてなり、上記回転の際に油分混合
空気の油分と分離された空気のみの外部への放出
を可とすることを特徴とするとしたものである。
〔実施例〕
以下、図示した実施例に基づいて本考案を説明
する。
第1図に示すように、本考案の一実施例に係る
油圧緩衝器は、シリンダ1内に摺動自在に挿通さ
れたピストンロツド2を有すると共に、シリンダ
1の下端側には下端ブラケツト1a、ピストンロ
ツド2の上端側には上端ブラケツト2aを有して
なり、かつ、シリンダ1の下端側とピストンロツ
ド2の上端側との間には懸架ばね3を介装してな
る。そして、シリンダ1内には、図示していない
が、ピストンロツド2の下端に固着されたピスト
ン部が摺動自在に収装されており、かつ、当該ピ
ストン部によつてシリンダ1内に上方油室と下方
油室とを区画形成している。そしてまた、上記ピ
ストン部はシリンダ1内を当該ピストン部が上昇
する伸側行程時には、シリンダ1内の上方油室内
の作動油が当該ピストン部を介して下方油室内に
流入することを可とすると共に、当該作動油の通
過時に所望の伸側減衰力が発生するように形成さ
れている。そしてさらに、第1図に示すように、
上記シリンダ1の下端部にはベースバルブ部1b
が形成されており、シリンダ1内を上記ピストン
部が下降する圧側行工程時には、シリンダ1内の
下方油室内の作動油が上記ベースバルブ部1bを
介してシリンダ1の外部に流出し、当該作動油の
流出時に所望の圧側減衰力が発生されるように形
成されている。
上記シリンダ1の外方には、アウターチユーブ
4がシリンダ1の下端側から適宜間隔を有するよ
うに起立されており、当該アウターチユーブ4の
外方にはピストンロツド2の上端側からカバー部
材5が垂設されており、当該カバー部材5の下端
内周に介装された軸受6が上記アウターチユーブ
4の外周面に摺接している。上記アウターチユー
ブ4の下端内周はシリンダ1の下端部のベースバ
ルブ部1b外周にシール4aを介して密接されて
おり、上記カバー部材5の上端内周はピストンロ
ツド2の上端側に螺装されているキヤツプ部材2
b外周にシール5aを介して密接されており、上
記アウターチユーブ4内をリザーバ室Rとすると
共に、上記カバー部材5内を空気室Aとしてい
る。なお、上記アウターチユーブ4の上端外周と
上記カバー部材5の下端内周との間に配設された
軸受6は、カバー部材5の下端内周にカシメ加工
で固着された環座6aに下端側から係止され、カ
バー部材5の下端近傍内周にカシメ加工で定着さ
れた環状スペーサ6bに上端側から係止されてお
り、上記スペーサ6bの上端には、その内周端が
上記アウターチユーブ4の外周面に密接されるオ
イルシール6cが配設されて、上記カバー部材5
の下端側が上記リザーバ室Rの一部となり得るよ
うに形成されている。
またなお、上記シリンダ1とアウターチユーブ
4との間には懸架ばね3の下半部を挿通する収装
部とされており、また、上記アウターチユーブ4
の外周面は前記軸受6の摺動面とされて、本実施
例にあつては、上記カバー部材5の下端から上記
アウターチユーブ4の下端までの間にブーツ7が
配設されている。
上記カバー部材5は、その上端がピストンロツ
ド2の上端側に対して一体となるように連結され
ているものであつて、前記したキヤツプ部材2b
への密接と共に、上端ブラケツト2aに対してそ
の回動が阻止されるように形成されている。すな
わち、上記カバー部材5の上端部には、下向きの
環状凹状部5bが形成されるように折り曲げ形成
されており、この折り曲げ部分の外部天端にはス
トツパ8が固着されており、当該ストツパ8の内
側端が上記ブラケツト2aの外周縁に形成された
切欠部2a′内に嵌合されるように形成されてい
る。
また、上記カバー部材5の上記折り曲げ部分に
は、上記下向きの環状凹状部5b内、すなわち、
空気室Aと外部との連通を可とする通孔5cが穿
設形成されており、当該通孔5c部分には外部か
らコネクタ9が附設されており、当該コネクタ9
を介して外部の圧気供給源Pからの空気A内への
圧気の供給および空気室A内からの圧気供給源P
側への圧気の放出を可としている。
なお、前記懸架ばね3の下端は、上記アウター
チユーブ4の下端内周に係止され、その上端は上
記カバー部材5の上端内側折り曲げ部に係止され
ている。
上記カバー部材5の上端側には形成されている
下向きの環状凹状部5b内には、フイルタ部材1
0が配設されている。当該フイルタ部材10は、
その断面形状が複数の折り曲げ部を有して端部が
拡開する下向き略凹状に形成され、上記環状凹状
部5b内への収装を可とするように環状に形成さ
れている。そして、当該フイルタ部材10には、
第2図にも示すように、外周側に形成された鍔部
11と、内側に形成された係止部12とを有して
なる。
上記鍔部11には、第2図に示すように、適宜
の間隔で、空気路たる開口部13が形成されてい
る。当該開口部13は、フイルタ部材10が空気
室A内に配設されたときに、当該空気室A内を下
方の油面側と上方の放出側とに区画されることと
なる当該両側を連通し得るように形成され、すな
わち、下方空気室A内の油分混合空気がフイルタ
部材10を通過し得るように形成され、かつ当該
通過した油分混合空気がフイルタ部材10の円周
方向に回転されることとなるように形成されてい
るものである。そのため、上記開口部13は、第
2図に示す実施例にあつては、上記鍔部11をフ
イルタ部材10の半径方向に破断し、当該破断さ
れた一方部分を内側に折り曲げるように形成して
いる。そして、上記複数箇所の破断部分で、一方
部分をすべて同様に内側に折り曲げることとし、
フイルタ部材10、すなわち、開口部13を通過
した油分混合空気がフイルタ部材10の円周一方
向にのみ回転されるように形成されている(第2
図中矢印a参照)。
第3図は、上記鍔部11における開口部13の
他の実施例を示すものであつて、フイルタ部材1
0の半径方向に上記鍔部11の一部を切断し、当
該切断部分の一方部分を舌形状の凹陥部となるよ
うに、折り曲げ形成しているものである。そし
て、本実施例においても、複数箇所の切断部分
で、一方部分をすべて同様に折り曲げ形成するこ
ととして、開口部13を通過した油分混合空気が
フイルタ部材10の円周一方向にのみ回転される
こととなるように形成されている(第3図中矢印
a参照)。
上記開口部13を通過した油分混合空気は、上
記したように円周一方向に回転されることとなる
ので遠心力の作用によつて油分と空気とが分離さ
れることとなり、鍔部11の外周端が近隣するカ
バー部材5の内周面に上記分離された油分が附着
され、それが蓄積されると、当該カバー部材5の
内周面に副つて下方に落下することとなる。そし
て、油分と分離された空気のみが上記通孔5cを
介して外部に放出されることとなる。そしてま
た、上記分離された油分が鍔部11の上面に附着
する場合にあつても、当該鍔部11は傘状に形成
されているので、下方に向けて落下されることと
なると共に、落下し得なかっか油分があつても、
再度通孔5cを介して外部から圧気が供給される
ときに、上記油分を混入して開口部13から空気
室A内に流入されることとなり、フイルタ部材1
0上方側で分離される油分はすべて回収されるこ
ととなる。
上記フイルタ部材10の係止部12は、フイル
タ部材10の内周端がカバー部材5の上端折り曲
げ部内部に係止されて、そこに定着されることと
なるように形成されているものである。従つて、
上記係止部12の形成を省略して、フイルタ部材
10がカバー部材5の環状凹状部5b内に位置決
められるようにしてもよく、その場合に、フイル
タ部材10をカバー部材5に対して固定的に連結
することとしてもよく、あるいは、浮動的に連結
することとしてもよい。
第4図は、フイルタ部材10を通過した油分混
合空気から油分を分離する他の方策としての実施
例を示すものであつて、鍔部11に形成された開
口部13を通過する油分混合空気は、その回転方
向が互いに対向することとなるようにしたもので
ある。すなわち、一方の開口部13(図中左側)
からの油分混合空気は、図中矢印aで示す円周一
方向に回転することとなるに対して、他方の開口
部13(図中右側)からの油分混合空気は図中矢
印bで示す円周他方向に回転することとなり、従
つて、当該両方向に回転しようとする油分混合空
気は互いに衝突することとなつて、油分と空気と
に分離されることとなるものである。
前記した実施例にあつて、懸架ばね3はその上
端が空気室A内に臨設されるよう配設された懸架
ばね内装型の油圧緩衝器について説明したが、懸
架ばね3が空気室Aの外部に配設された懸架ばね
外装型の油圧緩衝器であつても、フイルタ部材1
0が空気室A内の上方端部に配設される場合にあ
つては、上記したところと同様に油分と空気との
分離を図ることができ、空気室A内から圧気を外
部に放出するときにあつても、作動油の吐出を未
然に防止できることとなるのは勿論である。
〔考案の効果〕
以上のように本考案によれば、懸架ばねの上端
が空気室内に臨設されているような油圧緩衝器に
あつても、空気室内における油分混合空気から油
分を分離し、圧気のみを外部に放出することがで
き、圧気の放出時に作動油を吐出させ油圧緩衝器
の円滑な作動に必要な作動油の減少を招来するよ
うな不都合を生じない利点がある。
また、本考案によれば、油分混合空気を油分と
空気とに分離するフイルタ部材が空気室を形成す
るハウジング部材たるカバー部材の上端内部に配
設されるので、カバー部材内周面に附着する油分
の外部への放出をも防止でき、効果的な作動油の
吐出防止を図ることができる利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る油圧緩衝器を
一部破断して示す正面図、第2図はフイルタ部材
の斜視図、第3図は他の実施例に係る開口部を有
したフイルタ部材の斜視図、第4図は開口部の他
の形式の形成例を示す部分斜視図である。 1……シリンダ、2……ピストンロツド、3…
…懸架ばね、4……アウターチユーブ、5……カ
バー部材、6……軸受、6c……オイルシール、
7……ブーツ、8……ストツパ、9……コネク
タ、10……フイルタ部材、11……鍔部、12
……係止部、13……空気路たる開口部、A……
空気室、P……圧気供給源、R……リザーバ室。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) リザーバ室内に油面を介して隣接する空気室
    内に油分混合空気の通過を可とするフイルタ部
    材を有して空気室内の圧気の外部への放出を可
    とするように形成された油圧緩衝器の作動油吐
    出防止構造において、フイルタ部材は空気室内
    を下方の油面側と上方の放出側とに区画するよ
    うに配設されてなると共に、油面側からの油分
    混合空気が放出側に向けて上記フイルタ部材を
    通過した際に、上記油分混合空気が円周方向に
    回転されるように空気路が形成されてなり、上
    記回転の際に油分混合空気の油分が分離された
    空気のみの外部への放出を可とすることを特徴
    とする油圧緩衝器の作動油吐出防止構造。 (2) フイルタ部材が環状に形成されると共に、空
    気室を形成するハウジング部材に保持されてな
    る実用新案登録請求の範囲第1項記載の油圧緩
    衝器の作動油吐出防止構造。 (3) フイルタ部材を通過した油分混合空気が円周
    一方向に回転され遠心力によつて油分と空気と
    に分離される実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の油圧緩衝器の作動油吐出防止構造。 (4) フイルタ部材を通過した油分混合空気が円周
    方向に回転されると共に互いに衝突され、当該
    衝突によつて油分と空気とに分離される実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の油圧緩衝器の作
    動油吐出防止構造。 (5) 空気室内に懸架ばねの上端が臨在されてなる
    実用新案登録請求の範囲第1項記載の油圧緩衝
    器の作動油吐出防止構造。
JP9599585U 1985-06-25 1985-06-25 Expired JPH0341163Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9599585U JPH0341163Y2 (ja) 1985-06-25 1985-06-25

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9599585U JPH0341163Y2 (ja) 1985-06-25 1985-06-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS624649U JPS624649U (ja) 1987-01-12
JPH0341163Y2 true JPH0341163Y2 (ja) 1991-08-29

Family

ID=30961228

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9599585U Expired JPH0341163Y2 (ja) 1985-06-25 1985-06-25

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0341163Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS624649U (ja) 1987-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3756357A (en) Shock absorber and valve assembly
CA2101703C (en) Seal for spin-on filter
US4189033A (en) Shock absorber
US4364457A (en) Piston-cylinder unit particularly for shock absorber or compression strut
US5347813A (en) Cap for master cylinder reservoir
EP0230042B1 (en) Twin-tube type shock absorber with a base valve portion structure coupled by caulking
EP0364411B1 (en) Suspension device for vehicles, comprising a telescopic shock absorber and an air spring
US6698611B2 (en) Tank cap
US3722639A (en) Shock absorber including noise reducing means
USRE21908E (en) Shock absorber
JPS59119004A (ja) 流体圧ラツシユ・アジヤスタ
JPH0341163Y2 (ja)
US4428464A (en) Hydraulic damper
EP0041342A2 (en) Improvements in suspension struts for vehicles
JPS6187243U (ja)
EP0053378B1 (en) Vortex flow valve with pressure relief means for shock absorber
JPH0212341Y2 (ja)
US4182438A (en) Shock absorber with improved compression valve assembly
JP2594414Y2 (ja) ショックアブソーバ
JPH0438112Y2 (ja)
JPH0442594Y2 (ja)
JPS5943160Y2 (ja) マスタ−シリンダにおけるリザ−バのキヤツプ
JPH026277Y2 (ja)
JPS62202548U (ja)
JPS5813161Y2 (ja) 車輌用油圧緩衝器