JPH0339397Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、液体を収容した容器に貼り付けられ
て、その液量を確認できるようにした液量表示装
置に関する。

〔従来の技術〕

従来、液体を収容する容器の透明に形成した部
分に、有色半透明の層を形成して、容器の内容量
を表示できる窓を美しく形成することが行われて
いる。

〔考案が解決しようとするする課題〕

前記従来の容器は、容器の内容量を知ることが
できると共に、その内容量の表示を美しく表示で
きるものであるが、本考案は、さらに、一層内容
量を容易に知ることができ、その表示もさらに美
しく、行えるようにすることを技術的課題とす
る。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は前記技術的課題を解決するため、次の
ような技術的手段をとつた。

すなわち、液体を収容すべき透光性容器１の外
周面に貼り付けられるラベル２に、前記容器１の
縦方向に沿つて赤色半透明のラインＲと、黄色半
透明のラインＹ、及び、青色半透明のラインＢか
らなる表示ライン３を形成して液量表示装置とし
た。

ここで、ラベル２は容器外周面全体に貼に付け
られるものであるか否かは問わない。

〔実施例〕

以下、本考案の一実施例を第１図及び第２図に
基づいて説明する。

１は透明なガラスで形成された容器で、この容
器１内にメチルオレンジの半透明水溶液が収容さ
れている。そして、この容器１の外周面は容器１
を巻回するようにラベル２が貼られている。この
ラベル２は透明フイルムに背面から印刷によつ
て、商標等が付されて不透明となつている。

そして、ラベルの一部に、容器１の縦方向に沿
つてライン状に透明部分を残し、この部分に、印
刷で、赤色半透明のラインＲと、黄色半透明のラ
インＹ、及び、青色半透明のラインＢが施されて
いて、容器１内を透視しうる表示ライン３が形成
されている。

この容器１内のメチルオレンジの半透明水溶液
はオレンジ色をしているため、この色が表示ライ
ン３の各色に重なつて、液が存在している部分の
表示ライン３は赤＋オレンジ＝赤味の増したオレ
ンジ、黄＋オレンジ＝濃黄色、青＋オレンジ＝深
緑、となり、空の部分の表示ライン３の色が赤、
黄、青のままであるのと異なるため、その境界が
明示され、液量が表示される。

そして、容器１内に、有色の液体、特に透明性
を有する有色の液体を収容した場合には、液体の
色と、表示ライン３の半透明の色とが同一の色の
場合よりも、液体の色と、表示ライン３の半透明
の色が異なつた場合の方が、濃い色彩となる。

液体が透明の場合は、無色であるため表示ライ
ン３の色は変わらないが、液体を通過する光の屈
折率が異なるため、液面が陰影となつて表示ライ
ン３に映り、液量を表示し得る。

なお、表示ライン３に沿つて目盛りを刻んでお
くと、液量とより把握しやすい。

〔考案の効果〕

本考案によれば、表示ライン３が、赤色半透明
のラインＲと、黄色半透明のラインＹ、及び、青
色半透明のラインＢの３つの色で形成されている
ので、容器１内に、有色の液体特に有色半透明の
液体を収容した場合に、どの様な色の液体を収容
しても、少なくとも２つのライン、収容した液体
の色と異なるものとなる。

そして、異なつた色が重なつたラインは、同一
の色の重なつた色よりも濃い色となるので、本考
案は、異なつた色が重なつたラインによつて、内
容液の確認が容易である。

また、表示ライン３が３色であるので、表示さ
れる色の変化も楽しめ、意匠的にもおもしろい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の液量表示装置の一実施例を示
す正面図、第２図は本考案に液量表示装置を貼り
付けた容器の斜視図である。 １……透光性容器、２……ラベル、３……表示
ライン、Ｒ……赤色半透明のライン、Ｙ……黄色
半透明のライン、Ｂ……青色半透明のライン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 液体を収容すべき透光性容器１の外周面に貼り
   付けられるラベル２に、前記容器１の縦方向に沿
   つて赤色半透明のラインＲと、黄色半透明のライ
   ンＹ、及び、青色半透明のラインＢからなる表示
   ライン３を形成したことを特徴とする液量表示装
   置。