JPH0338384A

JPH0338384A - 感熱性転写記録シート

Info

Publication number: JPH0338384A
Application number: JP1172050A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Nakano; 洋中野; Junichi Wakabayashi; 純一若林
Original assignee: Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Current assignee: Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Priority date: 1989-07-05
Filing date: 1989-07-05
Publication date: 1991-02-19
Anticipated expiration: 2010-03-22
Also published as: JPH0725215B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は感熱性転写記録シートに関し、より詳しくは耐
熱性、耐摩耗性、耐油性、耐薬品性、印字濃度などに優
れた印字が可能な感熱性転写記録シートの提供を目的と
する。

［従来の技術と問題点］最近、感熱性転写記録シートがラベルプリンターやバー
コードプリンターに使用されるケースが多くなってきた
が、従来の感熱性転写記録シートの感熱性転写層はワッ
クスを特徴とする特許ンダーを使用しているために、印
字の耐熱性、耐摩耗性、耐油性、耐薬品性などに劣り、
上記の如き用途には使用できないという問題がある。

バインダーとして耐熱性の良好な樹脂を使用すれば、上
記各種印字物性は向上するが、転写層の印字熱感度が低
下するという問題がある。

［問題点を解決するための手段］本発明者は上記問題点を解法するべく鋭意研究の結果、
感熱性転写層のバインダーとして特定のバインダーと添
加剤とを使用することによって、耐熱性、耐摩耗性、耐
油性、耐薬品性、印字熱感度などに優れた印字が可能な
感熱性転写記録シートを得ることに成功した。

本発明において使用する耐熱性支持体とは、例えば、ポ
リエステル、ポリカーボネート、トリアセチルセルロー
ス、ナイロン、ポリアミドなどのプラスチックフィルム
や、硫酸紙、グラシン紙、コンデンサー紙などである。

支持体の上に設ける感熱性転写層は、着色剤、熱可塑性
アクリル樹脂および添加剤を、必要に応じて滑剤や分散
剤を併用してトルエンやメチルエチルケトンなどの有機
溶剤に溶解し、これを１〜４ｕｍ（乾燥時）の厚みにな
る割合で塗布および乾燥することによって形成される。

使用する着色剤としては、カーボンブラック、酸化チタ
ン、酸化鉄、アルミニウム、銅、雲母などの微粉末無機
顔料、各種の有機顔ね、蛍光顔料又は染料などが使用さ
れる。使用量が少なすぎると印字の濃度が低く、多すぎ
ると転写層の強度が低下する。

熱可塑性アクリル樹脂は、アクリルおよびメタクリル系
モノマーを原料として製造した各種ホモポリマーおよび
コポリマーであり、ガラス転移、屯が５０℃以上で、分
子量が２０〜５００Ｘ１０’程度のものが好適である。

使用量が少なすぎると被膜強度が不十分である。

添加剤は、可塑剤、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、
スチレン系樹脂および粘着付与剤からなる群から選ばれ
た少なくとも１種であり、２種以上も自由に併用するこ
とができる。

添加剤の種類によって、感熱性転写層の組成はある程度
変化する。

添加剤のｆｌ　Ｂ及び組み合わせにおける好ましい例を
詳しく説明する。

（１）可塑剤を用いる例支持体の上に設ける感熱性転写層は、着色剤１０〜３０
重量部、熱可塑性アクリル樹脂３０乃至８９重量部、可
塑剤１〜２０重量部および滑剤０〜２０重量部の組成が
好ましい。

可塑剤としては、アジピン酸誘導体、アゼライン酸誘導
体、安息香酸誘導体、エポキシ誘導体、クエン酸誘導体
、グリコール誘導体、グリセリン誘導体、脂肪酸エステ
ル類、スルホン酸誘導体、石油誘導体、セバシン酸誘導
体、テトラヒドロフタル酸誘導体、トリメリット酸誘導
体、ビフェニル誘導体、ピロメリット酸誘導体、フタル
酸誘導体、フマル酸誘導体、パラフィン誘導体、ポリエ
ステル類、燐酸誘導体＝−！三三できる。

可塑剤の使用量は１〜２二重量部、好ましくは、３乃至
１５重１部であり、１重量部未満ては可塑化効果は殆ど
期待できず、印字軸感度を上げることかできない。又、
２０重量部を越えると印字熱感度の向上は期待できるが
、１ｌｉ１熱性、耐摩耗性、耐油性等において問題が生
じる。

（２）ポリエステル樹脂と可塑剤とを併用する例支持体の上に設ける感熱性転写層は、青色剤１０〜３０
重量部、熱可塑性アクリル樹脂３０乃至８８重量部、ポ
リエステル樹脂１〜３０重量部、可塑剤１〜２０重量部
および滑剤０〜２０重量部の組成が好ましい。

ポリエステル樹脂は、ガラス転移点が３０’Ｃ以上の飽
和熱可塑性で、上記熱可塑性アクリル樹脂と相溶性のあ
るものが好ましい。

ポリエステル樹脂の使用量は１〜３０重量部の範囲であ
り、１重量部未満では転写層の支持体への密着性や印字
性の向上効果が期待できない。

又、３０重量部を越えると転写層の支持体からの剥離性
が劣ったり、印字の副Ｑ性も不良となる。

可塑剤については前記と同様である。

（３）エポキシ樹脂とポリエステル樹脂と可塑剤とを併
用する例支持体の上に設ける感熱性転写層は、着色剤１０〜３０
重量部、熱可塑性アクリル樹脂３０乃至７８重量部、エ
ポキシ樹脂１０〜４０重量部、ポリエステル樹脂１〜３
０重量部、可塑剤１〜２０重量部および滑剤０〜２０重
量部の組成が好ましい。

エポキシ樹脂の好ましい１例は、エピクロルヒドリンと
ビスフェノールＡとの縮重合体であり、融点が６０乃至
１５０℃のものが好ましい。

エポキシ樹脂の使用量は１０〜４０重量部の範囲であり
、１０重量部未満では優れた印字熱感度が期待できない
、又、４０重量部を越えると耐熱性及び耐摩耗性が不良
となる。

ポリエステル樹脂と可塑剤については前記と同様である
。

（４）スチレン系樹脂とポリエステル樹脂とを併用する
例支持体の上に設ける感熱性転写層は、着色剤１０〜３０
重量部、熱可塑性アクリル樹脂３０乃至７９重量部、ス
チレン系樹脂１０〜４０重量部、ポリエステル樹脂１〜
３０重量部および滑剤０〜２０重量部の組成が好ましい
。

スチレン系樹脂は、熱可塑性アクリル樹脂と相溶性のあ
るポリスチレン、スチレン共重合体、ポリα−メチルス
チレン、α−メチルスチレン共重合体等であり、軟化点
が６０℃以上のものが望ましい。

スチレン系樹脂の使用量は１０〜４０重量部の範囲であ
り、１０重量部未満では印字熱感度の向上が期待できな
い。又、４０重量部を越えると耐熱性及び耐摩耗性が不
良となる。

ポリエステル樹脂については前記と同様である。

（５）粘着付与剤とポリエステル樹脂とを併用する例支持体の上に設ける感熱性転写層は、着色剤１０〜３０
重量部、熱可塑性アクリル樹脂３０乃至７９重量部、粘
着付与剤１０〜４０重量部、ポリエステル樹脂１〜２０
重量部および滑剤０〜２０重量部の組成が好ましい。

粘着付与剤としては、ロジン、ロジン誘導体、テルペン
樹脂、テルペン誘導体等の天然系、石油樹脂、スチレン
系樹脂、クマロン−インデン樹脂、フェノール樹脂、ポ
リブテン、ポリイソブチレン等があるが、・熱可塑性ア
クリル樹脂と相溶性のあるロジン誘導体、テルペン樹脂
、テルペン誘導体、石油樹脂、スチレン系樹脂等が好ま
しい。

粘着付与剤の使用量は１０〜４０重量部の範囲であり、
１０重量部未満では印字無感度の向上が期待できない。

又、４０重量部を越えると耐熱性及び耐摩耗性が不良と
なる。

ポリエステル樹脂については前記と同様である。

以上の転写層には滑剤を転写層の２０重量％まで加える
ことが好ましい。滑剤としてはポリエチレンワックス、
酸化ポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、合成
パラフィン、塩化炭化水素、マイクロワックス、天然パ
ラフィン、流動パラフィンなどの炭化水素系、脂肪酸系
、脂肪酸アミド系、脂肪酸エステル系、アルニール系、
金属石鹸系などがあるが、耐熱性、耐摩耗性などを考慮
すると、ポリエチレンワックス、酸化ポリエチレンワッ
クス、ポリテトラフルオロエチレン、脂肪酸アミド系、
金属石鹸系などが好ましい。

これらの滑剤は使用しなくてもよいが、使用することに
より一層優れた耐摩耗性の印字が得られる。

（添加剤として可塑剤を用いる例）実施例１着色剤としてカーボンブラック（キャボット製、ＲＥＧ
ＡＬ　　４００）１５重量部、熱可塑性アクリル樹脂（
三菱レイヨン製、ダイヤナールＢＲ８３）７０重量部、
可塑剤（フタル酸ジー２−エチルヘキシル）７重量部、
滑剤（旭ガラス製、フロンＬ−１７１Ｊ）８重量部をト
ルエンとメチルエチルケトンとの１　：　１［合溶剤に
溶解および分散させる。この混合液を６．０ＬＬｍのポ
リエステルフィルムに塗布乾燥させて２．０ｇ／ｍ”の
塗布量を有する感熱性転写層を形成した。

得られた感熱性転写記録シートをアート紙仕様のラベル
にボン電気型のラベルプリンターＢＬＳ−３０３を使用
して印字エネルギー１．２ｍＪ／ドツトで印字した結果
、耐熱性、耐摩耗性、耐油性、耐薬品性などの諸物性に
優れた高濃度画像が得られた。

実施例２着色剤として銅フタロシアニングリーン（大日精化製、
シアニングリーン２ＧＮ）２０重量部、熱可塑性アクリ
ル樹脂（三菱レイヨン製、ダイヤナールＢＲ８７）６０
重量部、可塑剤（五塩化脂肪酸エステル）１０重量部、
滑剤（ヘキスト製、セリダスト９６３０Ｆ）１０重量部
をトルエンとメチルエチルケトンとの１　：　ｌｆｉ合
溶剤に溶解および分散させる。この混合液を４．０ＬＬ
ｍのポリエステルフィルムに塗布乾燥させて２．３ｇ／
ｒｎ’の塗布量を有する感熱性転写層を形成した。

得られた感熱性転写記録シートを用いて実施例１と同様
に印字を行ったところ同様に優れた結果が得られた。

（ポリエステル樹脂と可塑剤とを併用する例）実施例３着色剤としてカーボンブラック（キャボット製、ＭＯＧ
ＵＬ　　Ｌ）１５重量部、熱可塑性アクリル樹脂（三菱
レイヨン製、ダイヤナールＢＲ７５）７０重量部、ポリ
エステル樹脂（ユニチカ製、エリーチルＡＸ−２０３３
）５重量部、可塑剤（フタル酸ジー２−エチルヘキシル
）５重量部、滑剤（旭ガラス製、フロンＬ−１７１Ｊ）
５重量部をトルエンとメチルエチルケトンとの１＝１混
合溶剤に溶解および分散させる。この混合液を６．０Ｌ
Ｌｍのポリエステルフィルムに塗布乾燥させて２．０ｇ
／ｍ’の塗布量を有する感熱性転写層を形成した。

実施例４着色剤として銅フタロシアニンブルー（大日精化製、シ
アニンブルー４９３０）１５重量部、熱可塑性アクリル
樹脂（三菱レイヨン製、ダイヤナール１３Ｒ８０）６０
重量部、ポリエステル樹脂（ユニチカ製、工’）−’７
１１ｚＡＸ−４０４１　）　５重量部、可塑剤（五塩化
脂肪酸エステル）１０重量部、滑剤（ヘキスト製、セリ
ダスト９６３０Ｆ）１０重量部をトルエンとメチルエチ
ルケトンとの１＝１混合溶剤に溶解および分散させる。

この混合液を４．０ｕｍのポリエステルフィルムに塗布
乾燥させて２．３ｇ／ｒｎ”の塗布量を有する感熱性転
写層を形成した。

得られた感熱性転写記録シートを用いて実施例３と同様
に印字を行ったところ同様に優れた結果が得られた。

（エポキシ樹脂とポリエステル樹脂と可塑剤とを併用す
る例）実施例５着色剤としてカーボンブラック（三菱化成製、ＭＡ−１
００）１５重量部、熱可塑性アクリル樹脂（三菱レイヨ
ン製、ダイヤナールＢＲ８２）７０重量部、エポキシ樹
脂（油化シェルエポキシ製、エピコート１００１）２０
重量部、ポリエステル樹脂（東洋紡製、バイロン２００
）５重量部、可塑剤（アジピン酸ジー２−エチルヘキシ
ル）５重量部をトルエンとメチルエチルケトンとの１＝
１混合溶剤に溶解および分散させる。この混合液を５．
７μｍのポリエステルフィルムに塗布乾燥させて１．８
ｇ／ｒｎ’の塗布量を有する感熱性転写層を形成した。

得られた感熱性転写記録シートをアート紙仕様のラベル
にボン電気型のラベルプリンターＢＬＳ−３０３を使用
して印字エネルギー０．９ｍＪ／ドツトで印字した結果
、耐熱性、耐摩耗性、耐油性、耐薬品性などの諸物性に
優れた高濃度画像が得られた。

実施例６着色剤として黄色顔料（大日精化製、セイ力ファースト
イエロー２２００）１５重量部、熱可塑性アクリル樹脂
（三菱レイヨン製、ダイヤナール８８２）４０重量部、
エポキシ樹脂（油化シェルエポキシ製、エピコート１ｏ
０４）２０重量部、ポリエステル樹脂（東洋縮型、バイ
ロン２００）５重量部、可塑剤（セバシン酸ジー２−エ
チルヘキシル）１０重量部、滑剤（マイクロパウダー製
、ＭＰＰ−６３５ＶＰ）１０重量部をトルエンとメチル
エチルケトンとの１：ｌ混合溶剤に溶解および分散させ
る。この混合液を４．０μｍのポリエステルフィルムに
塗布乾燥させて２．３ｇ／ｍ″の塗布量を有する感熱性
転写層を形成した。

得られた感熱性転写記録シートを用いて実施例５と同様
に印字を行ったところ同様に優れた結果が得られた。

（スチレン系樹脂とポリエステル樹脂とを併用する例）実施例７着色剤としてカーボンブラック（キャボット製、ＲＥＧ
ＡＬ　　４００）１５重量部、熱可塑性ＢＲアクリル樹
脂（三菱レイヨン製、ダイヤナール８８）４０重量部、
スチレン系樹脂（理化パーキュレス製、ピコラスチック
Ａ−７５）３０重量部、ポリエステル樹脂（東洋縮型、
バイロン２００）１０重量部、滑剤（マイクロパウダー
製、Ｐｏ１ｙｆｌｕｏ２００）５重量部をトルエンとメ
チルエチルケトンとのｌ；ｌ混合溶剤に溶解および分散
させる。この混合液を４．０μｍのポリエステルフィル
ムに塗布乾燥させて２．０ｇ／ｒｎ’の塗布量を有する
感熱性転写層を形成した。

得られた感熱性転写記録シートをアート紙仕様のラベル
にボン電気型のラベルプリンターＢＬＳ−３０３を使用
して印字エネルギー０．８ｍＪ／ドツトで印字した結果
、耐熱性、耐摩耗性、耐油性、耐薬品性などの諸物性に
優れた高濃度画像が得られた。

実施例８着色剤として赤色顔料（大日精化製、セイカファースト
カーミン１４８０）２０重量部、熱可塑性アクリル樹脂
（三菱レイヨン製、ダイヤナールＢＲ８０）５０重量部
、スチレン系樹脂（理化パーキュレス製、クリスフレッ
クス３０８５）２０重量部、ポリエステル樹脂（東洋縮
型、バイロン２００）１０重量部をトルエンとメチルエ
チルケトンとの１：ｌ混合溶剤に溶解および分散させる
。この混合液を４．０ｕｍのポリエステルフィルムに塗
布乾燥させて２．０ｇ／ｒｎ’の塗布量を有する感熱性
転写層を形成した。

得られた感熱性転写記録シートを用いて実施例７と同様
に印字を行ったところ同様に優れた結果が得られた。

（粘着付与剤とポリエステル樹脂とを併用する例）実施例９着色剤としてカーボンブラック（キャボット製、ＲＥＧ
ＡＬ　　４００）１５重量部、熱可塑性アクリル樹脂（
三菱レイヨン製、ダイヤナール８８８）４０重量部、粘
着付与剤（理化パーキュレス製、フォークル８５）３０
重量部、ポリエステル樹脂（東洋縮型、バイロン２００
）１０重量部、滑剤（マイクロパウダー製、Ｐｏ１ｙｆ
ｌｕｏ２００）５重量部をトルエンとメチルエチルケト
ンとの１：ｌ混合溶剤に溶解および分散させる。この混
合液を４．０μｍのポリエステルフィルムに塗布乾燥さ
せて２．０ｇ／ｒｒｉ″の塗布量を有する感熱性転写層
を形成した。

実施例１０着色剤として赤色顔料（大日精化製、セイカファースト
カーミン１４８０）２０重量部、熱可塑性アクリル樹脂
（三菱レイヨン製、ダイヤナールＢＲ８０）５０重量部
、スチレン系樹脂（日本ゼオン製、フィントン１５００
）２０重量部、ポリエステル樹脂（東洋縮開、バイロン
２００）１０重量部をトルエンとメチルエチルケトンと
のｌ：１混合溶剤に溶解および分散させる。この混合液
を４．０ＬＬｍのポリエステルフィルムに塗布乾燥させ
て２．０ｇ／ｒｎ’の塗布量を有する感熱性転写層を形
成した。

得られた感熱性転写記録シートを用いて実施例９と同様
に印字を行ったところ同様に優れた結果が得られた。

［発明の効果］以上の通り、本発明によれば、耐熱性、耐摩耗性、耐油
性、耐薬品性、印字熱感度などに優れた印字が可能な感
熱性転写記録シートが提供される。

Claims

【特許請求の範囲】１、着色剤と、熱可塑性アクリル樹脂と、添加剤とを主
成分としてなり、該添加剤が可塑剤、ポリエステル樹脂
、エポキシ樹脂、スチレン樹脂および粘着付与剤からな
る群から選ばれた少なくとも１種である感熱性転写層を
耐熱性支持体の表面に設けてなることを特徴とする感熱
性転写記録シート。２、添加剤が可塑剤であることを特徴とする請求項１に
記載の感熱性転写記録シート。３、添加剤がポリエステル樹脂と可塑剤であることを特
徴とする請求項１に記載の感熱性転写記録シート。４、添加剤がエポキシ樹脂とポリエステル樹脂と可塑剤
であることを特徴とする請求項１に記載の感熱性転写記
録シート。５、添加剤がスチレン系樹脂とポリエステル樹脂である
ことを特徴とする請求項１に記載の感熱性転写記録シー
ト。６、添加剤が粘着付与剤とポリエステル樹脂であること
を特徴とする請求項１に記載の感熱性転写記録シート。７、感熱性転写層が更に滑剤を含むことを特徴とする請
求項１〜６に記載の感熱性転写記録シート。