JPH0336577A - 静電複写装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、マスキング、トリミング、枠消去叉は縮小シ
フト複写等の特殊複写モードの設定が可能な静電複写装
置において、転写分離性能を向上させた静電複写装置に
関する。

〔従来の技術〕

従来から、例えば原稿の一部のみを複写する機能を有す
る複写装置がある。これは、第４図に示すように、プラ
テンガラスｌの上に載せた原稿２の領域２ａを例えば座
標指定等の手段により指定して、その指定領域２ａ内の
みを複写させる（指定領域外消去ニトリ旦ング）ように
したものである（例えば、特開昭６０−２１３１６８号
公報参照）。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところがこの指定領域外消去機能は、感光体の表面にお
いて、上記した原稿２の指定領域２ａに対応する領域部
分を除くその周囲の電荷を帯電消去ランプにより露光し
て消去させ、トナーが付着しないようにするものである
ので、現像後にトナー像を転写用紙を転写させる際に、
その転写用紙と感光体のトナーの存在しない部分との密
着性が強くなる。この結果、その後の分離工程で分離が
完全に行われなくなり、トナー像が変化して画質が劣化
したり、最悪の場合は転写用紙が感光体に巻き付いて紙
詰まりが発生する。

このような異常事態は、上記原稿２の指定領域２ａを逆
に消去する指定領域内消去（マスキング）にも発生し得
、また枠部分の消去、シフト複写、綴代作製複写、縮小
シフト複写の場合にも発生し得る。つまり、比較的大き
な面積部分が転写用紙に空白として残るような複写条件
の場合、特に先端部分が残る場合に上記問題が発生し易
い。

上記したような傾向は、転写用紙を腰の強い縦目として
給送する場合（Ａ３、Ｂ４、Ａ４Ｒ，Ｂ５Ｒ）よりも、
腰の弱い横目として給送する場合（Ａ４、Ｂ５）に特に
顕著となり、また転写用紙の斤量（厚み）が小さい場合
にも顕著となる。更に、温度が所定の範囲から外れると
やはり顕著となる。

本発明はこのような点に鑑みてなされものであり、その
目的は、上記したように転写用紙の一部に空白部分が残
るような複写条件の場合には、転写用紙の斤量、紙サイ
ズ、温度等を考慮して、適正な分離が行われるようにし
た複写装置を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

このために本発明の静電複写装置は、転写用紙に強制的
に空白部分を残す複写条件が設定されたことを検出する
第１手段と、転写用紙の斥量及び／叉はサイズを検出す
る第２手段と、温度を検出する第３手段と、上記第１手
段乃至上記第３手段の検出結果により転写前露光ランプ
を制御する第４手段とを具備するようにした。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例について説明する。第３図は複写
装置の概略を示す図である。静電記録部分へにおいては
、矢印ａ方向に回転する感光体３の周囲に、帯電極４、
帯電消去ランプ５、現像装置６、転写前露光ランプ７、
転写極８、分離極９、及びクリーニング装置ｌＯが順次
配置されている。

また転写極８の上流には、給紙部１１から給紙される転
写用紙を一時停止させてタイミングを図るレジストレー
ションローラ１２が設けられ、更に分離極９の下流には
搬送ベルト１３及び熱定着装置１４が順次設けられてい
る。

一方、原稿読取部分Ｂにおいては、原稿２がセットされ
るプラテンガラス１の下面を矢印す方向への走行して原
稿２を露光する棒状の露光光源１５、露光により得られ
た反射画像光を感光体３に伝達するくクー１６〜〜１９
及びレンズ２０等が設けられている。

この複写装置では、露光光源１５の矢印す方向への走査
によりプラテンガラス１上の原稿２が露光される。そし
て、この露光により得られた像光が感光体３に入射する
と、予め帯電極４により高圧帯電されていた感光体の上
記光照射部分の電荷が輝度の程度に応じて低下し、そこ
に原稿の画像に応じた静電潜像が形成される。そして、
感光体３の回転によりこの静電潜像の部分が現像装置６
のスリーブ６ａの部分に至ると、そこでトナーにより現
像され、上記原稿の画像に対応したトナー画像が形成さ
れる。そして、このトナー画像はレジストレーションロ
ーラ１２から像先端が合致するタイミング送られてきた
転写用紙に転写極８において転写され、更に分離極９に
至るとそこで感光体ｌの表面から分離される。そして、
トナー画像が載った転写用紙はこの後に搬送ベルト１３
で熱定着装置１４に送られてそこで熱定着され、排紙さ
れる。トナーが残留している感光体３は、クリーニング
装置ＩＯに至った時点でブレード１０ａによりクリーニ
ングされて、次のサイクルに備えられる。

前述した原稿２の指定領域２ａ内のみを複写する場合に
は、指定した領域に対応する情報が帯電消去ランプ５に
伝達されて、その帯電消去ランプ５を構成する複数のＬ
ＥＤＯ内の所定のものが所定のタイもングで点灯するこ
とにより、感光体３上において上記原稿２の指定領域２
ａに対応する領域の外側の帯電電荷が消去される。この
結果、その消去部分に対する転写用紙の密着性が高まり
、前述したように分離性能が劣化する。

そこで、本実施例では、上述したように転写前露光ラン
プ７を現像装置６と転写極８との間に配置している。こ
の転写前露光ランプ７については特開昭５８−６２６７
５、同５８−６２６７６、特願昭６３−１６１１７等に
記載されている。

本実施例では、上記したように転写用紙の一部の領域に
強制的に空白が形成されるような複写モードが選択され
た際に、更に転写用紙の斤量やサイズ及び温度／湿度を
考慮して、転写前露光ランプ７の点灯を制御するように
した。

第１図はこの制御系を示す図である。３１は各種複写モ
ード、複写枚数、濃度、その他を設定する操作部、３２
は転写用紙の紙サイズを検出する紙サイズ検知部、３３
は転写用紙の斤量検知部、３４は温度検知部、３５は湿
度検知部、３６はマイクロコンピュータ等からなる制御
部であり、転写前露光ランプ７はこの制御部３６によっ
て点灯が制御される。

上記した紙サイズ検知部３２としては、転写用紙カセッ
トに設けた転写用紙サイズ検知部を使用することができ
る。また、斤量検知部３３は、転写用紙が給紙部、１１
からレジストレーションローラ１２に至る経路中に光透
過センサを配置しておき、その光透過センサによる光透
過量により検知するようにしたものを使用できる。更に
、温度検知部３４や湿度検知部３５は転写用紙の温度や
湿度を検知できるように、その経路やカセットの近傍に
設置する。

第２図は転写前露光ランプ７が点灯制御される場合の制
御プログラムのフローチャートを示す図である。ここで
は、上記した操作部３１において、指定領域外消去、指
定領域内消去、枠消去、縮小シフトのいずれか１個のモ
ードが選択されてその指令が制御部３６に取り込まれる
と、転写用紙の感光体３からの分離不良が発生し易い複
写条件が成立したとして、転写前露光ランプ７が１段点
灯（最も弱い点灯〉する。

またこのとき、上記複写条件の成立に加えて、転写用紙
の斤量が小さい（薄い、例えば５５ｇ／ｍ’以下）こと
が検知され、叉は紙サイズがＡ、４或いはＢ５であると
検知された場合は、転写用紙そのものについての条件も
分離不良が発生し易いとして、転写前露光ランプ７が２
段点灯（１段点灯より強い点灯）する。

更にこのとき、上記複写条件の成立及び上記転写用紙の
条件の成立に加えて、温度が３３℃を越えで湿度が８０
％越えの場合、叉は温度が１０℃以下で湿度が２０％以
下の場合には、転写用紙の腰が弱くなり、叉は転写用紙
が静電気を帯易いので、転写前露光ランプ７が３段点灯
（２段点灯より強力な点灯）する。

このように、複写条件成立、転写用紙条件成立、温度／
湿度等の雰囲気条件成立により、転写前露光ランプ７の
点灯状態が順次強くなるように制御されるので、条件成
立に対応して感光体３の表面電荷の低下が深くなる。従
って、感光体上のトナー像に悪影響を与える虞がある転
写前露光ランプの点灯を分離不良が起こらない必要最小
限の点灯に留めることができる。

なお、上記では転写用紙の一部の領域に強制的に空白を
形成する複写モードとして、指定領域外消去、指定領域
内消去、枠消去、縮小シフトのみを示したが、他にシフ
ト複写、綴代作製複写等その他がある。

また、上記では温度と湿度の両条件により雰囲気条件を
検出しているが、温度条件のみで雰囲気条件を決定する
こともできる。

また、上記実施例では条件成立毎に転写前露光ランプの
点灯状態を順次強力に変化させるよう制御したが、これ
に限られるものではない。

例えば、上記複写条件成立、転写紙条件成立、雰囲気条
件成立により始めて転写前露光ランプを点灯するように
制御することもできる。

また、転写用紙の斤量の程度や特定の紙サイズ、或いは
温度の程度に応じて、転写前露光ランプの点灯状態を４
段以上に切り換えることもできる。

更に、上記複写条件成立のみの場合に弱く点灯させ、転
写用紙条件成立叉は雰囲気条件成立によりより強力に点
灯させることもできる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、複写条件、転写用
紙の条件、及び温度の条件に応じて転写前露光ランプが
制御されるので、分離性能の劣化を防止でき、分離不良
による画質劣化や紙詰まりを未然に防ぐことができると
いう利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の制御部の回路図、第２図は
その制御プログラムのフローチャート、第３図は複写装
置の概略構成図、第４図は指定領域外消去の説明図であ
る。 ５・・・帯電消去ランプ、７・・・転写前露光ランプ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）、転写用紙に強制的に空白部分を残す複写条件が
   設定されたことを検出する第１手段と、転写用紙の斥量
   及び／叉はサイズを検出する第２手段と、温度を検知す
   る第３手段と、上記第１手段乃至上記第３手段の検出結
   果により転写前露光ランプを制御する第４手段とを具備
   することを特徴とする静電複写装置。
2. （２）、上記第１手段が、指定領域外消去モード、指定
   領域内消去モード、枠消去モード、シフト複写モード、
   綴代作製モード、叉は縮小シフトモードの設定を検出す
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の静電複
   写装置。