JPH0334230A - パッファ形ガス遮断器 - Google Patents

パッファ形ガス遮断器

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JPH0334230A
JPH0334230A JP16693289A JP16693289A JPH0334230A JP H0334230 A JPH0334230 A JP H0334230A JP 16693289 A JP16693289 A JP 16693289A JP 16693289 A JP16693289 A JP 16693289A JP H0334230 A JPH0334230 A JP H0334230A
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extinguishing chamber
electrode
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JP16693289A
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Inventor
Hirokazu Takagi
弘和 高木
Seiji Azuma
誠司 東
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、例えば550kV系統のような大容量の1点
切り投入接点、投入抵抗付きパッファ形ガス遮断器に関
するものである。
(従来の技術) 近年、送電系統の大容量化に伴い、変電所や開閉所に用
いられる遮断器の遮断容量が増大し、且つ高い信頼性が
要求されている。そこで、遮断器の信頼性を高めるため
には、部品点数を少なくし、構造を単純化することが重
要である。そのため、遮断器の遮断点数の削減が図られ
ている。例えば、現在550kV系統では、遮断電流が
50kAの2点切り遮断器が実用化されているが、さら
に、これを1点切り化することが要求されている。
ところで、この様な大容量の遮断器を1点切り化する場
合に、消弧性能を向上させるには、従来の2点切りの遮
断器に比べて、その開極速度を格段に早くする必要があ
る。そのため、固定電極とこれに対向した可動電極を備
え、開極時には可動電極のみを移動させていた従来の遮
断器に対して、対向する2電極を同時に移動させて開極
する、いわゆるダブルモーション方式と呼ばれる遮断器
が提案されている。このダブルモーション方式の遮断器
によれば、各電極の移動速度は従来の遮断器と同様であ
るにも拘らず、開極速度が格段に早くなり、消弧性能が
向−ヒされる利点がある。
このようなダブルモーション方式の遮断器の一例を第・
8図及び第9図に示す。
これらの図において、1は第1の可動電極、10は第2
の可動電極(従来の固定電橋に相当する)である。第1
の可動電極1は、パッファシリンダ2の先端部に設けら
れ、その外周には絶縁ノズル3、可動通電接触子4が同
心円状に配置されている。パッファシリンダ2の中心部
には操作ロッド5が固定され、この操作ロッド5が絶縁
ロッド6を介して図示しない機構部に接続されている。
また、パッファシリンダ2の内側には、絶縁筒7に固定
して支持されたパッファピストン8が挿入され、このパ
ッファピストン8と前記パッファシリンダ2に囲まれた
空間がパッファ室9になっている。
一方、第2可動電極10は、通電円筒11における第1
可動電極1との対向面中央に突出して設けられ、前記絶
縁ノズル3及び第1可動電極1内に挿入されるものであ
る。この第2可動電極10の外周には、前記第1可動電
極1の可動通電接触子4に接触する第2可動通電接触子
12および第2可動シールド13が設けられている。こ
れら第2可動電極10を支持する通電円筒11は、その
基部において通電用導体14に摺動自在に挿入されると
同時に、前記第1可動電極1、の外側に配設された絶縁
ロッド15及びリンク機構16を介して、第1可動電極
1を駆動する操作ロッド5の基部に接続されている。こ
のリンク機構16は、リンク16aの両端にそれぞれ回
動自在に連結された第1、第2の連結棒16b、16C
及びリンク16aを支持するリンク支持部16dより構
成されている。リンク16aは、所定のリンク比に設定
されたリンク支持部16dの支点16eを軸にして、リ
ンク支持部16dに対して回転自在に支持されている。
また、第1、第2の各連結部16b、16cは、それぞ
れの一端にて操作ロッド5と絶縁ロッド15に回転自在
に連結されている。
なお、リンク支持部16dは、図示しない容器に絶縁固
定された絶縁筒9に固定されている。
以上の様に構成を有するダブルモーション方式の遮断器
においては、第8図に示した投入状態において、図示し
ない操作機構を駆動すると、操作ロッド5が所定の速度
で操作機構側(図中右側)に移動し、その先端に固定さ
れた第1可動電極1が右方向に移動し、第2可動電極1
0との間で遮断動作が行なわれる。一方、この操作ロッ
ド5の動作に伴って、これに連結されたリンク機構16
が駆動され、絶縁ロッド15を操作ロッド5とは反対側
(図中左側)に移動させる。その結果、この絶縁ロッド
15の先端に固定された通電円筒11及び第2可動電極
10が、第1可動電極1とは反対方向(図中左側)に移
動する。また、前記操作ロッド5の移動により、その先
端に固定されたパッファシリンダ2が、絶縁筒7に固定
されたパッファピストン8に対して移動し、パッファ室
9が圧縮されるので、パッファ室9内部の消弧ガスが絶
縁ノズル3に案内されて開離する第1、第2電極間に吹
付けられ、消弧動作がなされる。
なお、投入動作は、操作ロッド5を前記遮断動作とは反
対方向に駆動することにより、第1、第2可動電極1,
10を相対的に接近させる。
この様にダブルモーション方式の遮断器においては、操
作ロッド5の移動速度は従来の遮断器と同様なものであ
りながら、第1、第2可動電極1゜10の両方を駆動す
るため、両電極間の相対的な開離速度が2倍以上に向上
し、大容量の遮断器においても1点切りが可能となる。
(発明が解決しようとする課題) ところで、550KV級のような大容量系統における線
路用の遮断器においては、投入時の投入過電圧を抑制す
るために投入抵抗方式が採用されている。これは、遮断
器の主接点と並列に投入抵抗を有する投入抵抗接点を設
け、投入時には主接点に先立ってこの投入抵抗接点が投
入され、その投入抵抗により投入過電圧が抑制された状
態で主接点が投入されるものである。この方式において
開極時には、まず、投入抵抗接点が開離し、次いで、主
接点が開極することが必要である。
前述のダブルモーション方式の遮断器に、このような投
入抵抗接点を採用する場合、開閉過電圧の低減、遮断器
及びこれを採用したガス絶縁開閉装置全体の小型化が大
きな問題点となり、これを解消することが重要な課題と
なっている。
まず、第10図に、従来の550kV級2点切り遮断器
の1点当たりの投入接点と消弧室(主接点)との絶縁回
復特性と、550kV級1点切り遮断器の投入接点と消
弧室の絶縁回復特性を示した。この図からも明らかなよ
うに、550kV級1点切り遮断器においては、 ■ 2点切りの各1点における場合より、主接点、投入
抵抗接点の両者共に開極速度が早い。
■ 開極時に投入抵抗接点の絶縁回復速度が主接点の絶
縁回復速度より早い。
■ 投入時に投入抵抗接点が主接点よりも先に投入され
る。
という条件を満足する必要がある。
ところで、一方の電極のみを可動とした従来の遮断器に
おいては、可動電極と投入抵抗接点を同じ駆動源を使用
して同時に同速度で移動させ、両者の開極或いは投入の
タイミングは、電極形状の相違(主接点はワイプを使用
した電極構造であるのに対し、投入抵抗接点はスプリン
グを使用したバットコンタクトを採用)によって対応し
ていた。
しかし、550kV級1点切り遮断器に採用されるダブ
ルモーション方式では、主接点においては画電極が同時
に移動するので、従来の遮断器のように主接点の開極速
度と同速度で投入抵抗接点を移動させると、投入抵抗接
点の投入或いは開極速度が主接点の約1/2程度となり
、前記■■で述べたように投入抵抗接点の投入或いは開
極速度を主接点よりも早くすることができないという問
題が生じる。しかも、この種の大容量遮断器としては、
その開極時に主接点の電極間に消弧ガスを吹付けるパッ
ファ形ガス遮断器が採用されるのに対して、投入抵抗接
点には特に消弧ガスの吹付けは行なわれないので、この
理由からも投入抵抗接点の絶縁回復速度を主接点よりも
早くすることが困難であった。
また、従来の投入抵抗接点を有する遮断器においては、
主接点を収納した消弧室と投入抵抗接点とを同一容器内
に収容していたために容器全体の外径が大きくなると同
時に、これを使用したガス絶縁開閉装置全体も大型化す
る欠点もあった。例えば、第11図は従来の同一容器収
納型の遮断器を使用したガス絶縁開閉装置の平面図であ
るが、三相−括母線20から分岐した各相の接続母線2
1を、断路器22を介して投入抵抗接点付きの遮断器2
3に接続し、これをさらに変流器24を介して線路側の
ブッシング25に接続する場合、各相の遮断器23の容
器外径が大きいと、各相の遮断器23を配設した場合の
相間寸法りが大きくなり、その分だけガス絶縁開閉装置
の占有スペースが増大すると共に、制作が困難で高価な
三相−括母線20の長さが大きくなる欠点があった。
さらに、投入抵抗接点付きの遮断器は、通常の線路用回
線部分に使用され、他の回線部分には投入抵抗接点のな
いタイプの遮断器が使用されるが、従来では、規格の同
一化を図るため投入抵抗接点が不要な遮断器についても
、投入抵抗接点を収納できる大きさの容器を共通して使
用していたので、前記のような占有スペースや三相−括
母線長の増大が、ガス絶縁開閉装置の他の部分において
も問題となっていた。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決し、小
型化され且つガス絶縁開閉装置全体の縮小化に寄与し、
しかも投入時の投入過電圧の低減と開極或いは投入時に
おける投入抵抗接点の絶縁回復速度の向上を可能とした
、信頼性の高い大容量1点切りパッファ形ガス遮断器を
提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、本発明は、消弧室内に第1
と第2の可動電極とから戊る主接点が収納され、この主
接点と並列に、固定側電極と可動側電極及びこれらの電
極に接続された投入抵抗体とから構成された投入抵抗接
点部が設けられたダブルモーション方式の1点切り投入
抵抗接点付きパッファ形ガス遮断器において、投入抵抗
接点部が、消弧室とは異なる容器に収納され、消弧室内
の主接点を操作するシリンダが設けられ、このシリンダ
と連動して投入抵抗接点部の可動電極を駆動するリンク
装置が設置され、さらに、可動?ti梅の投入速度を、
消弧室内の主接点を構成する両可動電極の相対投入速度
以上とするとともに、主接点の投入後投入抵抗接点部の
みが開離動作を行うようにしたことを特徴とするもので
ある。
(作用) 」二記のような構成を有する本発明においては、消弧室
内の主接点を操作するシリンダおよびこのシリンダと連
動して投入抵抗接点部の可動電極を駆動するリンク装置
が設置されているため、構造が単純化され、リンク装置
の簡単な調整で各接点を異なった速度で駆動することが
でき、しかも、正確なタイミングで開閉することができ
る。
さらに、本発明は、投入抵抗接点が主接点の両可動電極
の投入ワイプ動作中に開離し、主接点が投入静止状態に
あるとき、投入抵抗接点は開極状態を保持するようにな
るので、主接点の開極動作時に投入抵抗接点を高速で動
作させる必要はなく、良好な絶縁回復特性を示すととも
に、機械的強度についても良好な性能をもたせることが
可能となる。
また、本発明においては、投入抵抗体と投入抵抗接点部
を主接点とは別宴器内に収納したので、個々の容器の外
径を縮小することが可能となり、遮断器を近接配置して
、相間寸法の縮小化を図ることができる。さらに、抵抗
投入接点の不要な回線には、主接点のみを収納した小径
の容器の遮断器を使用できるので、ガス絶縁開閉装置の
縮小化により寄与できる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を第1図乃至第7図により具体
的に説明する。なお、前記第8図以下に示した従来の遮
断器と同一部材に付いては同一符号を付し、説明は省略
した。
本実施例において、第1可動電極1と第2可動電極10
とを有する主接点の消弧室30は、専用の収納容器31
内に収納されている。消弧室30の下部に位置する第1
可動電極1は、消弧室収納容器31の下部側面の開口部
32から外部(投入抵抗接点収納容器側)に引出された
導体33に電気的に接続されている。また、消弧室30
は、収納容器31を設置した操作機構箱34上に絶縁筒
9によって支持されている。この消弧室30において、
各可動電極1.10を駆動する操作ロッド5は、絶縁ロ
ッド6を介して操作機構箱34内に延長されており、操
作機構箱34内部に設けられた消弧室操作シリンダ35
の操作ロッド36に接続されている。また、消弧室操作
シリンダ35は、油圧により駆動するようになっている
。一方、消弧室30の上部に位置する第2可動電極1o
は、通電導体14を介して、収納容器31の上部に設け
られた取出し口37から引出された導体38に接続され
ている。
前記のような消弧室30の収納容器31の側方には、こ
れと独立して、投入抵抗接点専用の収納容器40が設け
られている。この収納容器4oは、その側面の上下に設
けられた開口部41.42の部分で、前記収納容器31
の側面に形成された開口部39.32に接続されている
。このような収納容器40内に収納されている投入抵抗
接点部は、投入抵抗体43、投入接点の固定側電極44
及びその復帰用スプリング45と、固定側電極44に対
向した投入接点の可動側電極46とから構成されている
。このうち、固定側電極44は、投入抵抗体43を介し
て、消弧室3oの第2可動電極10を接続した導体38
に接続されている。また、可動側電極46は、消弧室3
0の第1可動電極1に接続された導体33に、摺動部4
7を介して電気的に接続されている。さらに、この可動
側電極46の基部は、絶縁ロッド48を介して投入接点
を操作する操作ロッド49に接続されている。この操作
ロッド49は、投入接点動作時に、消弧室30の操作ロ
ッド36とリンク装置50によって係合され、同期して
駆動するようになっている。
ここで、リンク装置50の構成を第2図に示す。
即ち、リンク装置50は、消弧室30の操作ロッド36
の直線運動を回転運動に変換するレバー51aと、この
回転運動を操作ロッド49の直線運動に変換するレバー
51bおよび両者を連結して操作機構箱34などに固着
された軸受53により回転支持される伝達軸52から構
成されている。
また、操作ロッド49は、それに固設された支持点54
aの周囲を回転するフック54を存し、このフック54
がレバー51bの先端に設けられたピン55と係合する
ことによって、レバー51bの直線移動を操作ロッド4
9に伝達し、可動側電極46が投入動作を行うようにな
っている。また、フック54に対しては、操作ロッド4
9に固着したバネ56bの圧縮力がフック54を図中時
計方向に回転させる様に、常時作用している。さ、らに
、操作ロッド49の投入動作終了端付近には、操作機構
箱34などに固定された突起57が設置されて、フック
54の先端が当接するようになっており、その際、フッ
ク54が反時計方向に回転するよう構成されている。ま
た、操作ロッド49には、操作機構箱34に固定された
バネ筒58内に収納されたバネ56aの圧縮力が常に作
用し、その投入動作時には、バネ56aを圧縮し、開極
動作時には、バネ56aを放勢するような構成をとって
いる。
なお、第6図及び第7図に示す様に、第2可動電極10
と投入抵抗接点の固定側電極44を接続する導体38は
、各収納容器31.40の上部に配設されており、収納
容器31上部の取出し口37から外部に引出されている
。一方、第1可動電極1と投入抵抗接点の可動側電極4
6を接続した導体33は、各収納容器31.40の下部
に配設され、投入抵抗接点の収納容器40の下部に設け
られた取出し口59から外部に引出されており、ガス絶
縁開閉装置を構成する他の機器に接続されている。また
、これら収納容器31.40の各取出しロ37.59に
は、導体33.38の支持と他の機器とのガス区分のた
めに絶縁スペーサ60゜61が設けられている。
上記のような構成を有する本実施例の作用を第1図〜第
5図を用いて説明する。
即ち、第1図および第2図に示した開極状態において、
投入指令が消弧室操作シリンダ35に与えられると、そ
の操作ロッド36が投入側に移動を開始する。同時に、
リンク装置50のレバー51aが時計方向ら回転し、伝
達軸52を介してレバー51bも時計方向に回転する。
そのため、操作ロッド49は、ピン55とフック54の
係合によって。高速で投入側へ移動を開始する。この時
の駆動速度は、レバー51bの腕の長さをレバー51a
の2倍にするなど適宜調節することにより、操作ロッド
36の駆動速度の2倍以上になるように設定しておく。
なお、投入動作中は、バネ56bの作用により、フック
54がピン55に確実に引っ掛かるように押圧しており
、一方、バネ56aは、操作ロッド49の移動と共に蓄
勢される。
この時、消弧室側の操作ロッド36によって消弧室30
の第1可動電極1と第2可動電極10は、前記の従来技
術で述べたように、リンク機構16により反対方向に駆
動されるので、両者の相対的な投入速度は操作ロッド3
6の駆動速度の約2倍の高速度となる。一方、投入時の
過電圧を抑制するためには、投入抵抗接点側は、前記の
ような高速度の消弧室30の投入よりも早く投入される
必要がある。ところが、本実施例においては、投入接点
の操作ロッド49が消弧室30内における第1、第2可
動電極1,10の相対速度よりも早い速度で駆動してい
るため、投入抵抗接点が消弧室30側の主接点よりも必
ず先に投入されることになる。その結果、まず投入抵抗
接点の可動側電極46が固定側電極44に接触し、これ
を復帰用スプリング45に逆らって押込むことにより、
導体33.38間を投入抵抗体43を介して接続し、そ
の後、投入抵抗接点の投入速度よりも違い消弧室30側
の主接点が、前記従来技術で述べたようにして投入され
、導体33.38間が電気的に接続されることになる。
ところで、一連の投入動作において、投入抵抗接点が接
触すると、第3図に示すように、フック54の頭部先端
が突起57に当接するため、フック54は、バネ56b
に抗して、反時計方向へ回転し、レバー51bの先端の
ピン55がフック54から外れる。この時、操作ロッド
49は、投入方向への駆動力を失い、動作中に蓄勢され
たバネ56aが放勢を開始するため、開極方向へ動作を
始める。一方、主接点は、投入ワイプ動作を続行し、レ
バー51bはフック54を外した状態で投入動作を完了
する。そして、第4図に示すように、主接点は投入状態
のまま、抵抗接点を開離し、開極状態を保持する。
また、消弧室30において、消弧室操作シリンダ35の
投入状態(第4図)において、開極指令が与えられると
、操作ロッド36は、開極側に移動する。これに伴って
、リンク装置50のレバー51aが反時計方向に回転し
、伝達軸52を介して、レバー51bも同方向へ回転す
る。この時、フック54は、操作ロッド49と共に開極
位置に待機しており、操作ロッド36の開極動作終了付
近において、第5図に示すように、レバー51bのピン
55がフック54の頭部先端に当接する。
そして、レバー51bの回転駆動力の一部はピン55を
介してフック54の反時計方向のモーメントとなって作
用し、フック54はバネ56bに抗して回転する。この
後、ピン55はレバー51bの回転に応じてフック54
の先端部に移動し、その突起部を過ぎた時点でバネ56
bの作用てフック54はピン55に引っ掛かり、操作ロ
ッド36と共に、開極動作を完了する(第2図の状態)
この様に、主接点開極時には、投入抵抗接点の各電極4
4.46は既に開極状態にあるため、従来のように抵抗
接点の絶縁回復速度を考慮する必要がない。また、引外
し自由操作、即ち、主接点投入直後に開極操作を行う場
合でも、バネ56aの蓄勢力の最適な設定により投入抵
抗接点は主接点の周電極1.10の開離動作に遅れるこ
となく良好な絶縁回復回路特性が得られる。
以上のような構成及び作用を有する本実施例においては
、次の様な効果が発揮される。
■ 投入抵抗接点の投入後自動的に開離動作を行う様に
したので、主接点の開極動作時に投入抵抗接点を高速で
動かす必要はなく、絶縁回復特性や機械的強度など機器
の信頼性が向」−ニする。
■ 消弧室30の収納容器3]と投入I(抗接点の収納
容器40とを別体としたので、容器外径の縮小化が可能
となる。その結果、第6図及び第7図に示すように、本
実施例のパッファ形ガス遮断器をガス絶縁開閉装置に組
込んだ場合、相間寸法を縮小することが可能となり、母
線長の短縮及びガス絶縁開閉装置の縮小が可能となる。
■ 投入抵抗接点収納容器を消弧室収納容器と別体とし
たので、線路用回線以外の投入抵抗接点を必要としない
箇所では、消弧室収納容器に収納された主接点を有する
遮断器のみを配置すれば良いので、容器の共通化を図り
ながら、ガス絶縁開閉装置の縮小化が可能となる。
■ 主接点と投入抵抗接点の駆動源として、油圧駆動す
る消弧室操作シリンダ35とバネ56aとを併用し、且
つ、両者をリンク装置50により接続したため、構造が
単純化され、レバー長の簡単な調整で各接点を異なった
速度で駆動することが極めて容易であり、しかも、正確
なタイミングで開閉することが可能とある。
■ 各接点の操作機構系統を別々に設けると、方の系統
に不備があっても正常な方の接点のみが開閉してしまい
、その結果遮断器が破壊される恐れがあったが、リンク
装置50により両操作ロッド36.49を連動させるこ
とで、一方の接点のみが開閉されるような不都合を解消
できる。
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく
、主接点の開閉方式がダブルモーション方式の遮断器全
体に広く適用できるものである。
また、主接点の操作機構も油圧に限らず、他の流体を使
用したり、バネを用いた機械的な手段を使用することも
できる。さらに、同一収納容器内に主接点と投入抵抗接
点を収容した遮断器にも適用可能である。
[発明の効果] 以上述べた通り、本発明によれば、各接点を別々の容器
内に収納して、消弧室内の主接点と投入抵抗接点の可動
電極の駆動源として、主接点を操作するシリンダおよび
このシリンダと連動するリンク装置が設置されているた
め、リンク装置の調整により、簡単に、各接点を異なる
スピード且つ正確なタイミングで、駆動することができ
ると共に、構造が非常に単純化され、より小型化が進ん
だ優れたパッファ形ガス遮断器を提供することができる
また、本発明においては、投入抵抗接点の投入速度を主
接点を構成する第1、第2可動電極の相対的な投入速度
よりも太き(するとともに、主接点が投入状態にあって
も、投入抵抗接点は開離状態に保持される様にしたので
、大容量の遮断が可能で信頼性が高いパッファ形ガス遮
断器を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のパッファ形ガス遮断器の一実施例を示
す断面図、第2図〜第5図は第1図の遮断器の投入抵抗
接点操作機構の一実施例を示す構成図、第6図は第1図
のパッファ形ガス遮断器をガス絶縁開閉装置に組込んだ
状態の平面図、第7図は同じく側面図、第8図及び第9
図は従来のダブルモーション方式のパッファ形ガス遮断
器の一例を示す断面図で、第8図は投入状態、第9図は
開極状態を示す。第10図は550kV級1点切り遮断
器と2点切り遮断器における主接点と投入抵抗接点の絶
縁回復特性を示す特性図、第11図は従来のパッファ形
ガス遮断器を使用したガス絶縁開閉装置の問題点を示す
平面図である。 1・・・第1可動電極、10・・・第2可動電極、20
・・・三相−括母線、21・・・接続母線、22・・・
断路器、23・・・遮断器、24・・・変流器、25・
・・ブッシング、30・・・消弧室、31.40・・・
収納容器、32.39、41.42・・・開口部、33
.38・・・導体、34・・・操作機構箱、35・・・
消弧室操作シリンダ、36.49・・・操作ロッド、3
7.59・・・取出し口、43・・・投入抵抗体、44
・・・固定側電極、45・・・復帰用スプリング、46
・・・可動側電極、47・・・摺動部、48・・・絶縁
ロッド、50・・・リンク装置、51・・・レバー、5
2・・・伝達軸、53・・・軸受、54・・・フック、
55・・・ピン、56・・・バネ、57・・・突起、5
8・・・バネ筒、60.61・・・絶縁スペーサ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 消弧室内に第1と第2の可動電極とから成る主接点が収
    納され、この主接点と並列に、固定側電極と可動側電極
    及びこれらの電極に接続された投入抵抗体とから構成さ
    れた投入抵抗接点部が設けられたダブルモーション方式
    の1点切り投入抵抗接点付きパッファ形ガス遮断器にお
    いて、 投入抵抗接点部が、消弧室とは異なる容器に収納され、
    消弧室内の主接点を操作するシリンダが設けられ、この
    シリンダと連動して投入抵抗接点部の可動電極を駆動す
    るリンク装置が設置され、さらに、可動電極の投入速度
    を、消弧室内の主接点を構成する両可動電極の相対投入
    速度以上とするとともに、主接点の投入後、投入抵抗接
    点部のみが開離動作を行うようにしたことを特徴とする
    パッファ形ガス遮断器。
JP16693289A 1989-06-30 1989-06-30 パッファ形ガス遮断器 Pending JPH0334230A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220118674A (ko) * 2021-02-19 2022-08-26 엘에스일렉트릭(주) 가스절연개폐장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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