JPH0332567A - 振動加工機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、金属製品、プラスチック製品、セラミックス
製品等の振動加工機および加工装置に関するものである
。

［従来の技術］ 各種の産業分野では金属製品、プラスチック製品、セラ
主ツクス製品等の各種の部品が使用されているが、従来
、これらの製品の表面研磨（ハリ取り、スケール落とし
、カエリ取り、荒研磨、梢密研磨、光沢研磨、つや出し
）のために振動研磨機が使用されている。

この研磨機は第３図に示すように、研磨槽１を円筒状の
ベース２上に高張カスプリングまたはゴムスプリング３
等を介して連結し、ベース２内において研磨槽１には、
上下の軸端にアンバランスウェイト４．５を設けた振動
発生機６を直結したｆＩｉｒｆ＆となっている。

研磨槽１は、センターチューブ７を中心に平面ドーナツ
型とした断面Ｕ字型のものであり、単槽構造となってい
る。振動発生機６は、研磨槽１に特殊な三次元の高振動
を発生させるものであり、このため上部のウェイト４は
水平運動を調節し、また下部のウェイト５は垂直振動を
調節するようになっている。

研磨槽１内に研磨すべき製品（部品）を、必要があれば
水、用途によって選定した研磨材（メディア）或いは特
殊な薬品添加物（コンパウンド）とともに投入し、振動
発生機６により研磨槽１を高振動で振動させれば、製品
や研磨材等は垂直方向に回転をしつつセンターチューブ
７を中心にして周方向に旋回を続け、研磨作業を行う。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記する従来の振動研磨機は、次のような問題点を有し
ていた。

（１）研磨槽１は上記のように単槽構造であるため、製
品のパリのような切削屑や研磨材層等も製品とともに撹
拌されることになる。従って、この切削屑により製品表
面に傷が付けられることがあり、不良製品が発生する。

（２）研磨後の製品は、研磨槽１の側面に設けた取出口
（図示せず）から研磨材とともに取り出されるが、この
時、切削屑や研磨材層等も一緒に排出されるため、製品
と研磨材や切削屑等を選り分ける作業が煩わしいもので
あった。

（３）切削屑や研磨材層等は水や薬品等の液体とともに
、研磨槽１の側面に設けた排液口（図示せず）から排出
する手段もあるが、排液口が小さく、しかも製品や研磨
材等が排液口から排出されないよう、排液口に対し少許
の間隙を設けて板体を設置しであるので排液の抜き出し
に時間がかかり、また１００％切削屑を取り除くことは
できないものであった。

（４）水や薬品等の液体のために、研磨後の表面が滑ら
かな製品が研磨槽ｌの内壁に付着し、取り出されないこ
とがあり、このような場合には人手によって取り出すか
、特殊な装置を設ける必要があった。

（５）製品に切削油等の不純物が付着している場合、研
磨加工前に脱脂処理をする必要があるが、そのための脱
脂装置や脱脂剤等に多大の費用を要していた。研磨槽１
内に研磨促進を兼ねた脱脂用コンパウンドを投入し、研
磨加工を行うこともあるが、コンパウンドの消費量が多
くなり、またコンパウンドの付着等を新たに洗浄、除去
する工程を必要としていた。

本発明は上記する従来の振動研磨機の種々の問題点に鑑
み、研磨加工中、研磨すべき製品と切削屑や研磨材層と
を分離し、製品のみを研磨可能とした振動加工機を提供
することを目的とする。

また本発明は、研磨後の製品が研磨槽の内壁に付着する
ことがなく、容易に取り出し可能とした振動加工機を提
供することを目的とする。

更に、本発明は、研磨後の製品の洗浄、防錆、コーティ
ング等の各種の加工処理を行うことができる加工装置を
提供することを目的とする。

更にまた本発明は、研磨製品以外の一般的な製品のコー
ティング処理ができる加工装置を提供することを目的と
する。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的を達成するために本発明は、円筒状のベース
上にスプリングを介して連結し、振動発生機により振動
可能なセンターチューブを中心に平面ドーナツ型とした
断面Ｕ字型の加工槽１１内に所定の相対間隔で、平面ド
ーナツ型で断面Ｕ字型とし、全面に多数の孔を穿設した
加工槽１８を設置し、二重構造の加工槽としたことを特
徴としている。

また、二重構造の加工槽と液体タンクとを洗浄剤、防錆
剤、コーティング剤等が循環可能に連結し、研磨製品の
洗浄、防錆およびコーティング処理が可能な製品の加工
装置であることを特徴としている。

更に、研磨製品以外の製品のコーティング処理が可能な
加工装置であることを特徴としている。

〔実施例〕 以下、図面に従って、本発明の実施例を詳細に説明する
。

「第１実施例」 第１図は本発明の一実施例を示し、センターチューブ１
０を中心に平面ドナーツ型とした断面Ｕ字型の単槽の加
工槽１１を、円筒状のベース１２上に高張カスプリング
またはゴムスプリング１３等を介して連結し、ベース１
２内において加工槽ｌｌには、上下の軸端にアンバラン
スウェイト１４．１５を設けた振動発生機１６を直結し
た構成は従来の研磨機と同様である。尚、図中１７は研
磨後の製品の取出口である。

本発明においては、加工槽１１のＵ字型の内壁に面して
、平面ドーナツ型で断面Ｕ字型であり、全面に孔を穿設
した加工槽１８を、所定の相対間隔を置いて設置し、全
体として二重構造の加工槽１９としたことを特徴として
いる。

加工槽１８は、全面に多数の孔を穿設した板体に変え、
網目状の板体を平面ドーナツ型で断面をＵ字型に折曲、
形成したものを加工槽１８として使用することができる
。

孔の径や基孔の間隔、網目の大きさや板体の材質等は研
磨、加工すべき製品の大きさや材質等によって選択され
る。

加工槽１８は加工槽１１内に一体的に設けてもよく、交
換できるように着脱自在としてもよい。

上記の構成において研磨すべき製品を、必要に応じかつ
用途によって選定した適量の研磨材、水、薬品等ととも
に加工槽１８内に投入し、従来と同様振動発生機１６に
より加工槽１９全体を振動させれば、製品や研磨材等は
加工槽１８内を垂直方向に回転しつつセンターチューブ
１０を中心にして周方向に旋回し、研磨作業が行われる
。この研磨途中、製品から剥離したパリのような切削屑
や研磨材屑等および水や薬品等の液体は、加工槽１８に
設けた孔や網目から加工槽１１内壁との空間に落ちて除
去され、製品と研磨材とが加工槽１８内で混合、撹拌し
つつ研磨作業を続けることになる。

二重構造である加工槽１１と加工槽１８間に落ちた屑や
液体は、研磨中に加工槽１１に設けた液排出口（図示せ
ず）から排出し、外部に設置したタンク内で屑を沈降さ
せ、浄化した水や薬品は循環使用するようにしてもよい
。

研磨が終了した製品と研磨材は、加工槽１８に連結した
前記取出口１７から取り出される。

尚、製品と、用途によって選定した各種乾式研磨材を定
量投入し、乾式研磨をした場合には、切削屑や研磨材屑
のみが加工槽１８の孔や網目から落ち、加工槽１１の液
排出口から排出するようにすればよい。

共摺りの場合には製品のみが加工槽１８内に投入される
ので、切削屑だけが発生するが、この切削屑も研磨中に
液排出口から排出する。

従来の単槽構造の研磨槽を使用した場合ど、本発明の二
重構造の加工槽を使用した場合の共摺り研磨加工時間は
次の通りである。

「従来装置」 ■製品二Ｍ４千座金（外径８φｍｍ）の場合。

投入１ｉ　：　５００にｇ・研磨加工時間：　１５０　
ｌｌｌ１ｎ■製品：Ｍ１０平座金（外径１８φｍｍ）の
場合。

投入量：　５００　Ｋｇ　・研磨加工時間：　１８０　
ｍｉｎ「本発明装置」 ■製品：Ｍ４平座金（外径８φｍｍ）の場合。

投入量８５００　Ｋｇ−研磨加工時間：９０ｍ１ｒｉ■
製品：Ｍ１０平座金（外径１８φｍｍ）の場合。

投入量：５００にｇ・研磨加工時間：　１２０　ｍｉｎ
従来装置と本発明装置とを比較すると、製品により若干
の相違があるが、平均して約３０％加工時間を短縮する
ことができた。

「第２実施例」 第２図は本発明の他の実施例を示し、前記と同じ部分は
同じ符号を使用している。

本実施例においては、二重構造の加工槽１９と外部に設
置した製品加工用液体タンク２０とを、タンク２０のポ
ンプ２１と加工槽１１の液体人口２２とをパイプで連結
するとともにオーバーフロー口２３とタンク２０とをそ
れぞれ連結し、液体を循環可能に連結したことを特徴と
している。

タンク２０内には、加工目的に応じて、あらかじめ洗浄
剤、防錆剤またはコーティング剤等を所定型入れておき
、加工槽１８内にはすでに研磨を終了した製品を投入し
加工槽１９全体を振動させつつ液体を加工槽１９内に送
り込めば、製品の洗浄、防錆加工またはコーティング加
工が施され、汚濁液はオーバーフロー口２３からタンク
２０に循環され、浄化した液体が加工槽１１内へと送ら
れる。

所定の加工作業が行われた後、加工後の製品は製品取出
口１７から取り出し、また加工に使用した液体は、例え
ば液体人口２２からタンク２０へと逆流させるか他の液
排出口からタンク２０内に取り入れるようにする。

尚、コーティング剤としてはポリマー、タングステン粉
、色素添加剤等が使用できる。

コーティング加工の場合、研磨製品だけではなく、その
他の一般的な製品のコーティング処理を行うことも可能
である。

［発明の効果］ 以上説明した本発明によれば、単槽構造の加工槽１１内
に加工槽１８を設置して二重構造とし、加工槽１８とし
ては全面に多数の孔を有するか或いは網目状の板体を使
用するようにしたので、製品の研磨加工（パリ取り、ス
ケール落とし、カエリ取り、荒研磨、精密研磨、光沢研
磨、つや出し）中に生じたパリのような切削屑や研磨材
層等は孔や網目から二重の加工槽間に落ち、研磨すべき
製品とは分離されるので、製品の表面が屑により傷つけ
られることがない。従って、不良品が発生することがな
く、研磨効果、製品価値を高めるものである。更に、作
業時間を短縮し、作業効率が良好である。研磨終了後に
おいても、取り出した製品と研磨材との選り分けを容易
に行うことができる。

加工槽１８の内面は孔や網目により、全体に平滑面を有
しないので、水や薬品等の液体を介して製品が加工槽１
８の内面に付着することがなく、研磨終了後の製品の取
り出しを短時間で容易に行うことができる。

また、加工槽と液体タンクとを直結し、洗浄、防錆、コ
ーティング等の各種の加工処理を行うことができるよう
にしたので、製品の洗浄の他に被覆ムラの少ない均一な
防錆処理或いはコーティング処理ができ、加工表面が良
く、防錆剤やコーティング剤の節約ができ、ランニング
コストを安くすることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明振動加工機の一実施例を示す、中央から
片側を縦断面とした正面図、第２図は本発明の他の実施
例を示す装置の正面図、第３図は従来の振動研磨機を示
す、中央から片側を縦断面とした正面図である。 １０はセンターチューブ、１１は加工槽、１２はベース
、１６は振動発生機、１８は加工槽、１９は二重構造の
加工槽、２０は液タンクである。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）円筒状のベース上にスプリングを介して連結し、
   振動発生機により振動可能な、センターチューブを中心
   に平面ドーナツ型とした断面Ｕ字型の加工槽１１内に所
   定の相対間隔で、平面ドーナツ型で断面Ｕ字型とし、全
   面に多数の孔を穿設した加工槽１８を設置して成ること
   を特徴とする振動加工機。
2. （２）加工槽１８は、全体網目状の板体を、平面ドーナ
   ツ型で断面Ｕ字型とした請求項１記載の振動加工機。
3. （３）請求項１記載の加工槽１１と加工槽１８からなる
   二重構造の加工槽１９と、洗浄液、防錆液、コーティン
   グ液等の製品加工用液体タンク２０とを連結し、加工槽
   １９とタンク２０間に液体を循環可能として成ることを
   特徴とする加工装置。