JPH0332415A - 形鋼の圧延用ガイド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、ユニバーサル圧延機による形鋼の圧延にお
いて、とくに寸法精度の高いＨ＠鋼を安定して生産しよ
うとするものである。

（従来の技術） Ｈ形鋼の製造においては、圧延時に生じるウェブの偏り
や反りなどによる形状不良を防止するためユニバーサル
圧延機の入り側や出側にガイドが配設されるのが一般的
である（特開昭６３−３６９１３４号公報参照）、とこ
ろでかかるガイドは圧延素材のウェブの上下面とフラン
ジ内側面を単に誘導案内する仕組みのものであることか
ら、とくにフランジの中心が偏るのが避けられないとい
う問題があった。

この点に関して、発明者らは先に特願平１−１０５８１
５号明細書にて、圧延素材のウェブの上下は勿論フラン
ジ内側面やフランジ幅端部をそれぞれガイドにて誘導す
る仕組みの圧延装置を提案した。

（発明が解決しようとする課Ｂ） しかしながら上記の装置にあっては圧延すべき形鋼製品
のサイズを変更するような場合、とくにフランジ幅を種
々の異なるサイズに変更する場合に同一のガイドを使用
したのではウェブ部をガイドできないことがあり、その
際に形状不良の原因となる反りが発生するうれいがあっ
た。圧延する形鋼製品のサイズに変更があった場合にも
容易に対応させて高い精度になるＨ形鋼を圧延できるガ
イドを提案することがこの発明の目的である。

Ｃｅ１．Ｂを解決するための手段） この発明は、垂直ロールと水平ロールの組合せからなる
ユニバーサル圧延機の出入側の少なくとも一方に配設さ
れ、該圧延機を通過するウェブ及びフランジを有するＨ
形鋼用の圧延素材を誘導するガイドにおいて、圧延素材
の搬送パスラインを上下に挟む上下各一対のガイドフレ
ームを配置して、各ガイドフレームに圧延素材のフラン
ジ内面とこれにつながるウェブに接して該圧延素材をパ
スラインに沿って誘導するガイド本体と圧延素材のフラ
ンジ幅端部のそれぞれに接して転動する少なくとも一つ
のガイドローラを連結してなり、該ガイドローラはロー
ル軸の軸端にガイドローラの回転軸の軸芯に対して偏心
した軸心を持つ回転ブロックを有することを特徴とする
形鋼の圧延用ガイドである。

第１図（ａ）（ｂ）にこの発明に従うガイドをユニバー
サル圧延機の入り側に配設した例で模式的に示し同図に
おける番号１は垂直ロールと水平ロールとの組合せから
なるユニバーサル圧延機、２は圧延素材りを案内誘導す
るガイドである。このガイド２はその＾−Ａ視図を第１
図（ｂ）に示すように、圧延素材りの圧延パスラインｐ
を上下に挟む各一対のガイドフレーム３を備えていて、
各ガイドフレーム３には圧延素材りのフランジ内面とこ
れにつながるウェブに接するガイド本体４と、フランジ
幅端部に接して転動するガイドローラ５を連結しである
。ここにガイドローラ５はその詳細を第２図（ａ）　（
ｂ）（Ｃ）および（イ）に示すようにロール軸の軸端５
ａにガイドローラの回転軸の軸芯に対してｅだけ偏心し
た軸心をもつ回転ブロック６を有し、これを介してガイ
ドフレーム３に支持されるようになっていて、この回転
ブロック６の回転により偏心量ｅだけガイドローラ５を
上下に移動させてこのローラの間隔のみを調整できるよ
うになっている。

上記のガイドローラ５はこの例ではテーパー付のものと
して示したが、圧延素材りの圧延段階に応じてフラット
タイプのものを用いることもできる。また同図における
番号７はガイドフレーム３にねじ止めしたストッパーで
あってこのストッパー７は回転ブロック６の外周に設け
た溝６ａに嵌まり込み該回転ブロック６を所定の角度で
固定できるようになっている。第３図にストッパー７の
要部を拡大して示す。

なお上掲第１図（ロ）に示したところの番号８はガイド
フレーム３を横方向に移動させる際に使用するガイドレ
ール、９は同じくガイドフレーム３を縦方向に移動させ
る際に使用する第２のガイドフレーム、またｌＯは第２
のガイドレール９にはめ込んだスライダーＳに接続され
ガイドフレーム３を横方向に移動させる液圧シリンダー
、そして１１はガイドレール８をガイドフレーム３とと
もに上下動させる昇降装置であり、各液圧シリンダーＩ
Ｏおよび昇降装置１１を適宜作動させることによりガイ
ドの幅調整と高さ調整を行うことができる。

（作　用） 圧延素材の誘導案内を司るガイドは圧延する形鋼製品の
サイズを変更する場合があってもその位置変更によって
すべてのサイズに適応できる仕組みのものが設備コスト
の上昇を抑えるうえからも好ましい、しかしながら従来
知られているような構造のガイドはある特定サイズの形
鋼の圧延においてはそれなりの効果を得ることができる
ものの、例えば第４図の例で示すようにガイド本体先端
からガイドローラのロール表面に至るまでの間隔ｌが一
定になるので、とくにフランジ幅の大きな形鋼を圧延す
る場合においてはガイド本体の先端と圧延素材のウェブ
との間に大きなすき間ができ、圧延時にそのすき間に起
因して反りなどが発生するおそれがあった。

この発明におけるガイドはガイドローラ５の軸端５ａを
保持する回転ブロック６を所定の角度だけ回転させれば
ガイドローラ５が単独で上下に移動するようになってい
るから圧延すべきＨ形鋼のフランジ幅の寸法に変更が生
じてもそれに適合した位置調整によって圧延素材りを常
に安定して案内誘導することができ、従って圧延時の反
り等の生じるうれいは全くない。

なお、回転ブロック６の外周に設けた溝６ａの数はガイ
ドローラ５の昇降量によって決定すればよい。溝６ａの
数をできるだけ少なくして昇降量の微小な調整を行うに
は、溝６ａを奇数個としてこれを等間隔に設けておきス
トッパー７を取りつけた向かい側すなわち１８０°の位
置にもう一つストッパー７′を設ければ溝間隔のほぼ１
／２のピッチにて昇降量を調整できる。

また溝６ａを等間隔にする場合にはストッパー７′の取
付は位置を１８０　’相反する位置において１／２ピツ
チずらすことにより同様の効果が得られるが、この場合
基ストッパー７で固定した時の昇降量とストソバ−７′
で固定した時の昇降量が異なってくるので第５図に示す
ように昇降量ｂ（ｂ−ｅ　（１−ｃｏｓ　Ｃｌ）　）が
等しくなるような位置に溝６ａを設けるようにするのが
望ましい。

（発明の効果） この発明によれば圧延素材のウェブ部、フランジ内側面
、フランジ幅端部の各部分をガイドするようになついる
ので同一のガイドを用いてサイズの異なるＨ形鋼を圧延
するような場合とくにフランジ幅が変わるような圧延に
おいて、従来発生していた反りなどを回避してこれに起
因した形鋼製品の形状不良を有利に防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）　（ｂ）はこの発明に従うガイドの構成説
明図、 第２図（ａ）　（ｂ）（Ｃ）および（ｄ）はガイドロー
ラの要部の拡大図、 第３図（ａ）（ｂ）はストッパーの要部拡大図、第４図
は従来形式になるガイドの要部断面図、第５図はガイド
ローラの昇降量の調整要領説明図である。 ■・・・ユニバーサル圧延機 ３・・・ガイドフレーム ５・・・ガイドローラ ６・・・回転ブロック ７・・・ストッパー ｐ・・・パスライン ｂ・・・昇降量 ２・・・ガイド ４・・・ガイド本体 ５ａ・・・軸端 ６ａ・・・溝 ｈ・・・圧延素材 ｅ・・・偏芯量 ＬＡ （ａ） 第１図 （ｂ）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、垂直ロールと水平ロールの組合せからなるユニバー
   サル圧延機の出入側の少なくとも一方に配設され、該圧
   延機を通過させるウェブ及びフランジを有するＨ形鋼用
   の圧延素材を誘導するガイドにおいて、 圧延素材の搬送パスラインを上下に挟む上 下各一対のガイドフレームを配置して、各ガイドフレー
   ムに圧延素材のフランジ内面とこれにつながるウェブに
   接して該圧延素材を圧延パスラインに沿って誘導するガ
   イド本体と圧延素材のフランジ幅端部のそれぞれに接し
   て転動する少なくとも一つのガイドローラを連結してな
   り、該ガイドローラはロール軸の軸端にガイドローラの
   回転軸に対して偏心した軸心を持つ回転ブロックを有す
   ることを特徴とする形鋼の圧延用ガイド。