JPH0329805B2 - - Google Patents

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JPH0329805B2
JPH0329805B2 JP56026121A JP2612181A JPH0329805B2 JP H0329805 B2 JPH0329805 B2 JP H0329805B2 JP 56026121 A JP56026121 A JP 56026121A JP 2612181 A JP2612181 A JP 2612181A JP H0329805 B2 JPH0329805 B2 JP H0329805B2
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  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はポリエチレンの製造法に関し、詳しく
はダイスウエルを程よく調整することのできるポ
リエチレンの製造法に関する。 一般に高密度ポリエチレンは、いわゆるチーグ
ラー型触媒を用いて製造されており、製品の機械
的強度を向上させるために分子量の高いものが製
造されている。この場合、製品の分子量分布が狭
いと成形加工に際して流動性が悪く、生産性の低
下を招き、また成形のための樹脂圧力が高くなる
ので所要動力を大きくすることが必要である。 このため、従来エチレンの重合工程を2段階に
分けて行なうことにより分子量分布の広い製品を
得る試みがなされている。 しかしながら、この2段階重合法による場合に
は、得られる製品のダイスウエルが小さく、特に
シート,フイルム等の押出成形や大型瓶等のブロ
ー成形時に支障をきたしている。 本発明の目的は、このような従来技術の有する
欠点を解消したポリエチレンの製造法を提供する
ことである。 本発明は、マグネシウム化合物とハロゲン化チ
タンとの反応生成物および有機アルミニウム化合
物を成分とする触媒を用いてエチレンの重合また
はエチレンとαオレフインとの共重合をするにあ
たり、マグネシウム化合物として一般式Mg
(OR12〔式中、R1は炭素数1〜6のアルキル基ま
たはアリール基を示す。〕で表わされる化合物お
よびMgSO4をアルコールの存在下で反応させて
得られる反応生成物を用い、ハロゲン化チタンと
して、一般式TiXo(OR24-o〔式中、Xはハロゲ
ン原子、R2は炭素数1〜6のアルキル基または
アリール基、nは1〜4の整数を示す。〕で表わ
される化合物を用い、かつ重合工程として、 (a)工程:αオレフイン含有量が10重量%以下で、
かつ極限粘度〔η〕が0.3〜1.0であるエチ
レンの重合体または共重合体を形成する工
程、 (b)工程:αオレフイン含有量が30重量%以下で、
かつ極限粘度〔η〕が2〜6であるエチレ
ンの重合体または共重合体を形成する工
程、 (c)工程:αオレフイン含有量が30重量%以下で、
かつ極限粘度〔η〕が7〜20であるエチレ
ンの重合体または共重合体を形成する工
程、 の三工程を任意の順序で行ない、上記各工程にお
ける重合量を、重量比で(a)工程:(b)工程:(c)工程
=1:0.5〜1.0:0.03〜0.3となるように調整して
重合反応を行ない、最終生成物の極限粘度〔η〕
を1〜5とせしめたことを特徴とするポリエチレ
ンの製造法である。 本発明に使用される触媒は、マグネシウム化合
物とハロゲン化チタンとの反応生成物および有機
アルミニウム化合物を成分とするものである。
こゝでマグネシウム化合物とハロゲン化チタンと
の反応生成物とはマグネシウム化合物にチタン化
合物が担持されたものであり、マグネシウム化合
物としては一般式Mg(OR12〔式中、R1は炭素数
1〜6のアルキル基またはアリール基を示す。〕
で表わされる化合物およびMgSO4を用いる。 これらマグネシウム化合物を生成する際に加え
るアルコールとしては例えばエタノールが挙げら
れる。 また、ハロゲン化チタン化合物としては、一般
式TiXo(OR24-o〔式中、Xはハロゲン原子、R2
は炭素数1〜6のアルキル基またはアリール基、
nは1〜4の整数を示す。〕で表わされる化合物
が用いられ、具体例としてはTiCl4
C2H5OTiCl3、(C2H5O)2TiCl2、(C2H5O)3TiCl
などがあげられる。これらハロゲン化チタン化合
物の製法は、特公昭46−34092号公報、特開昭55
−729号公報、特開昭55−13709号公報等に記載の
方法によることができる。 一方、有機アルミニウム化合物としては、一般
式R′3Al,R′2AlX,R′3Al2X3,R′2AlOR″〔式中、
R′,R″は炭素数1〜6のアルキル基またはアリ
ール基、Xはハロゲン原子を示す〕で表わされる
化合物が好ましく、具体例としてはトリメチルア
ルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソ
プロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニ
ウム、ジエチルアルミニウムモノクロリド、ジイ
ソプロピルアルミニウムモノクロリド、ジイソブ
チルアルミニウムモノクロリド、ジエチルアルミ
ニウムモノエトキシド、エチルアルミニウムセス
キクロリドなどがあげられる。 本発明においては、前述したように、エチレン
の重合反応は3段階の工程に分けて行なわれ、各
工程における生成物の極限粘度および各工程にお
ける重合比率はそれぞれ第1表のように調整す
る。なお、重合条件についても第1表に示す。
【表】
【表】 本発明において、各重合工程における生成物の
極限粘度の調整は触媒投入量および導入する水素
の分圧を調整することにより行なわれる。(a)工程
における重合反応では、生成物の極限粘度を0.3
〜1.0に調整するが、もし極限粘度が0.3未満の場
合には、ローポリマーの発生が多く、得られるポ
リエチレンは分子量が小さすぎて強度に劣るもの
となる。一方、極限粘度が1.0を越えると、分子
量分布が狭くなり、流動性の低下を招く。また(b)
工程における重合反応では生成物の極限粘度を2
〜6に調整するが、極限粘度が2未満ではポリエ
チレンの分子量が小さすぎるものとなり、6を越
える場合は流動性が劣るようになる。さらに、(c)
工程における重合反応では生成物の極限粘度を7
〜20に調整するが、その理由は極限粘度が7未満
ではダイスウエルの調整が困難となり、また20を
越えると前記(a)工程や(b)工程で生成した極限粘度
の小さいポリエチレンと溶融混合することが困難
となるからである。 また、本発明における重合比率の調整は、バツ
チ式重合槽では各工程のエチレン仕込量の積算値
をコントロールすることによつて行ない、連続系
の場合には3基の重合槽への単位時間当りのエチ
レン仕込量を調整することによつて各工程におけ
るエチレンの重合比率を調整することができる。
(a)工程における重合比率が1未満では得られるポ
リエチレンは加工性に劣り、また1を越える場合
には生成物の物性が低下する。また(b)工程におけ
る重合比率が0.5未満では分子量の低いものが得
られ、物性が低下したものとなり、一方1.0を越
えると流動性が悪くなる。(c)工程における重合比
率が0.03未満では実質的なダイスウエルの増大が
期待できず、また0.3を越えると成形時の流動性
が悪いものとなる。 これら各工程における極限粘度および重合比率
は上記範囲内で任意に調整できるが、最終製品の
極限粘度が1ないし5となるようにしたものが好
ましい。 本発明の方法においてエチレンとαオレフイン
の共重合反応を実施する場合には、共重合の(a)工
程ではエチレンに対して10重量%以下、(b)工程お
よび(c)工程ではエチレンに対して30重量%以下の
量のプロピレン、ブテン−1等のコモノマーを添
加して共重合させてもよい。このようにすると、
得られるポリエチレンの剛性を維持した状態で耐
環境応力亀裂性などが向上する。 本発明の重合反応ならびに共重合反応は、スラ
リー重合、気相重合、溶液重合のいずれの重合方
式を採用してもよい。本発明の方法によれば、得
られるポリエチレンの機械的強度を犠性にするこ
となくダイスウエルを約1.3〜1.8と大幅に調整す
ることができ、程よいダイスウエルを選定するこ
とによつて成形加工性に優れたポリエチレンを得
ることができる。したがつて、本発明の方法によ
つて得られるポリエチレンは押出成形や吹込成形
などによる各種製品の製造にきわめて有用であ
る。 実施例 1 a チタン担持マグネシウム化合物の調製 n−ヘプタン50ml中にMg(OC2H521g(8.8ミ
リモル)および市販の無水MgSO41.06g(8.8ミ
リモル)を懸濁させ、さらにエタノール35.2ミリ
モルを加えて80℃で1時間反応を行なつた。次い
で、これにTiCl45ml(45ミリモル)を加えて98
℃で3時間反応させた。反応終了後、温度を下
げ、静置して上澄液を除去した。新たにn−ヘプ
タン100mlを加えて撹拌、静置し、次いで上澄液
を除去する操作を3回繰返した。さらに、n−ヘ
プタン200mlを加えて固体触媒成分の分散液を得
た。比色法によりこの固体触媒成分のチタン担持
量を求めたところ担体1gあたりTi42mgであつ
た。 b エチレンの重合 7容のオートクレーブを乾燥してアルゴン気
流下にヘキサン2500ml、トリエチレンアルミニウ
ム20ミリモルおよび前記固体触媒成分の分散液を
Ti原子として0.4ミリモル相当量を導入して90℃
に昇温した。 次いで、これに水素6.5Kg/cm2およびエチレン
1.5Kg/cm2となるようにこれらを導入し、エチレ
ンの補給により全圧を維持するようにして90℃で
115分間重合反応を行なつた((a)工程)。 得られた反応生成物を第2反応器に導入して同
一触媒および同一溶媒の存在下に2500mlのヘキサ
ンを追加投入し、水素0.8Kg/cm2、エチレン5.3
Kg/cm2およびコモノマーとしてのブテン−1を66
g導入して70℃で36分間共重合反応を行なつた
((b)工程)。 さらに、得られた反応生成物を第3反応器に導
入して溶媒と水素を添加することなく、エチレン
を1.5Kg/cm2の条件で供給し、50℃で26分間重合
反応を行なつた((c)工程)。かくして得られたポ
リエチレンの物性を第2表に示す。 実施例2〜10および比較例1,2 反応条件を種々変えたこと以外は実施例1と同
様に操作してポリエチレンを製造した。その物性
を反応条件とともに第2表に示す。なお比較例は
いずれも従来の2段階重合の場合の結果である。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法で用いる触媒の調製工程
を表わした図面である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 マグネシウム化合物とハロゲン化チタンとの
    反応生成物および有機アルミニウム化合物を成分
    とする触媒を用いてエチレンの重合またはエチレ
    ンとαオレフインとの共重合をするにあたり、マ
    グネシウム化合物として一般式Mg(OR12〔式中、
    R1は炭素数1〜6のアルキル基またはアリール
    基を示す。〕で表わされる化合物およびMgSO4
    アルコールの存在下で反応させて得られる反応生
    成物を用い、ハロゲン化チタンとして、一般式
    TiXo(OR24-o〔式中、Xはハロゲン原子、R2
    炭素数1〜6のアルキル基またはアリール基、n
    は1〜4の整数を示す。〕で表わされる化合物を
    用い、かつ重合工程として、 (a)工程:αオレフイン含有量が10重量%以下で、
    かつ極限粘度〔η〕が0.3〜1.0であるエチ
    レンの重合体または共重合体を形成する工
    程、 (b)工程:αオレフイン含有量が30重量%以下で、
    かつ極限粘度〔η〕が2〜6であるエチレ
    ンの重合体または共重合体を形成する工
    程、 (c)工程:αオレフイン含有量が30重量%以下で、
    かつ極限粘度〔η〕が7〜20であるエチレ
    ンの重合体または共重合体を形成する工
    程、 の三工程を任意の順序で行ない、上記各工程にお
    ける重合量を、重量比で(a)工程:(b)工程:(c)工程
    =1:0.5〜1.0:0.03〜0.3となるように調整して
    重合反応を行ない、最終生成物の極限粘度〔η〕
    を1〜5とせしめたことを特徴とするポリエチレ
    ンの製造法。
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JPS57141409A JPS57141409A (en) 1982-09-01
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