JPH0329640B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 安定板１３と舵翼体１１とが、安定板１３上
に互いに間隔をあけて空間３１を形成するように
配設され且つ相互に整列している複数の防護管３
０，３０ａと、一番上の防護管３０の上側と一番
下の防護管３０ａの下側と二つの防護管３０，３
０ａの間の空間３１内とに配設され、そのうちの
一方５０，５１，５２，５３が安定板１３に他方
４０，４１，４２，４３，４４，４５，４６が舵
翼体１１に夫々固着されていて、且つそのうちの
上側の方５０，５１，５２，５３が移動可能に支
持され軸方向重量を受容し且つ自動調整可能のリ
ング状心出し装置６０，６０ａ，６０ｂ，６０ｃ
を介して下側の方４１，４２，４３，４４，４
５，４６の上に支持されている少なくとも一対の
高級鋼から成る枢着ブシユ４０，４１，４２，４
３，４４，４５，４６；５０，５１，５２，５３
と、前記防護管３０，３０ａ，枢着ブシユ４０乃
至４６；５０乃至５３及びリング状心出し装置６
０，６０ａ，６０ｂ，６０ｃを貫通せしめられて
いて複数の離脱可能に相互に連結されたボルト７
０ａ，７０ｂ，７０ｃから組立てられた連結ボル
ト７０とから成る装置２０を介して、蝶番式に相
互に連結されていることを特徴とする、船舶特に
外洋及び内海航行船並びに浮き装置のための舵。

２ 各枢着ブシユ４０乃至４６，５０乃至５３が
内側に高級鋼から成るガイドスリーブ５９，４９
を有していることを特徴とする、請求の範囲１に
記載の舵。

３ 各心出し装置６０，６０ａ，６０ｂ，６０ｃ
が、プラスチツク製リング部材６５上に支持され
ている移動可能の高級綱から成るリング部材６１
を含んでいて、二つのリング部材６１，６５のす
べり面として重なつている面６２，６６が連結ボ
ルト７０の長手軸線１５に対して傾斜しているこ
とを特徴とする、請求の範囲１又は２に記載の
舵。

４ 各心出し装置６０，６０ａ，６０ｂ，６０ｃ
が、プラスチツク製リング部材６５上に支持され
ている移動可能の高級鋼から成るリング部材６１
を含んでおり、プラスチツク製リング部材６５の
すべり面６６がこのプラスチツク製リング部材６
５の水平な底面６７に対して約15゜の傾斜角を有
していて、上方のリング部材６１のすべり面６２
がプラスチツク製リング部材６５のすべり面６６
の傾斜角と等しい傾斜角を有しているということ
を特徴とする、請求の範囲１乃至３の何れかに記
載の舵。

５ 各心出し装置６０，６０ａ，６０ｂ，６０ｃ
のリング部材６１上に、枢着ブシユ５０，５１，
５２，５３がポリアミドの如きプラスチツクから
成るリング部材８０を介して、夫々支持されてい
ることを特徴とする、請求の範囲３又は４に記載
の舵。

６ 連結装置２０が、 舵翼体１１に固着された第一の枢着ブシユ４０
と、 該第一の枢着ブシユ４０に隣接して安定板１３
に固着された第二の枢着ブシユ５０と、 第一の心出し装置６０と、 舵翼体１１に固着された第三の枢着ブシユ４１
と、 該第三の枢着ブシユ４１に隣接して安定板１３
に固着された第四の枢着ブシユ５１と、 第二の心出し装置６０ａと、 舵翼体１１に固着された第五の枢着ブシユ４２
と、 安定板１３に固着された第一の防護管３０と、 舵翼体１１に固着された第六の枢着ブシユ４３
と、 該第六の枢着ブシユ４３に隣接していて安定板
１３に固着された第七の枢着ブシユ５２と、 第三の心出し装置６０ｂと、 舵翼体１１に固着された第八の枢着ブシユ４４
と、 安定板１３に固着された第二の防護管３０ａ
と、 舵翼体１１に固着された第九の枢着ブシユ４５
と、 該第九の枢着ブシユ４５に隣接していて安定板
１３に固着された第十の枢着ブシユ５３と、 第四の心出し装置６０ｃと、 舵翼体１１に固着された第十一の枢着ブシユ４
６と、 すべての枢着ブシユ４０乃至４６；５０乃至５
３，防護管３０，３０ａ及びリング状心出し装置
６０，６０ａ，６０ｂ，６０ｃを貫通せしめられ
た三つの離脱可能に相互に連結されたボルト７０
ａ，７０ｂ，７０ｃから成る連結ボルト７０と、 から構成されていることを特徴とする、請求の範
囲１乃至５の何れかに記載の舵。

７ 連結ボルト７０の隣接する二つの個々のボル
ト７０ａ，７０ｂ及び７０ｃがねじボルト，割ピ
ン付ボルト等７５により相互に離脱可能に連結さ
れていることを特徴とする、請求の範囲１乃至６
の何れかに記載の舵。

利用分野 本発明は、船舶特に外洋及び内海航行船並びに
浮き装置のための安定板付き舵に関する。

技術情況 船舶用舵の舵翼体への安定板の枢着は、それ自
体公知の方法で構成された蝶番状の枢着連結によ
り行なわれるが、これは安定板から舵翼体への適
切な重量配分を可能にはしない。

課題，解決法，利点 本発明の課題は、安定板と舵翼体との間の枢着
領域に配設された連結ボルトが少なくとも二個所
で軸受けされると共に、連結ボルトが受容する枢
着ブシユの自動調整作用により安定板の重量を舵
翼体へ転化させることができるようにした、船舶
用舵を提供することにある。

この課題を解決するために、本発明によれば、
安定板と舵翼体とが、安定板上に互いに間隔をあ
けて固着され且つ相互に整列している複数の防護
管と、一番上の防護管の上方と一番下の防護管の
下方と二つの防護管の間の各空間内に配設され、
そのうちの一方が安定板に他方が舵翼体に夫々固
着されていて且つそのうちの上側にある方が、移
動可能に支持され軸方向重量を受容し且つ自動調
整可能のリング状心出し装置を介して下側にある
方の上に支持されている少なくとも二つの高級鋼
から成る枢着ブシユと、前記防護管，枢着ブシユ
及びリング状心出し装置を貫通せしめられ複数の
離脱可能に相互に連結された個々のボルトから組
立てられた連結ボルトとから成る装置を介して、
蝶番式に相互に連結された、舵翼体とこれに枢着
された安定板から成る船舶特に外洋及び内海航行
船並びに浮き装置のための舵が提案されている。

このような構成によつて、舵翼に対する安定板
の簡単な調整可能性とさらに枢着装置の簡単な製
造が可能になる。連結ボルトは、複数の相互に離
脱可能に連結された個々のボルトから構成されて
いるので、組立及び分解が容易である。防護管の
領域に配設された個々のボルトは予備ボルトとし
て役立ち且つ摩耗した個々のボルトと置換されて
使用され得る。さらに、連結及び枢着装置が流れ
に対して有利な構造を有しているので、構造的に
制限された空間が非常に小さく保持され得る。連
結ボルトまたは個々のボルトの組立及び分解は有
利には下方から行なわれるので、連結ボルトの交
換の際の舵全体の取りはずしはもはや必要ではな
い。さらに、本発明により構成された連結装置
は、その構成形態に基づき軸方向の力を受容し得
る。その上、安定板の重量は舵翼体に転化され
る。使用される心出し装置の半径方向及び軸方向
に移動可能な中間リングにより枢着ブシユまたは
枢着部材の自動調整能力が保証される。

本発明の他の有利な形態は請求の範囲から明ら
かになる。

本発明の実施例が図面に基づき以下に説明され
る： 第１図は安定板と舵翼体から成る船舶用舵の側
面図を示し、 第２図は安定板の舵翼体への枢着領域の一部破
断側面図を示し、 第３図は第２図の部分拡大図を示し、 第４図は第２図の−線による水平部分断面
図を示し、 第５図は第２図の−線による水平部分断面
図を示し、 第６図は舵翼体による安定板の重量受容の方法
の側面図を示している。

発明を実施するための最良の方法 符号１０で示された船舶特に外洋及び内海航行
船並びに浮き装置のための舵は、第１図及び第２
図に示された実施形態によれば、舵翼体１１とこ
れに枢着された安定板１３とから構成されてい
る。舵翼体１１も安定板１３も枢着領域にて対向
する円弧状の壁面１２及び１４を有しており、該
壁面を介して舵翼体１１及び安定板１３が連結装
置２０により相互に連結されている（第４図及び
第５図）。

この連結装置２０は、安定板１３の円弧状の壁
面１４に固着された二つの互いに間隔をあけて配
設され且つ相互に整列している防護管３０及び３
０ａから構成されている。二つの防護管３０及び
３０ａの間の空間は符号３１で示されている。

さらに、該連結装置は一番上の防護管３０の上
方と一番下の防護管３０ａの下方とそして二つの
防護管３０，３０ａの間の空間３１内とに舵翼体
１１と安定板１３とに交互に固着されている幾つ
かの枢着ブシユをを含んでいる。

第２図に示された実施形態の場合には、舵翼体
１１に七個の枢着ブシユ４０，４１，４２，４
３，４４，４５及び４６がそして安定板１３に四
個の枢着ブシユ５０，５１，５２及び５３が夫々
固着されており、防護管３０，３０ａに対する枢
着ブシユ４０乃至４６及び５０乃至５３の配置
は、枢着ブシユと防護管により形成された貫通孔
が相互に整列してこの貫通孔を通して後に詳しく
説明される連結ボルト７０が貫通可能であるよう
に、なされている。

連結装置２０は第２図に示された実施形態によ
れば次の構造を有している：舵翼体１１の枢着ブ
シユ４０には安定板１３の枢着ブシユ５０が隣接
していて上端を形成している。この枢着ブシユ４
０には舵翼体１１の枢着ブシユ４１が続き、枢着
ブシユ４１は安定板１３の枢着ブシユ５１が隣接
している。枢着ブシユ５１には舵翼体１１の枢着
ブシユ４２が続き同じく舵翼体１１の枢着ブシユ
４３には安定板１３の枢着ブシユ５２が隣接し、
この枢着ブシユ５２には舵翼体１１の枢着ブシユ
４４が続き同じく舵翼体１１の枢着ブシユ４５に
は安定板１３の枢着ブシユ５３が隣接し、この枢
着ブシユ５３には舵翼体１１の枢着ブシユ４６が
続き、枢着ブシユ４６が下端を形成している。従
つて、第２図に示された実施形態において使用さ
れる枢着ブシユの全数は十一になる。

舵翼体１１と安定板１３と舵翼体１１に固着さ
れている互いに隣接した二つの枢着ブシユは、リ
ング状の心出し装置を介して上下に重なつて支持
されている。即ち、リング状の心出し装置６０が
二つの枢着ブシユ５０及び４１の間に，第二の心
出し装置６０ａが枢着ブシユ５１及び４２の間
に，第三の心出し装置６０ｂが枢着ブシユ５２及
び４４の間にそして第四の心出し装置６０ｃが枢
着ブシユ５３と枢着ブシユ４６との間に配設され
ている。第２図に示されているように、防護管３
０の上方には枢着ブシユ４０，５０，４１，５１
及び４２が、二つの防護管３０，３０ａの間の空
間３１には枢着ブシユ４３，５２及び４４が、一
番下の防護管３０ａ下方には枢着ブシユ４５，５
３及び４６が配設されている。枢着ブシユのこの
配置においては、枢着ブシユ５０，４１と５１，
４２と５２，４４と５３，４６の間にリング状の
心出し装置６０，６０ａ，６０ｂ，６０ｃが配設
されている。

使用される枢着ブシユの数は任意であつてよ
い。有利には、枢着ブシユの配置は、連結ボルト
７０の二点支持または第２図に対応した三点支持
が与えられるようになされている。

枢着ブシユ４０乃至４６及び５０乃至５３は高
級鋼から構成されている。しかしながら、各枢着
ブシユの内壁側に同じく高級鋼から構成された連
結ボルトガイドスリーブを備えることも可能であ
る。このような連結ボルトガイドスリーブは第３
図において枢着ブシユ５１及び４２の場合符号５
９及び４９で示されている。

連結装置２０において備えられた心出し装置６
０，６０ａ，６０ｂ，６０ｃは各々枢着ブシユの
間で移動可能に支持されていて軸方向の重量を受
容し且つ自動的に調整されるように、各々上側の
枢着ブシユがこの心出し装置を介して下側の枢着
ブシユ上に支持されている。

心出し装置６０，６０ａ，６０ｂ，及び６０ｃ
は同じに構成されているので、第３図に示された
心出し装置６０ａについてのみ次により詳細に説
明する。

この心出し装置６０ａは、プラスチツク特にポ
リアミドから成るリング部材６５上に移動可能に
支持されたリング部材６１を含んでいる。リング
部材６１自体は高級鋼から成る。リング部材６１
が自由に動き得るように、二つのリング部材６
１，６５の重なり合うすべり面６２及び６６は連
結装置２０の長手軸線１５に対して下に向つて斜
めに延びるように形成されている。プラスチツク
製リング部材６５のすべり面６６は、その水平に
延びている底面６７に対してほゞ15゜の傾斜角を
有している。これに対してリング部材６１のすべ
り面６２は、プラスチツク製リング部材６５のす
べり面６６の傾斜に対応して傾斜している。

各心出し装置６０，６０ａ，６０ｂ，６０ｃの
二つのリング部材６１，６５の内径は使用される
枢着ブシユ４０乃至４６及び５０乃至５３の内径
に一致し、防護管３０，３０ａの内径は、より大
きく選定されている。

各心出し装置６０または６０ａまたは６０ｂま
たは６０ｃのリング部材６１のすべり能力を高め
るために、各リング部材６１の上にプラスチツク
特にポリアミドから成る他のリング部材８０が配
設されており、その上に各各枢着ブシユが第３図
から明らかな如く支持されている。

防護管３０，３０ａ、枢着ブシユ４０乃至４６
及び５０乃至５３及び心出し装置６０，６０ａ，
６０ｂ，６０ｃを貫通する連結ボルト７０は、多
数の個々のボルトから構成されている。第２図に
示された実施例においては、ねじボルト，割りピ
ン付ボルト等７５により離脱可能に相互に連結さ
れた三つの個々のボルト７０ａ，７０ｂ及び７０
ｃが備えられている。離脱可能に相互に連結され
た個々のボルトの使用により、このボルトが、交
換が必要な程度に摩耗したときに特に応力を受け
る部分が対応する新しい個々のボルトに交換可能
である、安定板１３と舵翼体１１との間の枢着連
結が達成される。防護管３０及び３０ａの領域に
おいて連結ボルト７０の個々のボルトが交換のた
めに抜き取られ、再び防護管３０または３０ａの
内部空間に挿入された新しい個々のボルトと連結
されるので、個々のボルトの交換後にも常に貫通
した連結ボルト７０が得られる。使用される個々
のボルト７０ａ，７０ｂ，７０ｃの長さは、各々
使用される防護管３０または３０ａの数に対応す
る数の個々のボルトがこの防護管の内部空間に収
納され得るように選定されているので、この個々
のボルトは交換用の予備ボルトとして使用され得
る（第２図）。各々防護管３０及び３０ａの数は、
舵翼体の高さに依存する。連結ボルト７０の製造
のために必要な個々のボルトの数は、同様に舵の
高さと使用される防護管の数に依存する。連結装
置２０の領域におけるこの防護管３０，３０ａの
使用により、予備の個々のボルトをスペースを有
効に利用した形で保有することができる。

個々のボルトの交換は、連結装置２０の底部領
域でも行なわれ得る。連結ボルト７０のための挿
入口は底部で閉じているので、連結ボルト７０ま
たはその個々のボルトを抜き取るためにこの閉塞
が可能である。

安定板１３の舵翼体１１への重量配分は第６図
において矢印Ｘにより示されている。