JPH0327493Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、洋服収納用の袋に入れるハンガー
その他のハンガーに於けるフツク取り付け構造の
改良に関するものである。

〔従来の技術〕

従来よりハンガー本体とフツクを別体として構
成し、フツクの回転構造を得る様にしてハンガー
本体にフツクを抜け止め状に取り付けるには、ハ
ンガー本体の合成樹脂成形時に、あらかじめ用意
していたフツクを挿入する方法が採用されてい
た。しかしこの方法では成形作業が複雑であつ
た。

〔考案が解決しようとする問題点〕

そこでこの考案では、ハンガー本体とフツクを
別個に成形した後、フツクを回転構造にしてハン
ガー本体に簡単な作業により組み込むことのでき
る便利なハンガーのフツク取り付け構造を提起し
ようとするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

そのためにこの考案では、逆Ｕ字状とした掛け
部に続けて細軸部を形成し、さらに細軸部の端に
径を太くした鍔部を設けたフツクを形成し、この
フツクの鍔部をハンガー本体の上部中央に形成し
た中空状取り付け部の上穴に係止させ、さらに前
記上穴の下方に下穴を形成し、上穴横部に鍔部に
当接するリブを取り付け部の内壁に突出させて形
成し、らさに前記上穴に連続する溝を取り付け部
上面に形成し、且つ下穴側部の底バネ部を下方に
湾曲可能として構成した。

〔作用〕

前記の構成としたハンガーのフツク取り付け構
造は、フツク下部を取り付け部に挿入し鍔部で底
バネ部を下方に押圧して鍔部をリブ下方を越えさ
せ、さらにフツクを起こすと、底バネ部は復帰す
ると共にフツクは回転機構を有しながら抜け止め
構造として取り付け部に係止する。

〔実施例〕 以下この考案の構成を、一実施例として示した
図面に従つて説明する。

１はフツクで、逆Ｕ字状とした掛け部２に続け
て細軸部３を形成し、さらに細軸部３の端に径を
太くした鍔部４を設けて成つている。

前記鍔部４はハンガー本体５の上部中央に形成
した中空状取り付け部６の上穴７に係止させて、
フツク１をハンガー本体５に取り付けている。

中空状の取り付け部６に於いて、前記上穴７の
下方には下穴８が形成してあり、上穴７と下穴８
で、取り付け部６にはフツク１を貫通させる穴が
が形成されていることになる。

さらに、上穴７の横部分には鍔部４に当接する
リブ９を、取り付け部６の内壁に突出させて形成
している。そこで、鍔部４はこのリブ９に遮られ
て貫通している穴より横方向に移動しないように
されている。

取り付け部６上面には、前記上穴７に連続する
溝１０を形成し、且つ下穴８側部の取り付け部６
底壁は湾曲可能な底バネ部１１として構成してい
る。

次に、上記構造としたハンガーのフツク取り付
け構造の使用状態について説明する。

先ず、フツク１をハンガー本体５に取り付ける
には、第２図に示すようにフツク１を傾斜させて
鍔部４を溝１０より挿入して底バネ部１１を押し
広げ、リブ９の下方を越えて下穴８に位置させ
る。次に傾斜しているフツク１を起こすと、第１
図のように鍔部４が上穴７に係止した状態とな
り、フツク１は、ハンガー本体５の取り付け部６
に対し、抜け止め及び回転自在構造を有して装着
されていることになる。

すなわち、底バネ部１１は一旦鍔部４及び細軸
部３が通ると自らの弾発力により復帰し、フツク
１の下部に当たつてフツク１が横方向に移動しな
いようにしている。又、リブ９も鍔部４を当接さ
せるものであるため鍔部４はこのリブ９を越える
ことができず、鍔部４は取り付け部６の縦方向の
貫通穴より横方向に移動できないようになつてい
る。

尚、図示した実施例は、洋服収納用の袋に入れ
るハンガーに関するものであり、この種のハンガ
ーでは、携行時にハンガー本体５の中央上部に持
つようにするため、フツク１は倒せるようになつ
ている。そこで、図示したハンガーではフツク１
は溝１０に倒れ込む構造になつている。

〔考案の効果〕

この考案は上述のような構成を有するものであ
り、従つて、フツク１とハンガー本体５を別体と
して別個に成形した後、両者を簡単な作業で容易
に組合せることができ、且つ、フツク１は回転自
在且つ抜け止め構造を有しているのであり、この
考案のハンガーのフツク取り付け構造は実用的効
果に優れている。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るフツクとハンガーの取
り付け構造を示す要部縦断面図。第２図はフツク
の挿入状態を示す縦断面図。第３図は要部の横断
面図。第４図は要部の斜視図。第５図はハンガー
の全体を示す正面図。 １……フツク、３……細軸部、４……鍔部、５
……ハンガー本体、６……取り付け部、７……上
穴、８……下穴、９……リブ、１０……溝、１１
……底バネ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 逆Ｕ字状とした掛け部に続けて細軸部を形成
   し、さらに細軸部の端に径を太くした鍔部を設け
   たフツクを形成し、このフツクの鍔部をハンガー
   本体の上部中央に形成した中空状取り付け部の上
   穴に係止させ、さらに前記上穴の下方に下穴を形
   成し、上穴横部に鍔部に当接するリブを取り付け
   部の内壁に突出させて形成し、らさに前記上穴に
   連続する溝を取り付け部上面に形成し、且つ下穴
   側部の底バネ部を下方に湾曲可能として構成した
   ことを特徴とするハンガーのフツク取り付け構
   造。