JPH0325724Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、米、麦、大豆等の穀物を濯ぎ洗い
するのに使用する穀物濯ぎ器に関するものであ
る。

［従来の技術］ 家庭で穀物を濯ぎ洗いするときには、容器の底
に穀物を入れ、水を入れ、手又は手動器具によつ
て撹拌し、水を排出する作業を数回繰返して行つ
ていた。

［考案が解決しようとする問題点］ 上述した従来の穀物濯ぎ洗いは、時間が掛かる
と共に、手が荒れる欠点があつた。

この考案は、穀物の濯ぎ洗いが、自動的に行え
る穀物濯ぎ器を提供しようとするものである。

［問題点を解決するための手段］ 図面を参照にして説明する。

この考案に係る家庭用穀物濯ぎ器は、 底に小孔１ａを設けると共に上縁に沿つて排出
孔１ｂを列設した容器状ケース１と、 ケース１内に若干の隙間を保つて吊下げた状態
で保持される篭体２と、 ケース１を被う蓋体３とより成り、 下側に水タービン３ａを取付けた前記蓋体３に
水タービン回転用のノズル３ｂを設けると共に、
垂下した水タービン用回転軸３ｃに篭体２内で回
転する撹拌翼３ｄを設け、且つ水タービン３ａを
回わす噴射水が篭体２内へ向け落下する如く構成
し、 しかも前記ノズル３ｂの基端を蓋体３外に突出
させホース４を連結可能に構成したものである。

［作用］ 図面を参考にして説明する。

篭体２内に所望量の穀物を入れる。次いで篭体
２をケース１内に装入設置する。その次に、蓋体
３をケース１に被せると共に撹拌翼３ｄを篭体２
内に挿入する。

ホース４から水を送ると、ノズル３ｂから噴射
水によつて水タービン３ａが回転し、水タービン
３ａと共に回転軸３ｃ、撹拌翼３ｄも回わると共
に、ノズル３ｂからの噴射水は穀物上に落下し、
篭体２を通つてケース１内に至る。

ホース４から送られて来る水が小孔１ａを通過
する水量に比べて多いため、水はケース１内に溜
まり始めるが、撹拌翼３ｄによつて回わされるた
め遠心力を生じ、上に凹の抛物面となり、余分な
水は排水孔１ｂを通つて排出される。それによつ
て渦状の水流を生じ、その水流によつて穀物が流
されながら濯がれる。

［実施例］ 図面を参考にして説明する。

家庭用穀物濯ぎ器は、大きく分けて、底に小孔
１ａを設けると共に上縁に沿つて排出孔１ｂを列
設した容器状ケース１と、ケース１内に若干の隙
間を保つて吊下げた状態で保持される篭体２と、 ケース１を被う蓋体３とより構成されている。

そして、下側に水タービン３ａを取付けた前記
蓋体３に水タービン回転用のノズル３ｂを設ける
と共に、垂下した水タービン用回転軸３ｃに篭体
２内で回転する撹拌翼３ｄを設け、且つ水タービ
ン３ａを回わす噴射水が篭体２内へ向け落下する
如く構成してある。３ｅは水タービン３ａの下側
において蓋体３に固定した金網板である。

また前記ノズル３ｂの基端を蓋体３外に突出さ
せホース４を連結可能に構成してある。

［考案の効果］ 人手に依らず穀物を濯ぎ、迅速且つ確実に濯ぐ
ことが出来る。

また、この考案においては、撹拌翼を動かすの
に水道水の水圧を利用しているので、家庭におけ
る動力費が不要である。そのうえ電気を使つてい
ないので、漏電の恐れがない。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一例を示すもので、第１図は
一部切欠垂直切断正面図、第２図は分解した状態
における正面図、第３図は水の流動状態における
概略正面図である。第４図は第１図の−切断
面図、第５図は第１図の−切断面図である。 １……ケース、１ａ……小孔、１ｂ……排出
孔、２……篭体、３……蓋体、３ａ……水タービ
ン、３ｂ……ノズル、３ｃ……回転軸、３ｄ……
撹拌翼、３ｅ……金網板、４……ホース、５……
穀物、６……水、６ａ……水面。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 底に小孔１ａを設けると共に上縁に沿つて排出
   孔１ｂを列設した容器状ケース１と、 ケース１内に若干の隙間を保つて吊下げた状態
   で保持される篭体２と、 ケース１を被う蓋体３とより成り、 下側に水タービン３ａを取付けた前記蓋体３に
   水タービン回転用のノズル３ｂを設けると共に、
   垂下した水タービン用回転軸３ｃに篭体２内で回
   転する撹拌翼３ｄを設け、且つ水タービン３ａを
   回わす噴射水が篭体２内へ向け落下する如く構成
   し、 しかも前記ノズル３ｂの基端を蓋体３外に突出
   させホース４を連結可能に構成してなる家庭用穀
   物濯ぎ器。