JPH0322576Y2 - - Google Patents

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JPH0322576Y2
JPH0322576Y2 JP16749886U JP16749886U JPH0322576Y2 JP H0322576 Y2 JPH0322576 Y2 JP H0322576Y2 JP 16749886 U JP16749886 U JP 16749886U JP 16749886 U JP16749886 U JP 16749886U JP H0322576 Y2 JPH0322576 Y2 JP H0322576Y2
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annular groove
tightening band
flexible boot
tightening
universal joint
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Description

【考案の詳細な説明】
(a) 産業上の利用分野 本考案は、自動車等の自在継手に装着され、潤
滑剤であるグリースを自在継手内部に密封保持す
るとともに、外部からダストや水等が自在継手内
へ侵入するのを防止するようになつているフレキ
シブルブーツに関するものである。 (b) 従来の技術 一般に、上記フレキシブルブーツは、全体が合
成ゴムあるいは合成樹脂等の弾性材料で形成さ
れ、蛇腹部と、その軸線方向両端部の嵌着部とを
有していて、上記各嵌着部の外周に、剛性材料か
らなる環状の締付けバンドを受け入れる環状溝を
形成した構成のものになつている。そしてこのフ
レキシブルブーツは、上記各嵌着部を、それぞれ
自在継手の駆動軸とその駆動軸を揺動自在に支持
する本体の外輪とに嵌装し、上記締付けバンドを
環状溝に装着して締付けることによつて、自在継
手に装着されるようになつている。 従来、上記フレキシブルブーツにおいて、その
フレキシブルブーツを軸線方向に切断したときの
各環状溝の断面形状が、第3図に示したように、
平坦な底面6aと、その底面6aの両側からほぼ
垂直に立ち上がる両側面6b,6cとを有するも
のが知られている。また、その他の従来の構成と
して、環状溝の断面形状が、第4A図に示したよ
うに平坦な底面6aの一端にくぼみ部7aを設け
たもの、第5図に示したように平坦な底面6aの
両端にくぼみ部7a,7bを設けたもの、及び第
6図に示したように軸線方向の中央部において環
状溝の深さが最も小さくなるように底面6a′を弧
状にしたものが知られており、それぞれ米国特許
第3688523号明細書、実開昭61−82178号公報及び
実開昭60−21034号公報に記載されている。これ
ら第3図から第6図の構成において、環状溝の溝
幅は、その環状溝へ装着される締付けバンドの幅
より多少(1mm程度)大きくなつていて、環状溝
に締付けバンドを装着したときに環状溝の両側面
と締付けバンドの両側縁とが同時に接触しないよ
うなものになつている。 (c) 発明が解決しようとする問題点 上記の第3図に示した従来の構成においては、
第3図に鎖線で示した締付けバンド4の位置から
解るように、締付けバンド4の締付けを終えたと
きに締付けバンド4の側縁が環状溝の底面6aに
食い込んだ状態になつている。従つて、自在継手
が広角度で揺動、回転すると、それに伴うフレキ
シブルブーツの変形によつて締付けバンド4が食
い込んでいる部分に作用するせん断応力が増大
し、第3図にKで示した位置でフレキシブルブー
ツが破損するという問題点がある。 第4A図に示されたフレキシブルブーツは、破
損を生じ易い部分に応力を逃がすための逃げ溝と
なるくぼみ部7aを設けることによつて上記問題
点を解消しようとするものである。しかるにこの
第4A図の構成には、第4b図に示したように、
締付けバンド4がくぼみ部7aの側へ変位した状
態で締付けられた場合に、A部に圧縮応力が加わ
り亀裂が生じる恐れがあるとの問題点がある。ま
た、上記した如く環状溝の幅が締付けバンド4の
それより大きいために、第4B図に鎖線で示した
ように締付けバンド4が環状溝に対して傾斜状態
で締付けられ、締付けバンドの端縁部分がB部に
食い込むことによる破損を生じる恐れがあるとの
問題点もある。第5図の構成においても、このよ
うな問題点は解消されない。 第6図の構成においては、締付けバンドがフレ
キシブルブーツに対して傾斜しない状態で締付け
られた場合には、締付けバンドの端縁がフレキシ
ブルブーツに食い込むことがなく、良好な結果を
得ることができる。しかるに、この構成では、環
状溝の幅が締付けバンドのそれより大きいことに
加えて、底部6a′が弧状であるために、第6図に
鎖線で示したように締付けバンド4が傾斜した状
態で締付けられていく可能性が大きく、上記した
従来の構成におけるものと同様の問題点がある。 本考案は、上記従来技術の欠点を解消する自在
継手用フレキシブルブーツを提供することを目的
とするものである。 (d) 問題点を解決するための手段 本考案は、上記した形式の自在継手用フレキシ
ブルブーツにおいて、少なくとも一方の環状溝の
溝幅を、上記締付けバンドを受入れたときにその
環状溝の両側面が締付けバンドの両側縁と同時に
接触するようなものにするとともに、上記フレキ
シブルブーツを軸線方向に切断したときの上記少
なくとも一方の環状溝の底面の断面形状を、平坦
な中央部と、その中央部の両側から環状溝の外方
へ向けて環状溝の深さを増加させていくように傾
斜して延びる両側部とを有する台形状のものにす
ることによつて、既述の問題点を解決する。 (e) 作用 本考案のフレキシブルブーツにおいては、締付
けバンドを環状溝に装着して締付けていくと、締
付けバンドが、側方変位及び傾きを生じずに、環
状溝の底部の平坦な中央部に平行に締付けられて
いく。 (f) 実施例 次に、本考案の実施例を第1図、及び第2A,
2B図によつて説明する。 第1図に示したように、図示実施例の自在継手
用フレキシブルブーツは、蛇腹部1と、その軸線
方向両端部の嵌着部2,3とを有し、各嵌着部
2,3の外周に、剛性材料からなる環状の締付け
バンド4,4を受入れる環状溝6,7が形成され
ている。このフレキシブルブーツは、全体が合成
ゴムあるいは合成樹脂等の弾性材料で形成されて
いて、嵌着部3と2とを、それぞれ自在継手の駆
動軸9とその駆動軸9を揺動自在に支持する本体
10の外輪8とに嵌装し、締付けバンド4,4を
環状溝7,6に装着して締付けることによつて、
自在継手に装着されるようになつている。第1図
は締付けバンド4,4の締付けを終えた状態を示
しているが、締付けを行う前の状態では、環状溝
は次のような形状のものになつている。なお、環
状溝6と7の形状は同様のものであるため、以下
の説明は、一方の環状溝6についてのみ行うこと
にする。 第2A図に示したように、環状溝6は、フレキ
シブルブーツを軸線方向に切断したときの底面の
断面形状が、平坦な中央部6Aと、その中央部6
Aの両側から環状溝6の外方(即ち第2A図の左
右方向)へ向けて環状溝6の深さを増加させてい
くように傾斜して延びる両側部6B,6Cとを有
する台形状のものになつている。上記環状溝6の
幅W1、即ち環状溝6の両側面6D,6E間の距
離は、この環状溝6に装着する締付けバンド4の
幅とほぼ同一寸法になつていて、締付けバンド4
を環状溝6に装着したときに、環状溝の両側面6
D,6Eと締付けバンドの両側縁4A,4Bとが
同時に接触するようになものになつている。ま
た、側部6Bと側面6Dとの連結部、及び側部6
Cと側面6Eとの連結部には、丸みrがつけられ
ている。 図示実施例のフレキシブルブーツは上記の構成
のものであつて、締付けバンド4を環状溝6に装
着したときには、締付けバンド4の内周面(第2
A図の下面)が環状溝6の底部の中央部6Aの全
面に接触している。また締付けバンド4の両側縁
4A,4Bは環状溝4の両側面6D,6Eに接触
した状態にあるために、締付けバンド4は環状溝
6内に良好に位置決めされている。従つて、この
状態から締付けバンド4を締付けていくと、締付
けバンド4は、側方へ変位したり傾斜したりする
ことなく、嵌着部2の材料を弾性変形させつつ環
状溝6の底面に平行に移動していき、締付け完了
時には第2B図の状態になる。このように締付け
バンド4は環状溝6の底面に平行に締付けられる
ために、既述の従来技術におけるような締付けバ
ンドの食い込みの問題が生じることがない。な
お、締付けバンド4を第2A図の状態から第2B
図の状態まで締付けていき、それに応じて環状溝
4の底面の中央部6Aが弾性的に圧縮変形されて
いくにつれて、環状溝6の溝幅が第2A図のW1
より多少大きくなつていくが、締付けバンド4の
内周面が環状溝6の底面の中央部6Aの全面に良
好に接触しているために、締付け時に締付けバン
ドの実質的な側方変位および傾斜は生じない。そ
して、このように環状溝6の溝幅が大きくなつて
いくことは、締付けバンド4の両側縁の、環状溝
4の両側面への食い込みを防ぐのに有効である。 下記の表は、本考案者等が行つた実験結果を示
している。この表において、X,Y及びZは、そ
れぞれ第3図に示した従来のフレキシブルブー
ツ、第4A図に示した従来のフレキシブルブーツ
及び第2A図に示した本考案実施例のフレキシブ
ルブーツを示している。この実験に使用した第3
図、第4A図及び第2A図のフレキシブルブーツ
の各部の寸法(締付けバンドを締付ける前の寸
法)は、次のとおりである。 (a) 第3図:環状溝の幅(W)……8mm、環状溝
の深さ(h)……1mm。 (b) 第4A図:環状溝の幅(W)……8mm、環状
溝の深さ(h1)……1mm、くぼみ部深さ(h
2)……1.8mm、くぼみ部幅(t)……1.2mm。 (c) 第2A図:環状溝の幅(W1)……7mm、底
面の中央部の幅(W2)……4mm、上記中央部
の高さ(h)……0.7mm、丸み(r)……0.3
mm。 この実験は、幅7mm、肉厚0.4mmの通常の締付け
バンドを使用して各フレキシブルブーツを自在継
手に装着し、自在継手を揺動させて、フレキシブ
ルブーツの破断が生じるまでの時間(hr)を測定
することによつて行つた。また、締付けバンドと
しては、両側縁部(第2A図の4A,4B)に丸
みのないエツジ付きのものと、両側縁部の鋭いエ
ツジ部をなくして食い込みを少なくすべく、その
両側縁部に半径0.2mm程度の丸みをつけたエツジ
なしのものとを使用した。
【表】 上記表の実験結果は、本考案実施例のフレキシ
ブルブーツがエツジ付き及びエツジなしのいずれ
のバンドを使用した場合にも、200時間の間破断
されず、従来のものに比較して耐久性が極めて優
れていることを示している。なお、図示実施例で
は環状溝6と7とが同一の形状のものになつてい
るが、一方の環状溝のみを第2A図に示したごと
きものにすることも、もちろん可能である。 (g) 考案の効果 以上より明らかなとおり、本考案のフレキシブ
ルブーツは、締付けバンドを締付けたときの、フ
レキシブルブーツの材料内への締付けバンドの食
い込みを防止でき、自在継手に装着して使用した
ときの耐久性が極めて優れているという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の自在継手用フレキシブ
ルブーツを自在継手に装着した状態を示す部分断
面図、第2A図は上記フレキシブルブーツの嵌着
部に締付けバンドを装着しそのバンドを締付けて
いない状態を示す拡大断面図、第2B図は第2A
図における締付けバンドの締付けを完了した状態
を示す、第2A図と同様の図、第3図は従来のフ
レキシブルブーツの嵌着部の構成例を示す断面
図、第4A図及び第4B図は従来のフレキシブル
ブーツの嵌着部の他の構成例を示す断面図、第5
図は従来のフレキシブルブーツの嵌着部のさらに
他の構成例を示す断面図、第6図は従来のフレキ
シブルブーツの嵌着部のさらに他の構成例を示す
断面図である。 1……蛇腹部、2,3……嵌着部、4……締付
けバンド、6,7……環状溝、6A……平坦な中
央部、6B,6C……傾斜した両側部、8……外
輪、9……駆動軸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 蛇腹部の軸線方向両端が嵌着部になつていて、
    各嵌着部の外周に、その嵌着部をそれぞれ自在継
    手の外輪と駆動軸とに締付け固定するための締付
    けバンドを受入れる環状溝が形成されている自在
    継手用フレキシブルブーツにおいて、少なくとも
    一方の環状溝の溝幅が、上記締付けバンドを受入
    れたときにその環状溝の両側面が締付けバンドの
    両側縁と同時に接触するようなものになつてお
    り、また、上記フレキシブルブーツを軸線方向に
    切断したときの上記少なくとも一方の環状溝の底
    面の断面形状が、平坦な中央部と、その中央部の
    両側から環状溝の外方へ向けて環状溝の深さを増
    加させていくように傾斜して延びる両側部とを有
    する台形状のものになつていることを特徴とする
    フレキシブルブーツ。
JP16749886U 1986-10-31 1986-10-31 Expired JPH0322576Y2 (ja)

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JPS6374522U JPS6374522U (ja) 1988-05-18
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