JPH0321582Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は自動車用に設けたシリンダロツクに挿
入されるキーの回動操作位置を、マグネツトとこ
のマグネツトに反応する磁気感知リードスイツチ
とにより、検知される自動車用シリンダロツクの
キー位置検出装置に関するものである。

従来の技術 従来、マグネツトを使用してキーの回動操作位
置を検知することは既に知られている。このよう
な装置に於ける構造は、第２図に図示されるよう
に、シリンダロツクＡのハウジング１内に磁気を
感知する所謂磁気感知リードスイツチ２を埋設
し、この磁気感知リードスイツチ２と対向する側
に一定の間隙を設けて、マグネツト３を配設す
る。このマグネツト３はキー（図示せず）の回動
操作と共に回動するロータ４に固着した回動カム
片５に装着したマグネツトホルダ６に埋設されて
いる。

考案が解決しようとする問題点 従来の技術に於ては、例えば第１図のようなマ
グネツト３の取付けでは、マグネツトホルダ６の
凹部６ｃにマグネツト３を埋設しているだけなの
で、熱や温度の変化によつて、このマグネツト３
がマグネツトホルダ６から脱落するという欠点
と、またこの脱落を無くすために、マグネツト３
に接着剤を塗布して固定すると面倒な作業とコス
トアツプになるという欠点もある。

問題点を解決するための手段 本考案は上記欠点を除去するために、マグネツ
トに凹凸部を形成し、この凹凸部に樹脂材をモー
ルド成形することによりマグネツトがマグネツト
ホルダから脱落しないようにすることにある。

作 用 シリンダロツクのハウジングに埋設された磁気
感知リードスイツチに対向するマグネツトが、キ
ーの回動操作によつて位置が変位し、このマグネ
ツトが磁気感知リードスイツチに位置したとき、
この磁気感知リードスイツチが閉成状態となる。

実施例 以下、本考案の一実施例を図面と共に説明す
る。

第１図は本考案の一部を切欠した側面図、第２
図は従来技術の一部を切欠した側面図を表わす。

鍔部１′を形成したシリンダロツクＡのハウジ
ング１に磁気感知リードスイツチ２を埋設する。

この磁気感知リードスイツチ２は金属片２′，
２″が間隙を有して対向させてあり、この金属片
２′，２″に導線２ａ，２ｂが夫々接続してある。
この導線２ａ，２ｂの他端は警報器や表示灯（図
示せず）に接続される。

キー（図示せず）の回動操作と共に回動するロ
ータ４に回動カム片５が固着され、この回動カム
片５に２箇所の小孔５′，５″が形成されている。
凹部３′と凸部３″を形成したマグネツト３を、樹
脂材でモールドし、且つ爪部６′を有する係止片
６ａ，６ｂを形成したマグネツトホルダ６を設
け、このマグネツトホルダ６の係止片６ａ，６ｂ
を前記回動カム片５の小孔５′，５″に挿入し爪部
６′を回動カム片５に係止する。

このマグネツトホルダ６に埋設されたマグネツ
ト３はキーの回動操作と共に磁気感知リードスイ
ツチ２に接離自在となる。

したがつて、この磁気感知リードスイツチ２の
開または閉の状態によりキーがどの位置に存在す
るか、あるいはキーがシリンダロツクＡから抜取
られているかを知ることができる。

考案の効果 爪部を有する係止片をマグネツトホルダに形成
し且つこのマグネツトホルダにモールドされたマ
グネツトに、凹部と凸部を形成したのでマグネツ
トのずれや抜脱が未然に防止できると共に、キー
の回動位置も正確に得ることができるという効果
を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例であつて、第１図は考案
の一部を切欠した側面図、第２図は従来技術の一
部を切欠した側面図を表わすものである。 Ａ……シリンダロツク、１……ハウジング、２
……磁気感知リードスイツチ、３……マグネツ
ト、４……ロータ、５……回動カム片、６……マ
グネツトホルダ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 磁気感知リードスイツチとこの磁気感知リード
   スイツチを設けたシリンダロツクのハウジングと
   キーで回動操作されるロータとこのロータに装着
   した回動カム片とこの回動カム片に形成した小孔
   に係止する爪部を有する係止片を形成し且つ凹部
   と凸部を形成したマグネツトに樹脂材をモールド
   形成したマグネツトホルダとを設けこのマグネツ
   トを埋設したマグネツトホルダが回動カム片の回
   動により磁気感知リードスイツチに接離すると共
   にマグネツトの凹部と凸部によりマグネツトがマ
   グネツトホルダから抜脱しないことを特徴とする
   自動車用シリンダロツクのキー位置検出装置。