JPH03188119A - 高分子粉粒体の製造方法 - Google Patents

高分子粉粒体の製造方法

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JPH03188119A
JPH03188119A JP2189964A JP18996490A JPH03188119A JP H03188119 A JPH03188119 A JP H03188119A JP 2189964 A JP2189964 A JP 2189964A JP 18996490 A JP18996490 A JP 18996490A JP H03188119 A JPH03188119 A JP H03188119A
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JP
Japan
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surfactant
particles
hydroxyl groups
diisocyanate
molecule
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Application number
JP2189964A
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English (en)
Inventor
Hironori Kataoka
片岡 裕紀
Kazuto Jinno
和人 神野
Tokiko Yamashita
山下 登喜子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DKS Co Ltd
Original Assignee
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、高分子粉粒体の製造方法に関するものである
【従来の技術】
高分子粉粒体は塗料の艶消剤、スウエード調塗料、ビロ
ード調塗料への配合用、化粧品添加用、農薬、医薬品等
の用途が考えられており、今後ますますその用途が広が
るものと考えられているが、従来の高分子粉粒体の製造
方法としては、例えば溶剤中で油脂変性アルキド樹脂の
存在下、ポリエステルあるいはポリエーテルとインシア
ネートとを反応させる方法(特公昭50−8116号)
、ポリオールとポリイソシアネートの混合物を乳化剤お
よび保護コロイドの存在下、水中に乳化させた後、多価
アミンや触媒を添加する方法(特公昭51−34880
号、特公昭51−1゜878号、特公昭56−9531
号)等が知られている。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の高分子粉粒体の製造方
法にあっては、いづれの方法においても硬化反応中の粒
子間子の凝集を防止するために、油変性アルキド樹脂、
ポリビニルアルコール、ゼラチン等の油溶性もしくは水
溶性の保護コロイド剤の添加が必要不可欠であった。そ
の保護コロイド剤を添加した場合には次のような欠点が
あった。 (イ)保護コロイド剤の増粘作用のため、粒子製造後の
分離工程において濾過、遠心分離等に長時間を要す。最
悪の場合、分離不可能となる。 (ロ)得られた粒子を粉末化する際には、そのまま乾燥
させると残存する保護コロイド剤が皮膜を形成する結果
、粒子間子がくっついてしまい粉末化できず、粉末化す
るには保護コロイド剤を除去するために洗浄行程を追加
しなければならない。 (ハ)得られた粒子を塗料成分として使用する場合には
保護コロイド剤が分散性不良の原因となる。加えて従来
の方法にあっては次のような欠点があった。 (:l  乳化方法として特殊な乳化分散機、例えばホ
モジナイザー コロイドミル、ホモデイスパー等を必要
とする。 (ネ) アニオン性、カチオン性、両性等のイオン性を
有する高分子粉粒体は得られない。 (へ) 得られた粒子を使用目的に応じて塗料、溶剤等
に再分散させた時、保護コロイド剤が完全に除去されて
いても再分散性が悪い。 (ト)  得られた粒子の耐熱性、耐溶剤性が悪い。
【課題を解決するための手段および作用】この発明は、
このような従来の問題点に着目してなされたものである
。すなわちジイソシアネート化合物、ポリイソシアネー
ト化合物、ウレタンプレポリマーから選ばれた1種また
は2種以上の化合物および分子内に水酸基を2個以上有
する界面活性剤を必須成分とする混合物を保護コロイド
剤を含まない水中に乳化分散させて硬化させることを特
徴とする高分子粉粒体の製造方法である。 又分子内に水酸基を2個以上有する界面活性剤として、
非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオ
ン性界面活性剤、両性界面活性剤を用いることにより非
イオン性高分子粉粒体、アニオン性高分子粉粒体、カチ
オン性高分子粉粒体、両性高分子粉粒体が得られる。更
に前記必須成分に着色剤、農薬、酵素、医薬品、香料、
消臭剤、金属粉等を加えることによって様々な機能を有
する高分子粉粒体を得ることができる。 (手段を構成する要件) 本発明に使用するジイソシアネート化合物としてはトリ
レンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、ナフタレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、トリジンジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水
添ジフェニルメタンジイソシアネート、カルボジイミド
変性ジフェニルメタンジイソシアネート、水添トリレン
ジイソシアネート等が挙げられる。 ポリイソシアネート化合物としては、トリフェニルメタ
ントリイソシアネート、ヘキサメチレントリイソシアネ
ート、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート、トリ
レンジイソシアネート三量体等が挙げられる。 ウレタンプレポリマーとしては公知のポリオール類に上
述のジイソシアネート化合物もしくはポリイソシアネー
ト化合物を過剰に反応させて得られる末端イソシアネー
ト化合物が挙げられる。 公知のポリオール類としては多価アルコール類、ポリエ
ーテルポリオール類、ポリカーボネートポリオール類、
アクリルポリオール類、ポリエステルポリオール類、シ
リコンポリオール類等が挙げられる。 本発明においてはジイソシアネート化合物、ポリイソシ
アネート化合物、ウレタンプレポリマーから選ばれた1
種または2種以上の化合物(以下イソシアネート成分と
略す)を適宜選択することにより、非常に堅い粒子から
柔軟で弾性のある粒子まで種々のものを調製することが
可能である。 −船釣には、ポリオール成分を含まないイソシアネート
成分や短鎖のポリオール成分を含むウレタンプレポリマ
ーを用いれば堅い粒子が得られ、長鎖のポリオール成分
を含むウレタンプレポリマーを用いると弾性のある粒子
が得られる。 また脂肪族系イソシアネートを用いることにより、難黄
変性でかつ耐候性にすぐれた粒子が得られる。得られる
粒子の耐溶剤性、耐熱性を向上させるには三官能以上の
イソシアネート成分を用いて架橋度を上げることにより
達成することができる。 分子内に水酸基を2個以上有する非イオン界面活性剤と
してはポリオキシエチレンポリオキシブロビレンブロツ
クボリマー、ソルビトール脂肪酸エステル、ソルビタン
脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシア
ルキレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセ
ライド、ポリオキシアルキレン脂肪酸モノグリセライド
、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレ
ンひまし油エーテル、ポリオキシアルキレンアルキルア
ミン、ポリオキシアルキレンアルキルアミド等が挙げら
れる。 分子内に水酸基を2個以上有するアニオン性界面活性剤
としてはひまし油モノサルフェート、ひまし油モノホス
フェート、ソルビタン脂肪酸エステルサルフェート、ソ
ルビタン脂肪酸エステルホスフェート、ソルビトール脂
肪酸エステルサルフェート、ソルビトール脂肪酸エステ
ルホスフェート、ショ糖脂肪酸エステルサルフェート、
ショ糖脂肪酸エステルホスフェート、ポリオキシアルキ
レンひまし油エーテルモノサルフェート、ポリオキシア
ルキレンひまし油エーテルモノホスフェート、ポリオキ
ジアルキレンツルビクン脂肪酸エステルサルフェート、
ポリオキジアルキレンツルビクン脂肪酸エステルホスフ
ェート、ポリオキシアルキレングリセリンエーテルモノ
サルフェート、ポリオキシアルキレングリセリンエーテ
ルモノホスフェート等が挙げられる。 分子内に水酸基を2個以上有するカチオン性界面活性剤
としてはジアルカノールアミン塩、トリアルカノールア
ミン塩、ポリオキシアルキレンアルキルアミンエーテル
塩、脂肪酸トリアルカノールアミンエステル塩、ポリオ
キシアルキレンジアルカノールアミンエーテル塩、ポリ
オキシアルキレントリアルカノールアミンエーテル塩、
ジ(ポリオキシアルキレン)アルキルベンジルアルキル
アンモニウム塩、アルキルカルバモイルメチルジ(ポリ
オキシアルキレン)アンモニウム塩、ポリオキシアルキ
レンアルキルアンモニウム塩、ポリオキシアルキレンジ
アルキルアンモニウム塩等が挙げられる。 分子内に水酸基を2個以上有する両性界面活性剤として
は、N、N−ジ(β−ヒドロキシアルキル)N−ヒドロ
キシエチル−N=カルボキシアルキルアンモニウムベタ
イン、N−β−ヒドロキシアルキル−N、N−ジポリオ
キシアルキレンーN−カルボキシアルキルアンモニウム
ベタイン、N−アルキル−N、N−ジ(ポリオキシアル
キレン)アミンとジカルボン酸のモノエステル、N−(
ポリオキシエチレン)−N’  N”−ジ(ポリオキシ
エチレン)アミノアルキル−N−アルキル−N−スルホ
アルキルアンモニウムベタイン、N、N−ジ(ポリオキ
シエチレン)−N−アルキル−N−スルホアルキレンア
ンモニウムベタイン、N−(β−ヒドロキシアルキルア
ミノエチル)−N−(β−ヒドロキシアルキル)アミノ
エチルカルボン酸、N、N’−ビス(2−ヒドロキシア
ルキル) −N、N’−ビス(カルボキシエチル)エチ
レンジアミン塩、N−(β−ヒドロキシアルキル) −
N’ 、N’−ジ(ポリオキシエチレン)−N−力ルボ
キシエチルエチレンジアミン塩等が挙げられる。 これら界面活性剤は2種以上を混合して用いてもよい。 界面活性剤の添加量を増減することにより、得られる粒
子の直径をコントロールすることができる。すなわち同
じ界面活性剤ならば多量に配合すれば粒子径は小さくな
り、逆の場合は粒子径は大きくなる。配合量は目的とす
る粒子径によって異なるが通常イソシアネート成分に対
して3%〜95%、好ましくは5%〜60%である。 本発明においては分子内に水酸基を2個以上有する界面
活性剤は、乳化分散剤としての作用と同時にイソシアネ
ート成分と反応してポリマーの硬化剤としても作用する
ので、通常の乳化剤の添加量に比較して過剰の量を使用
するのが好ましい。 非常に小さい粒子径の粒子を目的とする場合には、イソ
シアネート成分と分子内に水酸基を2個以上有する界面
活性剤との混合物を水中乳化させる際に、あらかじめ水
中に公知の乳化分散剤を補助的に添加しておいてもよい
。 以下本発明における粒子の生成原理について説明する。 イソシアネート成分と分子内に水酸基を2個以上有する
界面活性剤の混合物を水中に添加すると、界面活性剤の
乳化分散作用により該混合物は微小液滴状となって水中
に乳化分散する。イソシアネート成分の一部は水と反応
しウレア結合を生じてポリマー化すると同時に、界面活
性剤中の水酸基とも反応してつ1/タン結合を生じ、ポ
リマー中に界面活性剤を取り込んだ粒子が生成する。こ
の際に界面活性剤のイオン性を非イオン性、アニオン性
、・カチオン性、両性と変えることにより生成粒子に各
々非イオン性、アニオン性、カチオン性、両性の性質が
付与される。 このように界面活性剤が粒子中にウレタン結合で取り込
まれているために、分散性が極めて良好な粒子が得られ
る結果、保護コロイド剤の添加は不要である。 粒子の硬化促進のため公知のアミン系、金属系等の触媒
を添加してもよい。また架橋剤として公知のポリアミン
系化合物を添加してもよい。これら触媒および架橋剤は
溶剤中に添加してもよいしイソシアネート成分中に添加
してもいづれでもよい。 水中乳化の際には通常の撹拌方法で十分な乳化が行われ
る場合が多いが、必要に応じてホモデイスパー、ホモジ
ナイザー等を用いることができる。被乳化混合物と水と
の比率は通常1:0.5〜1:100好ましくは1:1
〜l:20程度である。 硬化反応時間はイソシアネート成分の種類、触媒の種類
と添加量、反応温度等によって異なるが通常5分〜1日
程度である。硬化反応温度は通常5℃〜100℃好まし
くは室温〜80℃である。 硬化後はスラリーとなるが、その後スラリーのまま使用
してもよいし、濾過・乾燥し、粉末品として使用しても
よい。濾過、乾燥工程はいづれの公知の方法でもよ(、
何らの制限もない。 本発明の応用として、調製時にインシアネート成分と分
子内に水酸基を2個以上有する界面活性剤の混合物中に
、着色剤を添加しておいて粒子を調製すれば着色粒子を
調製することができる。このような着色粒子は塗料に配
合して使用すれば、スウエード調、ビロード調の塗膜が
得られる。この目的に使用される着色剤としては公知の
有機顔料、無機顔料、染料等が使われる。添加量はイソ
シアネート成分に対して0.1%〜90%程度である。 この場合の着色剤の混合にあたっては、比較的多量の界
面活性剤を含有するので通常の撹拌方法による混合で十
分な場合が多いが、必要に応じて、ニーダ−、ボールミ
ル、ビーズミル、ローラーミル、ホモデイスパー、ホモ
ジナイザー等で混合を行うことができる。この際に混合
物の粘度が高く取扱いにくい場合には希釈溶剤を加える
のが好ましい。 更に本発明の応用例として、調製時に種々の薬剤を添加
することにより、様々な機能を有する粒子を製造するこ
とができる。主なものを次に列挙した。 (イ)酵素を添加することにより固定化酵素が得られる
。酵素の例としてはア゛ミラーゼ、インベルターゼ、ガ
ラクトシターゼ、グルコースイソメラーゼ、セルラーゼ
、グルコシダーゼ、オキシダーゼ、リパーゼ、プロテア
ーゼ、ペブチターゼ、エステラーゼ、ペルオキシダーゼ
その他公知の酵素が挙げられる。酵素を固定化すること
により、低コスト化、長期安定化、回収の容易化等のメ
リットがある。本発明による固定化酵素粒子はバイオリ
アクター等に使用して有用物質の生産に利用できる。 (ロ)農薬または医薬品を添加することにより薬物除黴
性の粒子が得られる。農薬の例としては公知の除草剤、
殺菌剤、殺虫剤、土壌殺菌剤、植物成長調節剤等が挙げ
られる。医薬品としては公知の薬剤が使用できる。 (ハ)香料、消臭剤を添加することにより、長期間芳香
が持続する粒子、長期間効力が持続する消臭剤粒子が製
造できる。 (旧金属粉を添加することにより金属粉含有粒子が製造
できる。金属粉としては公知の金、銀、銅、ニッケル、
スズ、アルミニウム、鉄、亜鉛、クロム、コバルト、タ
ングステン、チタン、白金等およびこれらの合金が挙げ
られる。金属粉含有粒子は金属様の光沢を有する粒子と
して、電磁シールド用として、導電性を有する粒子とし
ての用途がある。
【実施例] 実施例1 イソシアネート成分として、トリメチロールプロパン1
モルとトリレンジイソシアネート3モルを反応させて得
られるウレタンプレポリマーを100g、分子内に水酸
基を2個以上有する非イオン界面活性剤としてポリオキ
シエチレンポリオキシブロビレンブロックボリマー(分
子量1000、ポリオキシエチレン20重量%含有)を
30g混合した。本混合物をマグネティックスタラ−撹
拌下、700gの水中に添加した後、40℃で5時間攪
拌を続けて硬化せしめた。本スラリーを吸引濾過後風乾
すると平均粒子径120μmの非イオン性粒子が得られ
た。 実施例2 分子内に水酸基を2個以上有するアニオン性界面活性剤
としてひまし油モノサルフェートカルシウム塩を30g
用いた他は実施例1と同様にして行った。平均粒子径1
40μmのアニオン性粒子が得られた。 実施例3 分子内に水酸基を2個以上有するカチオン界面活性剤と
してラウリルジェタノールアミン塩酸塩を30g用いた
他は実施例1と同様にして行った。平均粒子径90LL
mのカチオン性粒子が得られた。 実施例4 分子内に水酸基を2個以上有する両性界面活性剤として
N、N−ジ(β−ヒドロキシラウリル)−N−ヒドロキ
シエチル−N−カルボキシブチルアンモニウムベタイン
を30g用いた他は実施例1と同様にして行った。平均
粒子径100μmの両性粒子が得られた。 実施例5 インシアネート成分としてカルボジイミド変性ジフェニ
ルメタンジイソシアネートをloog、分子内に水酸基
を2個以上有する非イオン界面活性剤としてボリオキシ
エチレンポリオキシブロビレンブロツクボリマー(分子
量1500、ポリオキシエチレン40重量%含有)を2
0g、9色剤として白色酸化チタンを10gビーカー中
で混合した。 本混合物をマグネティックスクーラー攪拌下、500g
の水中に添加した後45℃で10時間攪拌して硬化せし
めた。得られた非イオン性白色粒子の平均粒子径をコー
ルカウンターで測定したところ平均粒子径は35μmで
あった。 続いて得られたスラリーを吸引濾過した。濾過に要した
時間は5分間であった。濾過ケーキを60℃にて減圧乾
燥したところきれいな粉末状となった。本島30gを市
販の一液型ウレタン塗料50gに添加して緩やかに撹拌
すると、きれいに分散して白色艶消し塗料が得られた。 本塗料より得られる塗膜は硬い感触の艶消し塗膜であっ
た。 比較例1 乳化剤としてポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ルサルフェートナトリウム塩を用いた他は実施例5と同
様にして行なった。 得られた着色粒子の平均粒子径は40umであった。実
施例5の場合と同様にして粉末状とした後、本品30g
を市販の一液型ウレタン塗料50gに添加して緩やかに
攪拌したところ分散性が悪く均一に分散させることはで
きなかった。そこでホモデイスパーを用いて5000r
pmで60分間強力に撹拌することによって辛うじて分
散させることができた。 これは分子内に水酸基を2個以上有する界面活性剤を乳
化剤に用いなかったため、得られた着色粒子の再分散性
が悪くなったものである。得られた塗膜は粒子の凝集の
ため少しツブのあるものであった。 比較例2 保護コロイド剤としてポリビニルアルコールを20g水
中に添加して用いた他は実施例5と同様にして行なった
。 得られた白色粒子の平均粒子径は33μmであった。続
いてスラリーを吸引濾過した。保護コロイド剤の増粘作
用により、濾過に70分間を要した。得られた濾過ケー
キを実施例1と同様にして乾燥したところ、残存するポ
リビニルアルコルが皮膜となった結果、着色粒子同士が
くっついて塊状となり、粉末とならなかった。そこで今
度は濾過ケーキを水で2回洗浄した後に乾燥したところ
、粉末状とすることができた。 即ち実施例1と比較した場合残存するポリビニルアルコ
ールを取り除くため洗浄工程を要したことになる。こう
して洗浄、乾燥後得られた着色粒子は僅かに残存するポ
リビニルアルコールのため塗料化時の分散性が実施例5
と比較して劣っており、得られた塗膜も少しツブのある
ものであった。 実施例6 イソシアネート成分としてポリプロピレングリコール(
分子量2000)とトリレンジイソシアネートを反応さ
せて得られる末端イソシアネートプレポリマーを250
g、分子内に水酸基を2個以上有するアニオン性界面活
性剤としてソルビタンモノステアレートのモノリン酸エ
ステルを50g、着色剤としてカーボンブラックを15
gボールミルにて30分間混合した。 本混合物i 00gを300gの水中にマグネティック
スタークー攪拌下添加して乳化した後、触媒としてトリ
エチルアミン1.5gを加え、室温で5時間攪拌して硬
化させた。得られたスラリーは吸引濾過後、凍結乾燥し
て粉末化した。平均粒子径は65μmであった。 得られたアニオン性の黒色ビーズは弾性のあるしっとり
とした感触のビーズであった。 本品50gと市販の水性ウレタン塗料50gとを緩やか
に撹拌混合すると均一に分散した。得られた塗膜は黒色
のスウェード調で弾性があり、しっとりとした塗膜であ
った。 実施例フ イソシアネート成分としてポリオキシブチレングリセリ
ンエーテル(分子量4000)とイソホロンジイソシア
ネートとを反応させて得られる末端イソシアネートプレ
ポリマーを1400gおよびトリメチロールプロパンと
へキサメチレンジイソシアネートとを反応させて得られ
る末端イソシアネートプレポリマーを350 g、界面
活性剤としてポリオキシエチレンラウリルアンモニウム
を120g、着色剤として酸化チタンを250g、希釈
溶剤としてキシレンを300g、反応触媒としてジブチ
ル錫ジラウレートを0.5gを混合した後、60℃の水
3kg中に撹拌下添加して乳化させ、撹拌を1時間続け
て硬化させた。 得られたスラリーを遠心分離して得られたケーキを70
℃にて風乾して粉末状とした。本品は平均粒子径20a
mのカチオン性粒子であった。本品はメタノール、エタ
ノール、ヘキサノール、ヘキサン、イソオクタン、キシ
レン、トルエン、酢酸エチル、アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、ジメチルホルムアミ
ド、エチルセロソルブ、エチルセロソルブアセテート、
マシン油、大豆油のいずれの溶剤にも溶解せず、優れた
耐薬品性を示した。 本品1kgと市販水性ウレタン塗料1kgを緩やかに混
合すると均一に分散した。得られた塗膜はしっとりとし
たビロード調の手触りのよい塗膜であった。塗膜は6力
月経過後も黄変せず、耐候性の高いものであった。 実施例8 イソシアネート成分としてポリエステルポリオール(平
均分子量3500)とトリレンジイソシアネートを反応
させて得られる末端インシアネートプレポリマーを15
00g、界面活性剤としてショ糖オレイン酸トリエステ
ルを45g混合した後、補助乳化剤としてジオクチルス
ルホコハク酸エステルナトリウム塩3%を含む25℃の
水3kg中に攪拌下添加して乳化せしめた。更に架橋剤
としてヘキサメチレンジアミン12gを添加した後25
℃にて7時間攪拌を続けて硬化せしめた。得られたスラ
リーを遠心分離して得たケーキを凍結乾燥して粉末とし
た。本島の平均粒子径は300μmで透明で弾力のある
非イオン性ビーズであった・ 実施例9 界面活性剤としてショ糖オレイン酸トリエステルの添加
量を50g、100g、200g、500gと変化させ
た他は実施例8と全(同様にして行った。得られた粒子
の平均粒子径は表−1に示す通りであった。 表−1 表−1より明らかなように乳化剤の添加量を調節するこ
とにより種々の粒子径のビーズが調製可能である。 実施例1O 着色剤の代わりに農薬として0.0−ジイソプロピル−
8−ベンジルチオフォスフェート(殺菌剤)を10g用
いた他は実施例5と同様にして行った。平均粒径33μ
mの殺菌剤を含有する粒子が得られた。 実施例11 着色剤の代わりに農薬としてピレトリン(殺虫剤)を1
0g用いた他は実施例5と同様にして行った。平均粒径
35μmの殺虫剤を含有する粒子が得られた。 実施例12 着色剤の代わりに医藁品としてアスピリン(解熱、鎮痛
剤)を10g用いた他は実施例5と同様にして行った。 平均粒径37μmのアスピリン含有粒子が得られた。 実施例13 着色剤の代わりに酵丹由来のβ−グルコシダーゼを10
g用いた他は実施例5と同様にして行った。平均粒径3
3umのβ−グルコシダーゼ含有粒子が得られた。 実施例14 着色剤の代わりに香料としてレモン油10gを用いた他
は実施例5と同様にして行った。平均粒径35μmのレ
モン様の芳香を放つ粒子が得られた。 実施例15 着色剤の代わりに香料としてムスコン2gを用いた他は
実施例5と同様にして行った。平均粒径37umのムス
コン含有粒子が得られた。 実施例16 着色剤の代わりに消臭剤として植物精油10gを用いた
他は実施例5と同様にして行った。平均粒径32μmの
植物精油含有粒子が得られた。 実施例17 着色剤の代わりに銅粉末を10g用いた他は実施例5と
同様にして行った。平均粒径35μmの銅粉含有粒子が
得られた。 実施例18 着色剤の代わりに金粉を10g用いた他は実施例5と同
様にして行った。平均粒径34μmの金粉含有粒子が得
られた。 【発明の効果】 本発明によると次のような効果がある。 ■分子内に水酸基を2個以上有する界面活性剤が粒子中
にウレタン結合で取り込まれる結果、粒子の分散性が極
めて良く、硬化反応中および硬化反応後に粒子の凝集が
起こらないので保護コロイド剤を使用する必要がない。 ■保護コロイド剤を使用しないので系の粘度が低く、得
られた粒子を遠心分離、濾過等で取り出す際に極めて短
時間で行うことができる。 ■保護コロイド剤を使用しないので、保護コロイド剤除
去のための洗浄工程が必要なく、コストが安い。 ■粒子中に界面活性剤がウレタン結合で取り込まれてい
るため、得られた粒子を分散媒中に再分散させた場合の
分散性が極めて良い。 手糸売ネ…正書 1、事件の表示 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 京都市下京区西七条東久保町55 (方式)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ジイソシアネート化合物、ポリイソシアネート化合
    物、ウレタンプレポリマーから選ばれた1種または2種
    以上の化合物および分子内に水酸基を2個以上有する界
    面活性剤を必須成分とする混合物を保護コロイド剤を含
    まない水中に乳化分散させて硬化させることを特徴とす
    る高分子粉粒体の製造方法。 2、請求項1記載の界面活性剤をジイソシアネート化合
    物、ポリイソシアネート化合物、ウレタンプレポリマー
    から選ばれた1種または2種以上の化合物に対して3%
    以上用いることを特徴とする高分子粉粒体の製造方法。 3、分子内に水酸基を2個以上有する非イオン性界面活
    性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、
    両性界面活性剤を用いることにより非イオン性高分子粉
    粒体、アニオン性高分子粉粒体、カチオン性高分子粉粒 体、両性高分子粉粒体を得る請求項1又は2記載の方法
    。 4、ジイソシアネート化合物、ポリイソシアネート化合
    物、ウレタンプレポリマーから選ばれた1種又は2種以
    上の化合物及び分子内に水酸基を2個以上有する界面活
    性剤に着色 剤、農薬、酵素、医薬品、香料、消臭剤および金属粉か
    ら選ばれた1種以上の薬剤を併用することを特徴とする
    請求項1ないし3記載の方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015013820A (ja) * 2013-07-03 2015-01-22 東邦化学工業株式会社 放出制御された生物活性粒状物
JP2017533976A (ja) * 2014-09-26 2017-11-16 ザ ケマーズ カンパニー エフシー リミテッド ライアビリティ カンパニー 非フッ素化ウレタン系コーティング
JP2019172854A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 東洋インキScホールディングス株式会社 コーティング用組成物および塗膜
JP2019189768A (ja) * 2018-04-26 2019-10-31 東洋インキScホールディングス株式会社 ポリウレタン樹脂および生体適合性樹脂組成物

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