JPH03168143A - 義歯安定剤 - Google Patents

義歯安定剤

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JPH03168143A
JPH03168143A JP1308234A JP30823489A JPH03168143A JP H03168143 A JPH03168143 A JP H03168143A JP 1308234 A JP1308234 A JP 1308234A JP 30823489 A JP30823489 A JP 30823489A JP H03168143 A JPH03168143 A JP H03168143A
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JP
Japan
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denture
viscosity
stabilizer
dimethylpolysiloxane
becomes
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Pending
Application number
JP1308234A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Matsumoto
仁 松本
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Sunstar Inc
Original Assignee
Sunstar Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、義歯(入れ歯)の固定に使用するペースト状
の義歯安定剤に関する。
従来の技術および課題 一1 従来から各種の義歯安定剤が知られており、粉末状のも
のとペースト状のものに大別される。粉末状のものは、
水溶性の天然高分子物質(例えば、カラギーナン、カラ
ヤガムなど)や半合威高分子物質(例えば、カルボキシ
メチルセルロースナトリウムなど)を主或分としている
。また、ペースト状のものは、水溶性の高分子物質をワ
セリン等と混合してペースト状としたものと、酢酸ビニ
ル等を水−アルコールによりペースト状としたものに大
別される。しかし、これらの義歯安定剤はいくつかの問
題点を有している。
例えば、粉末状のものは、使用時に粉末が飛散し、目的
とする義歯以外の所へもついてしまう。
水溶性高分子のペースト状のものは使用後に水不溶性の
ワセリンが日中と義歯表面に残り、ベトベトとした不快
感を与えると共に、義歯の洗浄がしにくくなる。また、
粉末状および水溶性高分子のペースト状のもの共に唾液
で容易に溶解するため、持続時間が短く、使用期間中に
水溶性高分子物質により口中がねばつく。
さらに、酢酸ビニルのペースト状のものは義歯への相溶
性が高く、使用後、義歯に固着して取り除くことが非常
に困難である。加えて、粉末状、水溶性高分子のペース
ト状、酢酸ビニルのペースト状のすべてに共通するもの
として、以下に説明するような使用中の粘性の変化と悪
い味がするという問題がある。
すなわち、粉末状と水溶性高分子のペースト状のものに
おいては、水溶性高分子が唾液中へ溶解してゆくため、
義歯安定剤の粘性が低下し、安定剤としての効果が経時
的に減少してゆく。一方、酢酸ビニルのペースト状のも
のにおいては、アルコールが唾液中へ移行してゆくため
、義歯安定剤の粘性が上昇し、柔軟性が失われる。この
ような義歯安定剤の粘性の低下あるいは上昇は、目的と
する義歯の不適合状態を改善するという効果を継統させ
る上で、大きな問題である。
また、粉末状と水溶性高分子のペースト状のものにおい
ては、天然あるいは半合威の水溶性高分子の有する特有
の悪い味を呈し、酢酸ビニルのぺ−3 ースト状のものにおいては、義歯安定剤から唾液中へ移
行してくるアルコールの刺激的な悪レ1味がする。これ
らの悪い味は、筆舌につくし難いものであり、飲食時の
みならず、非飲食時においても義歯安定剤を日中に入れ
ている限りのがれることができない。
本発明者は、このような事情に鑑み、従来の義歯安定剤
よりも使いやすい義歯安定剤を開発することを目的とし
て種々研究を行った。特に、本発明は使用中の粘性の変
化と悪い味がするという従来の全ての義歯安定剤が有し
ている問題を解決するものであり、ある種のジメチルポ
リシロキサンがその目的に適しているという本発明者の
知見に基づく。ジメチルポリシロキサンはオルガノポリ
シロキサン化合物の1つであり、特開昭60−1325
51号には、オルガノポリシロキサンと賦形剤に架橋剤
あるいは硬化剤を混合してなる義歯安定剤が開示されて
いる。これは、架橋反応あるいは硬化反応といった化学
反応を利用してオルガノポリシロキサンを主威分とした
ペースト状シリ4一 コーン組戒物を乾燥硬化させたものであり、そのような
反応を利用しない本発明の義歯安定剤とは基本的に異な
る。
課題を解決する手段 本発明は、式: n E式中 RlおよびR2は、各々、メチル基または水酸
基、nは平均重合度l200〜20000となる数を意
味する] で示されるジメチルポリシロキサンからなり、20℃に
おける粘度が100万センチポイズ以上であることを特
徴とする非硬化性義歯安定剤を提供するものである。こ
こに「非硬化性」なる語は、前記特開昭60−1325
51号の義歯安定剤のごとく、架橋反応や硬化反応のご
とき化学反応を利用しないことを意味するものである。
用いる式(I)のジメチルポリシロキサン例としては、
ジメチルポリシロキサンTSE20OA (平均重合度
7000、東芝シリコーン社製)、ジメチルポリシロキ
サンBYl6−140 (平均重合度7000、東芝シ
リコーン社製)、同SH200−1(平均重合度700
0、トーレーシリコーン社製)が挙げられ、これらは単
独でも、2種以上を組合せて用いてもよい。
本発明の義歯安定剤はペースト状を呈し、室温(通常O
〜30℃)および使用温度37℃前後(体温)において
適度の粘度を有していることが望ましい。すなわち、粘
度が低すぎると液状となり、義歯につけにくくなり、ま
た、義歯よりたれ落ちやすくなって使用しにくい。また
、口中において義歯から容易にはみ出しやすくなり、そ
れを飲み込んでしまう場合もありうる。さらに、粘度が
低すぎると義歯床へのなじみがよくなりすぎ、きれいに
取り外しにくくなる。これらの不都合のない適当な粘度
とは20℃における粘度が100万センチボイズ以上で
ある。
かかる粘度は用いる式(I)のジメチルポリシロ一6 キサンの分子量を大きくすることによって得ることがで
き、また、分子量が小さい場合には、ジメチルポリシロ
キサンに粉体を配合し、所望の粘度まで増粘させること
ができる。ただし、平均重合度が1200より小さいも
のでは、増粘させるのに多量の粉体の配合を必要とし、
水中において義歯安定剤が崩壊してしまうという問題が
あるので、式(I)のジメチルポリシロキサンの平均重
合度は1200以上であることが必要で、本発明で用い
る式(I)のジメチルポリシロキサンの平均重合度はl
200〜20000の範囲とする。
かくして、本発明の義歯安定剤は所望の粘度を有する式
(I)のジメチルポリシロキサン自体でもよく、あるい
は、それと、所望の粘度に増粘するための粉体とからな
る。
かかる粉体としては、二酸化ケイ素、炭酸カルシウム、
水酸化アルミニウム、リン酸一水素カルシウム、ニリン
酸三カルシウム、ハイドロキシアバタイト、フッ素化ア
バタイト、リン酸人カルシウム、長石粉末などの無機粉
体、ナイロン粉末、−7 ポリメタアクリル酸メチル粉末、ポリエチレン粉末など
の有機粉末が挙げられ、これら粉末は、般に義歯安定剤
全体に対して70重量%まで、通常、50重量%までの
量で配合される。さらに、本発明の義歯安定剤には、所
望により、他のオルガノポリシロキサンを配合してもよ
く、例えば、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メ
チルフェニルポリシロキサン、メチルボリシクロシロキ
サン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン
、エポキシ変性シリコーン、カルボキシル変性シリコー
ン、クロロアルキル変性シリコーン、アルキル高級アル
コールエステル変性シリコーン、アルコール変性シリコ
ーン、ポリエーテル変性シリコーン、フッ素変性シリコ
ーンが単独で、あるいは2種以上併用して用いられる。
とりわけ、生体への安全性、義歯安定剤として適した無
色透明の外観、入手の容易性等より、メチルハイドロジ
エンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンが
式(I)のジメチルボリシロキサンと共に配合するのに
望ましい。
−8− 本発明の義歯安定剤は、二一グー、摺かい機等の装置を
用いて通常の粘稠なペーストの製造と同様にして製造す
ることができる。例えば、式(I)のジメチルポリシロ
キサン、他のオルガノポリシロキサンと必要に応じて配
合される粉体、さらに、所望により、着色剤、香味剤、
殺苗剤等の添加剤を前記装置にて均一になるまで混練す
る。脱泡のために減圧して混練することもできる。少量
の生産においては、乳鉢と乳棒を用いることもできる。
裏藁圀 以下に実施例および比較例を挙げて、本発明をさらに詳
しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
実施例1〜15および比較例1−1 2第1表に示す処
方に従い、各威分を乳鉢で均一に混練し(実施例1〜3
および比較例1〜8、lO、11は単一威分てあるので
、原料をそのまま使用した)、義歯安定剤を製造し、そ
の性能を評価した。結果を第1表に示す。
第l表中、酢酸ビニルペーストタイプ試作品は9− 酢酸ビニル60%(重量%、以下同じ)、ステアリン酸
モノグリセライド1%、炭酸カルシウム4%、ミツロウ
5%、エタノール15%、水15%からなる。
第1表中の各評価はつぎの方法により実施した。
(1)  粘度: プルックフィールド社製HBT粘度計をヘリバススタン
ド(Helipath Stand)にとりつけ、T一
Fスピンドルを用い、回転数2 . 5 rpmにて粘
度を測定した。測定は20℃恒温室中で行った。このシ
ステムでは3200万センチポイズまで測定できるが、
7ルスケールの1%の粘度(32万センチボイズ)以下
においては測定精度が悪いので、(株)東京計器製BL
型粘度計を用い、NO.4ローター、回転数6rpmに
て測定した。
(2)味 義歯安定剤を口の中に入れ、悪い味の有無をつぎの基準
により官能評価した。
○:悪い味なし、△: 悪い味ややあり、×:悪い味あ
り。
(3)粘度変化 義歯安定剤をメタアクリル樹脂製板に付着させ、25゜
C水中に2時間浸漬した。そして、浸漬前後の粘度の変
化を手指によりつぎの基準に従い、官能評価した。
○:変化なし、Δ:変化ややあり、 ×:変化あり。
(4)義歯からの取り外しやすさ メタアクリル樹脂製の義歯に常法に従い、適量の義歯安
定剤を付着し、25℃水中に2時間浸漬した。その後、
義歯より義歯安定剤を取り外し、取り外しやすさをつぎ
の基準により官能で評価した。
○:容易、△:やや困難、×:困難 (5)口腔粘膜からの取り外しやすさ 義歯安定剤を1〜2gとり、ヒト上顎口腔粘膜に付着し
、1分間放置した後、手指にて義歯安定剤を取り外し、
取り外しやすさをつぎの基準により官能で評価した。
○:容易、△:やや困難、×:困難 1l (6)使用時の唾液のねばつき メタアクリル樹脂製の義歯に常法に従い、適量の義歯安
定剤を付着させ、口腔内に装着した使用中の唾液のねば
つきをつぎの基準により官能で評価した。
○:ねばつきなし、Δ:ねばつきややあり、×:ねばつ
きあり。
(7)義歯からのはみ出し メタアクリル樹脂製の義歯に常法に従い、適量の義歯安
定剤を付着させて、口腔内に装着した。
使用時に義歯と歯茎の間から義歯安定剤がはみ出してく
るかどうかをつぎの基準により官能で評価した。
○:なし、△:ややあり、×:あり。
(8)総合評価 (1)〜(7)の評価結果より総合的につぎの基準によ
り評価した。
○:良好、△:やや良好、×:不良。
12− 14− 第1表に示すごとく、本発明の義歯安定剤は望ましい性
能を有している。
発明の効果 本発明によれば、不快感や悪い味、日中のねばつき等の
問題のない義歯安定剤が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)式: ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、R^1およびR^2は、各々、メチル基または
    水酸基、nは平均重合度1200〜20000となる数
    を意味する] で示されるジメチルポリシロキサンからなり、20℃に
    おける粘度が100万センチポイズ以上であることを特
    徴とする非硬化性義歯安定剤。
JP1308234A 1989-11-28 1989-11-28 義歯安定剤 Pending JPH03168143A (ja)

Priority Applications (1)

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JP1308234A JPH03168143A (ja) 1989-11-28 1989-11-28 義歯安定剤

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JP1308234A JPH03168143A (ja) 1989-11-28 1989-11-28 義歯安定剤

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JPH03168143A true JPH03168143A (ja) 1991-07-19

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ID=17978549

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1308234A Pending JPH03168143A (ja) 1989-11-28 1989-11-28 義歯安定剤

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JP (1) JPH03168143A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5543443A (en) * 1992-01-27 1996-08-06 The Procter & Gamble Company Denture stabilizing compositions

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5543443A (en) * 1992-01-27 1996-08-06 The Procter & Gamble Company Denture stabilizing compositions

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