JPH03166797A - 電磁波シールド用編地 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〉 本発明は電磁波シールド用編地、詳しくはプラスチック
戒形時に、その戒形物の外面あるいは中間層に位置して
該成形物の曲面に沿って共に変形可能な伸長性に富んだ
絹地に関するのである．（従来の技術） 従来からコンピュータやデジタル機器等の各種の電子機
器の筐体としてプラスチック成形品が汎用されている．
そして近年においてはこれらの電子機器の電磁波シール
ド対策が要求され、電磁波シールド性に優れたプラスチ
ック戒形品が強く要望されるに至っている．このため筐
体を金属繊維やカーボンを混入してなる導電性プラスチ
ックで戒形したり、導電塗料を塗布したり、あるいは導
電性材料、例えば導電性ネット地を内張リしてなる電磁
波シールド性のプラスチック成形物が提供されている． （発明が解決しようとする課題〉 ところが導電性プラスチックによる戒形物は色調に制限
があるうえ強度が低下するという難点がある．他方導電
性ネット地をシールド材として内張りあるいは眉間に用
いる方法は、戒形物が板またはそれに近い形状の場合に
は良好な結果が得られるが、キャビネットのような筐形
状の場合においては、プラスチックとの一体戒形時にシ
ールド材がその或形曲面に沿って円滑に伸びることがで
きず、よじれや破断が発生して筐体全域に所望の電磁波
シールド効果を得ることができない．本発明は上記した
プラスチックと一体的に成形される電磁波シールド材の
伸び不足を改善することを目的としてなされたものであ
る． （課題を解決するための手段） 本発明による編地は、少なくとも導電性糸と弾性糸との
引き揃え糸または複合糸よって千編地やゴム編地に綱戒
され、絹地組織による伸縮性のほかに絹地を形或してい
る上記導電性糸自体に伸び余裕を付与し、曲面成形時の
局部的張力に追随して伸長する機能を具備せしめてなる
． 本発明に適用される導電性糸としては、金属メッキされ
た太さ３０〜５０デニールのアクリルモノフィラメント
、ポリエステルモノフィラメント等の金属メッキ合成繊
維あるいは直径２０〜４０μのステンレス細線が挙げら
れ、弾性糸としてはスパンテックスで代表される２０〜
４０デニールのボリウレタン系の糸が挙げられる．そし
て導電性糸に金属メッキ合戒繊維を用いる場合はその外
周を他の繊維でもって被覆し、編成時のメッキの脱落を
防止するとよく、またステンレス細線を用いる場合には
併用する弾性糸の外周に該ステンレス細線をコイル状に
捲回するとよい． （作　用） 編地を形戒している導電性糸と弾性糸との引き揃え糸ま
たは複合糸における弾性糸は、編地絹戒後の張力解除に
よって収縮して導電性糸を屈曲または捲回コイルのコイ
ルピッチを縮小せしめ、導電性糸に伸び余裕を付与する
． 従って編地は絹地自体の組織による伸縮性に更に糸自体
の伸びが付加され、プラスチックの或形時において編地
に局部的な伸長力が加わってもプラスチックの成形曲面
に沿って円滑に追随し、成形体全面に電磁波シールド性
を付与する．（実施例） 実施例１．太さ５０デニールのアクリルモノフィラメン
ト糸に無電解メッキ法によりニッケルメッキ（２５重量
％〉を施し、このニッケルメッキ糸の外周に綿繊維を被
覆してニッケルメッキ糸を芯とした綿番手２４Ｓのコア
ーヤーンとなした．そしてこのコアーヤーンに太さ３０
デニールのスパンデックスを引き揃え、スパンデッスに
約５０％の伸長を与えながらシングル丸編機でもって目
付２２０ｇ／ＩＩ１２の千絹地を編成した． 得られた絹地は経方向に約２００％、緯方向に約２８０
％の伸び率を有してした．この編地をプラスチック筐体
の戒形時にその内面に添付し、プラスチックと共に筐体
を成形したところ、編地は筐体の曲面においても破断す
ることなく追随し、電磁波シールド性を具備したプラス
チック筐体が得られた． 実施例２．太さ３０μのステンレス細線と太さ３０デニ
ールのスパンデックスとを引き揃え、上記実施例１と同
様にスパンデッスに約５０％の伸長を与えながらシング
ル丸編機でもって目付１２８　ｇ／ｍ２の千絹地を編成
した．得られた編地は経方向に約６５０％、緯方向に約
３３０％の伸び率を有してした．この絹地を２枚のプラ
スチック板の間に挟み、電子機器用の筐体を成形した．
この筐体の電磁波シールド効果を測定したところ第１図
の通りであり、また筐体の曲面部においても平面部と大
差のない電磁波シールド性を具備していた．実施例３．
太さ３０μのステンレス細線２本と太さ４０デニールの
スパンデックスとを引き揃え、上記実施／Ｍ２と同様に
スパンデッスに約５０％の伸長を与えながらシングル丸
ｍ機でもって目付４５ｇ／■２の千絹地を編成した． 得られた絹地は経方向に約３５０％、緯方向に約２７０
％の伸び率を有してした．　この絹地の電磁波シールド
効果を測定したところ第２図の通りであった． 実施例４．太さ３００デニールの水溶性ビニロン糸と太
さ３０デニールのスパンデックスとを該スパンデックス
に約２０％の伸長を与えながら引き揃え、この引き揃え
糸の外周に太さ３０μのステンレス細線をコイル状に捲
回（巻き数５０回／インチ）して複合糸となした．この
複合糸でもって目付２４０　ｇ／＊２の平編地を編成し
た．そしてこの筒状絹地を実質的に伸長することなく筒
内に板を挿入し、８０℃の湯水槽内に浸漬処理してビニ
ロン糸を溶解させて乾燥した． 得られた絹地は、組織はスパンデツクスの収縮によりか
なり縮んでいるが張力をかけるとスパンデックスととも
にステンレス細線のコイルが伸長し、経方向に約４５０
％、緯方向に約５５０％の伸び率を有してした．第３図
はこの絹地を経方向と緯方向にそれぞれ約３００％伸長
した際の電磁波シールド性能を示している． しかしこの絹地の縮んだ状態においては相接するコイル
状のステンレス細線が絡みやすく、取り扱いが困難であ
るという不都合がある．この不都合は上記した複合糸に
さらに反対方向にステンレス細線を捲回することによっ
て改善することができる。

（発明の効果） このように本発明による絹地は、少なくとも導電性糸と
弾性糸との引き揃え糸または複合糸よつて例えば平絹地
が編成され、絹地組織による伸縮性のほかに絹地を形戒
している上記導電性糸自体に伸び余裕を付与してなるも
のであるから、経方向、緯方向ともに従来の絹地よりも
著しく伸長性に富み、プラスチック板の一方の面に重ね
てプラスチック板と共に或形しても、あるいは２枚のプ
ラスチック板の間に挟んで成形しても絹地はプラスチッ
ク板の変形に充分追随し、曲面成形時によじれたり破断
したりすることがなくなり、電磁波シールド用といて好
適となる。

【図面の簡単な説明】

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）金属メッキされた合成繊維系の外周が繊維でもって
   被覆されたコアーヤーンと弾性糸との引き揃え糸によつ
   て編成されてなる電磁波シールド用編地。 ２）ステンレス細線と弾性糸との引き揃え糸によつて編
   成されてなる電磁波シールド用編地。 ３）水溶性糸と弾性糸との合糸の外周にステンレス細線
   が捲回された複合糸によって編成され、編成後水溶性糸
   が溶解除去されて弾性糸の外周にステンレス細線が捲回
   された複合糸によって構成されてなる電磁波シールド用
   編地。