JPH03140320A - 多孔質構造物の製造方法 - Google Patents

多孔質構造物の製造方法

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JPH03140320A
JPH03140320A JP27867689A JP27867689A JPH03140320A JP H03140320 A JPH03140320 A JP H03140320A JP 27867689 A JP27867689 A JP 27867689A JP 27867689 A JP27867689 A JP 27867689A JP H03140320 A JPH03140320 A JP H03140320A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、分子鎖中に、ポリアミノ酸成分とシリコーン
セグメント含有ポリウレタン成分を含む樹脂から得られ
る多孔質構造物に関し、特に合成皮革、人工皮革、天然
皮革などの皮革類の表面形成膜、各種セパレータ膜、医
療分野などに用いられる連通孔を有する高透湿性・高通
気性の微多孔性膜に関する。
〔従来の技術〕
高透湿性膜の製造方法は、従来から多く提案され、実用
化されている。その方法を列挙すると、ポリオキシエチ
レンセグメントを含有する親水性ポリウレタン被膜、シ
リコーンセグメントおよびポリオキシエチレンセグメン
トを含有するポリウレタンなどの乾式被膜、ポリアミノ
酸ウレタン(PAU)の乾式および湿式被膜、フッ素化
合物の延伸被膜、ポリウレタン−メチルエチルケトンス
ラリーのW10型エマルジョンの選択蒸発による乾式法
などがある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、これらの従来の方法で得られるポリウレ
タン系被膜は、そのポリウレタン系材質の特性より透湿
度には限界があり、通気性も無く不満足なものであり、
その他のものも、通気度、透湿度のバランスは実用要求
レベルからみると不満足なものであった。また、衣料、
家具シート、車両シート、靴甲革、靴裏材などに用いら
れる合成皮革、人工皮革、天然皮革などの皮革類の表面
仕上膜には、ポリアミノ酸成分を含有する樹脂の特性を
生かした高透湿・高通気性被膜が快適さの面から望まれ
ているが、未だに満足すべき方法がなく、実施されてい
ない。
本発明は、前記従来技術の課題を背景になされたもので
、合成皮革、人工皮革、天然皮革などの皮革類の表面形
成膜、各種セパレータ膜、医療分野などに用いられる、
連通孔を有する高透湿性・高通気性の微多孔性膜を具備
した多孔質構造物を提供することを目的とする。
〔課題を解決するだめの手段) 本発明は、分子鎖中に、ポリアミノ酸成分とシリコーン
セグメント含有ポリウレタン成分を含む樹脂(以下[シ
リコーンセグメント含有PAU。
あるいは単に「樹脂」という)から得られる多孔質構造
物を提供するものである。
また、本発明は、前記シリコーンセグメント含有PAU
および相分離凝固核剤を含む有機溶剤溶液を支持体上に
処理したのち、乾燥させて相分離させる多孔質構造物の
製造方法を提供するものである。
−Cに、ポリーT−メチルーL−グルタメートのような
ポリアミノ酸は、硬く伸度が小さいために本発明の目的
とする多孔質構造物、特に皮革類の表面形成膜、各種セ
パレータ膜には強度的に不適当であるが、ポリウレタン
成分をその分子構造中に含有するポリアミノ酸(PAU
)は、柔らかく伸度も大きいため強度の優れた微多孔質
膜を得ることができる。
しかしながら、ポリウレタン成分をその分子構造中に含
有するポリアミノ酸は、ポリアミノ酸成分のみから構成
される重合体に比較して透湿性、吸湿性、放湿性などの
特性に劣る。
また、ポリウレタン成分をその分子構造中に含有するポ
リアミノ酸は、ゴム弾性を有していることから、ポリア
ミノ酸成分のみから構成される重合体に比較し、多孔質
構造物とした場合、大きな圧力が加えられたときに孔が
融着して潰れるという問題がある。さらに、皮革類の表
面形成膜としてポリウレタン成分をその分子構造中に含
有するポリアミノ酸は、ポリアミノ酸成分のみから構成
される重合体に比較して、ポリウレタン成分の特性が若
干あるため、表面触感がやや粘着性を帯びている。
本発明は、前記ポリウレタン成分をその分子構造中に含
有するポリアミノ酸の短所を、該ポリウレタン成分中に
シリコーンセグメントを含有させることによって、大幅
に改良したものである。
すなわち、本発明の多孔質構造物は、ポリウレタン成分
中にシリコーンセグメントを含んでいるため、透湿性、
放湿性が改良され、また多孔質構造物に大きい圧力を加
えても孔壁が融着せず変形した孔は回復して傷とならず
、さらに表面触感もポリウレタン特有の粘着性が無くな
るという特徴を有している。
ここで、本発明における前記シリコーンセグメント含有
PAUとは、前記のように分子鎖中にアミノ酸がポリペ
プチド結合してなるポリアミノ酸成分と、シリコーンジ
オールおよび必要に応じて該シリコーンジオール以外の
通常のボリウレクン生成用に使用されるジオールと有機
ジイソシアネートから構成される、シリコーンセグメン
ト含有ポリウレタン成分とのブロック共重合体を主成分
とするものである。なお、前記シリコーンジオールは、
シリコーンジアミンと置換したり、あるいは該ジアミン
と併用することもできる。
すなわち、本発明に使用されるシリコーンセグメント含
有PAUは、例えばシリコーンセグメントを構成するシ
リコーンジオールおよび/またはシリコーンジアミン(
必要に応じてさらに通常のジオール成分)と有機ジイソ
シアネートとを反応させて、まずシリコーンセグメント
含有ポリウレタン成分を製造し、これにアミノ酸を添加
してポリアミノ酸成分を付加することによって、ポリア
ミノ酸とシリコーンセグメント含有ポリウレタン成分と
がブロック状に共重合してなるものである。
なお、本発明に使用されるシリコーンセグメント含有P
AUは、ポリアミノ酸成分とシリコーンセグメント含有
ポリウレタンとを主成分とするものであれば、前記の樹
脂の定義および製造方法に限定されるものではない。
ここで、前記ポリアミノ酸成分としては、ポリT−メチ
ルーL−グルタメート、ポリロイシンなどが挙げられ、
特にポリーT−メチルーL−グルタメートが好ましい。
 ポリアミノ成分の前記樹脂中における割合は、ポリア
ミノ酸の特性を得られる多孔性構造物に反映させる目的
から5重量%以上、好ましくは20重量%以上、さらに
好ましくは20〜70重量%である。
ポリアミノ酸の含有量が5重量%未満では、・得られる
多孔質構造物の透湿性、吸湿性、放湿性などの特性が劣
ることになる。
また、シリコーンセグメントを構成するシリコーンジオ
ールとしては、両末端カルビノール基のジメチルポリシ
ロキサン/アルキルジオール、ジメチルポリシロキサン
/エーテルジオール、ジメチルポリシロキサン/エステ
ルジオールなどが挙げられる、一方シリコーンジアミン
としては両末端プロピルアミン変性ジメチルポリシロキ
サンなどが挙げられ、好ましくは両末端カルビノール基
のジメチルポリシロキサン/エーテルジオールである。
シリコーンセグメントの樹脂中における割合は、通常、
2〜50重量%、好ましくは4〜20重量%である。2
重量%未満ではポリウレタンの本来の欠点となっている
透湿性、放湿性が改良されず、また得られる多孔質構造
物に大きな圧力を加えると孔壁が融着して変形し回復し
ない場合があり、一方50重量%を超えると得られる多
孔構造物の強度が低下し、またシリコーンの特性が強く
表われるため接着性、滑性過剰などの問題が発生するの
で好ましくない。
さらに、本発明の多孔質構造物を構成するシリコーンセ
グメント以外のポリウレタン成分とじては、脂肪族ジイ
ソシアネート、脂環族ジイソシアネートあるいは芳香族
ジイソシアネートなどの有機ジイソシアネートと、前記
シリコーンジオールおよび/またはシリコーンジアミン
以外のポリエステルジオール、ポリエーテルジオール、
ポリカーボネートジオールなどの長鎖ジオールと、低分
子ジオールおよび/または低分子ジアミンなどの鎖伸長
剤とからなるものを挙げることができる。
本発明に使用されるシリコーンセグメント含有P A 
LJは、有機溶剤に熔解あるいは分散された溶液あるい
は分散液として、相分離凝固核剤によって多孔質構造物
に成形される。
この場合、他の高分子重合体を混合してもよい。
混合熔解される高分子重合体としては、通常のポリウレ
タン、ポリ塩化ビニル、スチレンーブクジエンゴム、ア
クリル酸エステル重合体などの従来公知のものが使用で
きる。また、シリコーンジオールI・含有PAUの有機
溶剤溶液には熔解しない高分子重合体粉末、あるいは有
機物、無機物の粉末を分散混合することもできる。これ
らのなかには、乾燥によって相分離を生じさせた後の多
孔性効果を発揮されるものもあるので、本発明では有用
である。これらの例としては、ベンゾグアナミン樹脂粉
末、ポリアクリル酸樹脂粉末、シリコーン粉末、ポリア
ミノ酸粉末、皮革粉末などである。
前記有Ni8剤としては、シリコーンセグメント含有P
AUに対して溶解あるいは分散させうる溶剤を意味し、
例えばエチレンジクロライド、メチルエチルケトン、テ
トラヒドロフラン、N、N’−ジメチルホルムアミド、
ジオキサンなどが挙げられる。また、蒸発乾燥速度の調
整、あるいは相分離凝固核剤の相分離性の調整の意味か
ら、前記有機溶剤の2種以上の混合溶剤を選択使用する
ことも可能である。
シリコーンセグメント含有PAUの有機溶剤溶液あるい
は有機溶剤分散液の濃度は、任意に決定できるが、高沸
点有機溶剤を用いる場合には、乾燥を速めるために高濃
度で使用することが好ましい。なお、希釈する場合には
、低沸点有機溶剤を用いる方がよい。
また、有機溶剤の濃度は、使用する相分離凝固核剤の種
類および有機溶剤の種類によって、相分離を生じさせな
い適正な濃度範囲があるので、これらを考慮したうえで
決定すべきである。あまりにも低濃度で使用すると、乾
燥が遅くなるばかりか、場合によっては得られる多孔質
の強度が小さくなり好ましくない。一方、あまにも高濃
度で使用すると、溶液あるいは分散液の安定性が得られ
難いので避けた方がよい。以上のことから、シリコーン
セグメント含有PAUの有機溶剤濃度は、5〜50重量
%、好ましくは7〜25重世%である。
本発明に使用される前記相分離凝固核剤とは、シリコー
ンセグメント含有PAUの有機溶剤溶液あるいは有機溶
剤分散液において、有機溶剤に一定範囲で可溶であり、
かつこのシリコーンセグメント含有PAUとは相溶性が
小さく、かつ結晶性が大きく、該有機溶剤の蒸発時にこ
のシリコーンセグメント含有PAUよりも速く粒子状に
析出する物質を意味するものである。このような相分離
凝固核剤としては、例えばマレイン酸、マレイン酸ナト
リウム、尿素、硫酸ナトリウム、ヒドロキノン、セルロ
ースアセテート・ブチレートエステル、セルロースアセ
テート・プロピオネートエステル、ウレタン変性ポリ塩
化ビニルなどが挙げられる。これらの相分離凝固核剤の
選択は、使用するシリコーンセグメント含有PAUの種
類とこれを溶解あるいは分散する有機溶剤の種類によっ
て適宜選択される。例えば、ポリアミノ酸成分を35重
量%、シリコーンセグメントを15重世%含有するポリ
テトラメチレン系芳香族ポリウレタン65重量%からな
る、シリコーンセグメント含有PAUのジメチルホルム
アミド溶液では、このシリコーンセグメント含有PAU
とは相溶性がなく、ジメチルホルムアミドへの溶解度が
32%であり、かつ結晶性が大きく、ジメチルホルムア
ミドの蒸発時にシリコーンセグメント含有PAUよりも
速く粒子状に析出する尿素が好ましい。
このような相分離凝固核剤を用いることによって、乾燥
するだけで多孔質構造物が得られるが、相分離凝固剤が
水に対して易溶性である場合には、乾燥多孔質に残存す
る相分離凝固核剤を水あるいは温水で抽出除去して、よ
り多孔密度を低下させることができる。
前述の例として挙げた尿素は、水に対して溶解性が高い
ことから、成形乾燥後、温水によって成形品(多孔質構
造物)から尿素を抽出除去することができ、より密度の
低い多孔質構造物を得ることができる。
この相分離凝固核剤の使用量は、基本的には使用される
シリコーンセグメント含有PAU、有機溶剤、相分離凝
固核剤の種類によって決定されるが、樹脂100重量部
に対して、通常、2〜200重量部が好ましい。2重量
部未満では、相分離を生じても多孔質が得られ難く、一
方200重量部を超えると得られる多孔質構造物は、本
発明の目的とするポリアミノ酸の特性を有するものが得
られ難く、相分離凝固核剤を抽出除去すると多孔密度が
低すぎて強度が得られず好ましくない。
この相分M凝固核剤をシリコーンセグメント含有PAU
の有機溶剤溶液あるいは有機溶剤分散液に混合する方法
としては、直接添加してかき混ぜるのもよいが、−船釣
に溶解し難いため、希釈用として用いる有機溶剤にあら
かじめ溶解した溶液を混合する方法が好ましい。
この混合された配合液に、着色剤、安定剤、医薬品、そ
のほか機能剤などを添加混合することも可能であり、用
途によってはこのシリコーンセグメント含有PAUの多
孔質の特性をさらに特徴付けることができる。
以上で得られた配合液は、支持体に被覆されて乾燥する
ことによって多孔質構造物となる。
この支持体としては、目的とする用途によって選択され
る。例えば、フィルムとして得ようとするならば、離型
紙、ポリエチレンテレフタレートなどのプラスチックフ
ィルム、剥離処理のなされた織布などが支持体(基体)
として使用でき、合成皮革、人工皮革、天然皮革の表面
意匠膜として使用する場合には、上記で得られた着色多
孔フイルムを貼り合わせるか、あるいは直接これらの皮
革類の表面に配合液を被覆、乾燥して着色多孔膜を形成
することによって達成できる。
また、織布、編布、不織布などの繊維集合基布などに、
直接、被覆、乾燥した多孔膜を表面に有する繊維集合体
も、医療分野、衣料分野、家具シート、紐材料など広い
分野に利用することができる。支持体に被覆する方法と
しては、ナイフコーティング、ロールコーティング、グ
ラビアコーティングなどの通常の被覆方法が採用できる
前記の支持体に配合液を被覆した後の乾燥は、一般的は
方法で実施できるが、乾燥時の温度と風速条件は、相分
離凝固核剤の相分離速度、分離粒子径などに影響を与え
るため、一定に制御することが好ましい。乾燥温度は、
使用される有機溶剤、シリコーンセグメント含有PAU
の種類、相分離凝固核剤の種類、目標とする多孔構造な
どによって決定されるが、一般的には50〜150°C
である。乾燥温度が使用されるシリコーンセグメント含
有PAUの軟化温度および相分離凝固核剤の融点よりも
高い場合は、相分離によって形成された多孔質が、有機
溶剤の蒸発が進むにつれて再融着を生じ、結果的には目
標とする多孔質が得られ難いので注意する必要がある。
乾燥温度が40’Cに満たない低い温度では、乾燥速度
が遅すぎて生産性が悪くなるので好ましくない。
以上の乾燥により、シリコーンセグメント含有PAUは
多孔質化されるが、使用した相分離凝固剤が水易溶性で
ある場合は、水によって抽出除去することができ、より
多孔質化をすすめることができる。抽出方法、抽出時間
は、被覆量によって異なるが、一般的にはラミネート方
式で得られた被膜の場合は、ジッカー、工業用洗濯機な
どで5〜20分程度、グラビア塗布機などで得られた被
膜の場合は、1〜5分の水浸漬で抽出できる。
この場合の洗浄水の温度は、使用された相分離凝固核剤
の種類によって決定すればよい。
以上の方法で得られたシリコーンセグメント含有PAU
の多孔質は、その特徴を生かして皮革類の表面化粧膜、
医療分野に利用できる呼吸膜、各種セパレータなどの広
い分野に利用できる有効なものである。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
。なお、実施例中の部および%は、重量基準であり、ま
た特性測定値は、下記の方法で得られたものである。
通気度; JIS  P8117の方法に準じ、ガーレのデンソメ
ータを使用して測定した値で、50dの空気が通過する
のに要する時間(秒)で表す。
透湿度; JIS  L1099  A−1法の方法に準じ、透湿
度(g/ポ・day)で表す。
耐水度; JIS  L1092  A法の方法に準じ、耐水圧(
水中、ffll11)で表す。
耐光性; JIS  LO842の方法に準じ、一定の照射時間(
100時間)により、グレースケール判定で表す。
ベトッキ感; ポリエチレン製の袋の中に手を入れて、10分間密閉し
て手を発汗させ、袋から手を出した直後に手のひらでサ
ンプルの表面を軽く押さえて手のひらへの付着感を判定
した。
参考例1(配合液1の作製) 分子量2,000の両末端カルビノール基のプロピルエ
チルエーテルアルコール変性ジメチルポリシロキサン1
4%、分子ff12,000のポリテトラメチレングリ
コール58%、テトラメチレングリコール5%およびN
、N’ −ジフェニルメタンジイソシアネート23%を
重縮合して得られたシリコーンセグメント含有ポリウレ
タン65%とポリーγ−メチルーL−グルタメート35
%からなるPAUの、濃度24%ジメチルホルムアミド
溶液100部に、18部の尿素を60部のジメチルホル
ムアミドに溶解した溶液を加えてかき混ぜ、均一な溶液
を作製した。この溶液を配合液1と称する。
参考例2(配合液2の作製) 分子ff12,000の両末端カルビノール基のプロピ
ルエチルエーテルアルコール変性ジメチルポJシロキサ
ン15%、分子ff12,000のポリカーボネートジ
オール40%、分子量2,000のポリテトラメチレン
グリコール23%、エチレンジアミン2%およびp、p
’ −ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート20%
を重縮合して得られたシリコーンセグメント含有ポリウ
レタン65%とポリーT−メチルーL−グルタメート3
5%からなるPAUの、濃度24%ジメチルホルムアミ
ド溶液100部に、25%の尿素−ジメチルホルムアミ
ド溶液75部を加えてかき混ぜ、均一な溶液を作製した
この配合液を配合液2と称する。
参考例3(配合液3の作製) 参考例2で使用したシリコーンセグメント含有PAtJ
の24%ジメチルホルムアミトン部に、12部の尿素と
2部のヘンゾグアナミン樹脂粉末(日本触媒@製、エポ
スター)を100部のジメチルホルムアミド/メチルエ
チルケトン(6/4)にそれぞれ溶解、分散させた液を
加えてかき混ぜ、分散液を作製した。この分散液を配合
液3と称する。
参考例4(配合液4の作製) 参考例1で使用したシリコーンセグメント含有PAUの
24%ジメチルホルムアミド 部に、20%塩化亜鉛−ジメチルホルムアミド溶液10
0部を力nえてかき)昆ぜ、均一なン容ン夜とした。
さらに、この?容ン夜の中に、シリコーン粉末(東芝シ
リコーン■製、トスバール1 0 8)3i[加えてか
き混ぜ、分散液とした。この分散液を配合液4と称する
実施例1 ポリエチレンテレフタレートのフィルム北に、参考例1
で得られた配合液1を約1 5 0 g/rl(の目付
量でコートし、1 1 0 ’Cの温風で乾燥した。
得られた多孔質の特性を第1表に示す。
さらに、この多孔質を、70゛Cの温水中に2分間浸漬
したのち、1 0 0 ’Cで乾燥した。
得られた多孔質の特性を第1表に示す。
実施例2 実施例1と同様の操作で、参考例2で得られた配合液2
から多孔質を得た。温水浸漬前と温水浸漬後の多孔質の
性能を、第1表に示す。
実施例3 実施例1と同様の操作で、参考例3で得られた配合液3
から多孔質を得た。温水浸漬前と温水浸漬後の多孔質の
性能を、第1表に示す。
実施例4 実施例1と同様の操作で、参考例4で得られた配合液4
から多孔質を得た。温水浸漬前と温水浸漬後の多孔質の
性能を、第1表に示す。
実施例5 ポリエステル繊維からなる目付fJ200g/rdの不
織布を、10%ポリウレタン−ジメチルホルムアミド溶
液で含浸させ、その表面に20%ポリウレタン−ジメチ
ルホルムアミド溶液を750g/Mの目イ]量でコーテ
ィングし、水で浸漬することにより湿式凝固させ、乾燥
させ、人工皮革−・−スを得た。
次いで、参考例1で得られた配合/F+1の100部中
に、顔f4(大日精化工業■製、セイカセブンBS90
10  15部、BS9780B  4部、BS999
1  1部)を混合して着色し、この液を型押し離型紙
上)こ130g/rrfの目付量でコーティングして、
110°Cの温風で1分間乾燥させて相分離を生ゼしぬ
、この表面に先に得た人工皮革ベースの表面側を貼り合
わせてさらに110°Cの温風で5分間乾燥させた。
次いで、離型紙を剥離してシリコーンセグメント含有P
A(Jの多孔質膜を表面に有する着色人工皮革を得た。
得られた人工皮革の外観は、多孔質を表面に有するため
、落ち着いた艷感があり、またポリアミノ酸成分を含有
する樹脂で形成されているため、肌に触れたときのヘト
ツキ感がな(、さらに;ま高い通気性、高い透湿性を有
していた。この特性を第1表に示す。
実施例6 実施例5で得られた人工皮革ベースの表面に、参考例2
で得られた配合液2の100部中にフッ素系の撥水剤(
大日本インキ化学工業■製、クリスボンアシスターFX
3D)2部、および顔料(大日精化工業■製、セイ力セ
ブンB5901015部、B59780B  4部、B
599911部)を添加混合したものを、110メンシ
ユのグラビアロールで目付120g/rrfで塗布して
110’Cの温風で2分間乾燥させた。
次いで、70°Cの温水の中に、1分間浸漬したのち、
110°Cの温風で乾燥させた。
得られた人工皮革は、表面が肌に触れたときにペタツキ
感がなく、さらには高い通気性、高い透湿性、高い防水
性を有するものであり、かつ耐加水分解性、耐微生物劣
化性、耐変色性にも優れたものであり、化アッパー用材
料、家具シート材料などとして有用なものであった。こ
の特性を第1表に示す。
実施例7 参考例4で得られた配合液4の100部中に、顔料(実
施例5で使用したもの)を実施例5と同量添加して着色
し、この液を型押し離型紙上に130g/n(の目(呼
量でコーティングし、110°Cの温風で1分間乾燥さ
せて相分離を生しさせ、この表面に単糸繊度が0.4デ
ニールのポリエステル繊維からなる編物を貼り合わせて
さらに110″Cの温風で5分間乾燥させた。
次いで、離型紙を剥離したのち、80°Cの温水中に5
分間浸漬して乾燥させ、シリコーンセグメント含有PA
Uの多孔質膜を表面に有する着色人工皮革が得られた。
得られた人工皮革の外観は、多孔質を表面に有するため
、落ち着いた艶感があり、またポリアミノ酸成分を含有
する樹脂で表面が形成されていることと、ポリウレタン
成分にはシリコーンセグメントを含んでいることと、さ
らにシリコーン微粉末が表面に出ているために、肌に触
れたときにベトッキ感が無いものであり、さらには高い
通気性、高い透湿性を有し、衣料用素材、家具・車両用
シートとして有用なものであった。
この特性を第1表に示す。
比較例1 参考例1で使用したシリコーンセグメント含有PAUの
24%ジメチルホルムアミド溶液100部に、メチルエ
チルケトン70部および顔料(実施例5と同じもの)を
実施例5と同量加えてかき混ぜ、均一着色溶液を作製し
、実施例7で使用した編物に、実施例7と同様の操作で
着色人工皮革を得た。
得られた人工皮革は、表面のシリコーンセグメント含有
PAUが多孔質ではなく無孔であり、通気性はな(、透
湿度も小さく、肌に触れたときにベトッキ感があり、本
発明の目的とするものとは大きく異なる従来の人工皮革
の性格であった。
(以下余白) v11秀 〔発明の効果] 本発明から得られる多孔質構造物は、従来にはみられな
い透湿性、通気性、放湿性を存し、かつ従来にはみられ
ない高強度、表面触感を有するものであり、皮革類の表
面化粧膜、医療分野に利用できる呼吸膜、各種セパレー
タなどの広い分野に利用することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)分子鎖中にポリアミノ酸成分とシリコーンセグメ
    ント含有ポリウレタン成分とを含む樹脂から得られる多
    孔質構造物。
  2. (2)請求項1記載の樹脂および相分離凝固核剤を含む
    有機溶剤溶液または有機溶剤分散液を支持体上に処理し
    たのち、乾燥させて相分離させる多孔質構造物の製造方
    法。
  3. (3)請求項2によって得られる多孔質構造物を、さら
    に水洗および乾燥する多孔質構造物の製造方法。
  4. (4)相分離凝固核剤が水易溶性である請求項2または
    3記載の多孔質構造物の製造方法。
  5. (5)相分離凝固核剤が尿素である請求項2〜4のいず
    れか1項記載の多孔質構造物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1994020665A1 (en) * 1993-03-10 1994-09-15 Teijin Limited Full-grain artificial leather, process for producing the same, and article fabricated therefrom
JP2014077120A (ja) * 2012-09-19 2014-05-01 Mitsubishi Chemicals Corp ポリシロキサンポリオール、それを用いたポリウレタンの製造方法
JP2016199702A (ja) * 2015-04-13 2016-12-01 Dic株式会社 ウレタン樹脂組成物、及び、皮革様シート

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