JPH0313324B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0313324B2 JPH0313324B2 JP57197745A JP19774582A JPH0313324B2 JP H0313324 B2 JPH0313324 B2 JP H0313324B2 JP 57197745 A JP57197745 A JP 57197745A JP 19774582 A JP19774582 A JP 19774582A JP H0313324 B2 JPH0313324 B2 JP H0313324B2
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- Japan
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- tension
- cutting
- fiber bundle
- roller
- protective box
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Landscapes
- Preliminary Treatment Of Fibers (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は、繊維束の牽切方法に関し、さらに詳
しくは、牽切中に発生する静電気による繊維乱れ
を防止する繊維束の牽切方法に関する。 [従来技術] 従来より、連続繊維からなるトウを牽切し、こ
れを包合して一挙に紡績糸を造る方法が開発され
ているが、牽切速度が速くなると牽切が難しくな
る問題があつた。 すなわち、牽切速度が速くなると、牽切中の繊
維が乱気流体により乱されるためで、これについ
ては牽切中の気流の撹乱作用を防止する保護函を
用いることが試みられ、これにより一応の成果が
見られた。しかし、番手が細くなるとかかる保護
函を用いても牽切斑が起り易くなり、高速牽切が
難しくなる問題があつた。この点について鋭意検
討した結果、牽切中の繊維に静電気が発生し、繊
維が保護函の整流板壁面にまつわり付いて乱れる
ためであることが判明し、更に検討した結果、保
護函の材質、特に、整流板の材質を電気絶縁体に
すれば、上記トラブルが少なくなり、細番手でも
安定して高速牽切ができることを見出し、本発明
に到つたものである。 [発明の目的] 本発明の目的は、かかる従来の問題を解決し、
牽切時の気流の撹乱作用および静電気による撹乱
作用が防止でき、均斉な紡績糸を得ることができ
る繊維束の牽切方法を提案することにある。 [発明の構成] 即ち、本発明は送り出しローラーと、該送り出
しローラーの周速度より大きい周速度で回転する
一対の牽切ローラーとの間で連続繊維からなるト
ウを牽切する方法において、該牽切ローラーに近
接し、且つ、繊維束進入側で該繊維束を囲む保護
函を設け、該保護函が前記牽切ローラーの回転軸
と直交する方向と略平行に前記繊維束を挟んで対
向する位置に配設した整流板を有し、該整流体の
牽切ローラー側が突端部を有すると共に少くとも
該整流板は体積固有抵抗値が1011Ω・cm以上の合
成樹脂である電気絶縁体からなるものに該連続繊
維トウを供給し、牽切中に発生する静電気による
繊維乱れのないように牽切することを特徴とする
繊維束の牽切方法にある。 以下、本発明を図面に従つてさらに詳しく説明
する。第1図は本発明方法に使用する装置を用い
た一具体例を示す工程概要図で、ボビン1より引
出されたトウ11は張力調節装置2を経て第1送
り出しローラー3,3′に供給される、次いでト
ウ11は、所望により加熱装置4および第2送り
出しローラー5,5′を経て、1対の牽切ローラ
ー7,7′よりなる繊維束牽切装置Bで牽切ドラ
フトされた後、糸形成部Cで空気仮撚装置を施さ
れ巻取られる。 第1図に示した第1送り出しローラー3,3′
および第2送り出しローラー5,5′はセパレー
トローラーを用いたローラーターン方式の場合を
示し糸形成部Cは牽切され、ドラフトを受けた有
限長にカツトされた繊維の吸引装置8および仮撚
用ノズル9からなり、該牽切ドラフトを受けた繊
維束のうち仮撚を受けにくい繊維(例えば、繊維
束の周辺繊維)が、主繊維束が解撚する際に解撚
方向に巻き付き紡績糸を形成して引取ローラー1
0,10′によつて引出され、巻取られる。この
場合、繊維束牽切装置Bにおいては牽切ローラー
7,7′の表面周囲にその回転によつて随伴気流
が発生し、該気流は牽切ローラー7,7′の繊維
束進入部分において気流同士の衝突等により乱気
流を発生させる。この乱気流によつて牽切ドラフ
ト中の繊維束が撹乱されると糸斑の増加、断糸等
が発生する。 この対策として、第2図および第3図に示す如
く、牽切ローラーに近接し、且つ繊維束進入側で
該繊維束を囲むようにし、さらに、該牽切ローラ
ーの回転軸方向と直交する方向と略平行に繊維束
を挟んで対向する位置に配設した整流板6′を有
する保護函6を用いることにより、前記のような
気流の撹乱作用を防止してきた。第2図は、本発
明方法に使用する装置が有する保護函の例を示し
た斜視図、第3図イは、第2図の保護函の正面
図、第3図ロは、その側面図である。しかも保護
函に使用する整流板は第3図ロに示すように牽切
ローラー側が突端部を有する形状であることが好
ましい。すなわち、突端部とは、牽切ローラーの
ニツプ点にできるだけ近づけるためにその端が突
出した形状を有するものである。しかしながら、
このような保護函を使用すると乱気流の発生は防
止できるが、牽切中の繊維に発生する静電気の影
響により、牽切された繊維の自由端が第4図に示
すように該保護函の壁面にまつわりつき、牽切中
の繊維束がスムースに牽切ローラー方向に移送さ
れ、ニツプされるのを妨げる欠点が生じてきた。
特に、番手が細い場合には微弱な静電気によつて
もその影響を受け易く、糸斑の増加、断糸等の原
因となつていた。第4図は、静電気によつて繊維
束が保護函に、まつわりつく状態を示す正面図で
ある。そこで、本発明者等は、牽切中の繊維に静
電気が発生しても繊維が保護函にまつわりつかな
いような保護函の材質について鋭意検討した結
果、驚くべきことに、その材質として電気絶縁体
の材質が最も適していることを見出した。即ち、
第1表に示すように、金属等の導電体の材質から
なるものは、繊維束に発生する電荷とは、反対の
性質を有する電荷を帯び易いために、かなり強く
繊維を引き付ける作用があり、且つ、繊維との摩
擦も大きく保護函の材質として好ましくない。こ
れに対し、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリ
エステル樹脂等の電気絶縁体の材質のものは、誘
電され難いせいか繊維を引き付ける作用が比較的
弱く、かつ、繊維との摩擦も小さく保護函の材質
として適していることが判つた。尚、牽切中の繊
維に接触する保護函の壁面の仕上げ状態も非常に
重要で摩擦や、ひつかかりの少ない平滑な仕上げ
面を有したものが好ましい。すなわち、第1表に
示すように紙やゴムなどは一応電気絶縁体である
が、表面摩擦を小さくするのが難しく、牽切中の
繊維が摩擦によりまつわりつき易く注意して使用
する必要がある。 本発明方法で使用する装置の電気絶縁体の材質
としては、上記の材質に限定されるものではない
が、合成樹脂を用いるものが一段と良い結果を示
す。特に体積固有抵抗値が1011Ω・cm以上のもの
であれば申し分ない。
しくは、牽切中に発生する静電気による繊維乱れ
を防止する繊維束の牽切方法に関する。 [従来技術] 従来より、連続繊維からなるトウを牽切し、こ
れを包合して一挙に紡績糸を造る方法が開発され
ているが、牽切速度が速くなると牽切が難しくな
る問題があつた。 すなわち、牽切速度が速くなると、牽切中の繊
維が乱気流体により乱されるためで、これについ
ては牽切中の気流の撹乱作用を防止する保護函を
用いることが試みられ、これにより一応の成果が
見られた。しかし、番手が細くなるとかかる保護
函を用いても牽切斑が起り易くなり、高速牽切が
難しくなる問題があつた。この点について鋭意検
討した結果、牽切中の繊維に静電気が発生し、繊
維が保護函の整流板壁面にまつわり付いて乱れる
ためであることが判明し、更に検討した結果、保
護函の材質、特に、整流板の材質を電気絶縁体に
すれば、上記トラブルが少なくなり、細番手でも
安定して高速牽切ができることを見出し、本発明
に到つたものである。 [発明の目的] 本発明の目的は、かかる従来の問題を解決し、
牽切時の気流の撹乱作用および静電気による撹乱
作用が防止でき、均斉な紡績糸を得ることができ
る繊維束の牽切方法を提案することにある。 [発明の構成] 即ち、本発明は送り出しローラーと、該送り出
しローラーの周速度より大きい周速度で回転する
一対の牽切ローラーとの間で連続繊維からなるト
ウを牽切する方法において、該牽切ローラーに近
接し、且つ、繊維束進入側で該繊維束を囲む保護
函を設け、該保護函が前記牽切ローラーの回転軸
と直交する方向と略平行に前記繊維束を挟んで対
向する位置に配設した整流板を有し、該整流体の
牽切ローラー側が突端部を有すると共に少くとも
該整流板は体積固有抵抗値が1011Ω・cm以上の合
成樹脂である電気絶縁体からなるものに該連続繊
維トウを供給し、牽切中に発生する静電気による
繊維乱れのないように牽切することを特徴とする
繊維束の牽切方法にある。 以下、本発明を図面に従つてさらに詳しく説明
する。第1図は本発明方法に使用する装置を用い
た一具体例を示す工程概要図で、ボビン1より引
出されたトウ11は張力調節装置2を経て第1送
り出しローラー3,3′に供給される、次いでト
ウ11は、所望により加熱装置4および第2送り
出しローラー5,5′を経て、1対の牽切ローラ
ー7,7′よりなる繊維束牽切装置Bで牽切ドラ
フトされた後、糸形成部Cで空気仮撚装置を施さ
れ巻取られる。 第1図に示した第1送り出しローラー3,3′
および第2送り出しローラー5,5′はセパレー
トローラーを用いたローラーターン方式の場合を
示し糸形成部Cは牽切され、ドラフトを受けた有
限長にカツトされた繊維の吸引装置8および仮撚
用ノズル9からなり、該牽切ドラフトを受けた繊
維束のうち仮撚を受けにくい繊維(例えば、繊維
束の周辺繊維)が、主繊維束が解撚する際に解撚
方向に巻き付き紡績糸を形成して引取ローラー1
0,10′によつて引出され、巻取られる。この
場合、繊維束牽切装置Bにおいては牽切ローラー
7,7′の表面周囲にその回転によつて随伴気流
が発生し、該気流は牽切ローラー7,7′の繊維
束進入部分において気流同士の衝突等により乱気
流を発生させる。この乱気流によつて牽切ドラフ
ト中の繊維束が撹乱されると糸斑の増加、断糸等
が発生する。 この対策として、第2図および第3図に示す如
く、牽切ローラーに近接し、且つ繊維束進入側で
該繊維束を囲むようにし、さらに、該牽切ローラ
ーの回転軸方向と直交する方向と略平行に繊維束
を挟んで対向する位置に配設した整流板6′を有
する保護函6を用いることにより、前記のような
気流の撹乱作用を防止してきた。第2図は、本発
明方法に使用する装置が有する保護函の例を示し
た斜視図、第3図イは、第2図の保護函の正面
図、第3図ロは、その側面図である。しかも保護
函に使用する整流板は第3図ロに示すように牽切
ローラー側が突端部を有する形状であることが好
ましい。すなわち、突端部とは、牽切ローラーの
ニツプ点にできるだけ近づけるためにその端が突
出した形状を有するものである。しかしながら、
このような保護函を使用すると乱気流の発生は防
止できるが、牽切中の繊維に発生する静電気の影
響により、牽切された繊維の自由端が第4図に示
すように該保護函の壁面にまつわりつき、牽切中
の繊維束がスムースに牽切ローラー方向に移送さ
れ、ニツプされるのを妨げる欠点が生じてきた。
特に、番手が細い場合には微弱な静電気によつて
もその影響を受け易く、糸斑の増加、断糸等の原
因となつていた。第4図は、静電気によつて繊維
束が保護函に、まつわりつく状態を示す正面図で
ある。そこで、本発明者等は、牽切中の繊維に静
電気が発生しても繊維が保護函にまつわりつかな
いような保護函の材質について鋭意検討した結
果、驚くべきことに、その材質として電気絶縁体
の材質が最も適していることを見出した。即ち、
第1表に示すように、金属等の導電体の材質から
なるものは、繊維束に発生する電荷とは、反対の
性質を有する電荷を帯び易いために、かなり強く
繊維を引き付ける作用があり、且つ、繊維との摩
擦も大きく保護函の材質として好ましくない。こ
れに対し、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリ
エステル樹脂等の電気絶縁体の材質のものは、誘
電され難いせいか繊維を引き付ける作用が比較的
弱く、かつ、繊維との摩擦も小さく保護函の材質
として適していることが判つた。尚、牽切中の繊
維に接触する保護函の壁面の仕上げ状態も非常に
重要で摩擦や、ひつかかりの少ない平滑な仕上げ
面を有したものが好ましい。すなわち、第1表に
示すように紙やゴムなどは一応電気絶縁体である
が、表面摩擦を小さくするのが難しく、牽切中の
繊維が摩擦によりまつわりつき易く注意して使用
する必要がある。 本発明方法で使用する装置の電気絶縁体の材質
としては、上記の材質に限定されるものではない
が、合成樹脂を用いるものが一段と良い結果を示
す。特に体積固有抵抗値が1011Ω・cm以上のもの
であれば申し分ない。
【表】
また、第4図に示すように、静電気による繊維
束の乱れは、その巾方向、即ち、牽切ローラーの
回転軸と平行な方向への乱れが、特に問題であ
り、この方向の乱れを発生させぬよう前記の整流
板には、電気絶縁体からなる材質のものを用いる
必要がある。 [発明の効果] このように、本発明によれば、トウを牽切しこ
れを包合して一挙に紡績糸を作る場合、番手が細
くなつても、牽切時の気流の撹乱作用並びに静電
気による撹乱作用が防止でき、均斉な高級番手紡
績糸が高速でかつ、連続的に安定して得られるの
でその効果は非常に大きい。 特に、本発明方法により牽切される連続繊維ト
ウがポリエステル、ポリアミド、アクリル繊維の
ような疏水性の合成繊維であつて、牽切中に静電
気が発生し易いものである場合には効果的であ
る。 [実施例] 以下、実施例により説明する。 実施例 1 第1図に示す工程によりトウを牽切する方法で
あつて、牽切ローラーに近接し、且つ、繊維束進
入側で該繊維束を囲む保護函を設けた。 該保護函を構成する材料として、その表面を鏡
面に仕上げたアクリル樹脂を用い、第3図に示す
形状のものを用いた。かかる保護函を有する繊維
束牽切装置に、全デニール2600de、単糸デニー
ル2.1deの高配向ポリエステル未延伸トウを1.6倍
に延伸した後、19倍のドラフト比で200m/min
の速度で牽切し、仮撚用ノズルにより集束性を付
与して60番手の紡績糸を製造した。この紡績糸の
糸品質をウスターむらU%によつて評価し、従来
の保護函(材質として、鉄を用いた)を用いて、
同様の牽切装置により得た紡績糸と比較した。そ
の結果を第2表に合わせて示す。第2表から明ら
かなように本発明に使用する保護函を用いること
によつて糸斑が向上している。また従来の保護函
を用いた場合にはトウの乱れによる断糸も多発
し、安定な連続加工が行えなかつた。
束の乱れは、その巾方向、即ち、牽切ローラーの
回転軸と平行な方向への乱れが、特に問題であ
り、この方向の乱れを発生させぬよう前記の整流
板には、電気絶縁体からなる材質のものを用いる
必要がある。 [発明の効果] このように、本発明によれば、トウを牽切しこ
れを包合して一挙に紡績糸を作る場合、番手が細
くなつても、牽切時の気流の撹乱作用並びに静電
気による撹乱作用が防止でき、均斉な高級番手紡
績糸が高速でかつ、連続的に安定して得られるの
でその効果は非常に大きい。 特に、本発明方法により牽切される連続繊維ト
ウがポリエステル、ポリアミド、アクリル繊維の
ような疏水性の合成繊維であつて、牽切中に静電
気が発生し易いものである場合には効果的であ
る。 [実施例] 以下、実施例により説明する。 実施例 1 第1図に示す工程によりトウを牽切する方法で
あつて、牽切ローラーに近接し、且つ、繊維束進
入側で該繊維束を囲む保護函を設けた。 該保護函を構成する材料として、その表面を鏡
面に仕上げたアクリル樹脂を用い、第3図に示す
形状のものを用いた。かかる保護函を有する繊維
束牽切装置に、全デニール2600de、単糸デニー
ル2.1deの高配向ポリエステル未延伸トウを1.6倍
に延伸した後、19倍のドラフト比で200m/min
の速度で牽切し、仮撚用ノズルにより集束性を付
与して60番手の紡績糸を製造した。この紡績糸の
糸品質をウスターむらU%によつて評価し、従来
の保護函(材質として、鉄を用いた)を用いて、
同様の牽切装置により得た紡績糸と比較した。そ
の結果を第2表に合わせて示す。第2表から明ら
かなように本発明に使用する保護函を用いること
によつて糸斑が向上している。また従来の保護函
を用いた場合にはトウの乱れによる断糸も多発
し、安定な連続加工が行えなかつた。
第1図は本発明に使用する装置を用いた具体例
を示す工程の側面図、第2図は、本発明方法に使
用する保護函の例を示した斜視図、第3図イは、
第2図の保護函の正面図、第3図ロは、その側面
図、第4図は、静電気によつて繊維束が保護函に
まつわりつく状態を示す正面図である。 5,5′……送り出しローラー、7,7′……牽
切ローラー、11……連続繊維からなるトウ、6
……保護函、6′……整流板。
を示す工程の側面図、第2図は、本発明方法に使
用する保護函の例を示した斜視図、第3図イは、
第2図の保護函の正面図、第3図ロは、その側面
図、第4図は、静電気によつて繊維束が保護函に
まつわりつく状態を示す正面図である。 5,5′……送り出しローラー、7,7′……牽
切ローラー、11……連続繊維からなるトウ、6
……保護函、6′……整流板。
Claims (1)
- 1 送り出しローラーと、該送り出しローラーの
周速度より大なる周速度で回転する一対の牽切ロ
ーラーとの間で連続繊維からなるトウを牽切する
方法において、該牽切ローラーに近接し、且つ、
繊維束進入側で該繊維束を囲む保護函を設け、該
保護函が前記牽切ローラーの回転軸と直交する方
向と略平行に、且つ、該繊維束を挟んで対向する
位置に配設した整流板を有し、該整流板の牽切ロ
ーラー側が突端部を有すると共に少くとも該整流
板は体積固有抵抗値が1011Ω・cm以上の合成樹脂
である電気絶縁体からなるものに該連続繊維トウ
を供給し、牽切中に発生する静電気による繊維乱
れのないように牽切することを特徴とする繊維束
の牽切方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19774582A JPS5988926A (ja) | 1982-11-12 | 1982-11-12 | 繊維束牽切装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19774582A JPS5988926A (ja) | 1982-11-12 | 1982-11-12 | 繊維束牽切装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5988926A JPS5988926A (ja) | 1984-05-23 |
JPH0313324B2 true JPH0313324B2 (ja) | 1991-02-22 |
Family
ID=16379634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19774582A Granted JPS5988926A (ja) | 1982-11-12 | 1982-11-12 | 繊維束牽切装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5988926A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5006294A (en) * | 1989-04-26 | 1991-04-09 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Process for making composites of stretch broken aligned fibers |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5576114A (en) * | 1978-11-30 | 1980-06-09 | Teijin Ltd | Stretch-breaking unit of continuous filament tow |
JPS588128A (ja) * | 1981-07-03 | 1983-01-18 | Teijin Ltd | 繊維束牽切装置 |
-
1982
- 1982-11-12 JP JP19774582A patent/JPS5988926A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5576114A (en) * | 1978-11-30 | 1980-06-09 | Teijin Ltd | Stretch-breaking unit of continuous filament tow |
JPS588128A (ja) * | 1981-07-03 | 1983-01-18 | Teijin Ltd | 繊維束牽切装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5988926A (ja) | 1984-05-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees | ||
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
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R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |