JPH03130966A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、たとえばビデオテープレコーダ（以下、Ｖ
ＴＲと称す）など映像信号をＦＭ変調して記録再生する
磁気記録再生装置に関するものである。

［従来の技術］ 第６図は従来の磁気記録再生装置の一例であるＶＴＲの
構成を示すブロック図であり、同図において、（１）は
映像信号の高域成分を強調するプリエンファシス回路、
（２）はＦＭ変調器、（３）は記録アンプ、（４）　、
　（６）はビデオヘッド、（５）はテープである。

（７）はヘッドアンプ、（８）はＦＭ復調器、（９）は
プリエンファシス回路（１）の逆特性をもったデイエン
ファシス回路、（１０）は時間軸変動を取り除くタイム
ベースコレクタ、（２２）は再生ＦＭ信号の周波数特性
を補償する再生イコライザである。

つぎに、上記構成の動作について、第６図〜第１０図を
参照しながら説明する。

入力された映像信号はプリエンファシス回路（１）で高
域成分が強調されたのち、ＦＭ変調器（２）でＦＭ変調
される。その後、記録アンプ（３）により増幅され、ビ
デオヘッド（４）によりテープ（５）上に記録される。

再生時には、ビデオヘッド（６）によりテープ（５）か
ら再生ＦＭ信号を読み出し、ヘッドアンプ（７）で増幅
する。一般にテープ、ヘッドを用いた電磁変換系でＦＭ
信号を記録し再生した場合、下側帯波は強調され、上側
帯波は抑圧されて変調指数が変化すると同時に側帯波の
アンバランスが生じる。そのため、映像信号の高域成分
に相当する部分の再生ＦＭ信号は、第７図（ｂ）のよう
に、映像信号が低レベルから高レベルに移る部分で大き
く乱れてしまう。

そこで、再生イコライザ（２２）において、たとえば第
８図中のＡの曲線に示すような周波数特性で下側帯波を
抑圧し、上側帯波を強調すると、再生ＦＭ信号は第７図
（Ｃ）のように、その乱れ方が低減される。

この振幅変動成分をもった再生ＦＭ信号をＦＭ復調器（
８）の初段に含まれているリミッタ（図示せず）に通す
ことにより、第７図（ｄ）のように、振幅変動成分の取
り除かれた再生ＦＭ信号が得られる。ついで、ＦＭ復調
器（８）でＦＭ復調し、デイエンファシス回路（９）で
記録時に強調された高域成分を減衰させることにより、
高域の雑音も同時に低減された再生映像信号が得られる
。

ついで、この映像信号はタイムベースコレクタ（１０）
に供給され、映像信号に含まれる３４９図中の（Ｂ）で
示すバースト信号および同期信号（Ｓｙｎｃ、）を用い
て、テープ（５）の伸びなどに起因する時間軸変動を除
去する。その動作原理をつぎに簡単に述べる。

第１０図は上記タイムベースコレクタ（１０）の−数的
な構成を示すブロック図であり、同図において、（２３
）は同期分離回路、（２４）は同期信号にもとづいて映
像信号のバースト信号を抜き出すバースト分離回路、（
２５）は時間軸変動をもつ同期信号に同期したクロック
Ｃを発生するＡＦＣ回路％（２６）はクロックＣをバー
スト信号に位相ロックさせて書き込みクロックＬＣを発
生するＡＰＣ回路であり、以上の構成により書き込みク
ロック発生回路を構成している。

（２７）は再生映像信号を書き込みクロックＬＣでＡ／
Ｄ変換するＡ／Ｄ変換器、（２８）はメモリ、（２９）
はＤ／Ａ変換器、（３０）は読み出し用の基準クロック
発生回路である。

つぎに、上記第１０図の構成の動作について説明する。

時間軸変動をもっに再生映像信号から同期分離回路（２
３）により検出された同期信号も時間軸変動を当然含ん
でいる。その同期信号に同期したクロックＣをＡＦＣ回
路（２５）で発生させ、そのクロックＣをＡＰＣ回路（
２６）でバースト分離回路（２４）により抜き出された
バースト信号に位相ロックさせることじより、映像信号
の時間軸変動に一致した書き込みクロックＬＣを発生さ
せる。

ついで、その書き込みクロックＬＣにより再生映像信号
のＡ／Ｄ変換およびメモリへの書き込みをおこない、基
準クロック発生回路（３０）が発生する読み出し用の基
準クロックＲＣによりメモリ（２８）から映像信号を読
み出すことにより、時間軸変動のない水平同期周波数が
整った良好な映像信号が得られる。

［発明が解決しようとする課題］ 従来の磁気記録再生装置は以上のように構成されており
、再生イコライザ（２２）の特性が、第８図で示すよう
に、映像信号に対してのみ最適な特性となるように設計
されていた。一方、再生映像信号のＳ／Ｎ比の向上のた
めに、たとえば、第１１図中のＡ１に示すように、ＦＭ
信号の搬送波を中心に両側帯波を抑圧するような特性と
すると、側帯波のアンバランスが残るので、一般に高域
成分が徐々に減衰している映像信号では反転現象を生じ
なくても、周波数が高く、かつ大振幅のバースト信号Ｂ
では第１２図に示すように、反転現象を発生し、その結
果、タイムベースコレクタ（ｌＯ）で書き込みクロック
ＬＣを発生させることができず、このタイムベースコレ
クタ（１０）の動作が安定しないという問題があった。

この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、再生イコライザの特性を、映像信号およびバ
ースト信号のどちらに対しても最適にして、Ｓ／Ｎ比の
向上および反転現象のない良好な映像信号を再生するこ
とができる磁気記録再生装置を提供することを目的とす
る。

［課題を解決するための手段］ この発明に係る磁気記録再生装置は、再生イコライザの
周波数特性を再生映像信号から分離された同期信号にも
とづいて発生されるバーストゲートパルスにもとづいて
制御するように構成したことを特徴とする。

［作用］ この発明（よれば、バーストゲートパルスにもとづいて
映像信号期間とバースト信号期間とで再生イコライザの
周波数特性を互いに異なるように制御することにより、
映像信号期間においては再生映像信号のＳ／Ｎ比が良好
となる特性を発揮させてＳ／Ｎ比の向上を図ることがで
き、また、バースト信号期間においてはバースト信号の
反転現象を低く抑える特性を発揮させて、タイムベース
コレクタの動作を安定化させることができる。

［発明の実施例］ 以下、この発明の一実施例を図面にもとづいて説明する
。

第１図はこの発明の一実施例による磁気記録再生装置の
構成を示すブロック図であり、同図において、記録系の
（１）〜（５）、再生系の（６）〜（１０）は第６図で
示す従来例と同一であるため、該当部分に同一の符号を
付して、それらの詳しい説明を省略する。

第１図において、（１１）は同期分離回路で、再生映像
信号から同期信号を分離する。　（１２）はバーストゲ
ートパルス発生回路で、上記同期分離回路（１１）の出
力信号にもとづきバーストゲートパルスを発生させる。

　（１３）は再生イコライザで、上記バーストゲートパ
ルス発生回路（１２）の出力信号にもとづいて周波数特
性を制御可能に構成されている。

第２図は上記第１図中の再生イコライザ（１３）の構成
例を示すブロック図あり、同図において、（１４）はマ
ツチング抵抗、（１５）は遅延量で１の′ｓ１の遅延線
、（１６）は遅延量τ２の第２の遅延線、（１７）　、
　（１８）はハイインピーダンス人力増幅器、（１９）
は係数にの可変減衰器、（２０）は差動増幅器である。

（２１）は上記バーストゲートパルス発生回路（１２）
の出力信号にもとづいて上記第１の遅延線（１５）と第
２の遅延線（１６）の出力信号を切り換え制御して、ハ
イインピーダンス入力増幅器（１７）　、　（１８）へ
供給するスイッチ回路であり、このような型式の再生イ
コライザ（１３）はコサインイコライザと呼ばれており
、このコサインイコライザ（１３）の周波数特性は、第
３図のように、可変減衰器（１９）の係数にと第１およ
び第２の遅延線（１５）　、　（１Ｂ）の遅延量τ１、
τ２で　任意に設定することができる。

ここで、このコサインイコライザ（１３）の周波数特性
を、第１の遅延線（１５）により第１１図に示すように
、搬送波を中心に上下側帯波を抑圧して再生映像信号の
Ｓ／Ｎ比が良好となる特性に設定し、また第２の遅延線
（１Ｂ）により第８図のように、下側帯波を抑圧し上側
帯波を強調して、バースト信号の反転現象の発生頻度を
低く抑える特性になるように設定している。

つぎに、上記構成の動作について、第４図を参照しなが
ら説明する。なお、記録動作は従来例と同一であるため
、説明を省略し、再生動作のみについて説明する。

ビデオヘッド（６）によりテープ（５）から読み出され
た再生ＦＭ信号はヘッドアンプ（７）により増幅された
のち、再生イコライザ（１３）に送られて所定の周波数
特性の再生ＦＭ信号となり、ＦＭ復調される。つぎじ、
デイエンファシス回路（９）より出力の第４図（ａ）で
示す映像信号から同期分離回路（１１）において、第４
図（ｂ）に示すような同期信号（Ｓｙｎｃ、）が分離さ
れ、これがバーストゲートパルス発生回路（１２）に送
りこまれて、その同期信号（Ｓｙｎｃ、）にもとづいて
バースト信号（Ｂ）期間付近でハイとなる第４図（Ｃ）
で示すようなパルス（Ｐ）を発生する。

このバーストゲートパルス（ｐ）ｋ：Ｌ、たがいスイッ
チ回路（２１）が切り換え制御されて、映像信号期間で
は再生イコライザ（１３）の第１の遅延線（１５）を、
またバースト信号期間では第２の遅延線（１６）を選択
する。

その結果、Ｓ／Ｎ比の良好な再生映像信号が得られると
ともに、バースト信号（Ｂ）の反転現象を抑圧して、タ
イムベースコレクタ（ｌＯ）の動作を安定化させること
ができる。

なお、上記実施例では、遅延線を用いたコサインイコラ
イザ型式の再生イコライザ（１３）において、第１の遅
延線（１５）と第２の遅延線（１６）を設けることで、
再生イコライザ（１３）の周波数特性を切り換え制御す
るように構成した場合について説明したが、第５図のよ
うに、インダクタンス（ＬＬ）、トランジスタ（Ｔｒｉ
）　、抵抗（Ｒ１）　〜（Ｒ３）　　　：ｙ：、ｚデン
サ（Ｃ１）　、　（Ｃ２）などを用いたピーキング回路
において、コンデンサ（ＣＩ）、（０２）　＆：より再
生イコライザの周波数特性をスイッチ回路（２１）を介
して切り換え制御するように、そのコンデンサ（Ｃ１）
　、　（Ｃ２）の値を映像信号期間およびバースト信号
期間それぞれで最適な再生イコライザ特性となるように
設定する場合も、上記実施例と同様の効果を奏する。

［発明の効果］ 以上のように、この発明によれば、再生イコライザの周
波数特性を、映像信号期間においては映像信号に対して
最適な特性となり、バースト信号期間においてはバース
ト信号の反転現象の発生頻度を低く抑える特性となるよ
うに、制御可能な構成としたので、Ｓ／Ｎ比の良好な再
生映像信号が得られるとともに、タイムベースコレクタ
の動作の安定度を向上させることができる効果を奏する
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による磁気記録再生装置の
構成を示すブロック図、第２図は再生イコライザの構成
例を示すブロック図１．第３図は第２図の再生イコライ
ザ回路の周波数特性を示す特性図、第４図は動作を説明
するための信号波形図、第５図はこの発明の他の実施例
による再生イコライザの構成例を示す回路図、第６図は
従来の磁気記録再生装置の構成を示すブロック図、第７
図は再生イコライザおよびリミッタの動作を説明するた
めの信号波形図、′Ｍ８図は従来例における再生イコラ
イザの特性図、第９図は映像信号の波形図、第１０図は
一般的なタイムベースコレクタの構成を示すブロック図
、第１１図は従来例における再生イコライザの他の一例
を示す特性図、第１２図は従来例の動作を説明するバー
スト信号の波形図である。 ＜４）　、　（６）・・・ビデオヘッド、（８）・・・
ＦＭ復調器、（９）・・・デイエンファシス回路、（１
０）・・・タイムベースコレクタ、（１１）・・・同期
分離回路、（１２）・・・バーストゲートパルス発生回
路、（１３）・・・再生イコライザ。 なお、図中の同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）映像信号をＦＭ変調して記録再生する磁気記録再
   生装置において、再生映像信号から同期信号を分離する
   同期分離回路と、この同期分離回路の出力信号にもとづ
   いてバーストゲートパルスを発生させるバーストゲート
   パルス発生回路と、このバーストゲートパルスにもとづ
   いて周波数特性を制御する再生イコライザとを備えたこ
   とを特徴とする磁気記録再生装置。