JPH0312966Y2 - - Google Patents

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JPH0312966Y2
JPH0312966Y2 JP7278387U JP7278387U JPH0312966Y2 JP H0312966 Y2 JPH0312966 Y2 JP H0312966Y2 JP 7278387 U JP7278387 U JP 7278387U JP 7278387 U JP7278387 U JP 7278387U JP H0312966 Y2 JPH0312966 Y2 JP H0312966Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動車のボデイパネルの如き塗装され
た金属製の板状固定部にウエザストリツプ等の弾
性緩衝部材を取付けるために使用されるクリツプ
に関するものである。
(従来の技術) 自動車の内壁に装飾用のトリムを固定する場合
や、ウエザストリツプを車体開口部に取付ける場
合、あるいは冷蔵庫のドアに線状のシール部材を
取付ける場合に用いるクリツプとしては、通常、
第5図に示すものが多く用いられている。
即ち、第5図に示す従来のクリツプ1は、トリ
ムやウエザストリツプ等の弾性緩衝部材Wを保持
する板状係止部2の下面に、自動車ボデイパネル
等の金属製板状固定部3に貫挿される所要長さの
シヤンク4を一体に形成し、該シヤンク4の外面
に、その先端側より前記係止部2側に向つて延び
る複数の弾性ヒレ部5を形成したもので、前記シ
ヤンク4をその先端側より前記固定部3に穿設し
た取付孔6内に前記弾性ヒレ部5の弾力に抗して
圧入し、該弾性ヒレ部5の自由端を前記取付孔6
に嵌合させて抜け止めを図るものである。
ところが、かかる従来のクリツプ1において
は、前記弾性ヒレ部5に所要の弾撥力を付与すべ
く、クリツプ1全体が比較的硬い合成樹脂(例え
ばロツクウエル硬さがMスケールで50〜90のも
の)により一体成型されていたため、前記取付孔
6にクリツプ1を圧入した際、弾性ヒレ部5の外
面が取付孔6の内面を強く摩擦し、固定部3表面
の塗装被膜7(以下、これを塗膜という)を傷付
け、この部分から錆が発生する問題があつた。
また、この様な塗膜7の傷付きや剥離による錆
の発生は、クリツプ取付け後において車体の振動
等によりクリツプ1と擦れ合う部分にも同様に生
じ易いことが知られている。
そのため、本考案者はかかる従来きクリツプが
有していた問題点を克服すべく、第6図に示す如
く、シヤンク4の外周にクリツプ1の基材と固定
部3とが直接接触しないよう鍔付き円筒状の保護
キヤツプ8を嵌挿し、取付孔6に弾性ヒレ部5を
圧入するとき、および圧入した後において、該弾
性ヒレ部5が固定部3表面の塗膜7を傷付けない
ようにした保護キヤツプ付きのクリツプを別途提
案した。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、上記提案にかかるクリツプにおいて
も、保護キヤツプ8は取付孔6に嵌挿された後、
弾性ヒレ部5の復元力により筒状部が押し拡げら
れるものであるため、該保護キヤツプ8の絞め付
け力が大き過ぎる場合は、弾性ヒレ部5が完全に
復元しないまま取付けられる場合があり、弾性ヒ
レ部5による係止力が不足してクリツプ1が不意
に取付孔6から抜け出す恐れがあり、この点につ
いて更に改善すべき余地が残されている。
本考案はかかる従来の弾性緩衝部材固定用クリ
ツプが有していた問題点に着目してなされたもの
で、固定部表面の塗膜を保護するための保護キヤ
ツプを備えたクリツプにおいて、該クリツプの棒
状部外面に前記保護キヤツプの端部を押し拡げ又
は切り拡げて該保護キヤツプの締付け力を低減す
る突起を形成し、クリツプ挿入時およびクリツプ
挿入後における弾性ヒレ部の復元動作を妨げない
ようにし、もつて前記問題点を解消せんとするも
のである。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するための本考案の構成を実施
例に対応する第1図および第2図について説明す
る。
本考案のクリツプ14は、ウエザストリツプ等
の弾性緩衝部材15を保持する板状係止部17の
下面に、自動車のボデイパネルの如き塗装された
金属製板状固定部11の取付孔12に貫挿される
所要長さの棒状部18を一体に有していると共
に、該棒状部18の外面に前記固定部11とばね
弾性的に係合する複数の弾性ヒレ部19,19′
を具備している。
また、上記クリツプ14は、前記棒状部18の
先端において、前記取付孔12に嵌合可能で、か
つ、前記弾性ヒレ部19,19′を覆包可能な筒
形状の保護キヤツプ21が嵌挿されていると共
に、前記弾性ヒレ部19,19′の根元に位置す
る棒状部18の外面には、前記保護キヤツプ21
の筒状端部を拡開する突起23が形成されてい
る。
(作用) 上記構成を備えた本考案のクリツプ14は、こ
れを表面が塗装された板状固定部11の取付孔1
2に圧入するとき、保護キヤツプ21が先ず、取
付孔12に嵌合し、棒状部18に設けた突起23
が該保護キヤツプ21の取付孔挿入部分を押し拡
げ、又は切り拡げると共に、クリツプ14を更に
取付孔12内に圧入することにより弾性ヒレ部1
9,19′が該保護キヤツプ21の内面と摩擦し
ながら取付孔12を通過し、弾力によつて保護キ
ヤツプ21を押し拡げてクリツプ14の抜け止め
が図られる。この間、弾性ヒレ部19,19′は
固定部11の表面と直接接触せず、取付け時にお
ける塗膜13の傷付きや剥離が防止出来る。ま
た、取付け後は、保護キヤツプ21が突起23に
より押し拡げられ、又は一部が切り拡げられて弾
性ヒレ部19,19′の復元が容易になつている
ため、固定部11との係合が確実で、使用中の不
意な抜け落ちが防止出来ると共に、保護キヤツプ
21の存在によつてクリツプ14と固定部11と
の直接接触を阻止するため固定部11表面の塗膜
13が保護され、固定部11の錆の発生が未然に
防止される。
(実施例) 以下、本考案の実施例を添付図面にもとづいて
詳細に説明する。
第1図は本考案に係る弾性緩衝部材固定用クリ
ツプの一例を示す正面図、第2図は同クリツプの
側面図、第3図は本考案クリツプに適用可能な保
護キヤツプの一例を示す斜視図、第4図は同クリ
ツプを用いて自動車の車体にウエザストリツプを
取付けた場合の一例を示す断面図である。
これら図において11は自動車の車体を構成す
る板金製のボデイパネル、12は該ボデイパネル
11の穿設された取付孔であつて、前記ボデイパ
ネル11の表裏面および取付孔12の内面には電
着塗装、焼付け塗装など公知の手段により薄い塗
膜13が形成されている。
14は、上記ボデイパネル11の取付孔12に
嵌着される本考案のクリツプであつて、該クリツ
プ14はその上端に発泡ウレタンゴムなどからな
る中空のウエザストリツプ15の基部に設けた孔
16に挿入される係止板部17を有し、該係止板
部17の下面中央より鉛直下方に向かつて丸棒状
のシヤンク18が延設されていると共に、該シヤ
ンク18の中間部外面には、前記係止板部17側
に向かつて先開き状態に突出した一対の弾性ヒレ
部19,19′が形成されており、更に、該弾性
ヒレ部19,19′の先端の高さ位置には、後述
する保護キヤツプ21の上端と当接可能な鍔部2
0が形成されている。
なお、上記係止板部17、シヤンク18、弾性
ヒレ部19,19′および鍔部20を備えたクリ
ツプ14の本体部分は、通常、前記弾性ヒレ部1
9,19′に所要の弾力を付与すべくエチレン酢
酸ビニル共重合体、ポリプロピレンおよび該ポリ
プロピレンと熱可塑性ゴムとのブレンド体などの
合成樹脂で比較的硬質のもの(例えば、ロツクウ
エル硬さがMスケールで50〜90のもの)により一
体成型されている。
21は、前記シヤンク18に嵌着された合成樹
脂製の保護キヤツプであつて、該保護キヤツプ2
1は、外径dが前記取付孔12に嵌合可能な大き
さの円筒部21aの上端にボデイパネル11の外
面と接当可能な鍔部21bを一体形成したもの
で、前記円筒部21aの下端は、他の部分より肉
厚が稍々薄く形成されており、変形し易くなつて
いると共に、前記シヤンク18に嵌挿した状態に
おいて、下端が該シヤンク18の中間段部22と
係合し、抜け止め作用を果たすようになつてい
る。
なお、上記保護キヤツプ21は、前記ボデイパ
ネル11の表面に形成された塗膜13を傷付け難
い硬さの合成樹脂、例えば、エチレン酢酸ビニル
共重合体、ポリプロピレンおよび該ポリプロピレ
ンと熱可塑性ゴムとのブレンド体などの合成樹脂
でASTMシヨアA55〜95の比較的軟質のものに
より形成される。
更に、23は前記保護キヤツプ21の内面と対
向してクリツプ14のシヤンク18外面に突設さ
れた楔形の突起であつて、該突起23は、その下
端の鋭角刃が下方を向く如く前記弾性ヒレ部1
9,19′の根元の間に位置して夫々設けられて
いる。
本考案のクリツプは叙上の構成を有するもので
あるが、次にその作用について説明すると、ウエ
ザストリツプ15をドア回りのボデイパネル11
に取付ける場合は、先ず、クリツプ14の係止板
部17を孔16からウエザストリツプ15の基部
に挿入してクリツプ14をウエザストリツプ15
に埋設し、その後、該クリツプ14をシヤンク1
8の先端からボデイパネル11の取付孔12内に
圧入する。
このとき、取付孔12には、先ず、保護キヤツ
プ21の円筒部21aが嵌合し、上端の鍔部21
bがボデイパネル11の外面に接当するから、ク
リツプ14を弾性ヒレ部19,19′の弾力に抗
して更に押し込むと、シヤンク18の外面に形成
された突起23が弾性ヒレ部19,19′より先
に保護キヤツプ21と接当し、該保護キヤツプ2
1の下端が楔形突起23により僅かに切り開か
れ、変形し易くなると共に、その後、前記弾性ヒ
レ部19,19′は、その先端が取付孔12を通
過したとき、弾力により外方に復元して保護キヤ
ツプ21を第4図の如く外方に押し開くため、ク
リツプ14の抜け止めが確実に図られることにな
る。
従つて、上記クリツプ14を取付孔12に押し
込む際には、弾性ヒレ部19,19′が保護キヤ
ツプ21の内面にのみ接触するだけで、ボデイパ
ネル11とは全く接触せず、また、取付け後にお
いても、弾性ヒレ部19,19′は保護キヤツプ
21に覆われ、上部においては保護キヤツプ21
の鍔部21bがクリツプ14の鍔部20とボデイ
パネル11との間に介在するため、振動などによ
る塗膜13の傷付きや剥離が阻止されることにな
り、ボデイパネル11を構成する板金の錆の発生
が防止される。
なお、上記実施例においては、保護キヤツプ2
1の締め付け力を軽減すべく、シヤンク18の外
面に保護キヤツプ21の下端を切り開く楔状の突
起23を突設した場合について説明したが、該突
起23の形態としては、この外、保護キヤツプ2
1を押し拡げて弾性ヒレ部19,19′の復元動
作を容易ならしめる丸みを帯びた瘤状の突起とし
て形成することもある。
また、上記実施例においては、本考案のクリツ
プを自動車のボデイパネル11にウエザストリツ
プ15を取付けるのに使用した場合について説明
したが、本考案のクリツプはこの外、冷蔵庫のド
アなどにシール部材を取付ける場合にも同様にし
て用いることが可能である。
(考案の効果) 以上述べた如く本考案の弾性緩衝部材固定用ク
リツプは、ウエザストリツプ等の弾性緩衝部材を
保持する板状係止部の下面に、ボデイパネル等の
金属製板状固定部に設けた取付孔に貫挿される所
要長さの棒状部を一体に有し、かつ、該棒状部の
外面に前記固定部とばね弾性的に係合する複数の
弾性ヒレ部を具備してなるクリツプにおいて、前
記棒状の先端に、前記取付孔に嵌合可能で、か
つ、前記弾性ヒレ部を覆包可能な筒形状の保護キ
ヤツプを嵌挿せしめる共に、前記弾性ヒレ部根元
の棒状部外面に前記保護キヤツプと接当し、該保
護キヤツプの筒状端部を拡開する突起を形成せし
め、前記弾性ヒレ部が取付孔を通過する前に、保
護キヤツプによる弾性ヒレ部の絞付け力を低減
し、該弾性ヒレ部の後元動作を容易ならしめたも
のであるから、保護キヤツプの存在によつてクリ
ツプの基材が固定部に直接接触せず、該固定部表
面の傷付きや剥離が防止されると共に、クリツプ
取付け後は、弾性ヒレ部が確実に復元して固定部
と係合し、使用時の不意な抜け落ちが防止出来る
というすぐれた効果を発揮する。
しかも、本考案によれば、クリツプ取付け時に
突起が保護キヤツプを変形させ、該保護キヤツプ
の締め付け力を低減させるものであるから、取付
け前においては保護キヤツプの下端が棒状部の外
周に密着状態で嵌挿され、抜け落ちが防止出来る
ため、クリツプ自体の組立て性ならびに取扱いが
容易になるという効果も期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る弾性緩衝部材固定用クリ
ツプの正面図、第2図は同クリツプの側面図、第
3図は本考案クリツプに適用可能な保護キヤツプ
の斜視図、第4図は本考案クリツプの取付け状態
を示す断面図、また、第5図および第6図は従来
のクリツプによる取付状態を示す断面図である。 11……板状固定部(ボデイパネル)、12…
…取付孔、13……塗膜(塗装被膜)、14……
クリツプ、15……弾性緩衝部材(ウエザストリ
ツプ)、17……板状係止部、18……棒状部
(シヤンク)、19,19′……弾性ヒレ部、21
……保護キヤツプ、23……突起。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 ウエザストリツプ等の弾性緩衝部材を保持す
    る板状係止部の下面に、ボデイパネル等の金属
    製板状固定部に設けた取付孔に貫挿される所要
    長さの棒状部を一体に有し、かつ、該棒状部の
    外面に前記固定部とばね弾性的に係合する複数
    の弾性ヒレ部を具備してなるクリツプにおい
    て、前記棒状部の先端に、前記取付孔に嵌合可
    能で、かつ、前記弾性ヒレ部を覆包可能な筒形
    状の保護キヤツプを嵌挿せしめると共に、前記
    弾性ヒレ部根元の棒状部外面に前記保護キヤツ
    プと接当し、該保護キヤツプの筒状端部を拡開
    する突起を形成せしめたことを特徴とする弾性
    緩衝部材固定用クリツプ。 2 突起が保護キヤツプの筒状端部を軸線方向に
    切り裂き可能な楔形突起である実用新案登録請
    求の範囲第1項記載のクリツプ。 3 突起が保護キヤツプの筒状端部を押し拡げる
    瘤状の突起である実用新案登録請求の範囲第1
    項記載のクリツプ。
JP7278387U 1987-05-14 1987-05-14 Expired JPH0312966Y2 (ja)

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