JPH03123609A - 浴槽水の循環装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、家庭用の浴槽水を循環ポンプで循環させる水
回路の途中に殺菌装置およびろ過装置を備えることによ
り、常に清潔な浴槽水を維持して快適な入浴を行うため
の設備に関するものである。

従来の技術 従来は、第４図に示すような構成を採っており、更にそ
の詳細を説明すると、１は浴槽、２は循環ポンプ、３は
ろ過器、４および５は水回路、６および６ａは水回路５
の途中に設けた分岐管、７はポンプ、８は殺菌液を収納
した殺菌液タンク、９および１０は循環水の出入口であ
る。

浴槽１に張水後、循環ポンプ２を駆動し、出口９より浴
槽水を吸入して循環ポンプ２で加圧後、ろ過器３を経て
水回路５を通り入口１０から再び浴槽水を浴槽１に戻す
、こうして浴槽水はろ過器３を通過することにより、浴
槽水中に溶出した入浴者の皮ふ表面から放出される老化
した皮ふ組織であるあかや殺菌類がろ過される。一方、
殺菌液タンク８に収納された次亜塩素酸ソーダ液等の殺
菌液をポンプ７を駆動させ分岐管６および６ａを経て水
回路５へ分岐点Ａより添加すると、殺菌液は浴槽水中に
運ばれて浴槽ｌ内で拡散して前記殺菌類を殺菌してその
増殖を抑え、前記ろ過工程と併合された効果により浴槽
水を清潔に維持していた。

発明が解決しようとする課題 しかし、上記の構成では、殺菌液が消耗して補充をする
とき、殺菌液の酸化力が強く、殺菌タンク外に漏洩する
とこれに接触した金属部分を錆びさせたり、人体や衣服
に付着してこれ等を損傷する等の事故を発生する危険が
あり、取り扱いが極めて難しいという課題があった。

本発明は、上記従来の課題を解決するもので、殺菌液の
補充のための取扱いを安全にし、液の漏洩等により周辺
機器の損傷を防止し、更に設備の構成を簡素化して設備
コストの低減による本装置の普及化をも目的とする。

課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明の手段は浴槽側壁に
設けた浴槽水の循環水出口および循環水入口と、この循
環水出口および入口に接続し、浴槽水の循環を案内する
水回路と、この水回路の途中に設けた循環ポンプおよび
ろ過器と、浴槽水を殺菌する殺菌装置とを備え、殺菌装
置は前記水回路の途中に設け、複数の錠剤を積層状に収
納して下段の錠剤が循環水に接触するようにしたカセッ
ト容器と、このカセット容器を着脱自在に取付け、かつ
循環水の通る水室を形成した容器からなるものである。

作用 上記した手段では、錠剤を収納したカセット容器の水室
に位置する下段の錠剤から循環水との接触により順次溶
解により消耗し、いずれ全ての錠剤が消耗すると、空に
なったカセット容器を取除き、新しい錠剤を収納したカ
セット容器を装着する簡単な操作で安全に殺菌剤の補充
ができる。

実施例 以下その実施例を図面を参照して説明する。

第１図はその第１の実施例を示し、１は浴槽で、浴槽水
の循環水出口２ａと循環水入口２ｂを有する。３は循環
ポンプで、循環水出口２ａと循環水入口２ｂに接続した
水回路４．４ａ、５．５ａおよび５ｂに接続しである。

６，６ａおよび６ｂはバイパス路で水回路５ａをバイパ
スするべく水回路５と５ｂに接続しである。７はろ過器
で、水回路４ａと５の間に接続し、汚物をろ過する。８
は水用の電磁弁で、水回路５と５ａの間より分岐した通
水路６に接続しである。９は殺菌装置で、バイパス６ａ
と６ｂの間に接続している。バイパス路６ａはバイパス
路６と接続し、かつこの接続点より分岐したエア管１０
の一端に電磁弁１１を接続しである。

上記の構成において、浴槽水１の循環ろ過を行う場合に
はまず、電磁弁８および１１を閉弁してバイパス路６に
浴槽水が循環しないようにする。そして、次に、循環ポ
ンプ３を駆動して循環水出口２ａより浴槽水を吸引し、
循環ポンプ３で加圧後に水回路４ａを経てろ過器７を通
過して、次に水回路５，５ａおよび５ｂを経て循環水入
口２ｂより浴槽１に戻る。このとき、浴槽水１中に含ま
れる人体より放出されたあかや、人体に付着していたり
大気中に浮遊していて浴槽水中に混入した細菌類をろ過
器７にて捕捉し、浴槽水がろ過されて清潔になる。しか
しながら、浴槽水中の細菌類は、入浴に適した４０°Ｃ
前後の浴槽水温中や、浴槽水中にろ過されきらずに残っ
たあか等を栄養源として（これ等の条件を増殖の最適環
境として）、時間の経過と共に増殖する。このため、浴
槽水を清潔に維持するには前述のろ過工程だけでは不十
分であり、更に細菌類を死滅させ増殖を抑制する殺菌工
程が必要となる。そこで、次に殺菌を行う工程について
述べる。浴槽水中に混入した細菌類を殺菌するためには
、電磁弁１１は閉弁して電磁弁８を開弁し、循環ポンプ
３を駆動する。すると、浴槽水は、水回路４，４ａおよ
び５等を経てろ過器７でろ過されながら主に水回路５ａ
、５ｂと循環し、更に、その主な循環水の一部がバイパ
ス路６側へ分岐点Ａより入り、電磁弁８や殺菌装置９を
通過後に再び合流点Ｂより主な循環水に合流して浴槽１
に戻る。このとき、バイパス路６を通過する循環水が殺
菌装置９内を通過すると、循環水に殺菌用の塩素が溶出
する。このメカニズムを第３図を参照しながら説明する
。

第３図は殺菌装置９の断面図を示し、殺菌装置９は、バ
イパス路６ａおよび６ｂに配管口９ｈおよび９ｍが接続
され、ボデー９ａにて形成される水室９１内を循環水が
通過するようになっている。

一方、殺菌成分を含んだ複数で固形の錠剤９ｆを積層し
て収納したカセット容器９Ｃは、ボデー９ａの嵌合部９
ｇへ０リング９ｂを介して水密に圧入される。カセット
容器９Ｃは、その底面をボデー９ａの突起部９１に接し
て位置決めされる。また、カセン）容器９Ｃの水室９１
内に面する部分には切り欠き部９ｋを設け、水室９１内
を通過する循環水が最下部に位置する錠剤９ｆに接触す
るようになっている。尚、カセット容器９Ｃの上部は、
パツキン９ｅを介してキャップ９ｄにて密封する。

次に、上記構成における殺菌装置の作用を説明する０錠
剤９ｆは、その主成分を三基素化イソシアヌール酸とし
、有効塩素が６０％以上の固形で円板形状であり、大気
中における吸湿性は程んど無いが、熱や光により若干の
反応を示すので余り高温に接すること無く、また、直接
外部の光線に当らないようカセット容器９Ｃを遮光材と
するか、またはカセット容器９ｃが透明な場合にはその
外部に遮光カバー等を設けて保護する。最下段の錠剤９
１はその外周を接触して通過する水の単位時間当りの接
触量（通水量）により溶解量が変化し、また、接触する
水が停滞すると滞溜水量に対して飽和溶解量に達っして
溶解を停止する。このように錠剤の溶解量は、通水量や
有効塩素の含存率および固形化密度等を選択すれば自由
に制御が可能である。そこで、本実施例の場合には、有
効塩素が６５％で、重量１５ｇｒの錠剤を採用した。す
ると、−錠当りの有効塩素量は、１５ｇｒ　Ｘ　６５％
ζｌｏｇｒ・・・（＋）となる、一方、家庭用の浴槽水
量を２００　ｆｆｉとし、細菌類の殺菌のための浴槽水
の塩素濃度を０．５ｐｐ−とすると、 １回の殺菌のために必要な塩素量は、 ２０（Ｈ！　Ｘｏ、５ｐｐｎ＋Ｘ　１　　　＝１００ｍ
ｇｒ−（２）となる。

上述の（１）と（２）の計算結果から、−錠当りの殺菌
可能回数は、（１）＋（２）＝　１００回となる。一般
家庭で１日４回の殺菌工程を行うと、−錠当りの使用可
能日数は、１００／　４−２５日となり、半年毎の補充
とすると約８錠が必要である。たりし、本錠剤も化学薬
品の常として、自然劣化により有効塩素が放出され、そ
の有効塩素損失率は６０日で約８％程度認められるので
、前記半年間８錠の有効計算値は、実質的には、（（８
％＋６０日）　　Ｘ％ｌ　Ｘ　１１３ｏ日＝１２％の減
少率を見て、８　Ｘｌ、１２．９錠が最低値であり、余
裕率を１０％とすると、最低１０錠となる。

ところで、最下段の錠剤９１はバイパス路６に浴槽水の
一部が循環され、計算上２５日経過すると消滅し、次に
その上段の錠剤が残り９錠と共に下方に降下し、順次消
耗される。しかし、循環停止時に水室９１に滞溜水が残
存すると、その滞溜水量に比例して錠剤が飽和溶解点ま
で溶解するので、この損失を防止するために、殺菌のた
めの循環を停止すると、次に電磁弁８を再び閉止し、逆
に電磁弁１１を開放する。これにより、水室９１が浴槽
１の上端面１ａより高く位置すると、エア管１０よりエ
アを吸入し、自然落差により水室９ｊ内には滞溜水は無
くなりエアと置換されるので、不必要な錠剤の消耗が防
止できる。そして次にろ過循環を行う場合には、を磁弁
１１は再び閉止される。

第２図は本発明の第２の実施例を示し、第１図で示す第
１の実施例と同一部分には同一符号を付して詳細な説明
を略し、異なる部分を中心に説明する。殺菌装置９は第
１の実施例の如くバイパス路６に設けられておらずに、
直接上な循環路である水回路５に備えてあり、かつ、バ
イパス路６が無いので切り換え用の電磁弁８も設けられ
ていないことの２点である。この構成の変更により、本
実施例はろ過循環と殺菌循環は常に同時に行われ、更に
殺菌装置９の水室９１内の通水量が第１の実施例よりも
増加する。従って同一の錠剤では溶解量がＩ４ａ加して
補充期間が短縮するので、同一の補充期間としたい場合
には、錠剤の固形化密度等を増やして熔解率を低下した
ものに変えると良い。

尚、滞溜水への溶解防止のため、第１の実施例と同様に
、殺菌装置９の水室９１は浴槽１の上端面１ａより上に
位置させ、循環停止時に電磁弁１１を開放して水室９１
内の滞溜水をエアに置換する配慮が取られている。しか
し、装置の簡略化やその他の制約条件が加わって止むを
得ない場合には、殺菌装置９が浴槽１の上端面１ａより
下に位置することもあり得る。この修正例の場合には電
磁弁１１は不要である。水室９１の滞溜水量が少量な設
計例では、むしろ、この修正例の方が実質的な場合も考
えられる。

発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明ではカートリッ
ジ容器に収納された固体の殺菌剤を、カートリッジ容器
にて交換補充を行うことができるので、従来の液体の補
充に比べ、漏れ等による補充動作時の危険や設備の損傷
等の事故が無く、般家庭ユーザーが取扱うのに安全かつ
容易な装置を提供できる。

また、殺菌成分を低濃度で時間を掛けて浴槽水中に溶解
するので、従来の殺菌液による高濃度の液を短時間に投
入後、浴槽水中で急激に攪拌し拡散する方式に比べて、
−時的にも殺菌液の浴槽への供給回路の酸化腐蝕を発生
することが無い。

さらに、装置の誤操作や誤作動により高濃度の殺菌液の
供給は、家庭用では通常１０秒以内の短時間に行われる
が、これが数分間行われると極めて危険な濃度に達っす
る０本発明ではこれ等の心配が全く不要で安全性はさら
に高いものが期待できる。

さらに、本発明では簡単な殺菌装置の構成になっている
ので、従来の液体供給式では定量供給のための液送ポン
プをダイヤフラム式ポンプ等、高価な設備の採用が必要
で、設備費用も高価で家庭用としての普及を阻害する要
因となっていたことに対して極めて優位性を有するもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明浴槽水の循環装置の第１実施例を示すシ
ステム図、第２図は本発明の第２実施例を示すシステム
図、第３はその殺菌装置の断面図、第４図は従来例のシ
ステム図を示す。 循環水出口２ａ、ｌ環水入口２ｂ、３・・・・・・循環
ポンプ、４．４ａ、５．５ａ、５ｂ・−−−−・水回路
、６．６ａ、６ｂ・・・バイパス路、７・・・・・・ろ
過器、９・・・・・・殺菌装置、９ａ・・・・・・ボデ
ー（容器）、９Ｃ・・・・・・カセット容器、９１・・
・・・・水室。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 浴槽側壁に設けた浴槽水の循環水出口および循環水入口
   と、この循環水出口および入口に接続し、浴槽水の循環
   を案内する水回路と、この水回路の途中に設けた循環ポ
   ンプおよびろ過器と、浴槽水を殺菌する殺菌装置とを備
   え、殺菌装置は前記水回路の途中に設け、複数の錠剤を
   積層状に収納して下段の錠剤が循環水に接触するように
   したカセット容器と、このカセット容器を着脱自在に取
   付け、かつ循環水の通る水室を形成した容器からなる浴
   槽水の循環装置。