JPH03109573A - 静電荷像現像用トナー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は静電荷像現像用トナーに係わるものであって、
より詳しくは特定の着色剤及び樹脂を含有する、帯電特
性に優れ、良好な画像を与える静電荷像現像用トナーに
係わるものである。

（従来の技術） 電子写真法は米国特許第２２９７６９１号、特公昭４２
−２３９１０号公報および特公昭４３　＋　２４７４８
号公報などに種々開示されているとおり、一般には光導
電物質を含む感光体上に種々の手段により静電荷の電気
的潜像を形成し、次いで該潜像を、予めキャリアや現像
槽の器壁との接触で帯電しているトナーで粉像として現
像し、必要に応じて紙などに該粉像を転写した後、加熱
、加圧あるいは溶剤蒸気などにより定着するものである
。

前記トナーは、ポリエステルなどの樹脂中に、各種染料
、顔料等の着色剤を分散させたものを１〜３０ｐｍ程度
に微粉砕した粉体であって、表面に静電気力でトナーを
担持しつつそれ自身が磁力で感光体近傍まで運搬される
キャリアと称する粒径３０〜２００μｍ程度の磁性粉と
混合して二成分系現像剤として用いられるか、又はキャ
リアを用いず、キャリアの機能をトナーの粒子中に含有
せしめた磁性粉で代替させる一成分系現像剤として用い
られる。

然して、前記着色剤としては、殆んどの黒色トナーの場
合、その良好な着色性の故にカーボンブラックを主成分
として用いていた。

又、トナーに適度な帯電性を付与する手段としては合金
アゾ染料等の帯電制御剤を含有せしめたり、二成分系現
像剤の場合にはキャリアに樹脂被覆を施したり、或はこ
れら各種手段を組合せる等の方法が知られていた。

（発明が解決しようとする課題） しかし、従来の静電荷像現像用トナーの場合、感光体に
強く引きつけられなかったトナーが飛散して機器の内部
を汚す現像が問題となっていた。

特に従来量も多く用いられてきたカーボンブラックを着
色剤として用いてなるトナーの場合、カーボンブラック
の含有率と前記トナー飛散の間には相関があり、画像濃
度を高くすべくカーボンブラックの含有率を高めるとト
ナー飛散が増大するという問題があり、中でも高速用の
普通紙複写機（ｒｐｃ）又はプリンターにおいてかかる
相関は顕著であった。

本発明者等は上記の問題を解決すべく鋭意検討した結果
、アニリンブラックを着色剤として併用してカーボンブ
ラックの相対的含有率を低下せしめた場合に画像濃度を
充分高く維持しつつトナー飛散を起こさない静電荷像現
像用トナーが得られることを見出し、本発明に到達した
。

即ち、本発明の目的は、充分な濃度の画像が得られる等
コピー品質が優れ、且つトナー飛散の少ない静電荷像現
像用トナーを提供することにある。

（課題を解決する為の手段） しかして、かかる本発明の目的は、少なくともカーボン
ブラック、アニリンブラック及びバインダー樹脂を含有
することを特徴とする静電荷像現像用トナーにより容易
に達成される。

（作用） 以下、本発明の詳細な説明する。

本発明の静電荷像現像用トナーは、少なくともカーボン
ブラック、アニリンブラック及びバインダー樹脂を含有
することを特徴とする。

カーボンブラックは通常トナー用着色剤として用いられ
ているものを含めてその種類によらず使用可能である。

又、アニリンブラックは、アニリンを酸化重合させて得
られる黒色染料だが、単独で用いるには濃度が不充分な
為、トナー用着色剤として実際に用いられた例は知られ
ていなかった。本発明静電荷像現像用トナーには、例え
ばＣ，１，ＰｉｇｍｅｎｔＢｌａｃｋ　１．５０４４０
等公知のものを含めいかなる種類のアニリンブラックで
も使用できる。

本発明トナーにおけるカーボンブラックの使用量は通常
のカーボンブラックだけを着色剤として用いてなるトナ
ーへの使用量とほぼ同じだが、カーボンブラックの使用
量を幾らかでも減らして、トナー飛散を防止するという
本発明の目的を考慮すれば、トナー中で１〜１０ｗｔ％
、より好ましくは１〜５ｗｔ％とするのが好ましい。

又、トナー飛散を効果的に防止しつつ充分な濃度を呈す
るトナーを得るにはアニリンブラックの使用量は１〜５
ｗｔ％、より好ましくは２〜４ｗｔ％程度が適当で、カ
ーボンブラックとアニリンブラックの合計量は３〜１０
ｗｔ％程度が好ましい。

通常着色剤としてカーボンブラックのみを使用した場合
、カーボンブラックの添加量と画像濃度、トナー飛散に
は相関があり、カーボンブラックの添加量を増加すると
画像濃度は高くなるが、トナー飛散は増加する。これは
カーボンブラックの増加に伴い帯電量が低下することに
よるものと考えられる。

一方、アニリンブラックのみでは、トナー飛散は殆んど
起こらないが、着色力が弱いため、画像濃度が不充分で
ある。

一方、本発明静電荷像現像用トナーに含有せしめるバイ
ンダー樹脂としては公知のものを含む広い範囲から選択
することができ、例えば、ポリスチレン、クロロポリス
チレン、ポリー〇−メチルスチレン、スチレン−クロロ
スチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、ス
チレン−ブタジェン共重合体、スチレン−塩化ビニル共
重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マ
レイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重
合体（スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン
−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブ
チル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体
およびスチレン−アクリル酸フェニル共重合体等）、ス
チレン−メタクリル酸エステル共重合体（スチレン−メ
タクリル酸メチル共重合体、スチレンーメタクリル酸エ
チル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体
およびスチレンーメタクノル酸フェニル共重合体）、ス
チレン−〇−クロルアクリル酸メチル共重合体およびス
チレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合
体等のスチレン系樹脂（スチレンまたはスチレン置換体
を含む単重合体または共重合体）、塩化ビニル樹脂、ロ
ジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂、低分子量ポリエチレン、低分子
量ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹
脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルア
クリレート共重合体、キシレン樹脂並びにポリビニルブ
チラール樹脂等があるが、本発明に用いるのに特に好ま
しい樹脂としてはスチレン系樹脂、飽和もしくは不飽和
ポリエステル樹脂およびエポキシ樹脂等を挙げることが
でき、中でもポリエステル樹脂が最も好ましい。また、
上記樹脂は単独で使用するに限らず、２種以上併用する
事もできる。

トナーの帯電制御は、バインダー樹脂、着色剤自体で行
っても良いが、必要に応じて色再現上問題の生じないよ
うな帯電性制御剤を併用しても良い。正帯電性制御剤と
しては、４級アンモニウム塩等塩基性・電子供与性物質
、負帯電性制御剤としては、金属キレート類または含金
染料等酸性もしくは電子吸引性物質を適宜選択して用い
るとよい。

特にバインダー樹脂としてポリエステル樹脂を用いる場
合、ポリエステル樹脂自体が比較的強い負帯電性を示す
から、負帯電性制御剤を用いて負帯電性トナーとして用
いると安定且つ良好な帯電特性を示す。

帯電制御剤の添加量はバインダー樹脂の帯電性、着色剤
の添加量・分散方法を含めた製造方法、その他の添加剤
の帯電性等の条件を考慮した上で決めるとよいが、バイ
ンダー樹脂１００重量部に対して０．１〜１０重量部が
適当である。

これら帯電制御剤は、バインダー樹脂中に混合添加して
用いても、トナー粒子表面に付着させた形で用いても良
い。

さらにまた、固体電解質、高分子電解質、電荷移動錯体
、酸化スズ等の金属酸化物等の導電体、半導体、あるい
は強誘電体、磁性体等を添加しトナーの電気的性質を制
御することができる。

この他、トナー中には熱特性・物理特性等を調整する目
的で各種可塑剤・離型剤等の助剤を添加することも可能
である。その添加量は、バインダー樹脂１００重量部に
対して０．１〜１０重量部が適当である。

さらに、トナー粒子にＴｉＯ２、Ａｌ２Ｏ３，５ｉ０２
等の微粉末を添加し、これらでトナー粒子表面を被覆せ
しめることによってトナーの流動性・耐凝集性の向上を
図ることができる。その添加量は、バインダー樹脂１０
０重量部に対して０．１〜１０重量部が好ましい。

本発明のトナーの製造方法には、従来から用いられてい
る各種トナー製造法が適用できるが、例えば一般的製造
法として次の例が挙げられる。

まず、樹脂、着色剤（場合により帯電制御剤を初めとす
る添加剤を加えてもよい）をボールミル、Ｖ型混合機、
Ｓ型混合機、ヘンシェルミキサー等で均一に分散する。

次いで分散物を双腕ニーダ−１加圧ニーダ−、エクスト
ルーダー、ロールミル等で溶融混練する。混線物をハン
マーミル、カッターミル、ジェットミル、ボールミル等
の粉砕機で粉砕し、さらに得られた粉体を風力分級機等
で分級する。

得られたトナーは、キャリアと混合し、電子写真法によ
る複写に現像剤として用いることができる。なお、キャ
リアは、公知の鉄粉系、フェライト系キャリア等の磁性
物質またはそれらの表面に樹脂コーティングを施したも
のや磁性樹脂キャリアをトナー１部に対して１０部〜１
００部用いることが好ましい。

（実施例） 以下本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発
明はその要旨を越えない限り下記実施例により限定さ゛
れるものではない。なお、各実施例および比較例中「部
」とあるのは、「重量部」を表すものとする。

［実施例１］ ポリエステル系樹脂　　　　　　　　　１００部（ビス
フェールＡのＰＯ付加物ｌテレフタル酸を主成分とする
ポリエステル） カーボンブラック　　　　　　　　　　　　４部（ＭＡ
−８、三菱化成０榊製） アニリンブラック　　　　　　　　　　　　２部（モノ
ライトブラックＢ　　ＩＣＩ社製）クロム含金染料　　
　　　　　　　　　　１部（Ｓ−３４、オリエント化学
■製） を配合、混線、粉砕、分級し平均粒径１１μｍの黒色ト
ナーを得た。

この黒色トナー１００部に対しシリカ微粉末（日本アエ
ロジル■製Ｒ−９７２）０．２部をヘンシェルミキサー
で外添処理した。

得られたトナー３部と平均粒径約１１００ｐのシリコー
ン系樹脂で被覆されたフェライトキャリアー１００部と
を混合、撹拌し現像剤を作製した。

次に、この現像剤を有機光導電体を感光体とする４０枚
分の改造複写機を用いて、５０００枚の実写テストを実
施した。

実写テストに使用した補給用トナーは上記現像剤に用い
られたトナーと同一組成物のトナーである。

実写テストの結果、５０００枚実写後もコピーの黒地部
の均−性及び濃度も高く、トナー飛散もほとんど認めら
れず、良好であった。

［実施例２，３、比較例１〜３］ カーボンブラック及びアニリンブラックの使用量を変更
した以外は、前記実施例１と全く同様にテストした結果
を実施例１も含め表−１に示す。

尚画像濃度はマクベス濃度計ＲＤ９１７で測定し、濃度
　　１．３５以上　　◎ １．２５〜１．３５　　０ １．００〜１．２５　　　△ １．００以下　　Ｘ とした。

またトナー飛散は複写機内及び複写画像を目視により観
察し、 Ｏはとんど認められず良好　　　　　　　　○Ｏわずか
に認められるが実用上支障ないもの△Ｏ多く、実用上問
題あるもの Ｏかなり激しく、全く実用不可能なものとした。

× ×× 表−１ （発明の効果） 本発明の静電荷像現像用トナーは、トナー飛散が少なく
、繰り返し使用しても画像劣化を起こしにくく常に高濃
度で汚れの少ない良好な画像を与え、多大な工業的利益
を提供するものである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 少なくともカーボンブラック、アニリンブラック及びバ
   インダー樹脂を含有することを特徴とする静電荷像現像
   用トナー。