JPH03107534A - Ｖ型水冷エンジンのカム軸駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、車両駆動用などに用いられるＶ型水冷エンジ
ンにおける吸・排気弁を開閉するためのカム軸駆動装置
に関する。

（従来の技術） クランク軸と２本のカム軸を逆三角状に配置してそれら
のプーリを一本のベルトで駆動すると共に、水ポンプを
三角内に配置して上辺を通るベルトで駆動するものは特
開昭６２−９３４８２に開示されている。

（発明が解決しようとする課題） 自動二輪車等の車両に搭載されるエンジンは、高さを一
定の寸法内におさめる必要があり、このため気筒容積の
大きいエンジンにおいては、バンク角を広げて高さの増
大を抑えなければならない。

このようなエンジンで、二つのカム軸プーリに掛け渡さ
れて逆三角形の上辺を通る部分のタイミングベルトを水
ポンププーリに巻き掛けると、両カム軸間の距離が太き
（、該距離に比して水ポンプの内側への変位量が小さい
ために、タイミングベルトの水ポンププーリに巻き（＝
１ける角度が小さく伝達力が不足し勝ちになり、これを
補うためにはタイミングベルトに大きな張力を与えなけ
ればならず、該ベルト、軸受等に大きな応力を発生させ
ることになる。

またこのようなエンジンにおいては、タイミングベルト
の斜辺部分も横方向に長く伸びているため、シリンダ及
びタイミングベルトの下方位置に補機又は関連部材を配
置しようとしても、該斜辺部分が邪魔になって配置が困
難になる不具合がある。

したがって、本発明は、これらの難点のない装置を得る
ことを課題とする。

（課題を解決するための手段） 本発明における前記課題の解決手段は、クランク軸側か
ら上方に向けてＶ型に配置したシリンダと、各シリンダ
の上方に配置されて吸・排気弁のカム軸、又はカム軸を
駆動するカム駆動軸と、クランク軸に設けたクランクプ
ーリ及び２本のカム駆動軸又は夫々のカム軸に設けたカ
ムプーリに掛け渡した１本のタイミングベルトと、各軸
間てタイミングベルトに係合するアイドルプーリ、テン
ションプーリ及び水ポンプとを備えるＶ型水冷エンジン
のカム軸駆動装置において、クランク軸と２本のカム駆
動軸の軸心を頂点とする逆三角形の上辺と一方の斜辺に
沿ってアイドルブーりとテンションプーリを配置し、前
記逆三角形の内側に水ポンプを配置し、タイミングベル
トの前記斜辺と異なる斜辺を通る部分を水ポンプブーり
に巻き掛けたことを特徴とする。

（作　用） 以上のように、逆三角形の斜辺の一つを通るタイミング
ベルトの部分を水ポンプのプーリに巻き掛けたので、該
プーリに対する巻き付は角が大きくとれ、ベルト張力を
大きくしなくても充分な動力伝達が行なわれる。

その上、該斜辺部分のベルトは、水ポンプのプーリで押
上げられるため、その下部に大きなスペースが生じて他
部材の配置が容易になる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。第１
図において１はＶ型水冷エンジンを示し、２はクランク
ケース、３．４は直角て■型に配置されたシリンダで、
そのデツキ面３ａ、４ａにシリンダヘッド５．６が固着
されている。

各シリンダヘッド５．６には吸・排気弁を開閉する一対
のカム軸７．７と８．８が支持され、該カム軸７．８は
カム駆動軸９．１０に設けたギヤ１１．１２とカム軸７
．８に設けたギヤ１３．１４を介して駆動される。

クランク軸１６とカム駆動軸９．１０の中心は、辺［１
、Ｌ２、し、からなる逆三角形を形成し、バンク角が直
角のために上辺Ｌ３は斜辺り、、Ｌ２よりも長い。クラ
ンク軸１５に固着したクランクプーリ１６、カム駆動軸
９．１０に固着したカムプーリ」７．１８には１本のタ
イミングベルト１９が巻き掛けられる。

水ポンプ２０は、辺［いＬ２、Ｌ３からなる逆三角形の
内部に配置され、該水ポンプ２０に固定された水ポンプ
プーリ２１には、これを迂回するようにタイミングベル
ト１９が巻き掛けられており、該タイミングベルト１９
に対して設けたアイドルプーリ２２とテンションプーリ
２３は上辺［３と斜辺Ｌ２と略一致する位置に配置され
、テンションプーリ２３は、スプリング２４で引き上げ
られてベルトに緊張を与える。図中２５はミッションケ
ース、２６はクラッチ軸及びミッション主軸の軸心、２
７はオイルパンを示ず。

なお、このエンジンにおいて水ポンプ２０、アイドルプ
ーリ２２、テンションプーリ２３等は、シリンダ３．４
の前方に固定される取付板２８に装着されており、該取
付板２８は、ボルト２９．２９・・・でエンジン前部に
固定され、その上部の端面２８ａ　、　２８ａはシリン
ダヘッドの下面に接し、下部の端面２８ｂはクランクケ
ース２の上端の段部に接して固定されている、そして、
これらの各部の開口面を閉鎖するために、第２図に示す
ようにヘッドフロントカバー３０．３Ｌ水ポンプフロン
トカバー３２、クランクケースカバー３３が別々に取付
けられ、クランクケースカバー３３には更にクラッチカ
バー３４が取付けられ、各部ごとにカバーを開いて点検
ができるようになっている。

以上の構成を備えるから、クランク軸１６が回転すると
、カム軸７．７．８．８が駆動されると共に水ポンプ２
０も駆動されてシリンダブロック、シリンダヘッド等に
冷却水を供給するが、水ポンププーリ２１には、タイミ
ングベルト１９が大きい巻き掛け角θで巻き付けられて
いるので、充分な摩擦力が発生して滑りを生じることな
く水ポンプ２０が駆動される。なお、前記の配置により
クランクプーリ１５についても無理なく大きな巻き付は
角を確保することができる。

その上、カムプーリ１７と水ポンププーリ２１を結ぶベ
ルト部分１９ａは、斜辺［２を横切って略水平に張られ
ているから、その下方に広いスペースＡが形成され、該
スペースＡにエンジンの補機類又は付属部品類を配置す
ることができる。

ここで、カム駆動軸ＩＯに代えてカム軸に直接プーリを
設ける構造としてもよく、このようにしても、もちろん
同様の効果を奏することができる。

（発明の効果） 本発明は、以上のようにクランク軸とカム駆動軸で形成
される逆三角形の内側に水ポンプを配置し、逆三角形の
斜辺を通るタイミングベルト部分を水ポンププーリに巻
き掛けることにより、大きな巻き付は角を形成すること
ができ、水ポンプに大きな駆動力を伝達することができ
る効果を奏する。そして、このように伝達力が大きいた
めタイミングプーリに大きなテンションを加える必要が
ないから、タイミングプーリ、カム駆動軸の軸受等に大
きな荷重が加わらない利点がある。また、水ポンププー
リにこのように巻き掛けることにより、タイミングベル
トが上方に変位して下方に広いスペースが生じ、補機類
、付属部品類の配置が容易になる効果を生じる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の正面図、第２図はフロントカ
バーの配置図である。 ７．８・・・カム軸９．１ｏ・・・カム駆動軸１５・・
・クランク軸Ｉ　Ｂ　・＝クランププーリ１７．１ｇ・
・・カムプーリ　　１９・・・タイミングベルト２０・
・・水ポンプ　　　２１・・・水ポンププーリ２２・・
・アイドルプーリ２３・・・テンションプーリ特　許　
出　願　人　　本田技研工業株式会社代　　　　　理　
　　　　人　　　北　　　村　　　欣外３名

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. クランク軸側から上方に向けてＶ型に配置したシリンダ
   と、各シリンダの上方に配置されて吸・排気弁のカム軸
   、又はカム軸を駆動するカム駆動軸と、クランク軸に設
   けたクランクプーリ及び２本のカム駆動軸又は夫々のカ
   ム軸に設けたカムプーリに掛け渡した１本のタイミング
   ベルトと、各軸間でタイミングベルトに係合するアイド
   ルプーリ、テンションプーリ及び水ポンプとを備えるＶ
   型水冷エンジンのカム軸駆動装置において、クランク軸
   と２本のカム駆動軸の軸心を頂点とする逆三角形の上辺
   と一方の斜辺に沿ってアイドルプーリとテンションプー
   リを配置し、前記逆三角形の内側に水ポンプを配置し、
   タイミングベルトの前記斜辺と異なる斜辺を通る部分を
   水ポンププーリに巻き掛けたことを特徴とするＶ型水冷
   エンジンのカム軸駆動装置。