JPH029359Y2 - - Google Patents

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JPH029359Y2
JPH029359Y2 JP15918385U JP15918385U JPH029359Y2 JP H029359 Y2 JPH029359 Y2 JP H029359Y2 JP 15918385 U JP15918385 U JP 15918385U JP 15918385 U JP15918385 U JP 15918385U JP H029359 Y2 JPH029359 Y2 JP H029359Y2
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gas
furnace
lid
attached
melting chamber
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JP15918385U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、不活性ガスによるシールド構造を改
良した誘導溶解炉に関するものである。
〔考案の技術的背景とその問題点〕
近年、金属の溶解作業においては、誘導溶解炉
が多く用いられているが、通常は大気開放状態で
溶解を行つているため、大気中のO2ガスや水分
によるH2ガスと反応する問題がある。例えば銅
の場合には、H2ガスと反応して、これを含有す
るため水素脆性を生ずることがあり、またO2
スと反応して酸化損失による歩留りの低下の問題
がある。
従つて、大気開放状態では、高純度の溶解を行
うことができないため、従来は、溶解室の上部に
ノズルを設けて、ノズルから金属溶湯に向けて不
活性ガスを噴射しながら、不活性雰囲気中で溶解
する方法も採られている。
しかしながら、溶解室を構成する耐火材が多孔
質であるため、溶解室を通して大気中のガスや水
分が侵入し、溶解室の内部からガスと反応し、高
純度な溶解を行うことができず、電気部品材料な
ど十分に満足すべき高純度の純銅を歩留り良く得
ることができなかつた。
〔考案の目的〕
本考案は上記欠点を除去し、大気中のガスとの
反応を遮断して、純度の高い金属を得られると共
に、酸化損失を防止して歩留りを向上させた誘導
溶解炉を提供することを目的とするものである。
〔考案の概要〕
本考案は、耐火材で形成された溶解室の外周を
支持する炉枠を気密構造にすると共に、前記溶解
室の上部に開閉自在に取付けた炉蓋を気密構造と
し、前記炉枠と蓋に、不活性ガス供給機構を設け
て、溶解室を内外から不活性ガス雰囲気中に保持
することを特徴とするものである。
〔考案の実施例〕
以下本考案の一実施例を図面を参照して詳細に
説明する。
図において1は耐火材で形成されたるつぼ形の
溶解室で、この溶解室1は炉底耐火材2の上に載
置されている。溶解室1の外周には加熱コイル3
が巻回され、更にこの外周に所定の間隔で、帰磁
路鉄心4…が配置され、溶解室1を囲む炉枠5に
ボルト6で固定されている。前記加熱コイル3の
上部および下部に接続されたき電端子7,7は、
炉枠5の、き電取出し口を塞ぐグラス積層板等で
形成されたき電絶縁板8を貫通して外部の電源に
接続されている。
また帰磁路鉄心4を支持する前記ボルト6は、
炉枠5を貫通して固定され、この突出部は炉体シ
ール蓋9により更に覆われて、炉枠5の内側が気
密構造となつている。
10は耐火材で形成され、外周を金属板で覆わ
れた炉蓋で、溶解室1の上部に開閉自在に取付け
られている。前記炉蓋10は、大蓋11とその中
央部の覗窓12に開閉自在に取付けた小蓋13と
から構成され、これらの開閉部には、ガスシール
用のパツキン14が介挿されている。
15は不活性ガスタンクに接続されたガス封入
用の継手で、これに接続するガス封入管16は、
3方に分岐し、一方は炉枠5の内側に導かれてい
る。またもう一方のガス封入管16は、大蓋11
の下部にリング状に設けたガス噴出口17に接続
され、更に残りのガス封入管16は、小蓋13の
下部に覗窓12を囲むようにリング状に形成した
ガス噴出口18に接続されている。
なお図において、19は炉枠5に取付けたガス
排出用のバルブ、20は金属溶湯を示す。
次に上記構造をなす誘導溶解炉の作用について
説明する。
先ず、大蓋11を開いて、被溶解材料を溶解室
1に投入した後、大蓋11を閉じ、図示しない電
源より、き電端子7,7を通して、加熱コイル3
に、高周波または低周波電流を通電し、この電磁
誘導作用により、被溶解材料を加熱溶解する。
このとき、継手15から、窒素ガスやアルゴン
ガス等の不活性ガスを、ガス封入管16を通して
供給する。炉蓋10に供給された不活性ガスは、
大蓋11の下部に設けたリング状のガス噴出口1
7と、覗窓12を囲むように小蓋13の下部に設
けたリング状のガス噴出口18とから溶解室1内
に噴射され、金属溶湯20の上面を不活性ガスで
シールドする。一方、炉枠5の内側に供給された
不活性ガスは、多孔質の耐火材で形成された溶解
室1を外側からシールドし、大気や水分の溶解室
1への侵入を防いで、金属溶湯20の内部側から
のガス反応を防止することができる。
なお、金属溶湯20の成分調整のための小物材
料の投入や、溶融状態を点検するときには、小蓋
13を開閉するが、覗窓12の面積が小さく、ま
たこれを囲むようにリング状のガス噴出口18が
設けられているので、小蓋11の開放時に大気の
侵入を防止することができる。
この結果、金属溶湯20は、その上面で不活性
ガスによりシールドされると共に、金属溶湯20
を保持する多孔質の耐火材で形成された溶解室1
の周りも不活性ガスでシールドされているため、
H2ガス等との反応を防止して高純度の金属が得
られると共に、O2ガスとの反応による酸化損失
も防止することができる。
〔考案の効果〕
以上説明した如く、本考案によれば、溶解室の
内外を不活性ガス雰囲気に保持して大気と遮断し
た状態で溶解するので、高純度の金属を製造でき
ると共に、歩留りの向上を図つた誘導溶解炉を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例による誘導溶解炉の縦
断正面図である。 1……溶解室、3……加熱コイル、5……炉
枠、7……き電端子、8……き電絶縁板、9……
炉体シール蓋、10……炉蓋、11……大蓋、1
2……覗窓、13……小蓋、16……ガス封入
管、17,18……ガス噴出口、20……金属溶
湯。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 耐火材で形成された溶解室の外周を支持する金
    属製の炉枠を気密構造にすると共に、前記溶解室
    の上部に開閉自在に取付けられた炉蓋を、大蓋
    と、この中央部に開孔した覗窓に開閉自在に取付
    けられた小蓋とで構成し、これら両蓋を耐火材の
    外面に金属板を覆つた気密構造とし、且つ前記覗
    窓の周縁と、大蓋の底面にリング状に設けたガス
    噴出口を取付けると共に、前記炉枠の内側にガス
    封入管を取付け、このガス封入管と前記ガス噴出
    口を不活性ガスタンクに接続したことを特徴とす
    る誘導溶解炉。
JP15918385U 1985-10-17 1985-10-17 Expired JPH029359Y2 (ja)

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JP15918385U JPH029359Y2 (ja) 1985-10-17 1985-10-17

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JP15918385U JPH029359Y2 (ja) 1985-10-17 1985-10-17

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Publication Number Publication Date
JPS6267196U JPS6267196U (ja) 1987-04-25
JPH029359Y2 true JPH029359Y2 (ja) 1990-03-07

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JP15918385U Expired JPH029359Y2 (ja) 1985-10-17 1985-10-17

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US9332594B2 (en) * 2011-08-15 2016-05-03 Consarc Corporation Electric induction melting assembly

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JPS6267196U (ja) 1987-04-25

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